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コンバットロン

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こんばっとろん

『トランスフォーマー』シリーズに登場する部隊・グループ。英語圏での名は「コンバッティコン」(Combaticon)。

概要

コンバットロン/コンバッティコンは、『トランスフォーマー』シリーズに登場するデストロンディセプティコン)所属の部隊で、メンバー全員が軍用兵器に変形し、更に5体が合体してブルーティカスとなる。

同じく合体ロボになる部隊のビルドロン/コンストラクティコン等に比べて、後の作品に名前が採用される回が多い。

G1

メンバーの生みの親はあのスタースクリーム。いつものよう持病を起こしメガトロンにいつも以上に楯突き、挙げ句、不意打ちを仕掛けたうえに足蹴にしたことがきっかけで彼を本気で怒らせてしまい(サウンドウェーブジェットロン達すら今回は完全に見限っている)デストロンから追い出されて放逐されたガダルカナル島で発掘した1943年(第二次世界大戦)時のアメリカ軍旧日本軍を見つけ(特に途中で見つけた戦車に同じく戦車になるブリッツウイングのイメージを彷彿とさせた)、そして『メガトロンの部下にブリッツウイングがいるなら俺直属の部下がいないはずがない…だったら俺直属の部隊を作ってしまえ』と目論み兵器発掘後、スペースブリッジに向かいサンダークラッカー達を脅しセイバートロン星に戻りデストロンの反逆者がボディを破壊されパーソナルコンポーネント(人格を司るパーツで人間で言えば脳のようなもの。当時はスパーク設定はなかった)だけで収監されていたものを強奪し組み込んでメガトロンに対抗する為に製作したのが発端とされている。

しかし、元々全員が犯罪者(テレトラン・ワンによるとセイバートロン星の政治犯でメガトロンに歯向かったレーザーウェーブがパーソナルコンポーネントを外された)だったせいか、手柄を自慢し合って喧嘩になったりするなどチームワークはあまり良くないが、リーダー格であるオンスロートの信頼は厚いようである(事実生まれた直後、スタースクリームにたてついたが、補給用のエネルギーアブソーバーを取り付けていなかったためさらにちゃんと使える相手もスタースクリーム本人のみだったためやむなく彼の指示に従った)。

初陣ではコンボイの式典を暴れ回りマイスタークリフの捕虜に成功する。

一方、レーザーウェーブからの報告でパーソナルコンポーネント盗難を知ったメガトロンはこれを「サイバトロンのせいだ!」と誤認(スタースクリームはパーソナルコンポーネントを盗み出した後、証拠隠滅を図り破壊したためメガトロンはこの時点で気づいていなかった)。逆上したメガトロンはパーソナルコンポーネントを奪還すべくサイバトロン基地に攻撃するも、コンボイからマイスターとクリフの行方を聞き驚くメガトロンはこの一見の真犯人がスタースクリームと気づき一時退却する。その後、テレトラン・ワンの情報からパワーグライドもスタースクリーム今回の主犯と気づく。

その後、メガトロンはスタースクリームを懲らしめようとするが、コンバットロンにかなわず撤退、スタースクリームは逃げ遅れたラムジェットダージを人質にとる。体勢を立て直すべくメガトロンはビルドロンスタントロンを召集(ただし、スタントロンは車両破壊レース中だったため後から合流)

一方発電所でエネルギーアブソーバーで補給を済ませたスタースクリームとコンバットロンは再度攻撃を仕掛けたメガトロンたちと対決。パワーグライドの通信を受けコンボイは救出に向かう。一方状況が進展しなかっためはビルドロンにデバスターへの合体を指示ビルドロンはデバスターに合体するもになるもコンバットロンはブルーティカスに合体、デバスターを一蹴する。

スタースクリームはメガトロンに追い込むも任務に戻り伏兵として待機していたスタントロンのメナゾールによる不意打ちで倒され再びとらえられたスタースクリームとコンバットロンはアストロトレインのに運ばれ宇宙の彼方へ永久追放される(ここまでは第52話)。

続く第53話ではレーザーウェーブが警備用ロボットの訓練中、ブルーティカスの状態で警備用ロボットとレーザーウェーブを倒しセイバートロン星の乗っ取りに成功、レーザーウェーブも宇宙に飛ばされてしまう。しかし、飛ばされたレーザーウェーブとスタースクリームがぶつかり2人は一時休戦をとる。

一方コンバットロンはパワーユニットに手を加えセイバートロン星を太陽にぶつけようと目論む。

(そのころデストロンはインセクトロンに人々を襲わせサイバトロンは新勢力プロテクトボットによる救助活動中)その時、セイバートロン星の危機を知りコンボイ達はデストロンスペースブリッジ基地に向かうもメガトロンが証拠隠滅のため破壊してしまう。

一方、スタースクリームとレーザーウェーブはエイリアンの立体映像でコンバットロンのエネルギー切れを狙うもスペースブリッジのが破壊されタスキを突きレーザーウェーブを攻撃しスタースクリームがニューリーダーを狙メガトロンに連絡するもウィンドルがトリックを見抜かれさらに目を覚ましたレーザーウェーブの取っ組み合いで戻ってきたコンバットロンの手で2人とも投獄されてしまう。

一方、危機を知ったメガトロンはスペースブリッジのコントロールパネルをインセクトロンに探させるもインセクトロンがおやつ代わりに齧ってしまう。幸いにも修理は楽でコンボイとメガトロンは一時休戦して予備パーツで修理を行いスペースブリッジを治しセイバートロン星に向かう。一同はスタースクリームとレーザーウェーブを救出、軌道修正方法を聞くもコンバットロンに見つかり戦闘が始まる。

コンバットロンはブルーティカスに合体し追い込むも、スタースクリームから反乱防止用に背中に設置した3つのスイッチを同時に押せば反乱防止用安全装置が動き機能が停止するということを教える。メガトロンが囮になった隙を突きコンボイの銃撃でブルーティカスは機能停止、軌道も修正し危機を脱する。

そして2人の判断でコンバットロンは宇宙空間で破壊することになり2人は宇宙に運んだ隙をつきメガトロンの攻撃でブルーティカスは破壊された…しかし、ボディそのものは残っており基本回路はメガトロンの支配下になるよう改良され純粋なメガトロンの配下となりスタースクリームはさすがに騒ぎを起こしたが、純正な自身達の戦力コンバットロンを生み出した貢献を認め特別にお咎めなしとなった

アニメでの初登場は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』第46話「突撃エアーボット」で、コンバットロンの生い立ちは第52話「スタースクリーム軍団」、第53話「ブルーティカスの攻撃」で語られている。テックスペックによれば、ブルーティカスに合体すると主体性に欠けている反面、メンバーの意思統一に成功しており、メガトロンは部下全員がブルーティカスのようであればと思っている。

G1版のメンバー

それぞれのメンバーが強力な兵器に変形するが、何故かブロウル、スウィンドル以外の3人はボディに使用されたものとは大きく異なるデザインの兵器に変形するようになった(パーソナルコンポーネントの影響?)。また、オンスロート以外の4人はブルーティカスの手足として自由に合体できる(スクランブル合体システム)。

攻撃参謀オンスロート

CV島香裕

コンバットロンのリーダーで、トレーラータイプの自走榴弾砲に変形する(元はアメリカ軍のM16対空自走砲もしくは日本軍の一式半装軌装甲兵車)。ブルーティカスに合体する際には胴体に変形する。

詳細はオンスロートを参照。

宇宙兵ブレストオフ

CV:速水奨

茶色と紫のスペースシャトルに変形(元はアメリカ軍の大型爆撃機B-17フライングフォートレス)。本来の英語圏での名はブストオフ(Blastoff)。傲慢な性格で口調が荒いが、荒々しいのは中の人繋がりなのであろうか。自分の武器であるアイオニックブラスター(玩具ではイオンブラスター)に拘りを持っており、小惑星を牽引して宇宙空間を航行できる程のパワーを持ち、同じスペースシャトルに変形するアストロトレイン同様、巨大化して仲間の輸送も可能。ブルーティカスに合体する際、右腕に変形する。なお、アニメの第46話(日本版)では翼の部分がブルーティカスの胸部アーマーとなっているのが確認できる。自分の姿が相当気に入らないらしく、「こんなブサイクな姿を人前に晒せるか!!」と言い放った事もある。

詳細はブレストオフを参照。

偵察兵ボルター

CV:城山知馨夫

カマンSH-2シースプライト対潜ヘリコプターに変形(元はアメリカ軍のF4U コルセア)。本来の英語圏での名はボルテックス(Vortex)だった。仲間も決して乗りたがらない程にビークルモードでの操縦が荒く、メインローターが巻き起こす突風による攻撃を得意としている。ちなみに原語版での役職は尋問兵であり、捕虜から情報を引き出す為に乱暴な飛行を行い、恐怖に屈した相手から情報を手に入れた後に始末するという設定だった。ブルーティカスに合体する際、左腕に変形。

詳細はボルターを参照。

狙撃兵ブロウル

CV: 石井敏郎

旧西ドイツ軍レオパルト1戦車に変形(元はアメリカ軍のM36ジャクソン駆逐戦車もしくは日本軍の四式中戦車)。ブルーティカスに合体する際、左足に変形する。詳細はブロウルを参照。

補給兵スウィンドル

CV:阪脩

F.M.C. XR311コンバットバギーに変形。(アニメではジープ風の車両に変形)。ブルーティカスに合体する際、右足に変形する。詳細はスィンドルを参照。

G1版の玩具

G1以後のシリーズでも『合体大作戦』のバトルガイアーや、『カーロボット』のバルディガスのように、カラーリングや仕様を変えて幾度と無く発売されている。

他のスクランブル合体ロボがなかなか再販されないのを尻目に、G1当時の仕様で復刻販売も果たしているのだが、このとき削除されたギミックの復活や、それまでに行われた改修点を追加されている。

2016年にハズブロより発売された『コンバイナーウォーズ』のブルーティカスはブロウルを除き同シリーズのいずれかのリデコとなり、ホットスポット(プロテクトボット)のリデコ品のオンスロートは武器も共通な為、ホットスポットと同様に背中のキャノン砲を前後に連結して手に持たせる事ができるが、オンスロート(ブルーティカス)としての外観を損ねてしまう。

その後タカラトミーより発売された『ユナイトウォリアーズ』版はスペースシャトルに変形するブレストオフを新規製造し、ボルターのメインローターの数を2枚から4枚に変更。旧玩具の配色がベースだった『コンバイナーウォーズ』版に対し、こちらはアニメの配色が基になっており、ブロウルとスィンドルのみ合体用パーツの色が本体と同色になっている。

ビーストウォーズⅡ

ビーストウォーズⅡ』では、軍用兵器に変形するデストロン所属の部隊だが、合体能力は持っていない。

メンバーはM1エイブラムスに変形するメガストームジェット戦闘機に変形するスタースクリームB-2と戦車に変形するBBラファールに変形するダージYF-22に変形するスラストと、G1とはまるで構成が異なっており、コンバットロンというよりはむしろジェットロンと呼ぶに相応しい面子である。

後にアンゴルモアエネルギーの影響でパワーアップした。カッコ内は変形する動物等。

  • メガストーム……ギガストーム(恐竜要塞
  • スタースクリーム……ヘルスクリーム(サイボーグノコギリザメ
  • BB……マックスビー(サイボーグ
  • ダージ……ダージガン(サイボーグ
  • スラスト……スラストール(サイボーグヴェロキラプトル

カーロボット

カーロボット』ではブラックコンボイ率いる一団で、元は太古の地球で宇宙船が墜落しコールドスリープに入っていたサイバトロン戦士だがギガトロンに悪のエネルギーを注入された事でデストロンガーとなった。悪のエネルギーに染められ過ぎたため前身の記憶を失っていた。

当初はドルレイラーをリーダーとしていたが、彼が対立していたブラックコンボイに敗れた事によりブラックコンボイをリーダーとし、終盤では彼主導の元、デストロンガーに対して反乱を起こした。だが最終的に失敗し、怒ったギガトロンによって再プログラミングが施され、ゲルシャークを筆頭としたメタルビースト達に対しても忠実な部下となった。ブラックコンボイを除いた5体が合体する事で戦闘スペシャリストバルディガスになる事が出来る。ちなみにブラックコンボイ以外の各メンバーは入浴が大好きという設定だが、これは「戦闘」と「銭湯」をかけた駄洒落でもある。

玩具はG1期に発売されたコンバットロンの仕様変更品で、手持ち武器にジョイントや穴を追加する事で極力余剰パーツを出さない工夫がなされている。ただし、以前の製品で省かれたオンスロートのカタパルト射出ギミックは復活していない。

2016年に受注生産されたタカラトミーモール限定販売品の『ユナイトウォリアーズ』版バルディガスにも手持ち武器の合体機能が再現されており、更にドルレイラーの仕様上、背中のキャノン砲にも(銃口を含めて)5mm径ジョイントが付いているので、これらを組み合わせて様々なオリジナル合体武器を作る事もできる。また、UW版は部品流用の都合で、合体シークエンスと手足の意匠がアニメ版とは大きく異なる。

ちなみに海外版での名称はディセプティコン

メンバー

暗黒司令官ブラックコンボイ

CV:楠大典

鋼鉄将軍ドルレイラー

CV:金子はりい

トレーラータイプの自走榴弾砲に変形する、ブラックコンボイの片腕。携行火器のドルレーザーライフルと背中のツインドルバスターが武器。一番風呂じゃないと気が済まず、UW版のパッケージに記載されているキャラクター情報にて、ダンガー達がそれに気を配っている事も判明した。

海外版『Robots in Disguise』ではメガオクテイン(Mega-Octane)という名前に変更されている。

装甲参謀ダンガー

CV:近藤孝行

レオパルト1戦車に変形する。砂漠での戦闘を得意とし、砂中にアリジゴクのような罠を張ってサイバトロンを陥れる。それ故か砂風呂をこよなく愛する一面がある。携行武装のダンガーガンと背中の戦車砲ダンガーカノンが武器でダンガーカノンは一日1発は撃たないと気が済まない。

海外版『Robots in Disguise』ではアーマーハイド(Armorhide)という名前に変更された。

陸上参謀グリジバー

CV:北沢力

XR311コンバットバギーに変形する。サウナが好き。格闘技の達人で、セイバートロン星に伝わる格闘術・クロスタロキューションの使い手。武器は炸裂弾を発射するジーブラスターとレーザー銃のグリーガンを携行し、劇中では格闘技よりもこちらの武器を多用していた。それを踏まえてか、『ユナイトウォリアーズ』のコミック版では格闘技の使い手という設定が活かされている。

海外版『Robots in Disguise』ではロールバー(Rollbar)という名前に変更された。

衛星参謀シャトラー

CV:近田英紀

スペースシャトルに変形する。好きな風呂はぬるめの風呂。レーザー兵器を跳ね返す耐熱性に優れたボディを持ち、単独での大気圏離脱を可能としている。第17話「宇宙から狙え!シャトラー!!」ではこの能力を披露し、衛星軌道上からサイバトロンの監視を行った。武器はパルスレーザーで、それぞれビークルモード後部(ロボットモードでは脚部)とロボットモードの携行武装にこの名が付いている。ダジャレなどジョーク好きな面がある。アニメ版での胸部デザインが元となったブレストオフとは大幅に異なっており、そのせいかUW版でも前後を逆向きにすることで胸部デザインをアニメ版に近づけてある。

海外版『Robots in Disguise』ではムーバー(Movor)という名前に変更された。

航空参謀ヘプター

CV:原田正夫

SH-2シースプライト対潜ヘリコプターに変形する。好きな風呂は見晴らしのいい露天風呂。無音飛行とステルス能力により、敵に気が付かれる事なく接近する。武器は2門のガトリングガンとロボットモードの携行武装となるヘプターガン。更にヘリコプターのテイルローターが敵を切り刻むヘプターソーサーとなり、メインローターがヘプタークロスという大型手裏剣となる。

海外版『Robots in Disguise』ではローター(Ro-Tor)という名前に変更された。

戦闘スペシャリストバルディガス

ブラックコンボイ以外の五体で構成された合体兵士。好きなものはコーヒー牛乳というひょうきんな性格。

ブルーティカス譲りのスクランブル合体は健在で、シャトラー・ヘプターの空戦チームがバルディガスの腕として合体した飛行可能な形態をフライトミッション、同様にダンガー・グリジバーの陸戦チームがバルディガスの腕として合体した形態をランドミッションと呼ぶ。

胸部にはコンバットロンのエンブレムを囲むようにエングレービング状の模様があり、玩具でも再現されている。後に海外で放送された『Robots in Disguise』では、合体した際の名称がルイネーション(Ruination)に変更されており、玩具のカラーリングもオリジナル版とは若干異なっている。

ユナイトウォリアーズ

『カーロボット』の後日談となる『ユナイトウォリアーズ』のコミックでは、更生不可能としてリフォーマットの刑に処される寸前のところを、ユニクロンが駒として利用する為に助け、彼らに新たなパワーを与えた。実はユニクロンから「それともう一つ、コーヒー牛乳もやろう」の一言を加えて即決断しており、これが殺し文句になったらしい。だが彼らの存在が、皮肉にもユニクロンの野望が瓦解する切っ掛けとなる。

コミック最終話では戦いが終わった後、駆けつけてくれたブラックコンボイやゲルシャークと共にデビルギガトロン達を救出すべく、本来の時代へと戻って行った。

本製品の説明書裏の一枚絵では、銭湯を乗っ取って作戦会議を開く様子が描かれ、気の長い旅路が予感された。

その後、2017年にブラックコンボイ(ヘッドマスターVer.)が限定販売された際、Webに掲載の前日談と、玩具裏のコミックに再登場した。

スーパーリンク

CV:保村真

スーパーリンク』ではコアとなるオンスロート以外のメンバーは意思が無いドローンという設定で、ドローンは各々2体ずつが共通のデザインとなっている。自由に手足を入れ替え出来るスクランブル合体が可能な点はG1シリーズと共通。オンスロートは自走式多連装ロケット砲風の車両に変形し、ブレストオフとボルターは攻撃ヘリコプターに、ブロウルとスィンドルは対空自走砲に変形する。しかし、劇中では常にブルーティカスのままでいる事が多く、分離状態のコンバットロンでいる事は稀であった(手足がドローンということもあり変形時は直接ビークルモード・合体形態となりロボットモードはオンスロートのみ且つTVスペシャルでしか見せていない)。

スーパーエネルゴンの泉で眠りについていたところをガルバトロンによって目覚めさせられ、彼の部下となる。最終決戦ではスペリオンを追い詰め彼の手足のドローンを破壊するが、スペリオンの兄の魂の最後の力により隙を作られ、代わりにビルドロンの手足をスーパーリンクさせたスペリオンの反撃によって敗れ去る。粗暴な性格の相方のビルドロンとは違い、沈着冷静な性格。

『War for Cybertron』シリーズ

日本未発売のゲーム『War for Cybertron』においては、ブロウルが他の4体に先駆けてに登場している。その続編となる『Fall of Cybertron』では前作と同一人物かはわからないが、他のコンバッティコンと共に登場した。

元犯罪者でお世辞にもチームワークがいいとは言えなかったG1とは異なり、リーダーであるオンスロートの下、高い規律で統率されたプロの特殊部隊といった趣のキャラ付けが為されている。

メトロプレックスによってメガトロンがオフラインになった事から、新しいリーダーの名乗りを上げたスタースクリームの部下として登場する。オートボットに奪われたエネルゴン奪還作戦に動員され、オンスロートの的確な作戦立案によってオートボット輸送艦をスタースクリーム率いる攻撃部隊が待ち構えているポイントまで誘導することに成功した。

しかし、スタースクリームは「対空砲があるから危険だ」というブラストオフの忠告を聞かずに勝手に無策で突撃した為に攻撃部隊は壊滅、仕方なくスタースクリームの作戦中止命令を無視して動きケチの付け所しかなかった作戦を何とか立て直し、本来であれば全て奪われるところだったエネルゴンを何とか奪われずに済ませ、更にその半分を回収する事に成功(残りの半分は輸送艦の燃料として使われてしまっていた)するも、スタースクリームによって命令無視を咎められた挙げ句「エネルゴンを半分も失った」責任を押し付けられ、拘束されてしまった。

メガトロン復活後は解放されて軍門に自ら下り、それ以降はメガトロンの的確な作戦に従い多大なる戦果を挙げるも、アーク号制圧戦の折にブルーティカスに合体して無双していたところをジャズジェットファイヤーら航空部隊によって集中砲火を喰らいアーク号から吹き飛ばされてしまった。

後に『ジェネレーションズ』として玩具化もされており、ブルーティカスへの合体や余剰パーツ無しでのスクランブル合体も再現しているが、全員がデラックスクラスという都合や合体用パーツ未使用という仕様のためにゲーム中のプロポーションとは異なっている。

メンバー

攻撃参謀オンスロート

サイバトロン風武装トラック?に変形するリーダー。

優れた戦略家であり、自身はあまり前線には出ず後方で指揮を執る事が多い。

詳細はオンスロートを参照。

宇宙兵ブラストオフ

スペースシャトルに似たサイバトロン風飛行機に変形する。

航空機に変形するだけに、敵の対空兵器には敏感な面を見せていた。

ブルーティカスでは右腕になる。

尋問兵ボルテックス

サイバトロン風ヘリコプターに変形する。ローターブレードを縮めて後ろに畳み、スキッド状部分を伸ばして主翼とする事で高速移動形態に変形する。

ロボットモードでは強力な衝撃波を発生させる能力を持つ。

ブルーティカスでは左腕になる。

狙撃兵ブロウル

サイバトロン風戦車に変形する。装甲を展開して三脚とする事で、固定砲台形態に変形する。

破壊任務を「俺向き」と評する暴れん坊。

ブルーティカスでは左脚になる。

詳細はブロウルを参照。

補給兵スィンドル

サイバトロン風装甲車に変形する。

金にがめつく、何かとその手の発言が多い。

ブルーティカスでは右脚になる。

詳細はスィンドルを参照。

クラウド

時空界のディセプティコンとして登場。デザインはジェネレーションズ版と同じ。

元はメガトロンの命令すら聞かない凶悪な犯罪者集団だったが、高い戦闘力に目を付けたショックウェーブによって感情を消去され、命令に従うだけのただのロボットと変わらない存在に変えられてしまった。

戦闘力に加えて感情に左右されない整然とした行動で、オートボットを苦戦させた。

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