概要
協力関係にあるものに対し攻撃を仕掛け、どちらかあるいは双方がダメージを受けてしまうこと。
発生の状況
戦略として
自軍の損害を最小限にしつつ相手方の戦力を削ぐ事ができるため、流れ弾などから仲間割れを起こさせて、あわよくば共倒れにさせようとする戦術は、戦争では古くから使用されてきた。
事故
味方同士の情報の共有や連絡等が取れていない、あるいは夜戦や濃霧等により視界が遮られた、極度の不安や緊張や混乱で射線を横切られる/横切ってしまうなどの理由により「そこにいる兵力等は味方」であることを気づかずに攻撃を行ってしまうパターン。
また、攻撃に使用される武器の精度が不良あるいは兵器自体の力が大きい場合、攻撃が敵に当たると同時に、あるいは敵ではなく味方に当たることがある。これは敵が軍隊内部にもぐりこんだり、包囲した状況、あるいは敵味方が入り混じった状況で戦闘が発生した場合に発生しやすく、誤射や誤爆と呼ばれることがある。
ベトナム戦争でアメリカ空軍はミサイル万能論を過信し、IFF(敵味方識別装置)もなしにレーダー情報だけを頼りに目視外からミサイルを叩き込みまくった結果同士討ちが多発し、目視で敵味方識別を行ってからミサイルを撃つよう交戦規定が改定されたためミサイルの強みである遠距離攻撃能力を活かせなくなった例もある。このように場合によっては戦術的にも大きな影響を与えうる。
故意によるもの
スパイ等による工作、自軍内で敵勢力への寝返りが発生した、あるいは派閥争いなどの末仲間割れにより発生することがある。
また督戦隊による攻撃や事故や敗戦等の混乱により発生するものも含まれる。
戦争以外
戦争以外でも例えば選挙でも発生することがある。例えば特定の政党が大選挙区である参議院の選挙区において複数人を擁立したり特定の政党と同様の主張を行う別の政党が候補者を立てた場合、この状況となることがある。
それを防ぐため政党内や政党間で選挙協力と称し候補者の調整が行われることがあるが、失敗した場合最悪仲間割れが発生したり、相打ちとなり共倒れとなる場合も存在する。