公式サイトでの解説
組長の妻で、元銀座の一流ホステス。
天羽組の兄貴たちからも信頼されており、
唯一組の運営について親父さんに口出しができる人間。
日々 構成員の食事を作りつつ、元会計士でもあることから組の帳簿係を務める。
概要
CV:天元なま(※天元氏は天羽組シリーズの絵師でもある)
親っさんこと天羽桂司の妻。夫の天羽と同じく和服を着ている(ただし20年前の若い頃は洋服だった模様)。
天羽組を会計面から支えている縁の下の力持ちで、組員達からは「姐(あね)さん」と呼ばれている。会計以外にも食材の買い出しも行っており完全なる非戦闘員。
人物
容姿
容姿は推定40~50代。黒で統一した和服(ちなみに黒のマニキュアもつけている)が似合う見ての通りの素敵な容姿であり、速水曰く「美魔女」で類稀な美貌の持ち主。
性格
夫の桂司同様組員を大事にしておりミスをした舎弟に制裁を与えることが多い天羽組上層部の中では珍しくミスをした謝罪に来た小峠華太にもむしろ労いの言葉をかけている。
他にも孤児だった永瀬を引き取り我が子のように育てたり、行方不明になった小林を「優しい子だから無茶をするのではないか」と本気で心配したりしている(舞台版では登場しなかった為和中が代わりにその旨の発言をしている)。
経歴
元会計士の超エリートで、天羽からは非常に信頼されており、組の運営について天羽に意見をすることのできる唯一の存在(元とはいえ会計士というその道の専門家だから当然と言えば当然だが)。
かつては銀座の一流ホステスでもあり、店の客だった天羽から口説かれて結婚したという。
天羽との間に実子がいるのかは不明だが、養子である永瀬を含め、組の人間は家族のように大切に想っている。
能力
会計士としての能力の他、かつて警察のガサ入れがあった時にも機転を利かせて組の危機を救った実績を持っており、また天羽が刺客に襲われた時にも咄嗟に自分が身代わりになって負傷するなど、天羽組への忠誠心は極めて高い。それ故に組員達からは深く信頼及び敬愛されており、天羽組きっての狂人として名高い野田でさえも彼女には頭が上がらない。中でも孤児出身であり、14歳だった時に引き取った永瀬からは実の母親の様に慕われている。実際、天羽組が大きな抗争やトラブルが起きた際には大体の場合永瀬がボディーガードのような役割を担っている。
活躍
天羽と結婚記念日に高級料理店で食事を楽しんでいた際、警護を任されていた小峠が給仕係に変装した半グレ集団「KING孤舞羅(キングコブラ)」の刺客を見抜けずに通した失態を犯した事で敵の刺客に襲撃を受けてしまう。天羽を狙っていた刺客に咄嗟に灰皿を投げつけたが、それによって手元が狂った刺客に右肩を撃ち抜かれて重傷を負った(尚、刺客は小峠によって始末されたが、当然ながら野田に凄まじいヤキを入れられてしまった)。
その後退院し、警護を全うできなかった小峠に労いの言葉をかけていた。
「このチンピラがぁ! 天羽を獲ろうなんざ100年早いんだよ!!」
「いつも命かけて私達を守ってくれてるじゃない。 謝ることなんかないわ。 私たち夫婦はあなたに感謝しています」
怪我を負った小峠に手当をする中で、京極組との抗争やその最中でシマを狙う半グレとの戦いでボロボロになっていく小峠達と事務所に姿を見せなくなった小林を心配している。
尚、小林を優しいと言った時は(小林がよく速水や飯豊にパワハラを働いた光景を見た事もあってか)小峠に突っ込まれてしまったが、小林は北岡を私利私欲で粛清させ、冨樫を死に追いやる遠因を作った日下を単身で仇討ちに行き(しかも作中で初めて涙を流した)、尚且つ天京戦争の終結に繋げる事に成功した。
「あの子は優しいから…仲間が死ぬのが嫌なのよ。 だからこの抗争を終わらせようとしているんだと思う」
食料の買い出し中に白武に身柄と命を狙われたが、護衛に入った永瀬が白武を粛清したことで事なきを得た。
白武が彼女を狙ったのは、現状の仁義外れ派閥トップ・桑田が五十嵐に(京子の誘拐・殺害)濡れ衣を着せて天羽組に始末させるというゲスな計画であったが、仮に成功してしまった場合、抗争が激化してしまう可能性が大きくなっていた。
- 9月25日付の動画(状況整理)
羽王戦争の勃発・過激化に伴い、どこかの田舎町に身を隠している事が判明した。また、抗争の度に天羽と自身の養子である永瀬光一が護衛についていた事が明かされた。
夫であり組長である天羽の提案により、天王寺組から襲撃を避けるために足が付かない田舎町に身を隠す事となり、養子である永瀬に見送られた。
天羽組総出での花見大会に参加。永瀬と共に親子で水入らずのひと時を過ごしたが、これ以降はなぜか天羽組の本部に戻っている模様。
羽王戦争が終わり夫婦と息子・永瀬との家族水入らずの食事の席で「久々に温泉でも行きたいですね」という彼女の発言から始まり、天羽は思い切って温泉旅行を提案。
野田はさっそく飯豊と工藤(亘)に幹事役を命令。
しかし当日になって予約のバスが来ないことを不審に思いバス会社に電話したが、予約した日を間違えていたことが発覚。ミスに厳しい野田は楽しみもしていたこともあって勿論怒り心頭。幹事2人は遺書を書いた後ヤキを入れられる覚悟をしていたが、彼女が助け船を出し「バスがないなら電車で行けばいい、それも思い出になるから」と諫め二人が書いた遺書を丸めた。二人はミスを咎めず笑顔で許してくれる彼女に涙を流しながら感謝をしていた(もちろん野田は納得していないが彼女に諫められた手前、手を上げる訳にはいかないので歯軋りをするだけだった)。また、公式によると旅行先の温泉旅館で女湯を盗撮する不届き者が現れたことで、彼女にぞっこんである天羽が怒り狂うという下りがあったらしい。
余談
京子は本当に元会計士なのか?
天羽京子は元会計士で銀座のホステスをしていたという設定だが、会計士になるための資格試験は司法試験に次ぐ超難関の国家試験であり、会計士の資格を持つ者はどこの一流企業や公的機関でも貴重なエリート職員として高待遇を約束されるはずである。にもかかわらず、彼女が一体どのような理由で会計士と無関係のホステスをしていたのかは全く謎に包まれている。そもそも現役の会計士は高収入である一方、公務員と同様に副業を禁止されているため、会計士とホステスの兼業は不可である。もっとも、専門学校の講師など会計士の資格を活かせる副業であれば許可される可能性はあるが、少なくともホステスのような裏社会の副業が許可されることは有り得ない。
ちなみに公式の説明によると、天羽組はそれほど大きい組織ではなく、規模としては一般の中小企業とあまり変わらないと考えられるため、天羽組の会計を担当するには日商簿記2級程度の知識があれば十分であろう。また、京子が過去にホステスをしていたことは夫の天羽が確認しているが、その一方で彼女が会計士として働いている現場を実際に見た者は1人もいないのである。従って、もしかすると彼女が実際に所有している資格はせいぜい日商簿記2級程度であり、元会計士という話は経歴詐称なのかもしれない。会計士の資格よりも圧倒的に難易度が低く、それでいて中小企業の会計が十分に可能な日商簿記2級であれば、たとえば現役のホステスでも将来店の経営者になることを目指して資格を取得する女性はいるであろう。しかし、京子は狂人ぞろいの天羽組の中で組長の妻としての威厳を示すために、あえてハッタリを利かせて「元会計士」を名乗っているとは考えられないだろうか?
もっとも、彼女の場合は経歴詐称と言うよりも、現実の会計士が恐ろしく難易度の高い国家資格でホステスとの兼業も不可であることを作者が認識しておらず、「京子は天羽組の会計担当だから、元会計士という設定にしよう!」などといった軽いノリで適当に彼女のキャラ設定を決めた可能性は否定できないであろう(公式のコメントは全くないが)。彼女が公式の説明通り本当に元会計士なのであれば、彼女が会計士という高収入の名誉ある地位を捨ててわざわざ畑違いのホステスに転職した理由をはっきり説明してもらいたいものである。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 天羽組の武闘派・小峠華太 理想の上司 聖母
五十嵐梢…ライバル組織である京極組の姐さん。