概要
行動する保守を目的として2006年結成。
インターネット上で勢力を拡大し、2010年の時点で会員数は公安発表で約1万人。但しネットで名前を登録しているだけの者も多く、街頭活動などにレギュラー参加している人数は100人前後と言われている。略称は「在特会」。
創設者は桜井誠(通称・ペンネームであり、本名は高田誠)で、かつては「Doronpa」というHNでネット政治活動を行なっていた。
さまざまな在日特権に反対しており 、活動の最終目的は、1991年に施行された、特定在日外国人(主に韓国/北朝鮮国籍)の永住を認めている『入管特例法』の完全撤廃であり、この目的を達成した暁には、速やかに会を解散するとしている。
2014年11月に長らく代表であった桜井誠氏が、組織改革を理由として会長の退任および退会を宣言。八木康洋氏を新会長として、今後はデモより政治活動を重視して活動していく方針のようである。
しかし2010年代後半からは創設者の桜井がネット論壇で目立っていた時代を覚えていない世代も増えたことから退潮が目立ち、傘下の日本第一党も議席を獲得することができず右派の小規模政党の中では後発の参政党や新党くにもりなどにポジションを奪われている。
批判
実際のところ過激派ではなくとも極右団体とされているのは間違いない。
また、中枢メンバーの一部が詐欺で逮捕されたり、前述の京都朝鮮第一初級学校襲撃事件やロート製薬に対する恐喝容疑で有罪判決を喰らうなど(特に京都朝鮮第一初級学校襲撃事件では最高裁で千二百万円の賠償金支払いと同校の周囲での街宣禁止が確定)、構成員の問題行為の数々が明るみに出るに及び主な支持層であったはずの保守系の若者達から「無根拠な『敵対陣営のなりすまし』認定」を受ける事もある。
2010年以降、上記のような問題行動がマスコミで報道されたため、Newsweek日本語版等では、在特会内部の内輪もめも重なり急激に構成員数を減らしていると報道している。
しかし在特会はこの報道を事実無根であり、依然として会員は、むしろ増加していると主張しNewsweekの報道に反論している。
そして、ニコニコ動画の公式チャンネルが閉鎖されたが、2015年5月19日に公式サイトにて『規約違反』を理由に閉鎖された旨発表されていた。
2015年12月22日に法務省は在特会前代表の桜井誠にヘイトスピーチの中止を勧告している。ヘイトスピーチをめぐり法務省が勧告を行うのはこれが初である。
余談
初代会長・桜井誠が小説・銀河英雄伝説のファンである旨公言していた事から、同作に登場する組織・憂国騎士団になぞらえてリアル憂国騎士団と呼ぶ人々もいる。
ただし、これは「憂国騎士団」が国家主義的テロリスト集団であることから、賞賛ではなく皮肉である。