概要
一つ災難を超えても別の災いに襲われるという例え。
趙弼『評史』 にある「前門に虎を拒ぎ後門に狼を進む」から来ている。
類似語は『一難去ってまた一難』などがある。
勘違いしている人も多いが、「前の門から虎がやってきて、逃げたら後ろの門から狼が襲ってきて挟み撃ち」という「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」的な意味ではない。
ギリシャ神話でも似たような言い回しとして「スキュラとカリュブディスの間」があり、メッシーナ海峡を通る際にはスキュラ(岩礁の暗喩)とカリュブディス(渦潮の暗喩)の間を通らなければならなかった事に由来している。