概要
同人誌の種類のひとつ。
印刷所に委託したのではなく、コピー機、ホッチキスなどを利用して製本された同人誌のこと。「コピ本」「コピー誌」とも。
平綴じであれば手軽にできるためこの形で同人誌を販売するサークルも多い。
自家製本なので原稿作成や製本の上での制約が少なく、発行スケジュールにも融通が利くためイベント開催ギリギリまで原稿や製本を行っているサークルもおり、中には開会後も頑張っている剛の者も。
小学校の遠足のしおりのような作り方だが、大手・古参サークルが作るものや、凝った装丁のものも山ほど。
コンビニなど外のコピー機では機械に備え付けの用紙以外は使用できない所が多いため、特殊紙を使用したい場合は自宅のコピー機を使うケースが大半である。
リアルタイム感や手作り感にあふれるコピー本だが、ホチキス針が他の本を傷付ける虞があるため扱いには注意を要する。
また、コンビニやコピーセンターでセルフコピーする場合には原稿の置き忘れに注意したい。
近年ではセブンイレブンがコピー本制作の支援に力を入れており、まさかの専用サイトまで登場している。
作り方
pixivにはサンプルや告知の他、コピー本の作り方やアレンジ方法の講座も投稿されている。
コピー本の減少について
印刷所が発展した現在ではオンデマンド印刷でかなり安く印刷が出来るため、下手するとコピー本の方が高くついてしまうことすらある。
さらに言えば中韓ソシャゲの流入の激しくなった2010年代後半以降は同人誌もかなりクオリティを重視される傾向にあり「手作り感にあふれる」は買われないデメリットでしかない。
カラーポスターが売上を10倍伸ばすとされているほどなので、目立たない白黒のコピー本は基本埋もれるので注意。
かつては入門の立ち位置だったが、現在は初心者に推奨されるのはオンデマンド印刷である。同人初心者がコピー本で参入すると高確率で心が折れるので注意。
コピー本はギリギリでも印刷できることを利用したオマケや、内容が全てな評論同人誌などがメイン。もしくは損前提のサークルである。