概要
漫画系Youtubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』で展開される漫画シリーズの一つ。
元々は短編の主人公であった佐竹博文の反響を受け、以後も別シチュエーションで再登場を繰り返しながら徐々に外見や経歴、周辺の人間関係を固定しシリーズ化した経緯を持つ作品でもある。
内容は、ごく普通の一般人である佐竹の普段の生活の一幕を描いた日常系作品。
当初は様々な職業・趣味事・生い立ちによる体験談が綴られることもあったが、中期からは商社務めのサラリーマンで、根岸千恵(メイン画像右の女性)と交際関係にあるなど、設定が徐々に固定されていった。
…が、彼はそうした生活の中で毎度のようにトラブルに巻き込まれ、事故や事件を発端とする大怪我・奇病・死病と、生死を左右するほどの窮地に立たされることになる。それでも最終的に必ず生還し、次の登場回では何事もなかったかのように日常生活に戻っているという途轍も無い豪運と生命力を発揮し、モデルとなる実話・実例とは裏腹にコメディチックな脚色がなされ、リスナーからも「佐竹は必ず生存する」という安心と「今回はどんな災難を経験するのか」という期待の両面で人気を博することになった。
2021年からは、鬼頭シリーズの主人公・鬼頭丈二をはじめ、チャンネル内の主要人物たちとのコラボが盛んになり、中でも鬼頭とは、彼自身の海外旅行のアシスタントに誘われて、以後、鬼頭の趣味である奇食や秘境探究の旅に付き合わされるようになった。そのため本シリーズ内でも、鬼頭の旅の様子を佐竹視点のモノローグで送られるという特殊回が投稿されることも。
2023年からはその鬼頭共々、姉妹チャンネルである『バグアカデミア』にてシリーズが展開されるようになり、シリーズ名も「佐竹博文の数奇な人生-新章-」となった。
あらすじ
どこにでもいる普通のサラリーマン…佐竹博文は、
なぜか年中ありとあらゆる「不幸」に見舞われる。
デング熱・コレラ・黄熱病・炭疽菌・コンゴ出血熱…
かかった感染症の数は枚挙に暇が無く、合計致死率は脅威の99.9%。
遠心分離機にかけられたことだってある。
数多の死線をくぐり抜けたアンデッドマン・佐竹博文は
今日も世間の不幸に立ち向かう!
ちなみに度重なる病欠により会社からクビを言い渡され、
現在は秘境ハンター・鬼頭丈二のアシスタントとして、
再び世界を飛び回っている。
(公式HPより抜粋)
シリーズの特色
上述通り、当初からシリーズを想定して考案された主人公ではなかったため、作中で扱うテーマは千差万別。中期に入ると「病気」や「事故」、「事件」や「特殊職の実態」などをその身をもって紹介することが多くなり、特に商社マンとして定着後は、海外出張や日常の趣味で摂食した食品や衛生環境を原因とする奇病・死病に関する闘病の様子が綴られるようになった。
チャンネルがバトル路線に入ってからは、病院送りになる展開こそ変わらないものの病院送りになる経緯が従来の病気や事故から、ヤクザや半グレ絡みの事件に巻き込まれて負傷という風に変わっていった。それに合わせて動画の展開も搬送された後に裏社会シリーズのキャラの戦闘シーンが挟まれ、戦闘が終了した後にその後に搬送された佐竹の様子が映って終了といった展開が多くなり、一度事件に巻き込まれて搬送された後に、搬送先の病院に半グレが再度襲撃したりと言った展開も起こったりした。
これらのようにバトル路線に合わせる形で従来の題材から外れつつあったが、『バグアカデミア』での展開以降は当初の路線へと改めて修正されていくことになった。
また、佐竹は初登場エピソード時点で死亡(刑死)したはずだったが、公式から発売された佐竹に関する書籍によると、反社やホームレス含め数々の職を転々とした時代~死刑執行(令和元年)までで一度生涯を終え、令和2年からは千恵共々何事もなかったかのように復活し、前世で妻だった彼女と交際しながら商社マンとして暮らしていた…ということらしい。
ともあれ、現在は多少エピソードの前後関係はあれど、鬼頭と揃って1エピソードを短編として楽しめる構成となっており、数ある長編の中でも比較的見始めやすいシリーズでもある(…もっとも、毎度取り上げるテーマそのものが閲覧注意なものばかりだが)。
主な登場人物
本シリーズの主人公。
毎度のように、常人なら間違いなく死亡するであろう災難を被りながらも何故か生き残ってしまう一般男性。最近、一部では(だいたい鬼頭のせいだが)「アンデッドマン」と渾名されている。
佐竹の恋人で、彼の不幸体質を最も理解する人物。
器量良しでしっかりした性格の女性で、危機に瀕した佐竹を見捨てることなく献身的に支えている。
佐竹の住むアパートの隣の部屋で暮らす19歳のフリーター。
ポールダンサーになる夢を追っており、佐竹ともよく談笑したりご飯を奢ってもらったりと仲が良い。今どきのギャルらしく普段はチャラいノリだが、航空機の不備で上空で冷却されたウ●コの塊に佐竹が押し潰される事故では、野次馬を一喝して救急車を呼び、数日遅れで謝罪しに来た航空会社の面々に怒りをぶつけたりと、逞しい一面も。
以後も何度か登場していたものの、現在はほとんど登場しなくなった。公式HPでは佐竹・千恵と並び本シリーズの人物として紹介されており、今後再登場はあるのだろうか?
佐竹と同じく『ヒューマンバグ大学』内の別シリーズの主人公。
「奇食ハンター」「秘境ハンター」など様々な自称を名乗り、世界各地の奇抜な食品や土地を探究する旅を続ける男性。商社マンだった頃に出張先のコンゴ共和国で知り合い、以後度々交流しながら共に様々な災難を体験。その中で鬼頭は、佐竹の持つ不幸を引き寄せる特性に目をつけ「給与付きの旅のアシスタント業務」という名目で旅に同行させられるようになった。
(これ以降、ときに佐竹の視点で鬼頭の旅の様子が綴られることも多くなった。)
その他の主要人物
チャンネルのバトル物への路線変更開始頃から、鬼頭以外の別シリーズの主要人物との接点も多くなり、現在展開している長編の中では『華の天羽組』の小峠華太を除く全ての主人公と最低一度は接触している(代わりに天羽組では工藤清志、小林幸真などがそれぞれ佐竹と関係を築いている)。とはいえ佐竹自身がカタギであるため、基本の接触はなにがしかのトラブルに佐竹が巻き込まれ、それを各キャラクターが救出するという展開が殆どだが、稀に佐竹側が相手を救おうとする展開も。
また、こうした中で特に異質な関わり合いを描いた人物として、京羅戦争編のメインヴィラン・城ヶ崎賢志や、双方のチャンネルでコラボ漫画が公開された『闇金ウシジマくん』の登場人物・肉蝮がおり、いずれも佐竹に悪意を持って暴力を振るっている。
関連動画
【イッキ見】佐竹博文vs危険生物(バグアカデミアより)
【イッキ見】佐竹博文が罹った死病(同上)
関連リンク
関連タグ
ヒューマンバグ大学のシリーズ一覧
- 佐竹博文の数奇な人生
- ドリームハンター・鬼頭丈二
…上述通り、アシスタントとして頻繁にゲスト出演。
その他
ヒューマンバグ大学~不死学部不幸学科~:本項シリーズを軸に、上述の別シリーズ(鬼頭、伊集院)や短編動画の展開を一本の長編として再構築したアニメ化作品。
佐伯・ゼッターランド・博子:新シリーズを展開する『バグアカデミア』にて以前より個人のシリーズを展開していた主人公。苗字の「佐伯」、名前の「博子」から分かる通り本項の佐竹を意識したキャラクターで、本職のフリーアナウンサーとしてイロモノ系の番組企画を通し、様々な奇病や死病、事故を被って毎回死にかけている薄幸美人。後に鬼頭視点の動画にて佐竹と共演、初対面ながら両者共に「他人とは思えない」程のシンパシーを感じていた。現在はシリーズが完結し、鬼頭シリーズのゲストキャラクターの一人に落ち着いている。
ジョジョの奇妙な冒険 ベンジャミン・バトン 数奇な人生:題名が酷似している。