概要
元々の意味
元々は「内部ゲバルト(ドイツ語で暴力の意味)」という言葉であり、かつて日本の学生運動の団体が先鋭化していくうちに内部で路線の違いなどに端を発した内輪もめからリアルファイトが頻発したことから産まれた言葉である。
1960年頃は極左系過激派組織の分裂が多く、その過程で内ゲバが多数発生し、リンチでの死亡者も多数出た。
中でも有名なものは1971年に発生した連合赤軍の「山岳ベース事件」であり、山中のアジトに引きこもったお尋ね者の組織が「総括」と称して些細な理由から仲間を断罪、残虐なリンチ殺害を繰り返し12名もの死者を出すという壮絶なものだった。
上記の事から「サヨクのお家芸」との偏見が多かったが、国内保守派・極右団体関連でもこの様な話には事欠かず、在日特権を許さない市民の会から2020年アメリカ大統領選挙の選挙結果を端に発したDHCテレビの虎ノ門ニュース出演者達同士のソレに至るまで話題に事欠かない。安倍晋三銃撃事件も元はと言えば思想に共感する者同士のテロであり、広義的には内ゲバと取れる。
また反ワクチンや陰謀論・疑似科学系団体も内ゲバが多く、反ワクチン論者でも「マスクを着用した」などと陰謀論者に叩かれたり団体ごとの人の出入りなど争いには事欠かない。
宗教系でも頻発し、代替わりの際に揉めるのは日常茶飯事である。
転じた意味
現在はこれを転じた形で、規模や被害の大小を問わず不毛な仲間割れを広く指して「内ゲバ」と呼ぶ事もある。
日本史においても自軍の勝利間際になる・または外敵がいなくなると利権争いのために内部の争いが起こるのはよくあることである。
鎌倉幕府など内部の争いで滅んだ政権も多い。
関連タグ
キータクラー:「仲間同士の争いは破滅につながるぞ」と内ゲバを戒めていた。
主な要因・特徴
村八分(誤った使い方。多数が少数を迫害することで、語義的には仲間外れが近い)
内ゲバに定評のある架空の組織(代表例)
ガンダムシリーズの登場組織全般
次元戦団バイラム シャドーライン ユグドラシル・コーポレーション
ニューリーダー病:元々『トランスフォーマー』関連記事だったが、他作品で同様の事象が起こった件で上記で挙げた組織のみならずキャラクター個人も挙がっており、実質的に本記事の補完となっている。