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連山

れんざん

連なる山、または第二次大戦中の日本海軍が中島(現在のSUBARU)に試作させた攻撃機。

概要

連山とは、第二次世界大戦末期に試作された大型爆撃機である。

海軍の機体符号はG8N。

鹵獲したB-17を参考にし、量産性にも配慮した機体であったが、本土空襲を受け続け工場が壊滅する状況で、試作4機を製造したところで開発中止となった。

そのため、正式には「試製連山」である。


前作で失敗作だった「深山」とはうってかわってコンパクトにまとめられ、現代の旅客機のような首車輪式の降着装置(ただしこれは深山も装備していた)や、排気タービンなども装備した意欲作ではあったが、前述の状況から開発中止になった。


計画では、資材不足から製にした機体(連山改、G8N2)や、桜花三三型を搭載する特攻母機仕様、エンジンを「誉」から「ハ43」に換装した機体(連山改、G8N3)も出されていたが、いずれも実現しなかった。


開発に成功していればマリアナB-29基地へ本格的に反撃を行える機体になったであろう本機だが、関東の工場への爆撃も激化したため、試作1・2号機は三沢の海軍飛行場に疎開していた。

しかしその三沢で「剣号作戦義烈空挺隊同様にマリアナ諸島の航空基地を襲撃するエアボーン作戦)」の準備が進んでいる事を察知した米軍による飛行場空襲に巻き込まれ、作戦用に準備された銀河一式陸攻共々試製連山2機とも破壊されてしまったのは何たる皮肉だろうか。

戦後、軍に領収されていなかった試作3・4号機のうち4号機がアメリカに運ばれて調査されたが、アメリカでの再整備後も状態が悪く、博物館に保存予定だったが朝鮮戦争中に廃棄処分されてしまい、現存機は無い。


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