概要
対象の周囲を取り巻くように囲むこと。特に相手を不利にするもの。
- 対象の動きを制限し、反撃や逃走を防ぎ、制圧を容易とする。
- 多方面への警戒を強要することで戦力を分散させる。
- 敵の補給を断ち切る。籠城戦においてはこちらも目的となる。
- 投降を促し、生け捕りとしたり捕虜とすることで情報などを引き出す。
- 戦闘以外においては、自身の意見や命令に従わせる。(強盗や同調圧力など)
など様々な用途がある。
特定の地形や環境における待ち伏せにおいて包囲・殲滅してしまう戦術もある。
囲い込んで皆殺しにするかのような印象を与える戦術だが、後方を脅かされることへの恐怖や、補給不足による飢えから敵兵が士気・戦意を喪失することを狙う心理攻撃としての性質が強い。そのため必ずしも数で上回る必要はなく、最も重要なのは敵により強い動揺を与えるための速度である。
問題・欠点
包囲に成功すれば包囲側が圧倒的有利とはいえ…
- 逆を言えば包囲する必要がある。
- 包囲の速度が足りずモタモタしていれば、逆に不利になりかねない。
- 戦場でない場合は人質を取られてしまい手が出せなくなることも。
また追い込まれた敵兵が奮起し、どうせ死ぬならお前らも道連れと言わんばかりに、火事場の馬鹿力で暴れまわる、自暴自棄となってありったけの弾薬と火力を包囲側に向けられる可能性もある。こうなっては手がつけられないので、特に野戦においてはあまりきっちり囲まずに逃げ道を用意しておくのも肝要。
完全に包囲する訳ではなく複数方向から追跡・攻撃するものは挟み撃ちとも。