曖昧さ回避
- イギリス西部の港湾都市。
- イギリスの航空機製造会社。
- イギリスの航空エンジン製造会社。
- イギリスの自動車製造会社。
ブリストル市
サマセット州とグロスターシャー州の間、エイボン川のブリストル海峡(ウェールズと南西イングランド地方の間の湾入)への河口付近にある単一自治体(ユニタリー)。人口416,400人。
西暦40年ごろ古代ローマが築いたアボナ港を起源とし、10世紀以降はイギリス第2の貿易港として栄えたが、産業革命でリバプール港との競争に敗れ工業化された。
エイボン川の川港だったが、現在は20世紀初頭に河口に作られたロイヤル・エドワード・ドッグが主な港として利用されている。
近年はロールス・ロイス社の航空機用エンジンが生産され、北郊のフィルトンでは超音速機コンコルドが生産されていた。
ブリストル・エアプレーン社
1910年、ブリストル市フィルトンに、ブリストル鉄道会社のオーナー、ジョージ・ホワイトがブリティッシュ・アンド・コロニアル・エアプレーン社を設立した。
1914年、ブリストル・スカウトがイギリス軍に採用された。以降、多くの軍用機を供給し続け、二度の世界大戦を経て会社の規模は大きくなった。
1920年、ブリストル・エアプレーン社となった。
1959年、政府の命令によりBAC(現・BAEシステムズ)に合併された。
ブリストル・エンジン社
航空エンジン製造会社。
1920年、第一次世界大戦後に経営危機に瀕したコスモス・エンジニアリング社を、イギリス航空省の指示に従いブリストル・エアプレーン社が子会社化したもの。空冷星型エンジンの開発を行った。
1958年、アームストロング・シドレー社と合併してブリストル・シドレー社となる。
1966年、ロールス・ロイス社に買収された。
ブリストル・カーズ社
イギリスの高級車メーカー。
ブリストル市北郊のフィルトンに製造拠点があり、生産台数は極少なく、ディーラーはロンドンに1軒のみ。豪華さとは無縁の、実用性の高い地味な車を製造し、広告も一切打たないので、イギリスでも知名度は低い。
1945年、ブリストル・エアプレーン社は戦争終結でだぶついた人員に仕事を確保するため自動車部門を新設。BMWの輸入商社AFN社を買収し、BMW社の乗用車を製造する。AFNが管理していたフレイザー・ナッシュ社の乗用車も製造することになる。
1946年、BMW326をベースとしたブリストル400を製造・販売。
1953年、独自デザインを採用したブリストル404が登場。
1961年、エンジンをBMW製直6からクライスラー製V8に変更したブリストル407が登場。
2004年、ブリストル・ファイターTが登場。最大出力1012馬力。
2011年3月3日、破産。4月21日、カムコルプ・アウトクラフト社(スイス)に買収された。