村迫丈二
むらさこじょうじ
末端の組員で何の経済力もない状態のまま結婚した(彼には子供も生まれていたことから、いわゆる「できちゃった結婚」の可能性も考えられる)ものの、村迫は自分の妻が一人前のOLとして活躍している状況さえも気に入らず、妻の帰りが毎晩遅いのも不倫をしているためではないかと疑いを抱くようになった。そのような折、羅威刃の手下である偽の情報屋から「妻が会社の男と不倫をしている」という虚偽の情報を聞かされた村迫は、この作り話を無条件に信用し、逆上して、偽の情報屋から教えられた男性の自宅に押しかけ、ターゲットの男性だけでなく彼の妹までも拳銃で射殺して逃亡。この一件により、京極組は身に覚えのない警察のガサ入れを受け、組長の五十嵐幸光も重要参考人として警察へ連行されることになってしまった。全ては京極組の弱体化を狙った羅威刃の作戦であったが、そのことを警察に理解してもらうためには京極組の手で村迫を捕らえるしかなく、久我は自力で村迫の居場所を突き止めてタイマンの決闘となり、村迫を完膚なきまでに叩きのめして警察に突き出した。その後、村迫は仁義破りとして絶縁処分された上、警察の取り調べで、村迫の犯行はあくまでも個人的な動機であって京極組とは無関係であったことを本人が自供した。警察に突き出される前に村迫は「ちゃんと妻子の面倒を見てやれ」と久我に諭されていたが、射殺事件を起こして2人の犠牲者を出したことで死刑になる可能性が高いとされているため、妻とは事件後に離婚した可能性もある。なお、村迫に虚偽の情報を教えた偽の情報屋も、口封じのために羅威刃の手で殺害されており、目的のためには敵だけでなく無関係のカタギや仲間さえも平気で殺す羅威刃の卑劣さと凶悪さが改めてクローズアップされた事件であった。
哀しき悪役:ある意味では言えなくもない。
木村達也:村迫と同じく、上層部に評価された組員に強烈な嫉妬の念を抱いていた元組員。ただしこちらは空き巣や宝石泥棒と罪状は村迫より軽い。
松崎の娘:父親が主人公と同じ組の同期で自分はうだつの上がらない末端のまま結婚して子供を作った上に半グレと結託していた事が知られて組を抜けさせられたという共通点がある。こちらの一件は警察沙汰にはならず、どちらかといえば組内でのちょっとしたトラブル程度で済んでいる。
佐竹博文:こちらも出鱈目な情報に騙されて妻の関係者を殺害してしまう(但し、あちらは包丁とナイフで妻まで滅多刺しに殺害しており妹らしき人物は殺害してないが…)という点が共通している。佐竹も村迫と同じく1話限りの登場の予定だった模様だが、視聴者からの人気が予想以上に高かったため、キャラクター設定を調整して後にレギュラーとして登場することになった。