概要
ある物を双方で挟み、そのどちらからも抜け出せないようにし、双方から攻撃する。
敵は二正面作戦を強いられることとなり、戦力の分散および背後を容易に突かれる形となる上に逃げることも難しいため、挟み撃ちが成功すれば攻める側が圧倒的に有利になる。
「挟撃」とも呼ばれる。
欠点
反面、攻める側も敵をサンドイッチできるだけの戦力を整えなければならないうえ、敵と同様に戦力を分散させざるをえない。戦闘開始後に運良く挟み撃ちできる位置関係であった場合を除けば、戦闘中に少人数が迂回して敵の側面や後方へ気付かれないよう浸透するのは困難だし、浸透中は敵方への攻撃要員が減少してしまう。
生半可な戦力・練度と指揮で行った場合、敵に意図を見破られて各個撃破されたり逃げられたりするリスクも付きまとう。
しかし、少ない戦力を地形効果などで補って挟み撃ちを敢行した結果、敵に大打撃を与えて大きな戦果を挙げた例もあるため、指揮官や軍師の手腕が問われる戦法といえる。
現代戦
太古の昔から存在する使い古された方法ではあるが、その有用性は現代戦でも通用する。
ただ、銃火器による攻撃が当たり前となった現代戦では、挟み撃ちをする場合はお互いの射線(流れ弾)を避けるように兵士を配置しなければ同士討ちが発生しかねないため、味方の兵士同士が射線上に入らないように部隊を展開することが基本中の基本とされている。
待ち伏せとして
事前の準備や高い計画性・訓練・相互理解は必要だが、待ち伏せ攻撃として2方向以上から挟み撃ちにして殲滅するもの、釣り野伏なども有名。