曖昧さ回避
- 漫画『ワールドトリガー』に登場する城戸正宗が率いる派閥。 ⇒ 界境防衛組織「ボーダー」
- ヒューマンバグ大学に登場する城戸丈一郎が率いる派閥。本項で解説。
概要
ヒューマンバグ大学世界における関西地方に拠点を置く巨大極道組織である天王寺組が保有する武闘派派閥。
城戸への忠誠心が漏れなく強い。実際に多くの構成員は城戸のヤサを探っている天羽組の主戦力からどれだけ脅されても口を割らないばかりか、啖呵を切って見せる構成員も殊の外多い。中には誰に命令されるまでも無く城戸が窮地に立った際は自ら盾になる構成員もいる事から、天王寺組の数ある派閥の中では一際仲間意識や結束力が強い。
トップの城戸が自身の生い立ち故に"手柄"や"出世"に執着しているためか、派閥構成員の多くが「どんな手段を使ってでも手柄を立ててやる」というスタンスなのが特徴的である。
他方、全員ではないにしろ多くの構成員が行き過ぎた手段を使うため、沼田のように完全な仁義外れに成り下がっている者も見受けられる。
しかし、天羽組との戦いで次々と命を散らし、最終的に城戸も死亡したことで(仁志、構成員Hを残して)事実上壊滅した。
メンバー
中心部
- 城戸丈一郎(きど じょういちろう) ×
CV:畑耕平
天王寺組きっての戦闘部隊である城戸派のトップ。
天羽組御用達の情報屋の伍代千隼曰く小規模組織ならばたった一人で壊滅させる戦闘能力の持ち主と言及されている。
某アサシンギルドで用いられる頚椎破壊を習得している。何故か彼が新調したヤサには(城戸派編時点でのイメージに基づく)天王寺組のスタンスとは真逆の「任侠道」と書かれた額縁がある。さらに、過去には京極組最強戦力の一条康明と凄まじい戦闘を繰り広げたことがあった。
天羽組の工藤清志との死闘に敗れ命を落とした浅倉の死を目の当たりにして怒りが限界を超え、工藤を手に掛けんばかりの戦闘に発展した。その後に狂人兄貴二人を退け、一発逆転を狙い天羽組中核を急襲するが、構成員の決死の総攻撃を受けて遂に敗死した。
「お前ら赤チンやっけ? お駄賃やっけ? 今日から天王寺組の下につけ。幸せになれるで」
- 浅倉潤(あさくら じゅん) ×
CV:小柴大始
天王寺組きっての戦闘部隊である城戸派の副将的存在。
城戸と対照的にクールで理知的な印象を与える。城戸と同じく、小規模組織なら単騎で壊滅させられるほどの凄まじい戦闘能力の持ち主。
他の城戸派のメンバー達がキャバクラで豪遊する中でもただ一人無表情で普通に酒を飲んでいたり、(正体が分かった後とはいえ)女を雑に扱おうとするなど、色恋沙汰には興味を示さない冷静かつ冷徹な性格と思われる。一方で城戸に対しての忠誠心は厚く、城戸を天王寺組のトップにするまでは死なないと言い切っている。
戦争において工藤と交戦し工藤をボロボロになるまで切り刻むも工藤の得意なインファイトスタイルでフルボッコにされ頭突きを何度も喰らうという壮絶な格闘戦の前に惜しくも敗北、その死にブチギレた城戸が満身創痍の工藤に敵討ちを挑むこととなった。
「女狐……天羽組の差し金か?」
戦闘員
- 韮澤伸次郎(にらざわ しんじろう) ×
CV:畑耕平
城戸派の中心戦力の一人。日本刀と拳銃を同時に操る実力者。
片手で重量のある日本刀を余裕で振るうパワーと相当なスピードで早撃ちできる技量の持ち主。それ程の実力者だが幹部では無い。
戦争では舎弟2人を拉致して拷問、理不尽な物言いの末1人を殺害して小峠抹殺に動き出す。韮澤から逃げ切った宇佐美が小峠と合流する前に小峠を強襲する。いきなり小峠の視界を奪い暴言と共に小峠を圧倒するも宇佐美が借りてきたタクシーが突っ込んでくる。回避した韮澤は今度は小峠の銃撃も回避するがタクシーの方に注意が向かずそのまま轢き飛ばされ動けなくなったところを小峠に蜂の巣にされて絶命した。
「何が早撃ちじゃ、屁こいて寝れるわ」
- 苅込一輝(かりごめ いっき) ×
CV:猫絵十兵衛
異名は「柳葉刀の苅込」。城戸派の中心戦力の一人。柳葉刀を得物とし2歳の頃から中国武術を学んだキャリアを持つ。
腕前は師範代クラスで得物はギバちゃん。陽キャな風貌に違わず、女遊びや酒席が大好きなプレイボーイ。一方、相手の心理や性格を利用して出し抜く強かさと話術にも長けている。
戦争中村雨町の元宮組のカシラ美濃部が仁義に内心見切りを付けて上手く引き込み天羽組の要人を殺すように指示をするが元宮組長が違和感に気付いた事で工藤と阿久津を庇い失敗してしまう。その顛末を知り悪態を着いたところブチギレた和中と交戦。大物狩りと称して嬉しそうに挑むも、圧倒的実力差で手傷を全く負わせられないまま斬られて死亡した。それでも、九重組を壊滅させた実力は和中も「弱くはなかった」と評価していた。
舎弟
- 仁志哲平(にし てっぺい) CV:猫絵十兵衛
城戸の舎弟。
その実力もさることながら城戸を始めとする目上の人間のために自ら盾になる忠誠心の高さが特徴。永瀬と飯豊が手榴弾を投げた際自ら盾になり城戸の負傷を最小限に抑え戦闘終了後入院したとはいえ生存した模様。なお、その後のストーリーで派閥トップの城戸丈一郎が死亡したことにより、名前が判明している城戸派構成員の中では唯一の生存者となった。
後に天王寺組内においてはどこの派閥にも所属していない遊軍となった事や目上の人を尊敬する気持ちが強く戸狩も認めるくらいに「ええ男」と評されていた事が判明した。
「お前ら如きが抵抗すな、すな、すな」
(乳首を撃たれた敵「チク!」「ビィ!」「ドォ!」「リルゥ!」)
「抵抗せんのかーい」
- 古屋(ふるや) ×
浅倉の舎弟。
主君と共に厳戒態勢で天羽組を見張り、天羽が出張に出たタイミングで襲撃をかける。彼は天羽の車が防弾仕様であることも読んでおり、鉄球を投げつけてガラスを破り車を使えなくするという作戦を成功させた。しかしやけになった柏木がガソリンに発砲して道連れを狙った時にうっかり彼から視線を切ってしまったのが仇となり、柏木に隠しの銃で撃たれて死亡した。
「はい、でも浅倉の兄貴、何しますの?」
- 沼田(ぬまた) × CV:猫絵十兵衛
城戸派の末端で諜報活動を担当していたほか、地元の半グレを引き入れ手駒としていた。
永瀬に瞬殺されない程の実力はあり城戸派の鍛えられ様を示すこととなった。情報屋を使い天羽をいきなり殺そうとするが永瀬が情報屋に拷問してヤサがバレ、永瀬と飯豊にカチコミされる。飯豊が命の危機を感じる程の銃の腕を見せるが、沼田の吐いた侵攻理由が下衆の論理であったことにブチギレた永瀬にドスで腹を切り裂かれた挙句、目玉と頭全体を焼かれて絶命した。
「城戸と浅倉じゃ! 耳あんのかボケェ!!」
氏名不詳の構成員
- 城戸派構成員A・B ×(両者共)
最初に天羽組へ攻撃をかけた城戸派の構成員。
天羽組のモブ4名を殺害。マシンガンを乱射して暴れるが南雲と小峠により排除された。
- 城戸派構成員C・D ×(両者共)
浅倉の仇討ちに燃えていた城戸派の構成員。
怒りに任せて小林と南雲に襲いかかるが全く相手にならず返り討ちにされる。
- 城戸派構成員E・F・G ×(全員)
情報屋の護衛を担当する城戸派の構成員。
本気を出した小林の前に手も足も出ず、歯が立たないまま全員粛清され主は天羽組への協力を約束させられてしまった。
- 城戸派構成員H
運転を担当する城戸派の構成員。
小林の情けで命だけは奪われずに解放され、城戸の遺体を回収して大阪に生きて帰還することができた。
関連タグ
戸狩派 - 天王寺組が誇る2大武闘派派閥の片割れ。