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センシティブな作品

概要

なぜ公的な治安組織が機能してないのかという事情は様々だが

  1. 軍や警察が事故や戦争で壊滅的な状況にある。
  2. 田舎や人里離れた場所なため、警察までが遠い。連絡手段がない。
  3. むしろ警察と悪党が組んでいてやりたい放題。
  4. ファンタジーやオカルトが相手なので科学機関である警察に対し事実の証明などができない。
  5. 普通の人間や装備・手段では倒せない敵が相手。敵が強すぎるなど。

………等々

法治国家においては許されざる存在である彼らだが、失敗国家など警察などの公的な治安組織が機能していない無法地帯においては必要悪という側面もある。

インターネットにおける自警団

インターネットにおいては、荒らしを独自に取り締まるユーザーや集団が存在し、しばしばネット自警(団)、あるいは自治ユーザー、もしくは悪意を込めて自治厨と呼ばれる。なお、自治厨と混同されることが多いが自治厨は単独行動も含まれ、集団行動が基本の自警団と区別されることもある。

インターネット百科事典における自警団の例

ウィキペディア

ウィキペディアにおいてサイトの秩序を保つ行為は、記事の削除や悪質ユーザーのブロックなどの権限が与えられた管理者が行うのが基本であるが、中には管理者でもないのに「自分の中でウィキペディアにふさわしくない記事」、「記事の内容が気に入らない」、「出典がないまたは不適切」という理由で記事の削除依頼や巻き戻し行為、さらには記事のノートページやユーザーページで詰問行為を行なうウィキペディアンも多くいる。その中でも記事編集をせずに管理行為を行う集団を自警団と呼んでいる。特にアカウントを作成して2年以内の編集者が狙われることが多く、無視したり逆らったりした場合は「コミュニティを疲弊させる者」としてコメント依頼を出して集団で攻撃したり、ブロック依頼を出して編集させないようにすることがある。自警団はウィキペディアの方針を声高に主張することが多いが、実際はその方針を歪曲しており、ベテラン編集者に対して自警行為を行なうと「それはあなたの意見ですよね?」と返されてしまうことから、熟知していない編集者に絞っていると思われる。

ウィキペディアが出来た頃は自警が活発で、そのあまりの激しさに「Wikipedia:自警団」という公式項目まで作られたほどである(自警団に反発されてすぐに削除された。現在は一般項目としてあるが、ウィキペディアでその行為があることは一切記されていない)。また自警団の声が大きく、活動したいなら自警団に取り入れられるべきという風潮があったことから自警団に味方する管理者が多く、中には自警団と一緒に新規編集者を攻撃する管理者までいたほどである。しかし次第に管理の低質化が問題となり、さらに自警団や管理者同士で内ゲバを起こしたすえ、自警団に取り入っていた管理者の権限剥奪や自警団そのものに対しての無期限ブロックが実施され、現在ではかつてのような自警行為をする者は減っている(完全になくなったわけではなく、現在でも自警行為によるトラブルは頻繁に起きている)。ウィキペディアはユーザーを作成しなくても項目作成や編集が可能であるが、半保護されている記事や画像アップロードをする場合はログインが必要であり、また一つの記事で何度も更新をすると通知でユーザーになるよう促される。一方でユーザーになると自警団に狙われやすいというデメリットもあることから、必要な時だけログインしてそれ以外はログアウトのうえ編集を行う者もいる。

なお、ウィキペディアにはM(略称)という伝説的自警がおり、彼の自警行為は凄まじく「一度目を付けられたら間違いなく投稿ブロックまで持っていかれる」「たとえ相手が正しくても演説を行ない、白であったものが黒に代わってしまう」ほどで、編集者から「ブロック依頼のスペシャリスト」「JAWPのCIA(またはJAWPのKGB)」として恐れられていた。しかし編集をせずに削除依頼やブロック依頼ばかりしていたことから次第に管理者やベテラン編集者から相手にされなくなり、孤立を深めたうえ2020年以降は殆ど活動を行なっていない。

ピクシブ百科事典

「みんなでつくる百科事典」を謳うピクシブ百科事典では「(ユーザー同士の)話し合いで解決をお願いします」などとしてユーザー間でのコミュニケーションが推奨されている。誹謗中傷意味不明な記事の乱立個人情報晒しなどを繰り返す悪質な荒らしであっても運営が積極的に対応に動くことは少なく、ユーザーの通報を受けてから対応(警告メッセージの送信、アカウント停止など)を図るのが基本である。一方でユーザー同士の解釈違いからコメント欄での水掛け論編集合戦に発展することも多々あり、荒らしの介入や逆恨み嫌がらせなどに疲弊して引退するユーザーも多い。

運営があえて編集内容に介入しないピクシブ百科事典の運営方針への批判的意見については運営仕事しろを参照。当該記事には、問題ユーザーへの対処に自発的に動こうとしない運営への怨みを込めて「過疎化が進んでいる」などと書いてあるが、実態とは大きく異なる。運営が全権を握る方式だと目が行き届かないため、ユーザーに委ねることによって自警的な編集が行われるようになるのも必然といえよう。

ニコニコ大百科

ニコニコ大百科は運営(ドワンゴ)の権限が大きく、記事の著作権が作成された瞬間運営に移管されるなど運営が決めたルールが絶対である(要はユーザーから管理者を選出するウィキペディアやユーザー間で話し合いが原則なピクシブ百科事典と異なり、ユーザーに自治や管理権限は一切付与されていない)。一方で運営の対応が機械的で、申請されたら確認はするがウィキペディアのように検証等はせずに対応し、異議は原則受け付けないという方針であることから、それを悪用して自警行為を行なっている集団がいる。

ニコニコ大百科では急上昇ワードランキングというものがあり、コメントが活発だった場合はこのランキングに掲載されて目立った場所に表示されることがあるが、コメント欄のレスバトルが起きると急上昇ワードに上がることが多いのでそれを見た他のユーザーによってレス削除依頼が提出されてコメントが削除されることがあるが、自警団の中にはこれを面白がってレスバトルをしてそうなところを巡回しては削除依頼を出しては運営に削除させることから、1ページ(30コメント)すべてが「削除しました」で埋め尽くされる記事もある。

また、新規記事が作成された場合も急上昇ワードランキングに掲載されることが多いが、「ニコ百に必要とは思えない異質な記事」や「内容が気に入らない記事」と判断されると自警団によってコメント欄で作成者叩きが始まり、作成した編集者の編集履歴が容易に閲覧できることから他の記事も問題と判断された場合は編集者晒しが行われ、以降その編集者の記事作成や編集が監視されて都度コメント欄が荒れる事態となる。さらに相手の編集者が新人だと「白紙化しろ」「削除しましたにリダイレクトしろ」と集団で叫び、気に入らない作成者を追放するための罠を張る者もいる。この行為が罠である理由はニコニコ大百科はユーザーに削除や白紙化をする権限は原則なく、あくまでドワンゴに報告のうえ行なってもらうことが前提で、ユーザーが行うと編集権限やコメント欄の発言権が剥奪され、退会に追い込まれるからである。新人編集者はこのことをわかっていないことが多く、ユーザーページでのコメント欄でも白紙化を迫られて精神的に参って行動に出てしまったり、コメントにあるレス評価が多いと「多数決で決まったから従うように」とあたかもニコニコ大百科のルールであることを主張して行動させることが多い。しかし実際に白紙化をすると今度は「権限がないのに白紙化した」と主張して運営へ報告。運営も機械的に判断するためこれまでのコメントがすべて削除され、退会に追い込まれることとなる。このような行為が頻繁に行われており、また編集権限を得るためには課金をしなければいけないことからニコニコ大百科では他の百科事典と比較しても編集者不足に悩まされている。

余談だがニコニコ大百科には自警団という記事が存在しない。(代わりにマギアレコードに関連したマギレコ自警団という記事がある)記事が作成されないのは「ニコ百に必要とは思えない内容」「自治厨の記事で内包できる」と判断されている可能性があり、自警団記事の作成はリスクを伴うためお勧めできない。

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