韮澤伸次郎
にらさわしんじろう
作中に登場する関西系の巨大極道組織「天王寺組」の戦闘部隊の一つ・城戸派の中心戦力の一人。
天羽組から調査依頼を受けた伍代千隼の口からその存在が言及される。彼と苅込は東海地方の制圧を行っており、構成員100名を抱える武闘派組織の九重組を二人で撃破したとされる。
彼は銃と日本刀を同時に使う二刀流で、正真正銘の猛者として紹介された。
「雑魚と書いてゼロと読む」
「名古屋コーチン!お前ら轟沈!九重組と書いてチキンと読む!」
- 2022年9月23日付の動画(小峠華太)
羽王戦争では舎弟2人を拉致して拷問、理不尽な物言いの末1人を殺害して小峠抹殺に動き出す。韮澤から逃げ切った宇佐美が小峠と合流する前に小峠を強襲する。いきなり小峠の視界を奪い暴言と共に小峠を圧倒。
このままトドメを刺そうとしたその時、通りに一台のタクシーがやってきた。水差された事に悪態を付きながらもやり過ごそうとしたが、そのタクシーが自分に向かって一気に加速する。
まるで自分を見るや否や、タマを取ると言わんばかりにタクシーが突っ込んできたのだ。
宇佐美「韮澤ぁぁああっ!!」
痛めつけながらも逃げ切った宇佐美が何故かタクシーを運転していた事に驚きを隠せなかった韮澤。ギリギリで反応した韮澤は啖呵を切って避ける体制に入るが、その隙に視力を取り戻した小峠に照準を向けられてしまう。
それでも小峠の銃撃を超反応で躱したのだが、それに気に取られたせいで宇佐美のタクシーに対応しきれなかった。
「ゴォオオオオオオオ!!?」
宇佐美「うぉおおおお!! 死ねぇええ!!」
勢いよく轢き飛ばされた上に地面に叩き付けられたことで内臓は破裂、痙攣してしまった。
マトモに動ける状態ではなくなった所に小峠のチャカを向けられた韮澤は断末魔の叫びを上げながら蜂の巣にされ、果てた。
「クソッタレがあぁぁああっ!!」
こうして、武闘派集団の中心戦力の一人は敵対する極道を追い込みながらも、自分が逃がした末端に足を掬われて最期を迎えた。
だが逆に言えば、宇佐美をしっかり仕留めていたら小峠を討ち取ることが出来たのもまた事実であった。
何気に九重組は100人を超える規模であったとされていたが、これは全盛期の関東最大規模とされていた頃の京極組とほぼ同じ規模である。(もちろん武闘派の強さは別として)
これ程の人数を纏めて相手して壊滅させてみせたのは韮澤&苅込コンビ以外には伊集院&流川コンビ(流川はあくまでも補助だったものの)くらいなもの、しかも九重組は伊集院&流川が壊滅させた愚裏無とは異なり、関東でも知られる程の武闘派で鳴らしていた組織であったため、劇中では(相方の苅込も)割と呆気なく退場したが実は相当な猛者であったと言えるだろう。