概要
京極組では4代目の組長が亡くなったことにより、5代目組長として「日下の親分」こと日下孝次郎が就任。その結果として、組の方針が拝金主義へと変わり、平然と外道なシノギが行われる様になったことから組が分裂し、良識派の構成員と仁義外れの構成員に分かれた。外道構成員の多くは元から外道だった者や外道の恩恵を受けて闇堕ちした者などといった様々な事情があり、京極組構成員の多数派を占めている。彼らは主にカタギを狙った詐欺や恐喝をなどの違法行為をシノギとしており、久我虎徹や一条康明を初めとした良識派による内部粛清や悪事が紅林二郎にバレた等で攻撃されている。
良識派と比べて仲間意識が皆無なのか(小峠華太や速水泰輝曰く「バラバラ」)、仁義外れ構成員同士の関係性が示される描写が極端に少なく、仁義外れ筆頭の日下に至っては組長でありながら同じく仁義外れ達にも無視されているほど関係が冷め切っていた。
加えて天京戦争においても戦力として自主的に動いた者は戦争が終結するまで一人もおらず、我が身可愛さから逃げようとする者や興味がないという理由で不干渉を貫くものばかりであった。また良識派に転向した者の中にも独断で暴走し状況を悪化させた者もいた(とはいえ巻き込んだ舎弟のことは守っている)。果ては混乱に乗じて政権転覆を図る者まで存在する始末だった。
彼らの台頭により、京極組は一時期「下郎の保護区」などと呼ばれ、仁義は久しく忘れられた組となっていた。しかし、先述の通り外道構成員達は紅林に鉄拳制裁されてシノギ諸共叩き潰されたり、久我ら良識派構成員の内部粛清や説得により、徐々にその数を減らしていった。
そして天京戦争において、遂に外道のシノギを広めた元凶たる日下組長が天羽組の小林幸真に暗殺された事で、(結果的に)拝金主義の時代にも終わりが到来した。しかし、日下亡き後も彼の邪さを引き継いだ仁義外れの構成員・桑田と白武が金儲け至上の方針を維持せんと、「天羽組の組長夫人である天羽京子を殺害し、五十嵐幸光を犯人に仕立てて天羽組に殺害させる」という暗殺計画を実行する。しかし、白武は京子の養子でもある永瀬光一に計画を阻止された上に殺害され、桑田の方も五十嵐に計画が露呈してしまい、最後は仁義を取り戻した海瀬により粛清された(白武と違い明確な死亡描写や具体的な言及がないため詳細は不明、一部では生存説が浮上している)。
これにより、名前の挙がっている有力な外道構成員も殆どが死亡または再起不能となり、2023年1月時点で残っている有力な面子は現状確認出来ない。稀に守若冬史郎などのように判断の難しい構成員もいるが、その守若もそもそも外道というよりは人間性皆無のサイコパスといった人物である上、現状久我をはじめとする良識派に協力的な姿勢を見せている。また後述する佐古大和や花沢伊織も良識派にあるまじき発言や態度も目立つものの、彼等も堅気には優しい上なんだかんだ言われつつ良識派の先輩の下で頑張っているため、基本的には良識派として扱われる。
仁義外れのシノギに手を染めたことで紅林によって再起不能になっていた二階堂将平とルーク黒羽根は京極組から干されて居場所がなくなってしまったが、二階堂は国生英明に相談した後に再び良識派に舞い戻り、一方のルークも裏で汚名返上するために伊集院茂夫と共闘するなど頑張った為かこちらも組への正式な復帰が許されこちらも良識派の一員として働いている。
京極組も組織である以上、外道な行為に手を染める構成員も時折存在する。しかし、彼らは嘗ての外道構成員程の影響力は無い為、外道構成員の一派は壊滅に等しい状況であると言える。
新たに組長を襲名した五十嵐と、久我ら良識派構成員の存在もあり京極組は仁義を重んじる組として再興した。
それでも外道構成員の残党の中には、五十嵐体制下の京極組の気風が肌に合わなかったり敵対組織に買収されたりして寝返った者もある。
その後、京炎戦争で戒炎に寝返った鉄刀兄弟の粛清を最後に京極組の仁義外れ派閥は事実上壊滅した事で組織の汚点が払拭される事になった。
※しかし仁義外れ派閥が多数派を占めていた事が故か京炎戦争後の京極組は慢性的な人員不足となり麻薬戦争勃発している現在でも、シマの見回りも1日で完了できないほど弱体化している。
問題児扱いされる構成員
仁義外れどころか正義感を有しているものの行動や言動に問題がある構成員もいる。
仁義外れではないものの便宜上ここに記載する。
CV:畑耕平
狂人その24にして、現時点で京極組最凶クラスの狂人。異名は「刺身包丁の守若」。
一応良識派に属してるが現状では組随一の問題児。しかし、外道構成員のように、薄汚い欲に走って仁義外れのシノギに手を染めるマネはしていない。
舎弟をおもちゃのように扱い、遊びといって重傷を負わせたりときには吹き飛ばした舎弟で近くにあった店や車、家といったものを破壊する。
その一方でカタギには決して手を出さず(前述の悪ふざけで迷惑を被っていることはあるが)、むしろ困っていたり襲われている人がいたら助けるといった仁義を持っていたり、仲間がピンチのときは助けに入ったりする。
久我は守若の狂人ぶりに不穏さを感じる一方で、当の守若本人は良識派筆頭の久我に対して(少なくとも表面上は)割と気さくな態度で接しており、かつての相良や海瀬のように反抗的な態度は見せていない。反面、そのあまりの人間性の無さに、久我は「仲良くなれるのだろうか」とかなり悩んでいる。
しかしながら久我は守若が怪我から復帰したときは喜び、普段から玩具の如く扱われている佐古も守若のことを大切な兄貴だと思っており守若も佐古のことをある程度大事に扱っており殺されそうになった時、はっきりと返せと発言している。
「人間の解体ショーだァ! 脳内麻薬が耳から漏れそうだ! 久我くぅん!」
CV:ヤシロこーいち
守若に次ぐ問題児。京極組に入って二年目(初登場時)の若手組員で情報収集を主とした裏方を担当している。普段はお調子者の性格であるが、得体の知れない上にやたらと構ってくる守若に対しては苦手意識を抱いている。久我でも知らない情報を知ったりしている情報通。
彼が久我派にいることは明らかな事実だが、その一方で「上の立場の者の命令をすぐに聞かない」「軽い気持ちで兄貴分の地雷に触れる」「傷ついた仲間の目の前で、その様子を差し置いて私事の解禁を喜ぶ」など、良識ある極道にあるまじき態度だと評価される言動をたびたび見せている。そのせいで調子に乗りすぎた挙げ句久我などの先輩構成員から制裁されることもしばしば。
「研鑽 バルサン もうたくさん!」
CV:遠山春
京極組に守代を払っていた商社「花沢商事」の御曹司で3男。会社が事業に失敗し、寺に預けようとしたがそこでも断られた為、京極組のお世話になることになった。言葉遣いはパリピのそれであり、(カタギ出身&組に入って間もないので仕方ないが)感覚が現代の若者のそれなので仕事を早めに切り上げて友人とライブに行こうとする、(一応)兄貴の佐古を雑魚呼ばわり(まぁ本心ではなく苗字をイジっただけと思われるが)久我を兄貴ではなくパイセンと呼びかけるなど極道の基礎を理解していない側面を見せたり、表向きは地下アイドルながらファンに大金を貢がせ風俗に売り飛ばす半グレ「亜怒似巣」へのカチコミに同行した際に敵を殺める覚悟が無くドスを握りながらも失禁するという失態を犯したりなどをするが、亜怒似巣の鬼畜の所業に関しては明確に許せないと判断する程の正義感も併せ持つ。
「でも今日は都合悪めなんで明日からがんばりまーす。事前に言ってくれねえとッス。」
- 野島翔 ×
CV:伊藤タカユキ
狂人その10。久我の舎弟であり、登場当初から良識派として活躍を続ける。しかし、京炎戦争にて舎弟で佐古の同期でもある浪岡常吉が自らを庇って戦死してしまい、本来自らが守るべきだった舎弟に守られてしまった事を激しく悔やむ。元々暴走傾向があったものの浪岡の件がきっかけでリミッターが外れ狂気が増して暴走開始、戒炎は皆殺しにすれば良いという過激な発想に至り命乞いをする末端でさえ殺害してしまうようになる。久我からは目が据わったと評価されるも、その行動や命令無視は見逃す事が出来ず、ヤキを入れられてしまう、または入れられかけるシーンが増えた。なお、過去には命乞いした挙句騙し討ちを図ったり狙っていた輩もいた上に相手が相手なので実際その考えが間違っているとは一概には言えない。
戒炎に襲撃された五十嵐を守る為に多数の戒炎構成員を相手にして重傷を負い倒れる。しかし最後の力を振り絞って立ち上がったところ我妻と遭遇し、交戦。しかし全く相手にならず、我妻の斬撃を受け致命傷を負う。最期は暴走し久我の話も聞かなくなってしまった自らの行動を後悔し、久我達への想いを胸にその短い極道人生を終えた。
「何で止めるんです?害虫は死んだ方がいいじゃないですか 殺虫剤かけるのと一緒です」
かつて仁義外れだった構成員
- 相良颯誠 ×
CV:ヤシロこーいち
狂人その5。異名は「特殊警棒の相良」。
武闘派揃いの京極組の中でも武闘派中の武闘派で一二を争う残忍な極道。特殊警棒の使い手で、その実力は指折りの達人の域。元々仁義外れの構成員だったが、現在では久我を支持し、良識派の構成員になったが、最終的に天羽組との抗争で死亡した。
「お前の内臓が破裂する音……俺の着信音にするわ」
- 海瀬将悟 ×
CV:ヤシロこーいち
狂人その8。異名は「金砕棒の海瀬」または「類をみない化け物」。
車にひかれてもピンピンしているほど並外れたタフネスの持ち主。相良に続き、良識派の構成員になっている。とはいえ、そもそも外道ですらなかった。
前述した相良よりは長生きしたが、京炎戦争で敵の首領に立ち向かい敗死する。
「骨が粉になるまで砕きまーす! ヒャーッヒャッヒャッヒャァッ!!」
CV:ヤシロこーいち
狂人その14。異名は「アームナイフの二階堂」。
腕に装着したアームナイフで敵を斬りつける。カタギの女性にでもアームナイフを向ける非道な人物だったが、紅林に成敗されて以降、長らく再登場していなかった。その間に改心しており、兄貴分の国生に外道のシノギの片棒を担いだ件の事を相談しており、更生することを誓って良識派へと転向した。
「早くしろ女ァ! 待たせるんじゃねぇ!」
CV:ヤシロこーいち
狂人その7。異名は「手甲鉤のルーク」または「京極組史上最悪の殺戮兵器」。
普段は紳士的で寡黙な男だが、仮面をつけると別人のように変貌し、得物の手甲鉤で敵をズタズタに引き裂く。
紅林に成敗されて以降、長らく再登場していなかった。ナルシストで素直に謝れない性格もあって組内でも干されていた。その後、今の京極組内で元の立ち位置に戻り五十嵐組長に許して貰おうと裏で黒焉街の治安を守っていた。また伊集院茂夫と遭遇した時はクレーンアーム詐欺を行ったことを少なからず後悔しており、その事で拷問されるのかと怯えていた。
「キシャアアアア! 背中もスダレになり給え!」
良識を持っていたが仁義外れになってしまった構成員
- 日下孝次郎 ×
CV:ヤシロこーいち
京極組の5代目組長。金稼ぎの為なら手段を選ばない卑劣な悪人。かつては天羽組組長の天羽桂司と同じく徳島組の構成員で、組崩壊に際して京極組に移籍したと思われる。天京戦争の火種を作った張本人でありながら標的になっていることを知った日下は一人で逃亡生活を始める。しかし天羽組の小林が独自捜査を約1か月かけて日下を見つけ出し、壮絶なハードグリングリンを受けた日下は死亡した。
元は仁義を重んじる人物であったが暴対法とそれに伴う舎弟の死によって外道に落ちた哀しい人物でもある。
「仁義? 任侠? それで飯食えんのかよ……それで組員守れんのかよ……ッ!!」
最初から最後まで仁義外れのまま死亡した構成員
- 桑田裕二 ×
CV:畑耕平
日下亡き後の仁義外れ派閥のトップ。幹部であるが白武以上に仁義もクソもない考えを持つ生え抜きの外道であり、尚且つ日下と同じく金にしか興味がない。次期組長の座を狙っており、白武を唆して天羽組組長の妻を襲撃させてカシラの五十嵐の仕業だと思わせる事で天羽組に五十嵐を始末させようと企むが襲撃を阻止されて失敗。その後白武の仁義外れな行為が明るみに出たことで、カシラである五十嵐から詰められ、最期は久我と野島の二人によって油風呂の刑に処され死亡、京極組の歴史から抹消された。
「金が正義なんだよ。任侠が1円にでもなんのかクソ野郎」
- 白武利光 ×
CV:ヤシロこーいち
狂人その1。異名は「ブラックジャックの白武」または「隻眼の白武」。
「タコ人間になれ!」と叫びながらブラックジャックで敵対者の骨を全て砕く狂人。それ故極道界隈では恐れられている。彼も嘗ては任侠を重んじる極道だったらしいが、今ではそれを下らないと断言するなど、京極組の中でも一二を争うほどの外道となっており、仁義を重んじる極道をバカにしている。日下組長が殺されたことにより、良識派の五十嵐が次期組長になって外道なシノギが出来なくなり、再び組が貧乏時代に逆戻りすることを恐れて暴走。同じ外道派の幹部である桑田に唆かされた彼は組織の事を無視して天羽京子を襲おうとしたが、ガスバーナーの永瀬に見つけられて目玉焼きにされて死亡。桑田同様に京極組の歴史からその存在を抹消された。
「じゃあタコになれやァァァッ!! 全身骨折!!」
- 吉岡 ×
CV:ヤシロこーいち
狂人その6。異名は「人斬り吉岡」または「袈裟斬りの吉岡」。
長ドスで敵対者を袈裟懸けに斬り捨てる狂人で、剣道8段の実力を持っている。
殺人剣を追求する者同士である天羽組の和中蒼一郎に一騎打ちを挑んだが卑怯な方法を使ったため彼を怒らせてしまい、逆袈裟に両断されて殺された。
「ハッ! 殺し合いの世界に、姑息も卑怯もあるかよ!」
破門・絶縁になった仁義外れの構成員
- 高林 ×(恐らく)
CV:伊藤タカユキ
絶縁の理由: 素行不良
狂人その4。異名は「猟銃の高林」。
猟銃を武器に敵を射殺する。「やりすぎて」京極組から絶縁されたと自称しており、金儲けを第一とする日下時代の京極組ですら持て余した程の狂人である(ちなみに絶縁は極道の中では一番重い刑であり、絶縁状が全国の組織にわたり、極道から永久追放されてしまう)。
人質事件を起こし二人の犠牲者を出したことから死刑になっている可能性が高いほか、事件の規模を考えると信頼低下を恐れた京極組に刑務所内まで追われ消される可能性も。
「京極組猟銃の高林と言ったら俺のことよ。まあやり過ぎて絶縁になっちまったんだがな」
- 金子&成田 ×
CV:ヤシロこーいち
破門の理由: 薬物
狂人その11・12。異名は「ガソリン兄弟」。作中で理由は明らかにされなかったが、問題を起こして京極組を破門された(初登場話で行った悪事の内容から、薬が原因で破門されたと思われる)。
人間を焼殺する事が趣味の狂人コンビで、銀髪で相手に燃料を撒くのを担当している金子と、ピンク色の髪で点火を担当している成田の二人で行動している(どちらかだけが単独で登場したり、どちらかだけが台詞を発したことはない)。鉄刀兄弟とは異なり苗字が判明しており、二人に血縁関係はない。
度重なる素行不良で組から破門された後も貴凛町で爆破テロを起こしたため、メロンパンマンに頭を焼き尽くされた。
なおこれまで登場した元京極組員の連中は登場した時点で破門にされていた者がほとんどだったが、彼らは登場時点ではちゃんとした組員であり退場時点で組と縁が切れている。
金子「ヒャッハー! 無鉄砲な阿保に水鉄砲!」
成田「きたねえ豚は消毒だァ!」
- 橋本 ×(恐らく)
CV:ヤシロこーいち
破門の理由: 薬物
狂人その16。異名は「牛刀の橋本」。
背中に背負った牛刀を振り回し、敵を切り裂く。少年院出所後に京極組に入ったものの、組で管理している薬物に手を出したことがばれて破門にされた薬物中毒のイカレ野郎。
「たった今このバスは俺がジャックした! テメエ等は俺の奴隷だぁァァっ!」
CV:ヤシロこーいち
狂人その20。異名は「九節鞭の藤宮」。
三節棍と同じ多節棍の一種である九節鞭を得物とする中国武術の達人。
2024年度の京極組名簿に名前がなく、組抜けしたことが既成事実化した。(名簿に名前が無いのは天京戦争以前に死亡した組員達と鉄刀兄弟にも言える事だが、藤宮は彼らと違い生存している)
「シャアアアアアア! 弾けるお前の肉! そして弾ける俺の笑顔!」
- 稲賀 ×(恐らく)
CV:ヤシロこーいち
破門の理由: 素行不良
狂人その22。異名は「魔改造の稲賀」。改造の達人で常軌を逸した外道。自らが黒焉街で最もヤバイ奴である事を証明する為に凶行に及び、組から破門された。
紅林が買い物に来ていたスーパーに全体を分厚い鉄板で装甲したブルドーザーを駆って侵入。大勢の客を轢殺し、紅林にも肋骨骨折の大ダメージを与えた。粛清に来ていた近藤新平太によってブルドーザーを破壊されて外に放り出されると、命乞いをする。しかしそれは演技で、隙をついて近藤を改造テーザーで昏倒させ、紅林との戦闘に突入する。
「バカが・・・切り札を隠していないと思ったか?改良して威力10倍だ」
- 藤岡竜男 ×
破門の理由: 薬物
彼もまた組の薬物に手を出して破門にされた元組員。
ふとしたことで理性のタガが外れる凶暴な男であり、一般人に対して凄惨なリンチをかけた挙句殺害するなど残忍な行為を働いたため、その遺族から伊集院茂夫にターゲット依頼をかけられてしまう。
「姉ちゃん!ちょっと遊ぼうぜ!!」
CV:伊藤タカユキ
破門の理由: 素行不良
一条や海瀬に藤宮と同期だった危険人物。破門されてからは窃盗団を結成してチンケな空き巣を繰り返すようになり、数年後に宝石強盗を働き大々的に報道される事となる。この事件のニュースで「元京極組」と報道されていたため京極組の信用を落とす事態にまで発展。さらにこのままでは警察から裏で糸を引いていると疑われてガサ入れを受けかねないと危惧した久我は、自分達で木村を捕まえて警察に突き出せば信用回復できると提案し、五十嵐の許可を受けて一条と共に木村のアジトのカチコミを仕掛ける事となった。
他の組抜けした外道構成員に比べれば罪状は比較的軽い方。
「あそこは初めて俺をまっすぐ認めてくれた!俺はそこでてっぺんを取りたかったんだ!!俺は無能でテメェが天才だとでも言うのか!?」
破門の理由: 素行不良
かつて久我の同期だった組員。野心家の青年で、将来は京極組のトップになることを宣言していたが、極道としての実力は久我に遠く及ばず、出世競争でも久我に大きく遅れを取っており、前述の一条に対する木村の嫉妬心と同じく、村迫も以前から久我に対して強烈な嫉妬の念を抱いていた模様。末端の組員で何の経済力もない状態のまま結婚した(彼には子供も生まれていたことから、いわゆる「できちゃった結婚」の可能性も考えられる)ものの、村迫は自分の妻が一人前のOLとして活躍している状況さえも気に入らず、妻の帰りが毎晩遅いのも不倫をしているためではないかと疑いを抱くようになった。そのような折、羅威刃の手下である偽の情報屋から「妻が会社の男と不倫をしている」という虚偽の情報を聞かされた村迫は、この作り話を無条件に信用し、逆上して、偽の情報屋から教えられた男性の自宅に押しかけ、ターゲットの男性だけでなく彼の妹までも拳銃で射殺して逃亡。この一件により、京極組は身に覚えのない警察のガサ入れを受け、組長の五十嵐も重要参考人として警察へ連行されることになってしまった。
全ては京極組の弱体化を狙った羅威刃の作戦であったが、そのことを警察に理解してもらうためには京極組の手で村迫を捕らえるしかなく、久我は自力で村迫の居場所を突き止めてタイマンの決闘となる。
(騙されていたとはいえ)射殺事件を起こし、二人の犠牲者を出したことから死刑が確実視されている模様。
「へっ!舐めんなよ久我ぁ!!」
- 泉屋 ×
CV:ヤシロこーいち
破門の理由: 薬物
元から非常に素行が悪い構成員。カタギに手を出し注意した久我に逆ギレするというどうしようもない能無しで良識派からは蛇蝎の如く嫌われていた(更に言うと喧嘩もペーペーの見習いだった頃の久我より弱い始末)。
ある日半グレから押収したヤクを勝手に売り捌くという愚行を働き、本来なら組の御法度を破ったケジメとして粛清されるはずだったが、その前に警察に逮捕され刑務所に入れられた。彼の逮捕によって京極組も警察の取り調べを受けるなどのとばっちりを被ったが、五代目組長で当時若頭だった日下は『シマ内でヤクだけはご法度だ。だがもうほっとけ、ムショまで追わなくていい』とごく真っ当な態度で対応し、そのまま泉屋は破門となった(尚、この時日下は既にマッド・カルテルと取り引きをしていた可能性がある)。ムショの中で天王寺組の連中に声をかけられ天王寺組加入をチラつかせた天王寺組から人員(従えた大量の半グレ)を出され黒焉街でシマ荒らしの数々を行っていたがブチギレた久我と一条が花宝町にある泉屋軍団のヤサにカチコミを仕掛ける事となった。
「久我、誰に口聞いてんだ。俺に勝てるわけがねえだろ」
- 蝦川 ×
破門の理由: 不明
京極組の元構成員。理由は不明だが、組から破門を言い渡されている(恐らく素行不良と思われる)。
デスメタルのバンドマン風の姿をしており、毒で死ぬ人間を見るのを愉しむ快楽殺人鬼。自販機の缶コーヒーにパラコートを仕掛けて無差別殺人を行っていた。
京極組を破門された後は、黒焉街の自販機に猛毒のパラコートを混入させた缶コーヒーを仕込んで、無差別殺人を繰り返していた。佐竹博文がハローワークのある黒焉街に訪れ、気合を入れるためにアイスコーヒーを買ったが、ほぼ常温だということに違和感を感じ、コーヒーを飲もうとした際に、佐竹が京極組員の久我と遭遇。その後久我からクマの酷い男が通らなかったかと聞かれ、佐竹は通ったと告げた後久我は去っていった。その後コーヒーを飲み干した佐竹は、コーヒーにパラコートが含まれていたため激しい嘔吐に襲われる他、青緑色の液体を吐き、偶然戻ってきた久我が救急車を呼び、病院に運ばれる。その後佐竹は生死をさまよっていたが、回復している。なお、実際にパラコートに引っかかった人物は不死身体質の佐竹以外は全員死亡している。
一方で、久我は激しく嘔吐をしている佐竹を観て蝦川の仕業と確信し、罪のないカタギに手を出したケジメを付けるべく追跡する。久我に見つかると毒を塗ったナイフで刺そうとするが、久我の超スピードの前にあっさり倒されて捕まり、その後は油風呂の拷問で処刑された。
「ヒャヒャヒャ…久我ぁ…毒で死ぬ人間って、見てて面白くない?」
- 九鬼
破門の理由: 薬物
彼もやはり薬物絡みで組を破門された後、更生しようと思ったが就職がうまく行かなかった結果、世の中に対し逆恨みを抱く。そして大勢の人を殺して死刑になろうと考えると、佐竹が命を助けてもらった恩返しのため恋人の根岸千恵と友人の紅林を連れて訪れていた焼肉店の客を皆殺しにしようと牛刀を片手に現れる。状況に耐えられなくなった佐竹が紅林に話しかけるところを見かけると佐竹の手を拘束して焼肉を焼かせるが、直前に食べたレバ刺しに中った佐竹が苦痛を我慢している姿を睨んでいると誤解するや佐竹を刺そうとしたところ集中力のキレた佐竹から嘔吐の直撃を喰らう。これに逆上して佐竹を刺すが衝撃で二度目の嘔吐を食らうと牛刀を取り落してしまい、その隙を見逃さなかった紅林にボコボコにされて警察に御用となった。
事件の内容から2022年1月に起きた渋谷の焼肉屋での立て篭もり事件がモデルと思われる。
「組を破門になった後更生しようと思ったんだが世間は冷たくてね・・・就職もできずに日に日に世の中への憎悪が溜まってたのよ」
脱退もしくは敵に寝返った仁義外れの構成員
- 山ミソ&磯ミリン ×
狂人その2・3。異名は「鉄刀兄弟」。
捕物用具である鉄刀を武器に敵対者を抜群のコンビネーションで破壊する二人組の登録者数130人の底辺Youtuberコンビで佐古や浪岡の同期でもある。初登場時は半グレだったがのち京極組構成員となった二人の兄弟(本名不明)で、銀髪のラッパー口調の山ミソと金髪の派手な服装をしている磯ミリンの二人で常に行動していた。
一時期は外道な行為を止め黒焉街の治安を守るために巡回していたものの、本当に改心したかどうか疑われていた。2023年8月19日の動画のエンドカードにて京極組から裏切り者が出ることが予告され、視聴者からは彼らか藤宮ではないかと言われていた。実は京炎戦争勃発後、バックレて戒炎に寝返っており京極組の情報を戒炎に流した手柄で傘下の半グレの中心組織「朝流斗」の幹部にのしあがっていたこと、朝流斗が志正町で行っていた外道なシノギの首謀者でもあること、さらに京極組時代の行状が発覚し仙石と佐古によるカチコミを受けて佐古に討たれ朝流斗も壊滅した。
ちなみ敵対組織からの買収なしに自主的に敵に寝返ったのはこの2人と里中・吾妻・田代・染谷の4名である。
山ミソ「おい原住民。テメェにクイズだ」
磯ミリン「お前は脳をぶちまけて死ぬでしょうか?全身骨折で死ぬでしょうか?」
- 里中 ×
CV:伊藤タカユキ
狂人その13。異名は「投げナイフ精密機械」。
その名の通り、投げナイフの達人。久我と共に大園銀次から極道のイロハを教わった若手組員だが、京極組の命とも言える代紋のバッジを勝手に偽造して半グレ達に売り付けていたことが発覚。カチコミに来た久我に腸を掻っ捌かれ死亡した。
「バレちまったらどうせ破門だろう! じゃあテメエら殺って半グレでトップはるわ!」
- 春日 ×
CV:ヤシロこーいち
西園寺健吾と同期だった構成員で、西園寺との出世争いに負けて京極組を脱退した男。
日下・白武・相良・海瀬・ルーク・二階堂と異なり元より外道だったらしく、脱退後に半グレ集団「蛇牙(ジャガー)」を結成し、西園寺の一人娘である由美子を手下に命じて陵辱させた。
「まんまと引っ掛かりやがったな、このゴリラが!!」
- 田代 ×
久我の一年先輩だった元組員(事実上、里中の同期)。国生の舎弟であったが、極道で食っていけないという理由で組から脱退した。しかし、組から脱退したものの、ヤクザは脱退後も5年間は組員として扱うという暴対法の規定により、まともに就職もできず世間から爪弾きにされ、結局半グレの羅威刃の構成員になってしまう。
「久我ぁ・・・死ぬのはお前じゃあ」
- 北村 ×(恐らく)
CV:伊藤タカユキ
犬飼鷹四郎の舎弟。羅威刃に金で買収されて京極組を裏切り、羅威刃から送られてきた爆弾入り小包を京極組第二支部で爆破させる。その後は設楽紀明と交戦中の犬飼を背後からナイフで背中を抉るも耐えきった犬飼に裏切り者として吹き飛ばされた。動画ではその後は登場してないので死亡したと思われる。
「京極に未来なんて無いっしょ。どっちに着いたらいいか阿呆でも分かる」
- 手嶋 ×
CV:伊藤タカユキ
京極組の新人。北村と同じく金で買収されて京極組を裏切り、捕まったフリをして救助に来た国生と二階堂に襲い掛かる。だが、ライバル野田一の助言で他者を疑う事を身につけていた国生英明に裏切りを見抜かれ、マチェーテで腹を一閃されて死亡。
「あんたを殺せば俺も大金持ちなんだ」
- 吾妻(あづま) ×
CV:ヤシロこーいち
40手前の構成員。組内でも素行の悪さで知られており、半グレ集団「戯我死(ギガデス)」と結託して組の倉庫から金を盗み出していた。久我と一条がその事実を掴むと叩きのめされて倉庫へ連行され、油風呂の拷問を受ける。摂氏300度の油で下半身を煮られる拷問に最後まで耐え切ったためこれで解放されると思いきや、元より許す気のない久我が油にタバコの火を投げ込んだことで火柱が発生し、黒焦げになって焼死した。
「やり切ったぞ…やり切った… 解放だ」
- 染谷 ×(恐らく)
京極組のシノギの一つである金の密輸の利益を独占するため半グレ集団「亜濡琵栖」に京極組の密輸ルートを流し、多額の利益を得ていた。しかし一条にバレると片腕を日本刀で斬り落とす拷問にかけられ、自白した後にもう片方の腕も斬り落とされた。その後の再登場はなく、放置されて失血死した可能性が高い。
「言います!竜桜町の『亜濡琵栖』です!」
名前不明の仁義外れの構成員
- 日下晋平と共に河内組に喧嘩を売った構成員
日下晋平の取り巻き。共に河内組構成員を卑劣な方法で殺害した。晋平亡き後の消息は不明。
- 空龍街に来たシマ荒らし
抗争中にもかかわらず空龍街の店で呑んでいた構成員。怒り狂った飯豊朔太郎によって報復攻撃を受ける。当然これでは店に迷惑がかかるため小峠は飯豊を制止した後、この構成員に殺害予告の脅しをかける。抗争中のこのような行為は小峠華太曰く「危機管理の無さに反吐が出る」と過去に指摘があったため、危機管理能力が欠如していると考えて間違いない。
- 貴凛町でチャカを出した構成員
天京戦争中、貴凛町で舎弟どうしの激突が発生。実力差で押し負けた彼らは逆上してチャカを構えたところ近藤新平太が仲裁に入ろうとしたが愛と勇気のメロンパンマンにより構えた腕を破壊される。瓜生はその場のヤクザ全員を殺しにかかるが近藤によって全員逃がされた。
- 紅林に報復しようとした構成員
京極組から報復のために送り付けられた構成員。紅林の家の周辺をうろつき廻り、紅林の家族に危害を加える機会を窺っていた。紅林の姉を拉致しようとした所を紅林に見つかり、ドスを抜こうとするが、攻撃する間も与えられずに紅林の獣のような速さの踏み込みで一気にぶん殴られ、あっさり顔面陥没KOとなった。
- 女性を襲った構成員(仮称) ×(恐らく)
オールバックの金髪と黒いシャツが特徴の組員。夜道で見つけた女性を襲い、ナイフで脅して(恐らく)暴行を行わんとしていた。しかし、六車謙信に外道な行いが露呈した事で「京極の看板に泥塗りやがって……くたばれや」と死刑宣告を受けた。その後は恐らく、彼に斬り殺され粛清されたものと思われる。
- 吉岡の舎弟A
黒髪で黒いパーカーを着てフードを被っている。レストランでゴキブリを撒いた張本人。また、紅林が京極組の構成員を潰した張本人と伝えた。紅林が吉岡を潰した後、自首しろと命令があり、どうやら逮捕された模様。
- 吉岡の舎弟B
水色の髪で白いジャケットの中に赤い洋服を着ている。紅林が吉岡を潰した後、自首しろと命令があり、どうやら逮捕された模様。
- 相良の舎弟A
良識派になる前の相良が行っていたシノギ「リフォーム詐欺」を行っていた者。どうやら本人曰く、元ボクシングの日本ランカーらしい。紅林がこの会社に就職した際に先輩として出ていた。当時の相良と全く同じ考えを持っていたが、紅林を怒らせて顔面陥没させられた。相良が薄汚いシノギから足を洗って以降の動向は不明。
- 相良の舎弟B
緑色っぽい髪で、虎柄の服を着た若手構成員。久我虎徹シリーズに二度登場しており、そのいずれの回でも、「特殊警棒の相良」が自身のシノギで稼いだ大金を見せびらかして自慢している横で、彼のことをひたすらべた褒めしていた。作中では明言されていないものの、登場した2回とも相良のそばにおり、その上外道である彼を慕っている事から、もしかしたら相良の舎弟なのかもしれない。相良が薄汚いシノギから足を洗って以降の動向は不明。
- 藤宮の舎弟A・B・C ×(恐らく)
紅林の常連の親っさんの定食の店の評判を下げようとした外道。全員紅林によって壊滅させられた。その後の生死は不明だが、一条が登場した事により、一条に殺されたとも考えられる。
- 仁義外れをした若い構成員
2022年12月9日の動画に登場。詳細は不明だが何かしらの仁義外れを働き、久我にヤキを入れられていた所をこれ以上は死んでしまうと判断した高砂により助けられる。この回では高砂がヤキを入れる時はいつも庇う側であると説明されており、言ってしまえばその実例として登場した組員である。
その他関係人物
- 日下晋平 ×
日下の実子であまりの無能さと傍若無人さから着いたあだ名がバカボン。
水商売荒らしや不当な殺人等を働き、挙句には京極組の看板を出して被害者を無理矢理黙らせるという悪行を繰り返しており久我や野島翔から憎まれていた。河内組構成員を殺害したことで河内組幹部の龍本雅幸が敵討ちに出る。日下からお守りを強要された久我は見なかったことにして龍本にGOサインを出した結果射殺された。
なお、こいつはあくまで組長の実子というだけであり、厳密には京極組の構成員ですらない。
「コイツら全員親父の下っ端ね」
- 柿本
紅林がアルバイトをしていたゲームセンターのバイトリーダーで、京極組の組員候補生(採用されれば、来月から入門できた)。
ゲーム店(そもそもこの店は京極組傘下であり、一般人をターゲットにして絶対に当たらないゲームをやらせる形で詐欺を行っている)で事実上の入門テストをされ、ルークの下でシノギを行っていたところ紅林に見破られ戦闘になる。紅林に「思った以上にいいパンチ」と言わせるほどの一撃を打ち込んだが、一瞬の油断が原因でノックアウトされた。
その後の再登場はなく、他のキャラによる言及もないことからほぼ確実に不合格の烙印を押されたとみて間違いない。
「貧乏人の餓鬼が・・・消えろ、じゃねぇとぶち殺すぞ」