俺の名前は小峠華太。今を生きる武闘派の極道だ
俺はただの凡人だ だがな・・・傷ついた数なら踏みつけられた数なら誰にも負けねぇ
だから俺は誰よりも分厚いんだ
公式サイトでの解説
本作の主人公。努力と根性で渡世を生き抜くアラサーの中堅極道。
彼の暗躍が天羽組を支えていると言っても過言ではない。
常識人と思われがちだが、外道をカンナで削ったりするなど狂人兄貴への階段を着実に登っている。
努力と根性でのし上がる姿は、今や舎弟たちの憧れ。
概要
漫画系Youtubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』にて展開されるシリーズ『華の天羽組』の主人公。2021年7月18日の動画にて初登場。
空龍街をシマとする武闘派極道組織「天羽組」に所属するアラサーの中堅ヤクザ。
当初は少年期に憧れた任侠社会とは程遠い現実の姿を前に、理想を裏切られた想いから哀愁を漂わせるしがない一構成員だったが、中期からはこれまで曖昧にされていた組織図が掘り下げられると共に、上下の組員たちとの絆を育みながら任侠として身を立てるべく邁進するバトル物主人公としての側面が強まり、現在では数々の実績から外部からも怖れられる武闘派極道として名が知られる存在となった。
動画では毎回「兄貴」と通称する先輩組員が数多く登場していたが、回が進むに連れ目下である舎弟も続々と登場し、現在では組織の中堅として収まっている。構成員の年齢順が明かされた2023年2月12日の動画時点では香月紫苑と青山琉己の下で、以下の序列は曖昧だが、主要キャラでは北岡隆太(天京戦争にて死亡)、速水泰輝、飯豊朔太郎、宇佐美純平(天城戦争にて死亡)、工藤亘清が小峠の下についており、その他複数の舎弟たちがいる。
容姿
所謂「インテリヤクザ」といった言葉がしっくり来るような、フォーマルな出で立ちの中に危険な鋭さを持った中々の美形。グラデーションで明暗の灰色二色に別れた外ハネの癖毛、切れ長の目元から覗かせる青い瞳と眼鏡が特徴の男性で、青いワイシャツと黒いネクタイに上下白のスーツを基本スタイルとしている。ただし、当初は前髪が中分けで瞳が灰色であったり、眼鏡が丸型やスクエア型だったり、ズボンの色が下は黒色だったりと各回の作画によって微妙な差異が生じていた(先行して登場している別シリーズ主人公との差別化のための試行錯誤の結果かもしれない)。
身長は178cmと成人男性としては中々の長身だが、天羽組内では更に大柄な武闘派組員も多く、彼らと並び立つ場面の多さもあってか小柄に映ることも。またタイトなスーツのせいか一見華奢に見えるが、服の下は武闘派らしく筋骨隆々の逞しい体付きをしている。
背中には、後述される当時最も世話になった兄貴分・江藤と同じ「昇り鯉」の和彫を入れている。また、本編中単独でのカチコミを任された際に遭遇した裏社会の剣豪・雛形慈英によって右腕(上腕の中程より下)を一度斬り落とされており、以後はその縫合傷がまざまざと残っている。
普段は眉間にシワを寄せ、周囲を牽制するような睨みを利かせているものの、元の顔立ちが優男の部類であるためか、ときにはターゲットの情報集めの一環で一般人と接触するために自らもカタギに扮する場面も(服装や髪型も、場合によって普段より大人しめの装いに変えている)。一方、最近は鉄火場での場数を踏み、他の武闘派組員のような殺気と狂気を孕んだ怒り顔や歪んだ笑みを浮かべることも増えた。
性格
作中の狂言回しも務める主人公キャラということもあり、ハイテンションかつ奇抜な狂人だらけの天羽組内部においては比較的常識人。普段はカタギに近い感性の持ち主で、武闘派狂人兄貴達の凄惨な所業に戦慄したり、上層部の残忍極まる決定に(口には出さず従いつつも)難色を示すなど、ある意味穏健派とも言える。だが、小峠が考える「極道の美学」に反する仁義破りな行為には常々強い憤りを顕にしており、中期には武闘派として場数を踏んだこともあり、組織に舐めた態度をとる相手はたとえ女であっても容赦せず、徹底して貶めるという如何にも「本職の人」らしい精神性も併せ持つ。
極道入りする以前の不良時代から喧嘩はあまり強くなかったようだが、当時から人一倍の度胸と絶対に引かない不屈の精神を持ち、大概の喧嘩はどんなに痛めつけても起き上がってくるその根性に相手が折れて撤退することが殆どだった模様(それでも当時から喧嘩仲間の後輩から頼りにされていた)。組に誘われた際にも相手のヤクザに食って掛かるような態度をとっていたものの、本物ヤクザの容赦の無さを身をもって味わってからはだいぶ軟化し、舎弟としての堅実さも見せるようになった。
上の命令で非道なシノギや理不尽な制裁も執り行うことも多く、小峠自身もそうした裏社会ゆえの矛盾や諸行無常の行いの数々、幼少期に交流した「おっちゃん」の語る華々しい任侠の世界とのギャップから、当初はやるせなさから心中の悲哀をみせる場面も多く、殺人においても事前に気構えが必要なほど不慣れであったが、現在では諦観からか物怖じする場面は減り、逆に組に弓引く外道には明確な「殺意」を顕にしている。
拷問も率先して行っており、特に相手の彫り物をドスで皮ごと引き剥がす「墨剥がし」や、天羽組長の十八番である「カンナ引き」などを得意としている。また最近は鉄火場で他の狂人兄貴たち同様に相手を挑発する言動やギャグ寄りの台詞回しを用いたりとだいぶ狂気に染まりつつあり、当初の舎弟キャラ筆頭の北岡も「何か最近エグくなってきた」と評していた。
(なお、当初悪辣なシノギが多かったことについては、事実上の先代である田頭の時代に制定された暴対法の煽りを受けてアガリ低迷による焦りからその路線に舵を切ったためらしく、現在は後代の天羽により古き良き任侠集団へと徐々に修正されている模様。…ただ、その天羽もときに愛犬ラッキーに絡む騒動で凄惨な所業に走ったり、当時贔屓にしていた闇医者の依頼を受けて元妻を捕えて薬漬けにする拷問を指示したりと、仁義に背いて感情や利得優先に組織を動かすこともある。)
日頃、先輩・上役たちの殺気や残虐性に戦慄する事は多いものの、ときには内にある深い考えや優しさも各所で感じ取り、尊敬の念も寄せている。
逆に舎弟らに対しても、他の兄貴たち同様に厳しくぶっきらぼうな態度をみせつつも、傷心した際には気配りを見せ、それぞれの成長にもつぶさに気付いて褒めたりと面倒見がよく、本人は手を焼かされると心中を呟いているものの、かなりお人好しな世話好きである。
該当の人物らも、小峠の直向きな姿勢や日々の成長をしっかりと認めており、最近は兄貴からは下の名前である「華太」と呼ばれることも多く、また各回テーマとなる事件に際しても彼の意見を汲んだりと協力的に接している。
組長の天羽やその妻の京子も日頃の貢献を労い、ときに連合組織との会合に連れ出して周囲に紹介したりと、自慢の部下として扱っている。また若頭の阿久津敏朗は小峠の上下それぞれの組員の関係を取り持つ組織の潤滑剤として機能していることを認めており、また武闘派としては出遅れつつも度胸と気合で懸命に努力する姿に若かりし日の自身と似ていると認識しているようで、心中ではあるが彼の人間性に愛着を抱いていることを明かしている。
また、時にはシマの住民の相談事に乗る事もあり、シマの住民達との関係は良好の模様。
特にシマのホステスをはじめとする風俗店の嬢達からも人気が高く、守り代の徴収や見回りで店を訪れる度にアプローチを受けているが、「そのうち」など曖昧な返事でいなしている。これも特定の女性に入れ込んでいるというわけではなく、いつ死ぬかも分からない渡世人である以上、妻や子供などの「家族」という悔いを遺したくないという心情から、結婚どころか女を作る気は今のところ無い様子。
ただ、他の組員の例に漏れず子供には優しく、当人は特段児童に優しい和中をよく例に挙げるが、彼も彼で幼少期に実親にぞんざいにされた過去故か、だいぶ感情移入の傾向が強い。顕著に現れたのが、一時的に本部で預かることになった少女・吉田美代子を絡めた一連の騒動で、他の兄貴のように直接遊んだりといった描写はないものの、捜索の末にようやく発見した母親の(自身の育児放棄を棚に上げて)一方的な言い分を並べる姿に、組長や美代子のいる手前抑え込んでいたが並々ならぬ怒気を込めて相手を睨みつけ、その後結局、天羽の裁量で美代子が養護施設に入るため別れることになった際には、彼女が今後も元気に過ごすことを祈りながら涙を浮かべ見送っていた。
年齢や数々の悲劇を経験してきたためか、羽王戦争の終結後には涙脆さが顕著に出始めており、気分が高揚したり兄貴分達から優しい言葉を掛けられてはすぐに泣きそうになる場面も目立つようになった。
以上から、一部「甘い」とも言うべきカタギ寄りの人情味、武闘派極道らしい硬派なプライド、そして狂気を併せ持った、良い意味で「中堅ヤクザ」といった人物と言える。
経歴
幼少期
5月19日生まれ。
共働きで多忙な放任主義の両親の間に生まれたため、親の愛情を知らない幼少期を送っていた。公式tweetによると両親からまともな育児をされておらず幼稚園等には通わせていなかったらしく、他の極道関係者同様の悪辣な養育環境であった模様。
ただ、近所に住んでいたヤクザの「おっちゃん」がそんな小峠の境遇を知り、公園でキャッチボールをしたり、一緒に銭湯に出かけたり(この時代は刺青アリでも入浴できる店も多かった)と、親に代わってよく世話を焼いていたという。小峠もそんなおっちゃんには親以上の信頼を置き懐いており、同時に彼の語る自身の武勇伝を通し信念を貫く男の生き方、「極道」に憧れを抱くようにもなった。
しかし、おっちゃんはある日忽然と姿を消してしまう。おそらくは渡世でのトラブルに巻き込まれ死亡したと解釈される。小峠も突然の別れを悲しむも、男の信念を教えてくれた彼の存在は以後も大きく、極道への憧れは消えず、また何があっても意地を貫く心の強さを持つようになった。
極道入り
後に両親が離婚し、小峠は親権をとった母親と暮らすことになる。
しかし、母親はなおも多忙で小峠と接する頻度は少なく、幼少期より親の愛を知らずに育った小峠も高校の頃にはグレて不良となり、喧嘩に明け暮れる日々を送った。…ただ、特段に喧嘩に強かったというわけではなく、上述された強い信念から来る「何があっても決して引かない」という凄まじい気迫によるところが大きく、とある暴走族との度胸比べとして、どちらが壁スレスレで止まれるかというチキンレースを行った際に、小峠は最初からブレーキをかける気など無く勢いよく壁に衝突してみせ、相手もその様に「狂ってる」と慄いて勝ちを譲っていた。
高校卒業後には家を飛び出し、しばらくはチンピラとして変わらず喧嘩を繰り返していたが、19歳のある日、相手を殺しかねんばかりに殴っていたところを田頭組の藪下に止められ、そのまま彼にも食って掛かるが全く歯が立たずに惨敗。藪下は、小峠の無鉄砲ながらも強い度胸は買ったのか「ウチに来い」と誘い、小峠もおっちゃんと別れてからも極道に憧れ続けていたこともあり承諾し、そのまま田頭組に入門した。
下積み時代は物覚えが悪く、よくチョンボを働いては兄貴達にヤキを入れられることも多かったという。現在では多少なり意見できている野田や須永も当時は畏怖の対象であり、廊下で見かけるなり咄嗟に姿を隠したりなどもしており、後に野田もこの頃の小峠の印象を「少しの事で右往左往するほど気弱」「ケツまくる(逃げ出す)と思ってた」と言い表している。しかし、経緯はどうあれ憧れた渡世に入れたこともあり、そうした兄貴達の厳しいヤキにも耐え続け、男の道を極めんと踏ん張り続けた。
組に入って2年目の頃(当時20歳)、当時の組長・田頭の車の運転手として幹部会へと同行したが、その帰りに立ち寄ったコンビニにて拳銃で武装した覆面姿の半グレ二人の襲撃を受ける。飽く迄狙われたのは組長であるが、彼はまだ若い小峠まで死なせまいと自ら前に出て、仁王立ちのまま何十発も銃弾を浴び、そのまま死亡した。これにより、幹部の天羽が後代を襲名して組織を「天羽組」に改名。小峠含む組員らもそのまま引き続き所属する事となる。
本編の4年前(逆算25歳)、自身を可愛がってくれていた先輩組員・江藤が、極道崩れのチンピラ集団により惨殺され、組を上げての報復が行われる。武闘派の兄貴達により集団の殆どが捕えられ惨殺されるが、最後の一人である主犯の男のみ見つからず、これ以上普段のシノギを割いてまでの継続は不可能として捜索は打ち切られる。しかし小峠は諦めきれず、組長の許諾を受けてシノギの合間を縫って何年かけてでもその一人を見つけ出すことを決意。その覚悟として、江藤と同じ「昇り鯉」の入れ墨をこの頃に彫り込んだ。
(その後の本編時系列にてとうとう主犯を発見し、墨剥がしを含む凄惨な拷問の末に晴れて江藤殺害のケジメをとらせた。以後、この墨剥がしが制裁における十八番となっていく。)
本編
29歳の頃(初登場回)、中堅となった小峠は藪下と共に喧嘩用のドウグ(銃火器)を車で運搬する作業中、検問時に箱を動かしたことと段差で車体が大きく揺れた衝撃が重なり、手榴弾のピンが外れて大爆発を起こしてしまう。結果藪下は死亡し、シートベルトを付けずにいたため車体に投げ出された小峠も重傷を負うことになるも、奇跡的に命に関わる怪我はなかった。当然、警察にも武器の輸送がバレたため、容態が良くなるとに銃刀法違反で逮捕された。
そして2度目の登場時以後は「アラサーの極道」の前書きになった(但しアラサーというのは30歳に近い年齢を指すため、年齢は29歳のままである可能性もある)。
この際、組織立ち上げ時代からの古株・山本と共に、薬物売買でシマを荒らした河内組幹部・陣内の暗殺任務を与えられ、初めてコロシを行うことになる。算段通り、愛人宅の前で一人となった陣内の銃殺に成功するも、その後のアスファルト工場での死体処理の最中、陣内の護衛たちが乗り込んで来たため迎撃。最終的に全員を返り討ちにするも、戦闘狂と知られた山本は死亡。上の命令を受け、そのまま他の死体共々追加で処分した。小峠は戦闘の疲弊と渡世の厳しさに辟易とした様相をみせるも、何気に無傷のまま河内組の襲撃を乗り切っており、ある意味この頃から現在の武闘派狂人としての片鱗をみせたとも言える。
その後も武闘派の兄貴たちと共に数々の修羅場をくぐり、彼らの奇抜な戦法には戦慄しつつも小峠自身も組を舐められたこと、ときに敬愛する兄貴を殺されたことへの怒りから凄まじい殺意と戦闘力を発揮するようになり、心身ともに大きく成長していく。
2022年3月15日の動画にて、若手組員の北岡が京極組の一条康明によって殺害される。これに激怒した天羽組は京極組を相手取った全面戦争へと動いていく(→「天京戦争」を参照)。小峠も、可愛がっていた舎弟である北岡が殺されたことでこれまでになく激怒。以後、同月23日の動画からは冒頭のモノローグ内で自らを「武闘派の極道」と名乗るようになった。
人間関係
「小峠、よく止めてくれた お前さんは俺の心が読めるんか」
小峠が所属する極道・天羽組の組長。小峠は当然ながら彼に絶対の忠誠を誓っており、彼の命令とあらば、(多少葛藤はするが)愚行を犯した舎弟や兄貴分の始末、天羽組御用達の医者の妻を薬漬けにする依頼等の汚れ仕事も遂行する。そして、天羽やその身内に危機を齎した者には、無法の粛清によって地獄を味わわせる。
天羽の方は、(極道が被害届を出すのは情けないという理由から)3日以内に家に入ったコソ泥を捕まえる様に指示を出すといった個人の失態の尻ぬぐいを無茶な期間で命じるといった横暴な指令を出したり、小峠の舎弟が愛犬を傷つけてしまった事で監督不行届により小峠を木刀で仕置する等、極道らしく厳しい一面を見せる事も多い。
しかし、普段の彼は温厚である為、小峠の意見に耳を傾けたり、任務が成功すれば褒め称える等、良好な主従関係を築けている。
近年は小峠の幾多の功績や財務能力などを評価し、将来的には小峠が組を持つ可能性についても語っており、2022年1月30日の動画では他組織の会長襲名式に同伴させるなど、慶事などを勉強させている。また、小峠が天羽と妻である京子の身代わりになり弾かれた際、鬼の形相で粛清命令を出していた。
- 藪下
「本職相手にイキがんな…お前、ウチ来いや」
田頭組に所属していた一構成員で、天羽の襲名後も引き続き天羽組に所属し続けた。小峠が10代後半の頃チンピラを殴り倒していた時に彼と出会い、流れで殴り掛かったものの軽くいなされて返り討ちにあった。しかし、その後藪下に「ウチに来い」と誘われ田頭組に入門する事になり、礼儀作法や下積みの雑用などを教えられた。
ある日、組員を殺害した半グレ集団への報復のため、小峠と共にその喧嘩用のドウグ(銃火器)の運搬を任され車を走らせていたが、その道中、縁石に乗り上げ車体が大きく揺れた拍子に積んでいた手榴弾のピンが外れ大爆発を起こし、爆風で車外に投げ出され命を拾った小峠に対し、藪下は皮肉にも安全のため巻いていたシートベルトのせいで車内に留まり黒焦げになって死亡した。
病院で彼の死を知った小峠は「なんで俺が生き残って兄貴みたいなスゲエ男が……」と涙を流しており、その後も自身がMCを務めた解説回で藪下のことを振り返った際には、同じくMCとして共演した香月も「いい兄貴だったな…」と応えていたことから、舎弟に慕われる良き兄貴分であった模様。
- 田頭
「小峠、当面お前に車の運転を任せる」
天羽組の前身である田頭組の組長で、当時駆け出しの小峠は運転手を任されていた。
小峠のことは可愛がっていたようで、あるとき定例会(という名の飲み会)に彼も参加するよう誘い、会場である中華店でたらふく料理を振る舞っていた(その量が大分過剰で小峠もトイレでコッソリ吐いては食べるで乗り切っていたが、これも戦後の食糧難時代を経験した田頭の温情故で決して悪気はなかった)。
しかし、その会合の帰りにコンビニの駐車場へと寄った際に、当時敵対していた組織の者と思しき覆面集団による不意討ちを受け、集団の銃弾から小峠を守るために敢えて前に出て盾となり、そのまま蜂の巣となって死亡してしまう。小峠はこの出来事をまさに眼前で見届けることとなり、組長を失った悲しみと恐怖のあまり嘔吐する程のショックを受けた。
この田頭の最期は小峠に後悔や極道の在り方として記憶されたのか、後に現在の組長である天羽に誘われ他組織の襲名式に出席した際には、その襲名に異を唱え乱入した仁義外れの構える銃の直線上に天羽がいることに気付き、田頭と同じく天羽の盾となり守ろうとした。
- 江藤
「墨を背負うってのは、渡世の不条理を受け入れて我慢を背負っていくことだ。憶えとけよ」
天羽組の構成員であり、小峠の兄貴分の一人であった男。イケイケの武闘派として組の内外で恐れられていたが、小峠とは波長が合ったのか、彼に渡世のイロハや刺青の意味を教えたり、度々食事や銭湯に誘う等可愛がっていた。
とある日に、極道崩れのチンピラ達に襲われて惨たらしく殺されてしまう。警察署にて遺体確認のため呼ばれた際には顔が入念に潰され、また夏場で腐敗が進んでいたものの、背中の昇り鯉の和彫で間違いなく江藤であると断定に至り、小峠は声を上げて悲嘆。その帰り際に天羽から、これも墨を背負うもう一つの意味であることを教えられた。
その後、小峠は組での調査が打ち切られた後も独自で江藤殺しの犯人を追う許諾を受け、背中に彼と同じ昇り鯉を彫りこんだ。そして4年を掛けて一人逃げおおせた主犯をとうとう見つけ出し、敵討ちを果たすことになる。この際に相手が背中に彫っていた刺青がファッションという下らない理由であったことや、江藤より悲惨な「誰にも分からない死体」にするという復讐心から、以後拷問での得意技となる「墨剥がし」の開眼に至る。
「華太…お前まで死んだら、俺はもう頭がおかしくなるところだった…心配かけやがって…この野郎」
小峠が所属する極道・天羽組の若頭。天羽同様狂人兄貴とは違い変な脅しをかけてくることはない。組内では共に事務作業を行っている。小峠に対する信頼度は回を増すごとに大きくなっており、過激派の極左が空龍街の爆発計画を企んでいることと組織を粛清することを小峠から伝えられた際、焦りながらも組織を破滅させることを承諾している。また、体の心配もすることがあり、天羽夫妻を守って銃弾を2発撃たれ、最低限の治療をした後に銃弾を撃った組織を壊滅することを伝えられ、無茶をするなと体を最優先にするよう指示していた(しかし小峠から粛清しなければ天羽組を名乗れないと覚悟を伝えられ阿久津は渋々了承した)。
「見てください兄貴! イスラエル製の機関銃にダイナマイトですよ!」
天羽組内での小峠の舎弟。小峠の事を尊敬しており、日々シマの見回りやカチコミ、アリバイ会社のシノギ等、様々な業務に協力している。しかし、ことあるごとにカタギにつっかかったりするといった血の気の多いところに手を焼いたり、拷問では相手の指に串を刺すという残虐な一面も有るために、「狂人」として称している。しかし北岡の方も、命令と非ば舎弟にも容赦のない小峠に対して「悪魔」と恐れている場面も有った。とはいえ普段から目にかけて可愛がっていたため北岡が一条にやられたときは、一条および京極組に対して激怒していた。
「小峠の兄貴ぃいい!! 命を救ってもらってありがとうございましたぁあああ!!」
先述の北岡に続く小峠の舎弟。彼もまた小峠の事を尊敬している。しかし、兄貴達の絡んだトラブル処理に「なんか楽しそうっスね!」と言って赴いたり、(意図せず)小林に対して不敬な発言をして頭蓋骨に「下」と刻まれる等、何処か子供っぽさが抜けていない事から、小峠は彼を内心「アホ」と思う事もあった。また半グレ相手に負ける程の喧嘩の弱さに呆れることもある。
一方で嘘がつけない正直なところについては好意的にとらえたり、この正直な一面に時に辛いよなと共感するときもあり、かなり可愛がっている。最近は、羽王戦争で対峙した強敵・城戸丈一郎を前に二度も真っ向から啖呵を切ったことから度胸はかなり座ってきたと認めているようで、後に加入した工藤亘清が速水を「頼りない」と蔑んだ際には反論し、モノローグ内でそのことを上げて成長ぶりを褒めていた。
「あ…兄貴ぃ… 俺も少しは役に立て…ましたか」
速水と同じく小峠の舎弟。彼も小峠に対して敬意を示している一方で当初は自信過剰な面が現れており内心「トップを張った奴は下からやりなおすことはできない」と懸念していた。
しかし小林に鼻っ柱を折られてからは積極的に雑務をこなすことを志願するなど自信過剰な面は鳴りを潜め、従順な態度へと変わっていた。
また速水とは違い当初からそれなりに戦闘力を持っているためか和久井組へのカチコミで取り巻きの一人を処理した際には「いい踏み込みだ。度胸がついたら使える」とそのポテンシャルを評価していた。また天京戦争で冨樫を殺った相良との戦闘以降一皮むけ、随分肝が据わった顔になったと評している。
羽王戦争でより一層の成長を見せた時は、完全に武闘派極道にして、一つの戦力として認めるようになった。
「野田、小峠、お前ら今日が命日だ」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人にして二重人格の戦闘狂。しかし、極道の仁義を持ち合わせており、構成員が半グレ集団に危害を加えられた際には天羽の指示の下、小峠と共にカチコミへ赴いた。また、小峠へのパワハラも殆ど無い他、「(カチコミでは)目に映ったやつは躊躇なく全員殺れ」等の助言を行っている。
しかし、ある日の河内組との争いで撃たれた際に、上層部の構成員である祖父江が示談に持ち込んだ事で、自分が撃たれたのに示談はありえない、という理由から彼に不信感を抱き、最終的に「出世の為に河内組と手を組んだ」と決めつけて彼を射殺した為、天羽組から絶縁されてしまう。
その後は居場所がなく放浪した挙句に半グレ集団「ビーハイブ」の一員となり、天羽組のシマ荒らしへと成り下がった。(野田と共に)カチコミに来た小峠が彼に会った際には、温情を掛けてくれた天羽を侮辱するという態度を見せた為、小峠からは「クズ野郎」と吐き捨てられた。
その戦いでは、野田の代わりに一騎打ちを申し込んだ小峠に対し、「這いつくばる姿が見たい」という理由で彼の下半身を蜂の巣にしようとした。しかし、長年下についてきた小峠には手の内を読まれており、銃弾をジャンプで躱され、逆に脳天を撃たれて死亡した。
その後、小峠は尾崎に対し「この人はもはや生きていても仕方がない 恥も任侠も捨てた人間だった」と思ってはいたが、曲がりなりにも嘗ての兄貴分であった為、複雑な思いを抱いていた。
「カブトォ、俺って怖いかぁ?」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人。小峠とは年が近い為か、彼の事を「カブト」と呼んで気さくな雰囲気で話し掛けてくる。しかし、同時に組一番と言っても良い狂人である為、事ある毎に小峠にナイフを突き付けて脅してくる他、彼の上納金不足の際にはギャグを言いながらカンナで彼の顔を削っていた。また、眼力も強く、数々の死線を潜り抜けてきた小峠でさえも、未だに小林に対しては恐れを抱いている。
この様にとんでもない狂人であるが、目上の人間に対する尊敬の念は持ち合わせており、彼らの死に対しては、小峠や他の組員も交えて彼らに思いを馳せる一面も有った。また、小林から銃の知識を叩き込まれた事もあってか、試し撃ちで仕入れた銃が粗悪品である事を見抜いた一幕がある。その後関係性が深まったことにより、小林が自身の過去を遂に小峠に打ち明けることになった。
「カブトォォォ!! トドメじゃあ!! 来ぉおおい!!」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人であり幹部構成員。狡猾でリスク管理が上手い為、金の絡むシノギの際には彼に協力を仰いでいる。しかし、それと同時に血の気の多い狂人でも有る為、事ある毎に小峠をアイスピックで脅している他、任務で下手を打った際には激しくヤキを加える事も少なくなく、小峠自身も「ミスをすれば殺される」と恐れている。
それでも、根本的には部下思いの性格である為、とある事件で小峠が毒殺されかけた際には颯爽と参上した他、彼の敵討ちを陰から見守ったり、たこ焼きを振る舞おうとした事も有る。また、小峠が飛龍連合会の内部抗争に巻き込まれ、刺客に銃撃されたことを知った時は、(軽傷とはいえ天羽にも被害が及んだ為もあって)クマの人形を滅多刺しにするほど激怒していた。
またチャカの腕前の点では「天羽組でもトップクラス」と評価している。
小峠は野田のアイスピックの秒間記録を測定する係でもあり、2022年7月4日現在小峠は秒間記録の回数を1回も数え間違えていない。ちなみに数え間違えた場合は野田の兄貴に「ほっぺ刺し」というヤキが入れられる。
「小峠。お前も隣に座れ……」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人。兄貴の中でも一際短気かつ残忍な性格であり、彼女のミカを寝取った山田に対してエンコ詰めを決め、小峠に命令して山田の左小指を切らせた。
しかし、その後も山田の左指3本を切り落としたり、その流れでナマコ捕りのシノギに連れていき溺死させる等、身勝手極まりない理由で残虐な振る舞いを取り続けた。基本的には仲間の死には思いをはせ、前述の通り絶縁された尾崎に対しても複雑な想いを抱えていた小峠も坂元の死に対しては直接組を裏切っていないにもかかわらず「死んで当然の男だった」と吐き捨てる程には彼のことを嫌悪していたと見受けられる。
「大信不約。この背中頼れるならば幾らでも頼れ。よくぞ死なずにここまで来た。あとは俺に任せていい」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人。彼もまた天羽組の武闘派の例に漏れず狂人であり、小峠からは「ヘタ打ったら死ぬのは冗談抜きに俺になるかもしれねえ」と恐れられていた。そして実際、彼も事ある毎に日本刀で小峠に脅しを掛けている他、余計な事を言ったり、決闘に横槍を入れたりした小峠の頬を日本刀で削る事もあった。
しかし、和中の方も子供に対する優しさを持っていたり、組の敵対者に対しても無用に苦しめる事は好まない等、小峠と似た義侠心を持ち合わせている。また、小峠に対し「金で仲間を作ると失敗する 仲間と金を作ろうとすると成功する」とアドバイスを送っている。
また「積土成山、華太は決して天才ではないが、積み重ねの賜物だ。」と評価している。
「なあ華太、俺達みたいなはみ出し者は畳の上で死ねるのは稀だ。けど俺は今のやり方よりこっちのほうが好きだぜ…… 道になるより海に出る方が、男の最期としてカッコいいじゃねぇか」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人。
他の兄貴とは異なり、物静かで冷静な性格である事から、「話がわかる相手」である日メンテナンスのためにアスファルト工場が使えない事を打ち明けていた。
しかし遺体処理を兼ねた水産工場がある湾岸に案内された時に、遺体の処理法が「海に沈める」と冗談めいて発言した事で彼に腹パンをお見舞いされてしまった。他の組員同様例に漏れることなく頼れる兄貴分と慕っていただけあって羽王戦争で自身と速水を逃がして戦死した報告を聞かされた時は天王寺組への憎悪を表すと同時に滂沱の如き涙を流して「自分が死ねば良かった」という言葉を発し野田に「口が裂けてもそんなこと言うな」と殺意を向けられた。
「華太、戦争中ってのはな、俺らみたいにシマを守る人間が必要だ。前だけ見ていたら横っ面を殴られ組織が瓦解する。俺はそれを何度も見てきた……」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人。極道を舐めた人間は容赦無くドスや銃で脚を撃った上でハンマーで叩き潰す為、小峠からは「徹底的」と称されている。また、カチコミの際には意味不明の言葉を発する為、内心では「宇宙人」とも称されている。
しかし、基本的にはフランクな性格であり、小峠に対するパワハラも(今の所は)殆ど見られない。
組長の天羽(とそのお付き)がナイジェリア人半グレに重傷を負わされた際に、小峠と共にカチコミへ赴いて彼らを一掃するが、半グレが最後っ屁に放った銃弾を受け、闇医者に搬送されるも意識不明の重体となってしまう。
冨樫の入院後、小峠からは「兄貴 死なねえでくれよ」と言われている事から、彼からは信頼されており、小峠自身は冨樫をかなり慕っている。
後に京極組の相良の不意打ちで冨樫が死亡した際は、相良に対して極限の憎悪を向けていた。
「俺は長い勤めになる可能性が高い。その間シノギの事はお前に任せる」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人。詐欺をはじめとする頭脳系のシノギで稼いでおり、その点で小峠とも馬が合い、互いに親しげな様子で接していた。そして、特殊詐欺の件で逮捕されて長期間刑務所から出れないとされた際には、小峠に自身のシノギを託すも、その直後に近田組のヒットマンに襲われて絶命してしまう。
小峠は彼の事もまた尊敬していた為、彼の死後には近田組組長へと壮絶なヤキを行った。そして、その後もシマ荒らしに対しての拷問で電動釘打ち機を使う等、彼へのリスペクトが窺える場面も存在する。
「カブトォ……なんか嫌な予感がするぅ……お前に任せたいぃ……」
天羽組に所属する武闘派兄貴の一人。短気な性格であり、事ある毎に小峠の頸動脈を噛み切ろうとする他、とある任務でのストレスから小峠に暴行を加えた事がある。また、女性の陵辱が趣味であったり、任務で女性を攫う際に赤ん坊を人質に取る等、歪んだ一面も見られる事から、小峠からは坂元程では無いにしろ多少閉口されている。
しかし、須永の方はどんな困難にも立ち向かう強さを持っており、とある言葉を聞いた小峠はその一面を評価している。
「華太、奴らにはこの世の地獄を見せる…」
小峠の兄貴分である武闘派の構成員。武闘派の中で小峠と一番年が近い。劇中での絡みこそ少ないが、基本的に小峠に対してのパワハラは殆ど無く、概ね良好な関係にあると言える。
「小峠、またキリトリの金が足りないんだって?いい加減にしねえと喉ちんこ焼くぞ。」
小峠の兄貴分である武闘派狂人の構成員。香月同様絡みは少ないが、仲はそれほど悪くない。ただ、小峠は彼の事を小林の次に恐れている。
「カーブト、復帰戦にしては、相手強くね?」
小峠の兄貴分である武闘派狂人の一人。前述の坂元と同期で同じく鎌の使い手。しかし坂元とは違い人間性はまともであり、(ほぼ女性限定ながら)弱者に優しい高潔な人柄故、小峠は彼に全幅の信頼を置いており、良好な関係を築けている。しかし彼の情緒不安定ぶりには唖然とする事も。
「殴り合いなら俺も一緒に行かせてください。やられっぱなしじゃ腹の虫がおさまらねぇ」
悪を見過ごせない元ヤンにしてフリーターの青年。2021年10月3日付の紅林二郎シリーズの動画にゲスト出演し、工藤と共に倉田商事の社長と専務をシマ荒らしの件で始末しに来た際に、彼らへの仕置を終えた紅林と鉢合わせる。紅林は小峠達の迫力に圧倒されて固まっていたが、小峠の方も紅林の顔がめり込む程のパンチ力を「見たことありません」と評価していた。
2022年1月10日付の動画では、紅林を天羽組にスカウトしようと、野田と共に彼の下に訪れる。当然ながら正義を愛する彼の勧誘には失敗したものの、京極組に狙われている紅林の身を案じ、彼に天羽組の連絡先を書いた名刺を渡した。
その後新人の飯豊が小林との戦闘であっさり負けた際に、素手の喧嘩は超人レベルでなければ渡世には通用しないと言っていたことから、紅林のパンチ力を知っているためこの言葉を言ったと思われる。
2022年7月12付の動画ではシマ内のカタギに危害を加えた権田を捉えにカチコミをかけた。かねてから紅林の力を知っているためか、カタギの彼が同行することを許可していた。
「時に華太……随分と肝の据わった顔になったようだが、人道に外れたことはしていないんだろうな……?」
2021年10月12日の動画にて、伊集院のシリーズに初めてゲスト出演した。伊集院と知り合った詳しい経緯は不明だが、時折裏社会の情報提供などを依頼されているようである。伊集院は彼を「華太」と下の名前で呼び捨てにし、また、小峠の方は伊集院を「旦那」呼びと敬語で接するなど、かなり懇意の関係である模様。しかし、小峠は伊集院に一目置く一方で彼の放つ殺気に萎縮して頭が上がらず、伊集院の方も小峠の情報網や嗅覚を高く評価しつつも「こういう輩(ヤクザ)はたまに睨みを利かせておかないとすぐ調子に乗る」と牽制するなど、完全に気を許されている訳ではない。
2022年時点では兄貴分にも動じなくなる程に肝が据わった小峠も彼の名を耳にするだけで怯える程に現在も伊集院に対しては頭があがらないようである。
一方で2023年度天羽組極道カレンダーでは、天羽組と拷問ソムリエ組の宴会の様子が描かれており、お互い和やかな様子で酒を飲み交わしている様子が描かれていた(なお、伊集院の左眼隣には伊集院を苦手としている須永が何故か座っており、相変わらず怖いのか酒を飲み交わしている小峠とは対照的に引き攣った表情を浮かべていた)。
「小峠さんよぉ、悪いがアンタには戦線離脱していただきますよ」
敵対組織、京極組に所属する新進気鋭の24歳の極道。久我はどうやら小峠に目を付けているらしく、速水曰く間違いなくぶつかるとのことで、主人公同士で衝突・戦闘するのは伊集院と久我、紅林と久我に続いて3回目である。久我は一条と共に行動することが非常に多く、現在一条は北岡を殺したことにより天羽組からターゲットにされており、一条が殺されるとかえって久我が良識派の構成員を連れて報復する可能性もあるため、どのみち京極組との衝突は避けられない。
2022年4月3日付の動画によると、京極組の日下の指示により、久我に小峠華太を狙えと指示があり、「戦線離脱させれば殺す必要はないが最悪は殺れ」との指令が下っている。しかしこの指示を伝えたのは良識派のカシラであり、カシラは内心事情をしっかり聞かずに北岡に殺害命令を出した日下と、これを実行した一条が一方的に正義だとは言えない、天羽組の北岡は舎弟枠の中で有望であったため、天羽組が怒るのも分かると言っており、どうやらカシラはこの2つの落としどころを探している模様だが、渡世では親の言うことは絶対服従であり、この決断もカシラはあまり納得いっていない模様。そして2022年4月13日の動画で遂に激突。最初は圧倒的な才能の差で小峠に対し、久我が一方的に攻撃していたが、小峠の捨て身の攻撃で相討ちに持ち込まれ、後に久我は勝利の為ならば捨て身も厭わぬ小峠の精神力に完敗したと悔し泣きをした。
一方で和中と六車の戦闘の際に横やりに入った小峠に対して和中だけでなく彼も激怒しており、クソ野郎と震えながら怒りをこらえていた。
2022年10月21日付の動画では、京極組の国生の葬儀に野田と共に参列し、その際に虎徹から先の戦争についての謝罪を受け、小峠ももう気にしていないと答え、お互いに蟠りはなくなったと思われる。戦争中はお互い呼び捨てであったが、この時は「小峠さん」「久我君」と呼ぶようになっていた。
「あぁ? 誰だ? 死にたいのかお前は」
京極組が敵対している巨大半グレ組織、羅威刃の元トップ。小峠が修羅場を潜る前のペーペーで周りに知られていない頃に激突し、城ヶ崎にボコボコにされた。しかし、警察が止めに入り戦闘が中断するまで一切引くことがなかったため、「あそこまでボロボロして折れなかった奴はアイツだけ」と引かない強さを認めてられていた。その後、城ヶ崎は京極組の一条との戦いに敗れて死亡した為、再び小峠と激突する事はなかったが、小峠も彼の事を「悪魔のような男だった」と評価している。彼の死後、羅威刃傘下だった半グレ達(自警団になった比遊怒羅を除いて)が空龍街でシマ荒らしを行うようになり生前、城ヶ崎が京羅戦争時に戦力補充の為に交渉していた我妻率いる戒炎が関東に進出してきた為、城ヶ崎の存在が強力な抑止力になっていたのを嘆いている。
能力
カチコミ
「社会のゴミ共! フル抹殺じゃあ!」
ヤクザゆえの宿命として、敵対組織との抗争や事故にたびたび巻き込まれるが、たとえ周囲の組員が全員死亡してもなぜか彼だけは毎回生き残るという強運の持ち主。数々の死線を乗り越えてきた経験からか、危険を察知する直感にも優れている。
拳銃をメインの武器として使い速射や精密射撃を得意としており、接近戦では日本刀や長ドスで袈裟斬りを仕掛ける。他にも兄貴分を手にかけた相手を拷問の後に処刑する際や拳銃が使えない場合などはドスを、相手を殺さず無力化する際は角材などの鈍器を使っている。
射撃に関しては小林から叩き込まれた為に中々の腕を持っており、野田からも「チャカの腕に関して天羽組でもトップクラス」と太鼓判を押されている。二丁拳銃も扱えるようで、半グレ組織の炉鬼を1人で殲滅する程の能力を見せた。
また、音や気配を読み取って居場所を察知して狙撃することも可能で、これは小林から半殺しに遭いながらも習得した能力。最近では和中のアドバイスと雛形戦での経験から銃弾を真正面から避けるという高等テクニックまで習得し、本人自身の戦闘力とは別に他の天羽組メンバーとの連携もこなせる。
一方で近接戦闘……特に剣術については和中の絶技を見慣れているだけで技量自体はズブの素人で、ドスを始めとする刃物をメインにしている事は殊の外少ない。達人クラスが相手の場合、近接戦闘は極力避ける様にしている。
天才でもなければ類まれな身体能力や格闘能力を持ってはないものの、持ち前の度胸と強運で幾多の修羅場をくぐり抜けており、紅林からは「スピードもパワーもある訳でもないが分厚すぎる信念が有る」と評されている。
現在では確実に極道としての成長を続けており、さらに近年の極道界の深刻な人手不足もあり現在は中堅の組員にまで上り詰めた。
ただ信念による度胸と覚悟で才能を補っている分、格上相手ではどうしても捨て身の突撃になりがちであり、狂人兄貴達からは調査や戦い方が馬鹿正直すぎる事や、"最初から"命を賭けようとする姿勢を、良くないものと指摘されている。羽王戦争で戸狩派が侵攻していたある時に小林から「最初から肉を斬らせにいっている」や「そういうのはここぞって時に持つモノである」と小峠の戦い方の欠点や「(捨て身戦法を鉄火場や強敵との戦闘で)安易にその引き出し開けるなよ」と命の危険性の高さを厳しく指摘された事があった。同時に小林から「泥臭いカードは持っといていいがそれを使わずに勝つ方法に向き合え」と的確なアドバイスを貰った事をきっかけに、格上の相手との戦闘で後に引かない程度の傷で抑えながら勝利する場面も見せるようになった。
関西最大クラスの極道組織である天王寺組との死闘を経てからは気合と根性を織り交ぜた頭脳戦や駆け引きを見せるようになり、実力に拍車を掛けていった。
初期はカチコミの際は兄貴分達が毎回敵のアジトのドアを蹴破るのがお約束となっていたが、後述の空龍ジェッターズのアジトへのカチコミの際に初めて小峠もドアを蹴破っており、それ以降も時折小峠もドア蹴破りカチコミを行うようになった。
墨剥がし
「下衆の背中に…墨なんざ似合わねえんだよぉおお!!」
亡き兄貴分・江藤から受けた教えの影響から、極道が墨を背負う意味を重く考えており、仁義やプライドを捨てた極道を始末する時は、「外道に墨を背負う資格はない」として生きながら背中の刺青を皮膚ごと剥ぎ取る拷問を下している。
この拷問は野田から『剥がしの技術が上がったな』とお墨付きをもらうほどであり、視聴者からは「墨剥がしの小峠」などの異名も頂戴している。
使用した武器・道具
- 拳銃
「死ね……裏切りもんが……」
小峠がメインとする武器。天羽組を絶縁され、半グレに成り下がった尾崎隆雄率いるビーハイブとの戦闘で飛躍的に銃の腕が向上。後に天羽組有数の拳銃の使い手になった。
- マシンガン(機関銃)
「テメェら! 全員膝ついて頭の上に手を上げろ!」
尾崎と共に半グレの粛清に行った際に使用。
- 日本刀・長ドス
「袈裟斬りじゃあ!」
近接戦闘で用いる。相手を袈裟斬りする際に使用。
- ドス
「兄ちゃん……お前に恨みはねぇがな……それを抜くなら死んでも文句は言えねぇぞ……」
近接戦闘におけるメインウェポン。相手の腹を掻っ捌き、内臓をぶち撒ける。もしくは急所に突き立てて刺し殺す。
戦闘以外では仁義外れの敵を葬る際の拷問である墨剥がしに使用することがある。本編では3回行っており、それ故一部視聴者からは「墨剥がしの小峠」と呼ばれている。
「電動釘打ち機で徐々に死ねやァアア!!」
シマ荒らしに対する拷問や処刑に使用する。電動釘打ち機で相手の全身に釘を打って徐々に死に至らしめる。亡き米倉敏文が使用していた電動ドリルをオマージュしたもの。あまりにも電動釘打ち機を使う為、上述の「墨剥がしの小峠」の他に「電動釘打ち機の小峠」とも呼ばれている。
「俺は人間と鰹節の区別が3年前からつかんのじゃァァァッ! クロスカンナァァァァッ!」
シマ荒らしに対して拷問を行う際に使用する。このカンナを使用して相手の肉を薄く薄く削ることから、「カンナの小峠」「カンナ削りの小峠」という異名を頂戴している。
コレを見た速水ら若手がカンナは人を削る物と勘違いするので、野田がカンナ本来の用途を鉄拳制裁ならぬカンナ削り制裁も交えて説明する羽目になっている。しかし小峠がなぜカンナで皮膚を削るという拷問をするのか拷問される相手もわからないため、北辰会の北田からは「木だとしても何で削るうううう!?」と言われている。更に複数人を拷問する際はカンナ二刀流で「クロスカンナ」をぶちかます。
「どんな脳味噌なら牛乳に毒入れんだ! 頭の中見せろやァ!!」
炉威奴へのカチコミに使用。敵を殺す武器ではなく、制圧・無力化用の武器。
長さは本物の木刀より短く、ドスより長い程度。所謂長ドスのサイズか。
- iPhoneXR
小峠が使用しているスマホ。
シノギ
組では闇金関係(組傘下の闇金業者への融資・取り立て)と組自体の資産管理を任されている。舎弟を数人抱えており、彼等をうまく統率してシノギをこなしている。近年は法律による締め付けが強くなり従来のシノギが厳しくなる一方なので、新しいビジネスの開拓にも余念がなく、さらにそれらを軌道に乗せる事に成功させるなど商才に長けている。若手の頃に(野田の兄貴に「(通訳できなかったら)その場で殺す」と真顔で脅されて)アメリカンマフィアとの交渉のため文字通り死ぬ気になって英語を勉強しており、日常会話程度の英語なら話すこともできる。
敵組織の構成員の遺体処理も担当しており、主に組が懇意にしているアスファルト生成工場で遺体をアスファルトと混ぜて処理している(そのアスファルト生成工場が機材の修理で稼働できなくなった時はかなり焦っていたが、工藤から水産工場での死体処理の方法を教えられたため事なきを得た)。昨今は多忙なため(六車曰く「どこにでも出てくる」)死体処理を舎弟に振ることも多くなった。
他には車両の運転も担当しており、主にワゴン車で自身含めた戦闘員をカチコミの場に運ぶ。また、フォークリフトを運転する事も出来る様だ。しかし、最近ではワゴン車の運転は舎弟に任せる様にしている模様。
メンタル面
不良あがりな為、新人の頃は学がなく礼儀作法もなっていなかったが、自身をスカウトした「藪下の兄貴」の元で身に付けた模様。現在は極道としては勿論、一般人として何処に出しても通用するほどの礼儀作法や学を身につけている。また、武闘派狂人兄貴達からの度重なる脅しを受け、いちいち戦慄しないよう感情を殺す方法を習得している。度胸を買われてか、武闘派の兄貴分の相方としてカチコミに抜擢される事が多く、順調に場数を踏んでいる。話が進むにつれて半グレから「天羽組の小峠」と呼ばれ恐れられるようになり、一端の武闘派極道として名が売れてきている模様。また他の極道組織にもその暴れっぷりは知れ渡っているようで、実際に飛龍連合会の襲名式で親っさんを守ろうとして刺客に腹を撃たれながらもそいつをドスで刺殺した際には「噂以上にとんでもない」「化物」と評されている。そして2022年2月9日付の動画で、過去一番ブチギレ、とうとう武闘派狂人兄貴達に匹敵するほどの狂気を見せつけた。
また、同じくシノギ担当で仲が良かった今は亡きドリル米倉をリスペクトしてか、最近の拷問や処刑では工具である電動ネイルガンを使用する。また、ここ最近ではカンナで肉を薄く薄く削ることもあり、どうやら小峠曰く、「最近シマを荒らす人間と木材の見分けがつかない」とかで、更には「3年前から鰹節と人間の見分けがつかない」とか。
彼は舎弟からは「狙撃能力は実戦を通して爆上がり」や伊集院と和中が衝突した際に間に入って土下座をしたことが「あの間に入るのは恐ろしすぎて絶対に出来ねぇ」などと話題になっていて、尊敬されている。一方で「怒らせるとヤバイ」「感情を殺した時の顔は悪魔」「人間を生きたまま粉砕機に叩き込んで涼しい顔でいられる異常な精神性の持ち主」などと猛烈な恐怖を抱かれている(実際は良心こそあるものの、組の為、親っさんや兄貴の為ならそんな理不尽でも涙をのんで、そういった非情な行動をとっている)。兄貴達の超バイオレンスにどうにかついて行く為に感情を殺す技を習得したこともあり兄貴たちに恐れなくなっている。しかし小林に対しては何をするか分からないため、今でも恐れている。更には野田が舎弟を玉奪いの陳に殺されて相当荒れた時は数日間も避けていた(数日後にその犯人を野田に報告した時は、ヤキが回って飛び蹴りを喰らう羽目になってしまったが)。
戦闘の場面においては回や強敵・修羅場を超える経験を重ねては凄みをドンドン増している小峠だが、運動神経そのものは(気合いが空回りする事が多いにしても)意外と劣っていたりする。
主な活躍
極道への憧れ、そして渡世へ
小峠華太は幼少期、両親が仕事第一で過ごしていた事から、ネグレクトを受け続ける暗い生活を送っていた。そんな彼にとって、心の支えとも言える存在が「極道のおっちゃん」であった。「おっちゃん」は小峠の両親の代わりに彼の面倒を見た他、自分の武勇伝や極道の生き方を話してくれた為、極道としての生き様に憧れる様になった。
しかしある時、小峠は近所の女性から、「おっちゃん」は暴力団である事が知られ住処を追い出された事を伝えられる。小峠はその事に深く悲しんだが、それでも極道への憧れを絶やさず、高校時代には両親が離婚し、母方についたものの不仲で心が荒んでいた事も有り、卒業後には実家を飛び出した。
実家を飛び出した後は何処かの街で喧嘩に明け暮れていたが、ある日田頭組に所属する極道藪下と出会う。藪下は喧嘩相手を痛め付ける小峠を制止したが、小峠はその行動が癇に障り、藪下に拳を奮うも軽くあしらわれボロボロにされてしまう。しかし、藪下は小峠の強さを気に入り、小峠を田頭組へと勧誘した。
こうして渡世、即ち極道の世界へと足を踏み入れた小峠は、藪下の扱きの下、一生懸命下積みの雑用や礼儀作法を学んで行ったが、その一環として組長・田頭の運転手を務め他組織との会合に同席した帰り、田頭を狙った敵対半グレ組織の襲撃に巻き込まれ、田頭は小峠を庇った事で射殺されてしまう。組は幹部の天羽が引き継ぎ、小峠は引き続き天羽組と改名した組所属の極道としてさらに10年弱の月日を過ごした。
ある日、天羽組の組員の一人が半グレ集団との喧嘩によりナイフで刺し殺される、という事件が起こる。その事に怒った天羽は、藪下と小峠に対して半グレ集団への報復の指示を下した。
天羽の命令の下、二人は様々な銃火器や米軍横流し品の手榴弾等沢山の武器を集め、一足先に現場へと向かった報復チームへと武器を届けんと車で出発する。その最中、警察による検問に遭遇するも、荷物の収納場所を二重底で偽装していた事で難を逃れる。しかし、吹かしたアクセルで車が段差を跳ねた瞬間、積んでいた手榴弾が爆発し、小峠はフロントガラスを突き破って車から吹き飛ばされてしまう。
小峠は重傷を負いながらも辛うじて生きていたが、藪下は燃え盛る車の中に取り残されたままであった。小峠は動く車を追いかけんとしたが、傷付いた身体は言う事を聞かず、車はそのまま電柱にぶつかり、爆発四散してしまった。
この騒動の後、小峠は目撃者が呼んだ救急車により病院へと運ばれた。彼は先の爆発により、両足骨折に全身の裂傷、肋骨の骨折という重傷を負ってはいたが、奇跡的に致命傷を負う事は無かった。
半グレ集団達は報復チームの手により一人残らず殲滅されるも、藪下は焼死してしまっただけでなく、小峠も銃刀法違反により刑務所へと入れられる事となってしまった。
兄貴達との闘いの日々、亡き兄貴・江藤の仇討ち
30歳前後の時、漸く出所と相成った小峠は、武闘派の兄貴達の厳しい扱きの下で、組同士の抗争の先兵、飲食店の地上げ、闇金への貸付業、ナマコの密漁、偽ワクチンを売り捌く業者の始末等、天羽組の一員として日々様々な任務を遂行する日々を送っていた。
その道中では、河内組の強襲や過激派のマル暴刑事による容赦なき暴力、そして尊敬する身内の死等、様々な窮地に陥りながらもその都度乗り越え、任務を全うしてきた。
日々荒波に揉まれる毎日を過ごす小峠であったが、その裏ではとある任務を遂行していた。
小峠には新人時代、渡世のイロハを教わっていた江藤という兄貴分が居た。彼はイケイケの武闘派として組の内外で恐れられていたが、小峠とは波長が合ったのか、日々食事や銭湯等に誘ったり、極道の刺青の意味を彼に話してくれた。江藤の刺青に纏わる話は、後の小峠の極道としての価値観に深く影響を与えている。
江藤「墨を背負うってのは渡世の不条理を受け入れて我慢を背負っていくことだ 憶えとけよ」
小峠「……はい」
しかしある日、江藤は突如として組に顔を出さなくなった。
天羽は、「あの野郎が約束を手違えるなんて何かある」と考え、手隙の組員達に江藤の捜索を指示した。小峠も世話になった者の一人として江藤を捜索するも、その努力が実を結ぶ事は無かった。
江藤の失踪が判明してから2週間後、警察により江藤の遺体が発見されたのであった。
遺体は郊外の山の中で見つかった。彼の遺体は手酷い暴行を受けた上、頭部を念入りに潰されており、夏の猛暑で腐敗が進んでいるという酷い有様となっていた。小峠は最初、江藤の死を信じられない様子であったが、背中の刺青を見た事で彼が亡くなった事を改めて突き付けられ、江藤の遺体を確認しに来た野田と天羽の前で慟哭した。
そして警察施設からの帰り道で、小峠は天羽から、刺青は無惨な殺され方をした時に人物を判断する目印でもある、という刺青のもう一つの意味を教えられた。
その後、江藤の同僚であった野田の主導により、江藤を殺害した犯人の捜索が開始された。犯人は極道崩れのチンピラであった事が判明したものの、リーダー格のチンピラは取り逃がす結果に終わった。
それでも、小峠は江藤の仇討ちを止めるという選択肢は無く、天羽の許可を得て、シノギの合間に犯人の捜索を行う事となった。捜索の最中、小峠はこの復讐を完遂するという覚悟を決める為に、江藤の物と同じ昇り鯉の刺青を背中に刻んだ。
その甲斐も有り、江藤の死から4年後、情報屋の働きにより、主犯格のチンピラがN県のドヤ街に潜伏している事が判明する。その事を知った小峠は直ぐ様行動に移り、チンピラが日雇いの仕事から帰宅した所を待ち伏せし、彼をバットで殴り気絶させた。
廃工場へと連れていかれたチンピラは命乞いをするも、「ヤクザに時効なんかあるわけねえだろう……100年経っても舐められたヤツはブチ殺すんじゃあ!!」と容赦なく彼を殴り飛ばした。
そして、チンピラが背中に背負っている竜の刺青を見つけ、小峠はチンピラに対して極道か否かを問い質した。しかし、チンピラの背負っていた刺青はファッションであった事を聞くと、「覚悟も決意も感じねえこんな墨はいらんわなぁっ!!」とドスで皮膚ごとその刺青を剥がし取った。
刺青を剥がし終わった小峠は、江藤がされた時と同じ様に、チンピラの顔を煉瓦で叩き潰してトドメを刺したのであった。
小峠「顔面をめちゃくちゃに潰してやる。テメエは誰かも分からないまま死ね……」
(チンピラ「ヒイイイイ……」)
小峠「(テメエのようなカスは、親でもわからないようにしてやる)」
こうして、遂に江藤の仇を取った小峠は一人、自分が亡くなった時に背中の昇り鯉が自分の事を示してくれるのかを考えていた……
小峠
「兄貴、俺も何時かは兄貴みたいにくたばるのかなぁ……」
「(もしそうなった時、背中に背負った鯉は俺の事を示してくれるのだろうか?)」
狂人の仲間入り、女の腹を刺す外道にカチコミ
天羽組がケツ持ちをしている夜の店のキャストの引き抜きを行っていた半グレ「空龍ジェッターズ」が暴れ始めていた。この引き抜き行為は業界全体のタブーであるにもかかわらずルール違反を繰り返すジェッターズの調査を進める小峠。
須永と速水の協力のもとジェッターズ傘下のスカウト達を炙り出した後ジェッターズに引き抜かれた「萌音」というキャストと再会。萌音はジェッターズのトップ「耳削ぎ茨木」に腹を刺され無理矢理ジェッターズに従わされていたことが発覚し小峠はブチギレ、ジェッターズの息がかかっていないスカウト達の協力でジェッターズを炙り出して殲滅する作戦に出る。その後は3人でジェッターズにカチコミをかけてもう1人のトップ「釘抜きの大津」は須永が始末し特に小峠の怒りを買った茨木は速水との連携で痛めつけて捕獲、最後は捕獲して鉋で薄く薄く体を削り惨殺する狂気を見せた。
今回武闘派極道から武闘派狂人極道になった小峠、狂人としての特徴的な台詞は「木材/鰹節との区別がつかない」となった。
「よぉくわかった。君はあとはなーんにも気にしなくていいからね…… その茨木という男はコロシの天羽組がめちゃくちゃに殺してあげるから……」
「すいませぇん。あなたが木材にしか見えませぇん。カンナで削ろうと思いますぅ……」
武闘派の一角へと成長、剣魔との生死を賭けた戦い
裏切り者の粛清、天羽組に弓引く敵対組織へのカチコミと言った度重なる戦闘を経て、遂に小峠は「天羽組の小峠」という異名で恐れられるまでになった。名実ともに天羽組の中核である武闘派と相成った小峠であるが、彼はまだ満足していなかった。剣豪和中、ワンマンアーミー小林、戦う軍師野田、生けるゾンビ須永……天羽組の武闘派は裏社会でも指折りの腕利き揃い、小峠は自らがその領域にまだ至れていないとよく理解していた。
そんな中、彼は天羽組の拠点である空龍街を荒らしたパイソンファイナンスとその黒幕を始末する任務を任される。パイソンファイナンスを壊滅させ、黒幕である中堅半グレ「炉鬼」へ単身カチコミをかけた小峠。得意の射撃術で次々と構成員を射殺、遂に首魁の元に至る。だが、炉鬼の首魁である雛形慈英は、恐るべき剣魔であった。天羽組最強の実力者と恐れられる剣豪和中と同等クラスの達人相手に、手も足も出ずジリジリと追い詰められる小峠。このままでは確実に敗北すると悟った彼は、一か八かの奇策に出る。雛形の打ち込みに合わせて雛形の顔目掛けてドスを投げ付け、雛形の斬撃を逸らし、腕一本犠牲にしながら遂に雛形の額に銃を突き付ける事に成功する。潔く敗北を認めた雛形の脳天に鉛玉を叩き込んだ後、斬り落とされた腕を抱えて馴染みの闇医者の元に急いだ。
そして、小峠はあと30分遅れていたら確実に失血死していたと言われる程の重体でありながら、なんとか闇医者の元に辿り着く。数日後、其処には腕を接合されて療養中の小峠の姿があった。
小峠
「(今回の件は、親っさんやカシラ以外からは、あまり褒められる事はなかった)」
「けど、少しは、男が上がったかな?」
「(なので、自分で自分を褒めても、バチは当たらないだろう)」
天羽組の小峠vs.京極組の久我、キーマン同士の戦い
完全なる誤解で北岡が殺害されたことに怒り狂う天羽組全体、それに逆ギレした京極組の戦争が勃発。空龍街にやってきた京極組構成員を怒り狂う飯豊を初めとした舎弟達による度重なる報復攻撃をシマ内の店のために止めに入っていたが京極組のキーマンである久我虎徹によって飯豊は襲撃される。格闘戦で負けた飯豊に小峠は助けに入るが相手は京極組の天才、強くなったはずの小峠を相手にもワンサイドゲームを仕掛ける驚異的なスピードにより死にかける。そこで小峠は工藤からのアドバイス「天才は無傷で勝とうとする、あえて攻撃を受けて相打ちを狙う」を命懸けで実行、精神力で久我に食らいつき相打ちにまで追い込む。しかし、トドメを刺そうとした瞬間に飯豊が止めに入ったほか、京極組の猛者である六車と久我の舎弟の野島が駆け付けたため、体に鞭打って闇医者の氷室の元へ向かい、治療を受けた。一方で久我も、恐らく水色の髪の闇医者の元で治療している可能性が高く、小峠に負けたことで悔し涙を流していたところを、六車に慰められていた。
極道VS極左、カタギを守るための戦い
天羽組のケツ持ちの一環としてキャスト達に寮を提供し見回りまで行うというものがあった。小峠はその仕事でミハルというキャストの家から岡田という彼氏が出てきたのを発見、この時は事実確認をして終わりだったが後に岡田は過激派テロリストでミハルも洗脳して空龍街で爆破テロを計画していたことが発覚。爆破テロという大事件の予兆をカシラにすぐ報告してカシラの指示で急行した飯豊の車に乗り込み極左のアジトに空龍街のカタギを守るためにカチコミを仕掛ける。極左達の一般人を巻き込むことになんの罪悪感もない暴言の数々にキレた小峠と飯豊は雑魚を殲滅し、リーダーである指名手配犯の太田黒との戦闘へ。やはり太田黒もカタギを積極的に犠牲にするつもりだったようで小峠の逆鱗に触れながらも凄まじい戦闘力で小峠に攻撃、老練な技で戦う悪夢のような強敵に苦戦する小峠だったがテロへの怒りで動きが速くなった小峠は一気に太田黒に突っ込んでドスでトドメを刺した。後に小峠は彼のことを理想に縛られて死に場所を探していたと評した。
天羽組と河内組の激化、そして組の盛り返しへ……
京極組との戦争は京極組の若頭(後に組長を襲名)・五十嵐の手打ちの申し込みによって勝利に終わったものの、舎弟であり目に掛けていた北岡や大事な戦力であり面倒見の良い兄貴分の冨樫を失ったダメージは予想以上に大きかった。特に冨樫を失った影響は大きく、生前彼が守っていたエリアでトラブルを抑止していた影響力を失った事で幅を利かせる輩が増えてしまう事になった。他にもシマである空龍街が(羅威刃の傘下や関係者かは不明にしても)半グレ集団によって守代を払ってくれるお店や関係者への悪質な嫌がらせ、風評被害によるアガリの減少等の憂き目に遭うケースも増えていった。それでも、飯豊が京極組との戦争を経て成長した事で富樫の役割を受け継ぎ、良識な兄貴分である南雲の復帰と戦力も少しずつ向上させ、シノギを太くする事に奔走する日々を送る。
南雲の復帰後にいったカチコミで河内組の一員である超一流ガンマンを死闘の末に始末するも、河内組の戦力を葬った事で報復の可能性も高まっていくも、小峠らは切り替えていく。
主な活躍(羽王戦争参戦以降)
天羽組と関西最強ヤクザ天王寺組との因縁、そして羽王戦争へ……
晴天の霹靂かの如く衝撃の事件が小峠と天羽組を襲った。
天羽組の武闘派兄貴の一人であり組の軍師にして精神的支柱の野田が何者かによって襲われ重傷を負うと言う事件だった。
野田は即死にこそしなかったが予断を一切許さない状況に置かれ、天羽組の中でも長く貢献し戦ってきた野田をやられた話を聞いた小林と和中は凄まじい怒りを見せていた。
小峠は組長の天羽から野田を襲撃した人物を自らが船頭に立って見つけ粛清する大役を任される。
お得意先の情報屋である伍代でさえ情報収集に難航する中、天羽組の周辺にいるライバルヤクザ達は巨大半グレ組織との戦争中や荒れに荒れている内部抗争と言う諸事情で真正面からやり合う余裕がない現状や関西最強クラスの武闘派組織である天王寺組が関東進出を狙っている事を聞かされる。伍代から天王寺組のやり口を聞いて天羽に相談を持ち掛け質問状を投げかける。すると天王寺組から話し合いの応じ合いをする機会をもらえる運びとなる。
最初は話し合いのつもりで来たものの、村雨町に小さな支部を構えている支部長・錦野を始めとする構成員らは終始一貫に天羽組を侮蔑・不義理な態度を取り続けた事で天羽も遂に激怒する。
すると錦野らは全員それぞれ銃を構え天羽を射殺しようとする。殺されそうになった天羽だが、和中の機転と強さで逆転し、村雨町支部を壊滅して見せた。
そして、天王寺組本部に関東の一支部を壊滅された情報を聞きつけた天王寺組の組長は天羽組の殲滅に動き出した事で、関東の天羽組と関西の天王寺組両軍の戦争が勃発するのだった。
下衆の頭脳狩り、静岡の血戦
静岡の生瀬組が天王寺組に幹部3人を始めとした多数の構成員を殺害され怯えに脅えた生瀬組長は天王寺組静岡侵略部隊トップの鳶口に丸め込まれてしまう。生瀬組の本田は天王寺組のあまりの外道の所業にブチギレ天羽組に静岡侵略部隊相手の共闘を依頼。天羽は静岡に来るという高見沢を誅殺するチャンスと考えこの件を承諾。天羽により小峠と飯豊が任命され2人は静岡に遠征する。
しかし生瀬組の若手は既に死への恐怖から天王寺組のスパイになっており鳶口がカチコミを仕掛けてくる。更に裏切った若手が本田を刺してしまう。死を覚悟した本田は鳶口に特攻を仕掛け自分ごと鳶口を蜂の巣にするという作戦を決行、小峠はその覚悟をのんで鳶口を射殺した。本田を刺した若手は本田の遺言の元、本来の処置とは異なり任侠に生かすため天羽組に協力させることになった。
その後小峠と飯豊は小谷を仲間に加え作戦会議をし小谷の発案で静岡の情報屋を利用するがこの情報屋が天王寺組の室屋に殺害された。この後小谷により生瀬組の組長室等に盗聴器を仕掛け情報屋が掴んだ高見沢と生瀬の会合場所とは別の場所で会合をすることを炙り出し飯豊の調べで会合場所の絶好の隠密スポットを発見した。そこで潜伏する小峠は前線で暴れる飯豊達に天王寺組が注意が向いたスキを突いて高見沢に決死の突撃を決行、撃ち合いになるも小峠のメンタルの前に銃弾2発は無力で高見沢と組員を裏切った生瀬を弾く。直後乱入した天王寺組の室屋から飯豊を庇い覚悟のタックルをかました小谷は室屋に滅多刺しにされて致命傷を負うもこれが高見沢の更なるスキとなり這って逃走しようとする高見沢を抹殺、小谷を振り払い高見沢を守ろうとする室屋だったが手遅れな程蜂の巣な高見沢に対して特に意味はなく小峠と飯豊は任務成功後すぐさま静岡の闇医者に急行した。
殺戮の天才の恐怖、まさかの戦線離脱
天王寺組のブレーンである高見沢の討伐に成功して再び臨戦態勢を整える中、城戸派、トップの城戸丈一郎が天王寺組の若頭・大嶽にプレッシャーをかけられている状況を変えるために副将である浅倉潤がほぼ独断で動き出す。浅倉は天羽組が懇意にしているホテルから天羽組事務所を用意したエキストラを混ぜながら監視していき、抗争中でも人付き合いに始まる不義理を欠かさない天羽組の組長である天羽が会合に向かう瞬間を捉え、始末に乗り出す。
浅倉は舎弟一人と共にバイクで追走し、狭い路地裏に入った天羽と小峠らを奇襲する。小峠は静岡で受けた傷が完全に癒え切っていない身で戦うも、浅倉の強さは凄まじく、あっという間に追い込まれてしまう。抵抗空しく殺されかけるも、事態を知った工藤が乱入した事で窮地を脱する。
工藤と浅倉の凄まじい死闘の末、勝ったのは工藤だった。工藤と小峠は満身創痍となり、報せを聞いた速水にヤミ医者に担ぎ込まれようとする中、浅倉は死の間際に一発銃撃して撃たれてしまう。そこに城戸が現れると言う絶望的な状況に立たされてしまう。
すると工藤が速水に小峠を連れて逃げるように命じ、城戸と戦うも、既にボロボロの身で抵抗も叶わず、最期は立ち往生のままで命を落としてしまう。結果的にヤミ医者に担ぎ込まれたが、中長期的な戦線離脱を余儀なくされてしまう。
しばらくして意識を取り戻し、野田から工藤の訃報を聞かされる。自分を守るために工藤が死んでしまった事を聞き、「自分が死ねばよかったんだ」と号泣するも、野田に窘められる。
そして車椅子の身ながら事務所に顔を出し、戦いに身を投じるのだった。
裏切り者は死すべし。小峠の覚醒
天王寺組に対抗して味方勢力を増やすべく先代組長が天羽と面識のある丸山組に天羽、阿久津、和中、青山、小峠、飯豊で向かうが丸山組はとっくに裏切っており事務所内で戦闘になる。和中に大半の敵を任せた小峠は丸山組最強の双葉と戦闘。和中も警戒するレベルの実力者である双葉との斬り合いでは若干不利だったが得意の銃撃戦ではリードを取ることに成功、逃走する双葉は小峠の銃に集中して突っ込むが小峠はそれを読み切っており即座に銃を捨てた手で目潰しを行う。右の視界を破壊したことに成功した小峠はそのまま右から双葉を斬り殺し激戦を制した。
今回小峠VS強敵だが小峠は小林に「最初から肉を斬らせようとしないでそれは最後の手段にとっておけ」とアドバイスされ実行したことで軽傷で済んだ。
逆転への一手。羽王戦争、最終局面へ・・・
天王寺組の戸狩派によって、天羽組の若頭・阿久津と兄貴分である南雲を喪い、泥沼に嵌りかける天羽組に思わぬ人物が現れた。
天羽組とも懇意にし協力し合って来た篠原組の若き組長・宅間であった。この宅間と言う男は時代の波に逆らえず結局自分の組を畳んで渡世から洗ったものの、阿久津の訃報を聞いて再起と天羽組への協力を申し出る決意を固め協力関係になった。宅間は渡世から足を洗ってそれなりの月日が経っていたため、天王寺組は自分の存在を知らない事を利用し、内通者として潜り込む作戦に打って出る。狙い通り宅間は天王寺組の内部情報を少しずつ得られるまでになっていき、悟られないように天羽組に情報を渡していく。そして宅間は天王寺組の若頭・大嶽とコンタクトが取れる事が決まり、それは小峠にも共有される。後日宅間は綾波町で戸狩ら護衛を伴っている大嶽と会う事が叶い、宅間を守るために和中や小林ら武闘派が見張りをかける中、突然宅間に付けていたGPSの反応が消えてしまう。小林はGPSが探知できない車に乗せられ、狙い通りの場所に行かない可能性があると指摘し、宅間は志正町にある料亭に案内されるのだった。
何と大嶽は宅間の狙いを厳重に警戒していたのだった。同時にそれは宅間が一発逆転を図るための罠であり、天羽組幹部のスケジュールが入ったスマホをチェックしようとした瞬間に宅間は全力で逃げ出した。その刹那、スマホに見せた爆弾が作動し、天王寺組の構成員一名を殺して大嶽は重傷、戸狩は背中がボロボロだった。軽傷だった宅間はこのチャンスを活かさんばかりに攻め込むが、戸狩は怪我を全く感じさせない動きでカウンターを決める。
大嶽は移動させられ、宅間は戸狩の圧倒的な強さの前に万事休すとなってしまう中、小峠と野田が乱入する。宅間の作戦と抵抗によって、料亭近辺で待機していた小峠と野田は間に合ったのだった。それでも戸狩は抵抗していくが、野田は新兵器「ロングアイスピック」の二刀流で応戦する。そこに戸狩派の若手である岸本も現れた事で、野田はここで大嶽を討つよりも重篤の宅間の命を最優先し、互いに撤退する。
幸い宅間はヤミ医者のお陰で命を拾う事ができ、かつて教育していた小峠に成長を認めた。
天羽組と天王寺組が血で血を洗い合う羽王戦争は、最終決戦が近づきつつある事を小峠は感じ取るのだった。
羽王戦争、最終決戦・・・
大阪に潜入調査に赴いていた小林・香月・速水が事務所に帰還し、大嶽や戸狩らが潜むヤサを探し当てる事に成功したと共有される。
天羽と野田主導の下で作戦立案、自身らは戦闘準備を整えていく。突入当日、腹を括る小峠らだったが、何と野田から香月・宇佐美・亘清ら若手構成員は事務所と天羽の警護に当たる事を命じられた。最初は香月と共に反論するも、野田から本体の防御を疎かに出来ない事に加え、「親っさんがとられたら負け」「親をとられる極道は信用をなくし、マトモなシノギも出来なくなる」と今後の天羽組の未来を見据えた意見を聞かされたため、最終的には納得した。加えて格上の戦闘者を前にしても引かずに命を捨ててでも一矢報いようとする小峠、女装の為に体を極限まで絞っているせいで近接戦で不利な香月には戸狩ら武闘派の層の厚い敵兵が占める攻城戦は命を落とすリスクが大きいと見ての決定だった。
決行日では野田・須永・和中・永瀬・小林・速水の6名でヤサに乗り込む事になり、彼らを見送るのだった。
攻城戦開始後、大嶽の指示で単身乗り込んで来た戸狩は監視カメラをくぐり抜け、天羽と香月に奇襲をかけてきた。
侵入に気付くのが遅れ、後手に回る天羽組。宇佐美に他の組員と共に京子を逃がすよう指示を出し、小峠は是清と天羽の元へ急ぐ。
香月は天羽を逃がす為戸狩の前に立ちふさがるが、圧倒的実力差で突破されてしまう。
小峠達が駆け付けた時、天羽は太腿を撃たれて引きずっていた。さらに戸狩の銃撃で是清が脇腹に一発貰ってしまう。悪化する状況に覚悟を決めた小峠は二人を逃がす為に戸狩の前に立ちふさがる。
VS 天王寺組 鋼鉄の殺戮者。兄貴の教え
香月の行方を聞いた小峠に戸狩は嘲笑うように「池にプカプカ浮いている」と答える。
激怒した小峠は発砲するも戸狩の上着を撃ち抜くことしか出来ない。
戸狩からはチャカ・ドス・肘鉄・六角手裏剣のコンビネーションが飛び、小峠はダメージを負っていく。
小峠のチャカの腕前を警戒した戸狩は小峠の攻撃時に上着を投げてそこからドスで攻撃してくる。小峠は鍔迫り合い中に投げ技を喰らい続けてドスの縦切りを背中に喰らってしまう。
チャカで距離を開けることに成功するも劣勢は明らかであった。
その時、今は亡き南雲の言葉を思い出す。
「視野を広げろ 敵だけを見るな」「そうすれば誰が相手でも勝ち筋はあるんだよ」
考えを巡らせた小峠はある事を思い付く。
それと同時に飛び出してきた戸狩にドスの切り合いを仕掛けるも防戦一方に。
切り合いの最中、戸狩が天羽達の後ろ姿を捉える。
小峠は粘り、六角手裏剣を左肩に貰うもドスを躱し距離も取る。
そこで戸狩は小峠を無視し天羽をチャカで狙う。しかしこれこそ小峠の狙っていた展開であった。
それは戸狩に敢えて天羽を視界に捕らえさせて自身から視界を切る瞬間に相手の不意を突く作戦であった。
作戦は成功し、不意のチャカで虚を突いて戸狩は体勢を崩す。
そこへ小峠はドスを構えて突撃する。今は亡き工藤の言葉を胸に。
「大どんでん返しってのは弱者の勇気ある前進で起きる」
「前に出て喉元に食らいついたら絶対離さねぇ」「それが実力差をひっくり返すんだよ」
戸狩からの反撃を受けるも決して引かず、とうとうその土手っ腹に一撃を加えることに成功する。それでも戸狩がドスを止めてきた為、反撃を警戒して蹴りで距離を取った満身創痍の小峠。
だが、『鋼鉄の戸狩』と呼ばれるだけあって深手を物ともしない戸狩には敵わず、小峠は胸にドスの斬撃を受けて沈むのであった・・・。
しかし、その奮闘は無駄ではなかった。バイクで戻って来た和中が駆け付け、戸狩に立ちふさがる。そして始まる和中と戸狩の一騎打ち。勝ったのは・・・
天羽組の剣豪であり天王寺組最強格を倒した和中だった。
そして天王寺組のヤサに乗り込んだ天羽と天王寺組侵攻の総指揮を執った大嶽の対話の末、長きに渡る戦争は終わりを告げるのだった。
羽王戦争、終結。新たなる道へ・・・
羽王戦争が終結し、傷も治った小峠は天羽と共に和中を見舞う。天王寺組の侵攻によって天羽組は多くの仲間を喪った悲しさはあるものの、これが関東極道と関西極道の関係性に間違いなく一石を投じたと結論付けた。和中は戸狩との死闘の中で小峠が勝利の一助となったと感謝の言葉と「お前こそ命の恩人だ」と言う賛辞を受け、その場で号泣する。
数日後、手負いの傷を負った構成員全員が復帰しする。羽王戦争の中で大きく成長しイメチェンを果たした飯豊、改めて天羽組の構成員となった茂木、そして羽王戦争で命を落とした若頭の阿久津の後任として、野田が新たな若頭となった。そして大宴会を行う中で絆の再確認、多くの仲間達の命と引き換えに守られた日常を噛み締めながら、改めて強くなる思いを抱くのだった。
天羽の発案で開かれた温泉旅行では羽王戦争で勝利に大きく貢献した和中と湯に浸かりながら交流を深め、宴席では天羽に促されて来年の抱負を言わされる。そこで狂人兄貴らの強さだけでない任侠深さや聡明さ、羽王戦争で命を散らした仲間達も素晴らしい人間だったと敬意を改めて打ち明ける。自分自身も憧れてばかりの日々を生きていたと零した。そしてハッキリと秘めた意志を示す。
「でももう来年は…憧れるのをやめます 」
尊敬して追いかけ憧れ続けた兄貴分達に負けない人間になり自分が天羽組を背負う覚悟と決意を高らかに表明するのだった。
期待をかけた舎弟の惨殺。横浜最強の極道組織との大戦争へ……。
しばらくの平和な日々を生きている中、神奈川県横浜市の友好組織であり、閏間地区を家入組の組長から協力関係を結ぶ事を持ち掛けられて、天羽はこれを快諾し、兄貴分の青山と舎弟である宇佐美と共に一時的に横浜へ出入りする。
そんな中、家入組へ再三に渡って圧力をかける横浜随一の武闘派極道組織である神城組の幹部格である長門碧らが家入や彼の護衛である柴原、当時護衛に付いていた宇佐美の下に現れる。しかし、度重なる圧力が原因で疲弊しきっていた柴原の暴発により、誤って神城組の構成員を発砲してしまった事で長門が激発してしまう。これによって長門は一瞬で柴原を殺し、神城組の舎弟が家入に銃を向けたところに宇佐美が拳銃で制しようとするが、誤ってその相手を殺してしまう。これを見た長門は家入組を敵と見做し、家入や宇佐美の頑張りも空しく、二人は殺されてしまった。
事態を知った青山と小峠が急いで現場に向かうも、そこには無残に殺された家入と柴原、そして常に期待し育ててきた宇佐美の亡骸だった。青山と小峠はその亡骸を見て慟哭した。
経緯を知った天羽組陣営はこの行いについてどう思っているかを神城組の組長である神城義信と電話で対話するも、纏まるどころか決裂してしまった。
真相を知っていた家入組の舎弟から話を聞いた小峠経由で天羽の判断で神城組の打倒を掲げ、自身は和中、矢部、青山、飯豊らで前線基地を作り、報復していく。
VS神城組 アサシン上がりの超武闘派若頭。命を燃やしたジャイアントキリング
宇佐美を殺した長門は青山と飯豊の手によって抹殺された事により、天羽組としては果たすべき報復を完了させたのもあって手打ちを申し出る事になった。
しかし、それで止まる神城組ではなく、閏間地区を超えて東京へ出向く事を防ぐための防衛戦へと切り替える流れとなった。
そんな中、防衛戦の貢献のために神城組へ女性事務員として潜入していた香月や半グレに扮していた小林の暗躍によって東京侵攻を防いでいた。
しかし、香月の僅かな違和感を察した神城組の若頭である名波和親によって、天羽組が刺客を送り込んでいた事を看破されてしまう。
あわや殺される状況になった香月だったが、事前に張り込んでいた小峠の乱入によってそれを防ぎ、名波との戦闘に発展する。
若頭ながら、殺し屋組織のアサシンや傭兵を経験してきた名波の戦闘能力とセンス、キャリアによる戦術巧者振りの前に不利となってしまう。
その中で名波から、尊敬して病まなかった、命を散らしていった兄貴分達の教えを否定するような言葉を吐かれた小峠は再び闘志を取り戻し、立ち向かっていく。
総合力では完全に劣っている事は分かり切っていたものの、これまでやり合って来た強敵達との経験や亡き兄貴分達の教えを胸に活かし、本当に少しずつだが、確実に五分へと持ち込んでいった。
斬られ甚振られて極限になりかける中、遂に名波の腹を貫き、これまでの集大成を詰めんばかりの頭突きを2発浴びせた。
遂に名波は仰向けに倒れ伏し、ボロボロになりながらも勝ち切るのだった。
余談
パワハラ
(少なくともヒューマンバグ大学作中の)ヤクザの世界では、仕事においては暴力等のパワハラが日常茶飯事であるが、小峠も例外ではなく(というか主人公というポジションから当然とも言えるが)日夜武闘派の兄貴からの脅しやヤキを経験している。
その内、2024年9月時点で、小峠が極道になってから、実際に天羽組の構成員から怪我を伴うヤキを入れられた回数は以下の通りである。
- 野田一:9回(主にミスに対する制裁、野田が復帰した情報を流す時、市長の影武者を決めた際に聞き返した事、宅間をスカウトした事への疑問に対する頭突き)
- 和中蒼一郎:4回(主に自分の勝利を疑われた時、内1回は神城組との抗争で戦力が削れた不安を零した時)
- 天羽桂司:1回(舎弟の監督不行届)
- 須永陽咲也:3回(女に手を出せない八つ当たり、まだ小峠が若衆時代の頃の回想にて、頼んでいた牛丼に七味が入っていなかった事や好物のピーナッツチョコを直射日光に当てて溶かしてしまったと言う理由)
- 小林幸真:3回(許さないカンナ。削っちゃうカンナ。殺しちゃうカーンナ!内2回はアルハラ)
- 工藤清志:1回(誤った死体処理を提案した時にツッコミ代わりの腹パン)
この様に並べてみると、武闘派兄貴の中でも出番の多い野田がトップに入っているのは当然と言える。
しかし、天羽組きっての狂人と名高い小林については、日夜小峠を脅しこそすれど、流血沙汰を伴うパワハラを行う事は意外と少ないようだ。代わりに速水と飯豊が餌食になっているが。
反対に武闘派兄貴の中では比較的穏健な和中が小林より多くなっている理由だが、和中が追い詰められてるのを見て戦闘を遮ったことや「あのまま続けていたら勝てていたか」と質問されたことが理由というプライドの高さ故ともいえるものであった(残りの1回は不手際による折檻と他と比べるとまだまともな方だった)
その一方で、武闘派兄貴の中では穏健派である工藤からも1回ヤキを入れられているが、これはあくまでも小峠が(冗談とはいえ)組に害が及ぶ発言をしたことによる理由によるヤキであり、少なくとも理不尽な理由でヤキを入れてくる他の兄貴たちに比べればまともな分類である。
京極組との抗争を終えた後に復帰した南雲からは現時点でパワハラをされておらず、むしろ良好な関係である。むしろ、どちらかと言うと南雲の女性絡みで見せる情緒不安定さに驚いたりするくらいである。天羽と姐さんである天羽京子の養子である永瀬光一からもシノギに関する書類ミスをしたり傷を負った際は怖いジョークこそ言われた事はあるものの、全て未遂に終わっている。兄貴分の中でも若い部類の香月や青山、羽王戦争を終えた後、刑期を終えて帰国した矢部からはほとんどパワハラされておらず、とても友好的である。
自身も成長し舎弟も入って日が経った頃には、小峠自身も舎弟にパワハラするようになった。
- 飯豊朔太郎:天羽組管轄の闇金に上納金を回収する際、利子の計算方法を覚えられない飯豊に「覚えろ、覚えられない即ち死だ……」とヘッドロックを浴びせる等。
- 宇佐美純平:羽王戦争の中で重傷を負いながら、ケジメの意味を込めてカチコミに同行しその相手を前にした際、傷も相まって怖気づいてしまった場面を見た時も凄まじい圧と殺気を込めてやらせた(但し、手にかけられそうになった際は拳銃で援護した辺り、見殺しにするつもりは全くなかった。)。
- 速水泰輝:入門以降戦おうとしない速水が小林に組を辞めるようにボコボコにされ突き放された際は擁護でなく「(努力する自信がないなら)辞めた方がいい」と進言した(後に克服した)。
- 工藤亘清:入門したばかりなのを考慮して残るように指示したにもかかわらず現場に出向き、解決後には鉄拳を浴びせて「勘違いもいい加減にしとけ」と厳しく叱責する。
- 茂木功志郎:事務所の掃除中に不注意で壺を割ってしまった現場を野田に見られて制裁されている時は逃げられないように抑えつける(モノローグで「失敗から学べ」と呟いた)。
- 水野陽太:受験会場に向かう女子高生を狙う半グレを炙り出す際に女装しながら作戦を実行している中、水野が痴漢されても何故か悦に浸っているところに乱入してぶん殴った。
他にも、温泉旅行におけるバスの手配をミスった飯豊や亘清が野田に制裁されかけた際は明らかに幹事の責任と見做したのか、手助けをしない選択を取った。
小峠華太の強み
ヒューマンバグ大学の他のシリーズの主人公達や天羽組の兄貴達の存在により霞んでしまいがちだが、小峠は精神力(特に不屈の精神)が強く、どんな事があっても自分からは引かず心を折ることがないという強みがある。
極道になる前は……
・学生時代にバイクに乗りチキンレースを行い、相手がブレーキをかける中、決してブレーキをかけず壁に激突し大怪我を負いながらも勝利する。
・喧嘩で複数人相手にタコ殴りにされ全身大怪我を負いながらも挑み続け、相手に戦闘意思が無くなるまで戦う。
・後輩の救援に参戦し、多対一でボコボコにされながらも立ち続け、敵の心を折り勝利する。
極道になってからも……
・チンピラに謝罪を求められ指を全て折ると脅しをかけられた際に、そのチンピラに唾を吐きかけ、決して屈せずに指を全て折られる。
・尊敬する兄貴を殺した外道が逃げ延びてしまい、なんとしてでも仇を取る為に背中に墨を背負い、シノギや雑務をこなしながら4年間をかけて見つけ出し覚悟の無い外道の墨を剥がし復讐を完遂する。
・兄貴たちのバイオレンス過ぎる日々の中を過ごす中で、感情を殺す技術を習得し、兄貴たちに対し平然と接するようになる。
・裏社会の災厄と天羽組最強の剣豪の戦闘時に両者の間合いに入り込み土下座をし、両者の命を賭けた戦闘を止める。
・ツルハシの喜多川と火炎瓶の南田による喧嘩の間に入って制止する。
・別の組の慶事の際に、親分である天羽を守るために自らを盾にし銃撃から守り撃たれた上、一切動じずに銃撃した犯人に一瞬で詰め寄り一撃で葬る。
・裏社会で名を轟かせる剣豪に対し勝利するために文字通り命を掛けて挑み、腕を斬り落されながらも狼狽えずに間合いを詰め鉛玉を額に打ち込み勝利を掴む。
・稼働しているチェーンソーを振り回す外道に対し、鉄板入りの靴であるとはいえ刃の部分に思いっきり蹴りを入れ、相手に刃を押し付け致命傷を与え勝利する。
・圧倒的なスピードでワンサイドゲームを仕掛ける天才極道に対し、わざと腹を刺させて動きを封じ、すぐさま相手の腹をドスで貫くという捨て身戦法を迷いなく敢行。相討ちに持ち込む。
・極道になりたての三下時代に、後に巨大半グレ組織のトップとなる男と激突。一方的に攻撃され瀕死になりつつも警察が止めに入るまで耐え抜き、彼から「あそこまでボロボロにして折れなかった奴はアイツだけだ」と言わしめる。
・羽王戦争突入後、敵組織の用心を暗殺する為に会合場所である旅館の中庭に一日潜み、その後襲撃、腹部の中心に2発の銃弾を浴びるものの暗殺に成功する。
・先の暗殺での傷が癒えてない中、舎弟に教えるためにカチコミに参加、傷が開きながらも戦闘を続けた。
・敵に襲撃された際に、他の極道が「3回まで斬られても死なねぇ」と言う中、先の暗殺の傷が癒えてない状態で致命傷の斬撃を10度受けるまで攻撃の手を止めず、その後倒れた後も拳銃で相手を攻撃、襲撃者に「粘るギネスあるならお前だ」と言わしめ、天羽組長の逃亡時間と援軍が来るまでの数分を稼ぐ。
・生死を彷徨い意識を取り戻した後、2週間という僅かな期間にもかかわらず、車椅子で無理やり現場に復帰。
・本部を襲撃された際、車椅子にもかかわらず防衛戦に参戦、銃弾と袈裟斬りを喰らい傷が開きながらも応戦を続けた。
・再び本部を襲撃された際、対応が後手に回りつつも舎弟達に的確に指示を出し、格上相手に敗れはしたものの一人で相手取った上で一撃を与えており、天羽組長の逃亡時間と援軍が来るまでの時間を稼ぐ。尚、相手からは「殺すのは惜しい」と言われている。
……と、他のシリーズの主人公達や兄貴たちにも引けを取らない精神力を持っている。
彼が極道として成り上がっていったのは、この精神力に鍵があるのかもしれない。
……が、その反面覚悟を決めた際、暴走の危険性がある。実際に久我との戦いは飯豊朔太郎が止めていなければ小峠は死亡していた(これは城ヶ崎にも同じ事が言え、実際に・・・)。
割とアホの子?
今でこそ、日々のシノギや鉄火場での戦闘、抗争での作戦で起死回生のアイディアを数々生み出し、上下それぞれの組員に機転を利かせて立ち回ったりと、他者からも能力を認められ頼りにされる人材である小峠だが、若い頃は雑用や礼儀作法を憶えるのに苦労し自ら「馬鹿だった」とも振り返っている。また、喧嘩ではチキンレースを含め後先を考えない無茶をして相手にドン引きされている他、高校卒業後の母親との決別から藪下との出会いまで学ランで過ごしていたらしく本当に文字通り着の身着のまま家を飛び出した模様。
また現在でも、他の狂人兄貴たちには(モノローグや心の声で)ツッコミ役に回っているが、野田との絡みでは彼のギャグに乗っかってボケに転ずることが多く、カチコミや拷問で彼が行うアイスピックによる刺突の秒間回数を毎度律儀に計測し、各回で過去レコードと比較したり、対象が海外マフィアなら「国際試合」と言い表したりとどんどんノリノリになっている。入院中に彼が発した「野田神」という自称も何の躊躇なく受け入れ、復活の日には高らかに万歳しながら神の復活を讃える冒頭の自己紹介を読み上げる狂信者へと化している。
戦場を始めとする鉄火場では数多の死線を通じて度胸だけでなく敵組織の最強戦力を相手に一矢報いた末に勝利に貢献する活躍を見せたりと戦闘能力も上昇傾向にあるが、スポーツやアクティビティにおいては気合いだけが空回りした末に失敗やしてやられる場面が多かったりする
・雲雀町にあるサバゲー施設に遊びに行った際は野田の卑怯な戦略に内心怒り鉄火場に乗り込むような気合いで特攻するも、最後は野田に全て良いようにやられる。
・草野球チームの助っ人で小林と共に参加した際は、驚異的なポテンシャルを見せる小林とは対照的に鬼気迫る気合いを見せては結局三振、どう見ても届かない打球にヘッドスライディングしてエラー等。
・懇意にしている餃子屋の社長が主催の運動会に参加し、永瀬とペアで二人三脚に参加した際、気合いが空回りし過ぎてあわや敗北しかけた。その後は永瀬の機転で逆転一位を取るも、後にヘッドロックを決められた。
LINEスタンプ
天羽組では小林、和中に続いて3人目となるLINEスタンプが2022年8月24日に発売されている。
関連イラスト
関連タグ
狂人兄貴⇒ブチギレた時は北岡や速水、飯豊の視点だとこう見えるようである。ただしこのタグは小峠視点での兄貴を指しているため武闘派狂人極道の方が適切(これだと小峠と北岡もカウントされる)。
作中の似ている人物
久我虎徹…天羽組と並ぶ極道組織、及び天京戦争時では敵対勢力であった京極組の主人公。両者ともに組のキーマンである。ただし、謙虚な姿勢で日々努力し実力で勝る相手を度胸と機転で補い戦う小峠に対し、当初の久我は特にスピードを持ち味とした天才肌で自信家な側面もあり、天京戦争で対峙した際は両者の気質と性質の違いが顕著に現れていた。後に久我は小峠との引き分けを「自分が負けた」と自戒し、和睦後の国生の葬儀では参列した小峠に当時の非礼を真摯に謝罪していた(これは後の京羅戦争で自身を上回る天才に遭遇した経験も影響したとおもわれる)。また双方の兄貴たちへの対応の仕方でも、小峠が武闘派狂人である兄貴を刺激せぬよう下手に出ることが多いのに対し、久我は(性質が天羽組寄りの狂人であるコノ人を除けば)上役でも意見をハッキリ言うタイプ。…ここはそれぞれの組織の空気の違いもあるかも知れないが。
国生英明…天羽組と並ぶ極道組織、京極組の武闘派組員。国生は野田と同世代であるが、小峠と同じく中堅の武闘派ヤクザであり、日下時代の京極組の中で少なくなってしまった仁義を重んじるヤクザ。
相良颯誠・海瀬将悟・二階堂将平・ルーク黒羽根…天羽組と並ぶ極道組織、京極組の武闘派組員。彼らは小峠と同じく中堅の武闘派ヤクザであり、中の人が同じである。また二階堂とは年齢も同じぐらいで他の三人は年下である。彼らは元々仁義外れなシノギに手を染めていたが、後に全員良識派に転身した。
六車謙信…上記の国生と同じ京極組の武闘派組員。小峠と同じく特攻隊長と呼ばれている他、白スーツに青いワイシャツの服などの共通点がある。小峠を狙い襲撃を仕掛けたものの、小峠の長年の業務知識により和中の元へと逃げられ、結果失敗に終わってしまった。
城ヶ崎賢志…巨大半グレ組織羅威刃の二代目トップ。互いが若い時に激突し小峠の精神力の強さを感じ取っていた。尚、それからは二度と会うことがなかった。
小峠と同じアラサーであることやドスと拳銃を使う戦闘スタイルが共通し、また容貌も若干似ている(スーツも白と黒で好対照)と言われるが、信念や戦闘の実力、立場など様々な所が真逆である。
鬼頭丈二…姉妹チャンネルのバグアカデミアに移った鬼頭シリーズの主人公。現在ではファン・公式両面から風貌が城ヶ崎に似ていることをネタにされているが、当初の狂気が表立つ以前の小峠とも似ていると言われていた(今でも伊集院シリーズなど同じ作画担当者のタッチで描かれたときに比較されることも)。
世良蓮二郎…殺し屋組織「エルペタス」の最高幹部の一人。自身を凡才と認識しつつも、分厚い精神力と人一倍の努力をもって才能のなさを補っている点が共通している。また、状況や関係性は異なるものの戸狩玄弥との交戦経験がある点も共通。