→「革命的共産主義者同盟全国委員会」も参照
概要
中核派、正式名「革命的共産主義者同盟全国委員会」は1959年に結成され、かつては新左翼セクトの中で一大勢力を誇った組織。激化する学園闘争に必ずと言っていい程現れ、学園闘争などで「中核派」の名の通り「中核」的な存在だった。
現在でも公安警察の監視対象であり、マスコミがよくいう「極左暴力集団」「過激派左翼」の代表格。
東大安田講堂の闘い以降、主に街頭闘争で誇示を振るい、1971年からは三里塚闘争で最大支援セクトの一翼を補ったが、泥沼化する革マル派との内ゲバによる血で血を洗う闘いで支持を失い、次第に人員が減った。
その後は三里塚闘争にもあまり参加せず、内ゲバ戦争に没頭したが、1985年に三里塚交差点で警視庁機動隊と衝突、100人を超える逮捕者を出し弱体化。以後大規模な闘争は起こさなくなった。
それからは大規模な闘争等はなく5000人居た中核派構成員は2000人に減少した。
現在では東日本大震災を契機に「NAZEN」なる組織を作り、反原発を旗印に大学生をオルグ(勧誘)している。
特に法政大学は中核派の巣窟となっており、ごく一部ではあるが「革命を起こすために法政に入った」という学生がいるほど。
未だに暴力による国権の簒奪を積極的に肯定している組織の一つである。
また、杉並区議である洞口氏がアベマTVでの番組に出演した際には岸田政権が沖縄に核ミサイルを配備する計画がありその証拠もあるなどと虚言を吐き散らした。当然そんな事実はないので、デマと陰謀論を平気で吹聴する迷惑な連中でもある。
しかし構成員の高齢化が進んだこともあり、最早脅威ではない彼らに対する警察の捜査も軟化していることもあって、お互いまるで一種の作法のようになっていることも。
コロナ禍においては「警察が形だけチェーンソーでドアを切ったのち、中核派メンバーが横からドアを開けて招き入れる」光景をTVカメラの前で繰り広げており、その際中核派メンバーが「警察官に非接触型体温計をかざして検温する」という珍光景が発生、日本国内のみならず海外でも報じられて世界中の爆笑を買った。
主な活動内容
2015年の12月には、東京都立川市曙町のJR立川駅北口でビラ配りやデモ活動を行っていた中核派のメンバーが、通行の邪魔になると注意した60代の男性に逆上して、「言論の自由だ!」と叫びながら暴行に出て相手を骨折に追い込んでおり、やたらと自分達の権利意識の高さを主張していながらそれを批判する者(批判もまた「言論の自由」に属する)は断じて許さないという横暴で倫理観の破綻した行いの結果、当然ながら実行犯は警察に逮捕されている。
近年では世界規模で巻き起こっている新型コロナウイルスの問題を利用する形での反政府運動を行っている。
また、2021年に日本の東京で開催された東京オリンピックそのものを「日本政府の陰謀による政治的活動」であると曲解する形で、オリンピック開催の反対を反政府活動として利用する動きも見られており、開会式当日の際にも国立競技場外で中核派達によるデモが行われ、警察沙汰にまで発展させている。
その影響によって、オリンピックの出場選手達の一部に精神的苦痛を与え、試合にも少なからず悪影響をもたらしてしまっている。
近年、中核派の最高指導者と言われる清水丈夫議長が数十年ぶりに公の場に姿を現し、世間を騒然とさせた。
そこで彼は、過去の渋谷暴動における殉職者についてどう思うか聞かれた際には「しょうがない」の一言で正当化し、暴力革命で死者が何人出ようとそれは必要な犠牲であると罪悪感の欠片も無い様子を見せていた。
2024年の2月には、とある小学校の外側に集結し「戦争反対」を題材としたプラカードを掲げて学校内にいる小学生達を威嚇するという信じられない行動に出ている。
当時小学校ではただの避難訓練が行われていたのだが、中核派のメンバー達はそれを「戦争に備える為の訓練」と曲解しており、警察が監視する状態の中でも活動を止めようとはしなかった。
原爆犠牲者の追悼式典の妨害
毎年8月6日に広島で行われている原爆の犠牲者達を弔う追悼式典において、ロクに犠牲者達の追悼の意を示さないまま、黙祷が行われた直後に中核派の集団が拡声器を使って反政府のデモ行進をするという無神経な迷惑行為に出ている。
しかも彼等の主張は、表向きは「反戦」や「反核」を掲げていながらも、現政権や現首相、改憲を対象とした反戦や反核どころか原爆犠牲者の慰霊にすら脱線した見当違いな批判さえしている。
つまり、原爆犠牲者の慰霊の意思表示を欠片も見せようとしない為、原爆の犠牲者達を静かに弔いたい遺族を始めとする広島県民達の神経を大きく逆撫でし、揉め事も頻繁に起きる事態となり、暴動を防ぐ為に警察隊による厳重な警備を敷かざるを得ない事態にしている。
近年では拡声器で大声を出すのみならず、奇声を発したり、太鼓や笛を鳴らす等して騒音を出す等、警察側が強硬手段に出られないのを良い事にますます調子に乗っている様子を見せており、最早愉快犯の域に出ているその妨害行為は、日本だけでなく世界各地からも批判的にしか見られず呆れられている状況にある。
2023年時には、前年に起きた安倍晋三銃撃事件や同年4月に起きた岸田文雄襲撃事件の影響もあってか、警察や警備隊だけでなく市職員さえも動員。もう追悼式の場にさえ入れない厳戒態勢が敷かれたが、メンバー同士で肩を組み合って形成する「人間バリケード」の行列を作って強硬突破し、反政府を目的とした主張を好き勝手に行っている。
この時の際、市職員の中にメンバーから暴行を受けた者が出た結果、その翌年の2月28日、遂に広島県警と警視庁の合同による全国14カ所に及ぶ中核派の拠点及び関係先の強制捜査が行われ、暴行を行った男性5人が逮捕される事態となった。が、連行された当人達は「戦争反対が何で犯罪になるんだ!」と自分達の行いに対する反省を見せるようするは無かった模様で、団体行動の実行委員会側も記者会見を開き、「反政府活動を潰す為の不当逮捕」と主張している。
余談
そんな連中であるが「前進チャンネル」というYoutubeでデモを行っている様子の動画投稿をしている。
気になる方は覗く手もあるがほとんどが非常識なデモという名の破壊活動が大半なので注意。
また、2018年の冬コミでは「みどるこあ」(「中核」の英直訳 Middle Coreが由来。)というサークル名で出展し、自党派の主張などを記載したコピー本やクリアファイルなどを頒布した。
この件について、コミックマーケット準備会の市川孝一共同代表はメディアからの取材で「過激派の出展に問題はないのか?」との質問を受けたが
「言論の自由がありますから、日本の法律に触れない限りは誰であろうと私たちは特別扱いしません」
と回答している。2024年のC104では過激なヴィーガン団体が会場の外で食肉の廃止や動物保護を主張し動物の死骸などをプリントしたポスターを使用したデモ活動を(行政の許可を得た上で)行いそれを目にした来場者から批判されたが、この時「中核派はこちらの流儀に合わせてサークルとして参加してちゃんと配布本も用意してきただけまだマシ」といった彼らを見直す意見もあった。