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戦略爆撃機

せんりゃくばくげきき

爆撃機の一種。航空機の多用途化やミサイルの発展に伴って、要撃戦闘機などとともに徐々に活躍の場が狭まっている。

戦略爆撃機とは、前線より奥の敵支配地域にある戦略目標(存在が戦争の大局に大きな影響を与えうる目標)を攻撃する事を目的として設計、製造された爆撃機である。

戦略目標は、補給基地、司令部、工場発電所トンネル高速道路鉄道港湾施設民家など。
これらを攻撃することで、敵の作戦の遂行を不可能ないし大幅に遅らせたり、軍や政治、経済を麻痺させたり、厭戦気分を煽ったりする事が主な任務である。
加えて冷戦時代は核兵器による核爆撃も戦略爆撃機の重要な任務であった。

前線を超えて、敵地奥深くの(頑丈な)目標に確実なダメージを与える為に様々な要素が求められる。

  • 航続距離が長いこと。
  • 速度が速いこと。高高度性能が良いこと。
  • 積載量が大きいこと。
  • (最近は)ステルス性。
…などなど。

戦略爆撃機は直接敵軍を攻撃(戦術爆撃)する事もあるが、逆に前線で敵部隊を直接攻撃したり友軍の支援に当たる戦術爆撃を想定した攻撃機や軽爆撃機、戦闘爆撃機などは戦略爆撃を行う能力が極めて低い。

ただし、いくら戦略爆撃と戦術爆撃の両方ができると言っても、その大柄な機体は地対空ミサイルの格好の的でしかなく、防空システムが発達すると我が物顔で敵地を飛行する事は不可能になった。かと言って探知を避けて低空飛行しようにも、元々それができるように設計されていない機体がほとんどである。
加えて弾道ミサイルが核攻撃の主力となった事や、核兵器の小型化が進み戦闘機サイズの機体でも核攻撃が可能になった事、搭載量に物を言わせた絨毯爆撃より精密爆撃が重視されるようになった事で存在意義を失っていき、飛ばすだけで凄まじくコストが掛かる戦略爆撃機は減る傾向にある。
ただし、これはあくまで戦略爆撃機で核攻撃が行われにくくなったというだけの話。
航空機による核攻撃自体は、一度発射してしまったら後戻りできない弾道ミサイルと異なり核攻撃に出撃した後でも目標を変更したり攻撃そのものを中止して引き返す事ができるという柔軟性があるため、現在でも有用性はなくなっていない。

現在では純粋に戦略爆撃機として設計された大型の機体を運用している国は、アメリカロシア連邦等の少数に限られる。それらの国でも、爆弾だけでなく巡航ミサイル発射装置として用いられるようになってきた。

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