概要
イギリスのブリストル社が製造した双発の重戦闘機。
第二次世界大戦時にRAFの他、アメリカ陸軍、オーストラリア空軍でも使用された。
双発爆撃機ブレニムを元にした双発雷撃機ボーフォートを元にしており、ウェストランド・ホワールウィンド双発戦闘機の生産の遅れをカバーすべく手早く開発され、1939年7月17日に初飛行した。
最大速度は予定を下回る497km/hしか出なかったが、それ以外は満足のいく仕上がりで、1940年7月27日に制式採用された。
レーダーを搭載し、夜間戦闘機の主力となり大きな戦果をあげたが、次第にモスキート夜戦に更新された。
戦闘雷撃機として沿岸航空隊にも配備され、敵艦船への哨戒、機銃掃射、爆撃、雷撃を行った。
主翼は中翼配置で、空冷2重星型14気筒のブリストル・ハーキュリーズ・エンジン(最大出力:1,600hp)を左右に積んでいる。
機首下に20mm機関砲4門があり、用途に応じて機銃、ロケット弾、爆弾、魚雷等を装備する。
1945年9月までに5,928機がブリストル社、フェアリー社などの工場で生産された。
キャッツアイズ・カニンガム
ジョン・カニンガム(通称:キャッツアイズ・カニンガム)が夜戦型ボーファイターに乗るエースだった頃、『カニンガム達の飛行隊では、毎日ニンジンを食べることで夜目を養っている』と宣伝された。ニンジンではなくブルーベリーのパターンもある。
しかし、実際は夜間戦闘機が高性能レーダーを搭載していることを秘匿するためイギリス情報部が流したデマであり、現在でも『アントシアニンやカロチノイドは目に良い』という俗説は科学的に証明されていない。
しかし当時のドイツ軍はこの話を信じていたという。
またそのドイツ軍からの触れ込みで、日本軍もその影響を受けており、特に筋金入りの夜戦バカである大日本帝国海軍はニンジンの成分を錠剤にして各部隊に配布までしたといわれている。