トランスフォーマー
とらんすふぉーまー
各作品に登場するトランスフォーマーの解説についてはトランスフォーマーのキャラクター一覧を参照。また、当記事内では作品ではなく種族を指すトランスフォーマーを「TF」の略称で記述する。
ちなみに日本には同名の株式会社が存在するが、当該項目とは全く関係ない。
米国の玩具メーカー・ハズブロのライセンスの下、日本の玩具メーカー・タカラ(現・タカラトミー)が製造している変形ロボット玩具およびそのアニメ、漫画、アメコミ、実写映画など非常に多岐にわたる関連作品。作品世界に登場する変形ロボット、ロボット生命体の総称でもある。
1970~80年代初頭に日本のタカラが商品展開していた『ダイアクロン』や『ミクロマン』などの変形ロボット玩具と、業務提携したアメリカのハズブロが他のメーカーの変形ロボット玩具と共に『TRANSFORMERS』として販売したものが米国を中心に世界中で大ヒットし、それをタカラが日本に逆輸入する形で現在に至る。
あまりの人気に、ダイアクロン・ミクロマン両作品からの流用商品ではラインナップが足りなくなり、タカラ以外の変形ロボット玩具(タカトクトイスのVF-1Sスーパーバルキリーなど)も流用される事もあった。後にタカラが新規に設計・製造、ハズブロが海外で販売という形になっていく。
日本国内でも大人気を博し、日本独自の世界観を描いたアニメシリーズも長く製作・放送された。
多くは正義と悪の軍団に二分されたTF達の戦いが描かれている。前述のように様々な媒体で物語が展開しており、たとえ同じ名前のキャラクターでも作品によって容姿、性格、陣営、人間関係などの設定が異なるなど特異な点も多い。
日本版は、アニメ他映像媒体が先にありきで、それに追随する形で玩具が発売されている。
しかし海外版では、あくまでも玩具が先にありきのため、アニメ、コミック、ゲーム、実写映画などは二次的な存在である。そのため、玩具で発売されても、アニメなど別媒体には登場しないキャラクターが多く存在する。
それゆえに海外において発売された製品のほとんどには、「テックスペック」と呼ばれる、そのTFのデータが付随されている。テックスペックには、知力や体力、地位などの能力値を1~10までの数字で表し、そのキャラがどういう性格でどういう武装を有するか、どういった思想を有しているかという事を細かく記されている。
ここから、玩具を集め、テックスペックの情報を元に、自分で物語を作り遊ぶ。そういった感じで楽しめる事が、トランスフォーマーの魅力であり醍醐味なのである。
また、描かれているそれぞれのTFのパーソナリティも千差万別で、そういったキャラクターたちを集め親しむという点も、人気の一つ。
セイバートロン星(サイバトロン星)に住む超ロボット生命体。いわゆる宇宙人である。訪れたそれぞれの惑星の環境に適応するために、その惑星の機械(乗り物・兵器など)をスキャンし、その姿に変形=トランスフォームし擬態ならびにその特性を付加する能力を持つ。トランスフォームそのものはほぼ全てのTFが生来備えた能力のため、何もスキャンしていない状態「セイバートロンモード」でも何かしらの高速移動体ないし用途を有した機械にトランスフォームできる。
プリテンダーやビースト戦士など一部の特殊な種族は有機体(動植物)をスキャンして変身することが可能。
また、個体によっては同型がいることも珍しくなく、スタースクリームをはじめとしたジェットロンなどはそれだけで部隊を編成できるほど大量に同型の個体が存在する。ただし同型個体でもスキャンした対象物が変われば当然外装などは異なってくる。
多くのTFは自走可能な乗り物である「ビークルモード」に変形する(コンボイなど)が、動物や恐竜に変形する「ビーストモード」を持つ者(ダイノボットなど)や、武器の「ウェポンモード」に変形する者(メガトロンなど)、カセットテープレコーダー等のその他の機械である「デバイスモード」を持つ者(サウンドウェーブなど)といったように擬態する対象は様々である。
これらのロボットモードではない形態を「オルトモード」と総括して呼称することもある。
また、ジャガーやコンドル、スカイリンクスのようにロボットモードを持たずビーストモードからオルトモードに変形するTFもいる。
特殊なオルトモードを持つTFとして2種類のオルトモードを内包し3段変形が可能なトリプルチェンジャーや、擬態用のオルトモードとは別に胴体や四肢に変形し合体して1体の巨大なTFになるコンバイナー、ボディとなるトランステクターとは独立して頭部に変形して合体する小型のヘッドマスターなど多様な種族が存在する。
大抵の個体は乗り物に変形するので小柄なミニボットなどでもロボットモードの身長は3mを超すことが多いが、その大きさも千差万別でヘッドマスターやマイクロン等の小型の種族は人間と同程度、大型のものになると戦艦や要塞都市などが変形対象になるサイズにまでなり、プライマスやユニクロンのような伝説的存在ともなると惑星にトランスフォームするほど巨大。
ただし、ウェポンモードやデバイスモードに変形する者のようにロボットモードに変形する際に標準的なサイズに巨大化したり、ミニボットでありながらビークルモード時にTFを数人収容可能な大きさに巨大化するアダムスなど体のサイズを拡大・縮小することが可能な者もいる。
彼らは機械の体ゆえに頑強な身体と長い寿命(数百年単位とも)、更に高い生命力・環境適応能力を有する。特に胴体に大きな風穴を空けられる、一刀両断される、頭部を潰されるといった致命傷を受けない限り修復が可能な高い自己治癒力と、環境に合わせてオルトモードのバージョンアップを行える適応力は特筆すべき物がある。機械ゆえ、それに基づく耐久力と修復力を持ち、有機生命体では耐えられない環境に耐える事が可能なのだ。
また、新たな機械を再度スキャンすることにより、ボディのリフォーマットも行われるため蓄積されたダメージこそ程度によるがこの方法でボディの損傷を再生することも可能。
ただし再スキャンはTFにとっても日常的に行う動作ではないため、基本的に治療は機械の修理と同じようにそのための設備に頼っている。
例外として人間とトランステクターが融合したゴッドマスターや後年に有機体を取り込んだ新世代は自己再生能力まで備えており、自力で損傷を治すことも可能。
その起源は明らかになっている作品でもシリーズによって異なり、主にTVアニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』から連なるG1シリーズで採用されている「クインテッサ星人の奴隷ロボット」説とマーベル・コミック産のアメコミにルーツを持つ「プライマスの眷属」説の2つが主流。
前者の設定が採用されている『トランスフォーマー2010』では、TFの変形能力はクインテッサ星人をセイバートロン星から追い出し独立を勝ち取った後に勃発した戦争の中で、民間ロボット出自のサイバトロンが軍事ロボット出自のデストロンに対し優位を獲得するために開発した技術とされており、奴隷ロボット時代を生きた古株であるアルファートリンなどはセイバートロン星人でありながらトランスフォーム能力を持たない。
性別も雌雄が存在するが、有性生殖によって繁殖するかは不明。加えて、親子という概念はあまり見かけないが、兄弟・姉妹という概念はあり、そういった兄弟意識は同型個体間においてよく見られる。また、男女同士の恋愛といった感情も有する様子。
繁殖方法は媒体によって異なるうえ、同じ媒体でも複数の手段で生まれていることがある。
主に「初めからTFとして生まれた」者と「既存の機械がTFとしての生命を得た」者に大別される。
前者では他のTFに建造されるという形で生まれたテックボットや、無力な素体である「プロトフォーム」が外部装置からのスキャンデータをインストールされることでロボットモードとビーストモードを得て活動を開始するビースト戦士の他、『リベンジ』では液体に満たされた透明な卵の中のいる幼体の存在が描写された。
後者では主に「オールスパーク」と呼ばれる物体が絡み、これに接触した機械がオールスパークから流れ込んだエネルギーの影響を受けてTF化する。また少々変則的だが既存のTFの「パーソナルコンポーネント」(脳に相当する部位)を機械に組み込むことにより新たな肉体を得るという形で新生したコンバットロンのような例も存在する。
また、コミック版でも『セイバートロン星の製造プラントで身体を開発され、それにパーソナリティとなる精神プログラム(もしくは後述する『スパーク』)をインストールされ、新たなTFとして生み出される』という描写・設定がある。
生まれた個体も、「知識・技術を有し、成熟した精神を持つ個体」として生じた者も居れば、人間の子供と同じく「知識や技術を持たず、幼い精神を持った個体」として生まれ落ちた者もいる。後者の場合、人間他知的生命体同様に、年長者から色々と学び、成長して成熟する事が可能。
彼らの主な活動の源は「エネルゴン(エナージョン)」と呼ばれるエネルギー。
通常はキューブ状で、光り輝いている。摂取する際は、キューブから飲んだり、圧縮した小さな塊を口から摂取したりする他、給油口から注入する事もある。
宇宙中の惑星に偏在しているようで、彼らはそのエネルゴンを探して各惑星を頻繁に探索している。このエネルゴンが枯渇すると成長や身体の維持に支障をきたし、時間をかけてゆっくりと老朽化(金属パーツの劣化や誤作動)し、最後には機能停止してしまう。逆にエネルゴンがあれば延命や蘇生なども可能なようだ。(『スーパーリンク』などのように生命維持には不要で精製前はむしろ毒物という例外の作品もある)
エネルゴン自体は、既存の物体からも精製する事が可能。劇中では石油から直接キューブを作り出し、貯蔵していた様子があった。
また、エネルゴンは通貨としても用いられており、コミックでは袖の下の賄賂として小さな岩石状のエネルゴンをやり取りする事もあった。
「スパーク」と呼ばれる魂や心臓の役割をする光体(プラズマ球?)を身体に宿しており、これを破壊ないしは消滅させられると完全に絶命してしまう。逆にこのスパークが無事ならばそれを別の身体に移し替えたり、身体を修復して膨大なエネルギーを与えるなどして復活させることも可能である。中にはスパークだけの状態で活動するなど特殊な存在もいる。
日本語版ではかつて、原語版とは異なる名称が多く使われていた。例えば軍勢の名前もオートボットとディセプティコンではなく、サイバトロンとデストロンであった。
これらの名前が変更されたのは、日本人に親しみやすくさせるためであり、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の一部のキャラクターはオプティマス・プライム⇒コンボイのように玩具の流用元となった『ダイアクロン』に因んだ名称に変更されている。
しかし、口パクなどが合わなくなるという弊害を生んだことから、日本語版においてはこの点を役職とセットで呼ぶことで穴を埋めるというアクロバティックな手法も取られた。なお、あくまで呼称が変更されているだけで、作画上においては普通に英語名が使われていた。
MARVEL
- The Transformers: The Movie
- G.I.Joe and The Transformers(G.I.ジョーとのクロスオーバー)
- The Transformers Universe
- The Transformers: Headmasters
IDW
- ALL HAIL MEGATRON(AHM)
- LAST STAND OF THE WRECKERS(LSOTW)
- MEGATRON ORIGIN
- MORE THAN MEETS THE EYES(MTMTE)
- ROBOTS IN DISGUISE(RID)
コンシューマゲーム
- トランスフォーマー コンボイの謎
- Transformers:The Game(日本版はPS2/PS3/Wii版のみ発売)
- Transformers:War For Cybertron(日本未発売)
- Transformers:Fall Of Cybertron(同上)
- Transformers: Rise of the Dark Spark(日本版はPS3/PS4版のみ発売)
- Transformers Devastation(開発は日本のプラチナゲームズだが日本未発売)
- トランスフォーマー ヒューマンアライアンス(セガ開発のアーケードゲーム)
スマホゲーム
- キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎
- Angry Bird Transformers(アングリーバードとのコラボ作品)
- OPERATION OMEGA(開発・運営はHEROZ)
- トランスフォーマー アースウォーズ
- トランスフォーマー 鋼鉄の戦士たち
- トランスフォーマー アライアンス
漫画など非映像作品
- G1
- G2以降~2009年
- トランスフォーマーG2
- ビーストウォーズリボーン
- トランスフォーマー ロボットマスターズ(OVA・Web漫画)
- トランスフォーマーバイナルテック
- トランスフォーマーオルタニティ
- トランスフォーマー キスぷれ
- 変形!ヘンケイ!トランスフォーマー
- トランスフォーマー:ゴースト・オブ・イエスタデイ(実写版の小説)
- シャッタード・グラス(SHATTERED GLASS)
- 2010年代以降
- トランスフォーマークラウド(Web小説)
- クレオ(Kre-O) トランスフォーマー
- トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ(Web漫画)
- トランスフォーマーレジェンズ(Web漫画と玩具付属の漫画)
玩具のみ
- マイクロマスター
- トランスフォーマーユニバース
- トランスフォーマーユナイテッド
- トランスフォーマージェネレーションズ
- トランスフォーマーGT
他の作品・商品・企業とのコラボレーションも地味ながら行われており、発売される玩具は既存品の色替えはもちろんだが、時に一から新規開発されることもある。以下、予想外なものに絞って挙げていく。
赤城乳業とタカラトミーとのコラボレーションにより商品化された「ガリロボ君」が2012年6月30日に発売。アイスバーからガリガリ君に変形し、上顎を動かすと「ガリガリ」と鳴るギミックがあり、実際の「ガリガリ君」のパッケージを模した袋に収納することも可能。また、『トランスフォーマープライム』版オプティマスプライムと握手するイラストも書き起こされた。
EVA初号機の色にリカラーされたマスターピース版コンボイが発売。小説ではスタースクリームが使徒に憑依するという驚きの展開もある。
北米版限定。第4回のフェスお題に登場。サイバトロンorデストロンのどちらかに投票し、投票したチームに所属して戦う事になる。どういうわけか日本版ではフェスのお題が異なるのだが…簡単な詳細は下記のリンク記事を参照して頂きたい。
「スプラトゥーン」が北米で「トランスフォーマー」とのコラボフェス開催 日本のファンからうらやむ声が続出(ねとらぼ)
様々な事情により決して交わることのなかった2大ロボットアニメをクロスオーバーさせた『マジンガーZ対トランスフォーマー』のコミックがヴィレッジブックスより2019年3月28日に発売。内容については当該記事を参照。
ハズブロ主導のもと、『ゴーストバスターズ』、『バックトゥザフューチャー』、『トップガン』などの往年の名作映画に登場するビークルをベースにした変形玩具が2019年より続々とリリースされた。
- 日本への導入当初の仮タイトルは『変身戦隊トランスフォーマー』。
- 『機動戦士Ζガンダム』に変形するモビルスーツが多く登場したのは、『超時空要塞マクロス』に加え本シリーズに対抗したとも噂される。
- 金属生命体をモチーフとし、日本で発祥したが海外で隆盛したのは『ゾイド』シリーズにも共通する。
- 上記にもあるように、別媒体での作品が存在しているが、トランスフォーマーはあくまでも「玩具」が先にありきのコンテンツである。アニメや実写映画、コミック、ゲームなどは二次的な存在であり、ある意味「玩具で遊ぶためのイメージ補佐」的な存在とも言える。
- 史上最初にコミカライズを行ったのは、Marvel comicsだが、当初はコミック内のユニバースと同一世界観としていたため、初期話にはスパイダーマンと共演していた。参照1参照2。
- 他に、ユニバース内のシールドが「ゴジラと戦った後のフューリー」とともに登場したり、劇中の登場人物たちがラジオで「ダズラー(X-MENに登場するミュータントの歌手)」の歌を聞いている、といったシチュが描かれた。しかしコミックが展開していくにつれ、これらの設定は立ち消えになる。
- 後にトランスフォーマーは、正式にマーベルのアベンジャーズとクロスオーバー。「トランスフォーマーvsアベンジャーズ」というミニシリーズを発刊する。
- また、トランスフォーマーの玩具でも「マーベルのヒーローたちがTFになる」というクロスオーバーが為された。
- この玩具のクロスオーバーはマーベルヒーロー以外でも頻繁に行われており、上記の通り、様々な作品で行われている。中には「スターウォーズ」の各宇宙船などに変形するという製品も、ハズブロから出ていた。
- 四季・季節の行事
- 食べ物
- その他
- 玩具のみ(≒アニメ未登場)のキャラクター
- キャラ名はともかく玩具がマイナー
- モチーフや外見などに共通点あり
グループ名
その他
コメント
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すべて見る【TF実写2】「All erase」
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