概要
『トランスフォーマーカーロボット』におけるデストロン・デストロンガーのリーダーであり、肩書は闇の破壊神。
ファイヤーコンボイとは400万年に渡る「幼馴染の腐れ縁」で彼の兄弟であるゴッドマグナスとも因縁がある。
多段変形能力をもつトランスフォーマーで、ロボットモードのほかに蝙蝠型のギガバット、双頭龍型のギガドラゴン、戦闘機型のギガジェット、フォーミュラーカー型のギガフォーミュラー、巨大な手型のギガハンドと歴代デストロンリーダーどころかトランスフォーマーの中で最多である6段変形を持つ。また形態が変わると一人称と性格が変わる多重人格者。
基本形態のロボットモードでは冗談が嫌いで、「引き際は鮮やかに」をモットーとしている冷静な性格。武器は頭部から発射するカッタービームと二つに分割可能な回転剣。
部下のメタルビーストたちの頭の緩さには度々𠮟りつけているが、副官のゲルシャークのことは高く評価しており、部下の立てた作戦に体を張ることもある等、なんだかんだで部下思いではある。
ギガバット時は高い声で「~でやんす」の小物臭い口調で、小回りが利き催眠音波などで誘拐、工作用の形態。
ギガドラゴン時には不良じみたべらんめえ口調で、必殺技は二つの頭から放つ火球「ツインブレス」。
ギガハンドはデストロンガーの海底基地の制御も行っており、海底基地と合体することで身体同然に操作できる。
ピラミッド地下遺跡でのゴッドファイヤーコンボイとの戦いで死亡したかに思われたが、デビルギガトロンとなって蘇った。
デビルギガトロン
ゴッドファイヤーコンボイとの戦いで敗北したギガトロンが、ピラミッドのエネルギーと彼の部下である3体のメタルビースト・グッシャー、ギルドー、ガスカンクのエネルギーを取り込むことでパワーアップを果たした姿。
ちなみに現場にいなかった面子は元よりエネルギーを吸われた三人にすら生存していることを知られておらず、彼がいなくなってしばらくは部下たちが各々勝手に活動していた。
メインカラーが黒と紫から白になり、新たに象型メカのデビルエレファント、プテラノドン型のデビルノドン、水中翼船型のデビルクルーザー、そして最強の姿である恐竜型のデビルザウラーの4形態を加えたトランスフォーマー史上最多である10の形態に変形できるようになった。このうちデビルエレファント、デビルノドン、デビルクルーザーの形態はメタルビーストを取り込むことで手に入れた形態である。
後に判明した戦いの目的は、永きに渡る戦いの中、永遠の命を持っているがゆえに過去の自分が永遠に続くというトランスフォーマー達の存在意義を絶望視するようになり、無限の可能性を持つという地球の子供達に希望を見出し、その可能性の力でトランスフォーマーに進化をもたらそうとしていたというのが真相であった。
しかし、自身が希望を見出した無限の可能性の力を手に入れたゴッドファイヤーコンボイによって敗れ去り、ゲルシャークを除いた部下達と共にセイバートロン星に連行されるという皮肉な末路を迎えた。
その後日談となる玩具シリーズ『トランスフォーマーレジェンズ』のWebコミックでは永きに渡る戦いに虚しさを感じ、ファイヤーコンボイの説得によって悪の心を捨て改心。これを不服とし彼のスパークを奪い取らんと襲い掛かったブラックコンボイを新形態「デビルオーストリッチ」に変形し、リフォーマット光線で元のサイバトロン戦士へと戻した。
後のエンディングにはゴッドファイヤーコンボイにデビルハンドの状態で合体した新形態を披露しており、元デストロンガー軍団のメンバーも加えサイバトロンとともに平和を守る戦いに身を投じている。
IDW
『DriftEmpireofStone』の3号より登場。
マークのほうはプレダコン(デストロンガー)のものではなくディセプティコンのものになっている。
また、変形もギガドラゴンのみとなっている。
余談
デビルギガトロンの玩具はノーマルのギガトロンの単なるリデコに留まっている。当然変形機構も同一のため、劇中ではデビルギガトロン以降で変形可能になったとされる4形態もノーマルギガトロンで再現可能となっている(と言うより、ノーマルギガトロンで編み出されたイレギュラーな変形パターンがデビルギガトロンで公式化したと考えるべきであろう)。ただし、デビルエレファント形態で象の頭部と耳(翼)を繋ぐ為に翼の基部にジョイント用のスリットが新たに追加されている点がギガトロンとは異なる。
海外版での名称はギガトロンはメガトロン、デビルギガトロンはガルバトロンに変更。後者はデビルの名が宗教上の理由で使いにくいゆえの変更であろうが初代ガルバトロンは初代メガトロンの進化後の名前である為、原点回帰といえる。
関連タグ
トランスフォーマー トランスフォーマーカーロボット デストロンガー
関連機体・キャラクター
大魔竜ガンテ…勇者ライディーンに登場する移動要塞で、変形こそしないがギガハンド形態と同様の巨大な手首としか言いようのない姿である。
シックスショット、シックスナイト、グレートショット、セブンチェンジャー…六段以上の多段変形ギミック持ちの敵ロボット仲間。
ビーストガルバトロン、ドラゴンメガトロン、マスターメガトロン…いずれも多段変形ギミックを持った歴代破壊大帝。