もしかして
概要
「漆黒のジェイル」にて登場する「江戸のおまつ」シリーズの主人公で、江戸時代の吉原遊郭で働く遊女。
彼女自身の生き様を通して江戸時代の遊郭の厳しい掟やお仕置きを解説している。
人物
本名「松(まつ)」。遊女としての源氏名は「まつ」であり、周囲からは「おまつ」と呼ばれている。
容姿は悪くはないが、生来のドジっ子な性格であり、度々不始末を起こして上客を不機嫌にさせて不人気な一方で、一般客向けの局見世では純心な性格もあり、贔屓客が多い。
時には罪人向けの激しい拷問にも耐えるそのタフさから漫画系YouTubeチャンネル「ヒューマンバグ大学」の佐竹博文と比べられる事もあり、その騒がしさから「籠の中の鳥」ではなく「籠から脱走しようとする鶏」と揶揄する声もある。
ごく稀に遊郭の掟や遊女の1日などを解説したりと、お仕置きに遭わない回もある。
山村の貧しい農家に生まれるが、10代後半の頃に親から遊郭に売り飛ばされた。
遊女になった後は度々不始末を起こし、さらには遊郭の掟に耐えきれなくなって時折脱走を企ててはその度に捕縛されており、仕置きされるようになる。
仕置きをされなくなってからは、自身を舞台にした歌舞伎が注目されたことで贔屓客が増え始め、さらに売り上げに貢献したことで遂には上司から見直されるに至り、また花魁になれる話も出るなど順風満帆な人生を送れるようになったが、ある日梅毒に罹患して動けない体になったことで人生崩壊の一途を辿り始め、自身を目の敵にしていたりきに贔屓客のほとんどを奪われ、挙句に症状が重くなりつつもあり、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされ、最後には今の現状に絶望することとなる。
その他人物
上司
遊郭でいう番頭に位置する人物。度々不始末をおこすおまつにお仕置きをしており、それでも不始末をおこすおまつに対して、仕置きを徐々にグレードアップしている。もちろん局見世で人気があるおまつを責め殺す気はなく、あくまで反省させる目的で行使しており、徐々に遊郭の規則を厳しくしているが、反面おまつが売り上げに貢献した際には彼女を見直すなど一応優しい一面もある。
助六
遊郭で働く青年。おまつの純心さに惹かれ、恋愛御法度の遊郭の中でおまつと恋仲になるが、一時はおまつと共に吉原を脱走しようと試みたところを失敗してしまう。その後、罰として激しい折檻を受けるが、おまつとの恋は未だに継続する。
左ェ門
遊郭で働く若い衆の一人で、助六の友人。おまつと助六の恋を応援し、恋文を渡す役を請け負う。
佐之助
大工職人で、おまつの局見世での贔屓客。妻と4人の子供を持ちながらも遊郭での廓遊びを楽しみとしており、金のない時におまつに会いたいばかりに行為後にツケてもらおうとするも却下され、罰として桶伏せの刑にされる。その後、引き取りに来た妻が金を払ったことで解放されるが、その妻からは激しく叱責された。
りき
おまつの先輩の遊女。おまつからは「おりき」と呼ばれている。嫌味な性格で、特に花魁になる可能性を持つおまつの事を目の敵にしており、彼女に何かある度に嫌みな態度を取り、嫌みな言い回しをすることが多く、時にはおまつを陥れようと事あるごとに彼女の不祥事を上司に密告しているが、自身も居留守を使うなどして後輩に客を押し付けるなど問題を起こしているため、時折仕置きを与えられており、それ故に他の遊女からの評判はあまり良くない。花魁を目指しており、そのためなら他人を平気で踏み台にし、またおまつが梅毒で倒れてからは彼女の贔屓客のほとんどを奪うなど手段を選ばない行動を見せるようになった。
2021年7月28日の動画では彼女の過去が語られ、16歳の頃に19歳の大工と結婚、元々は純心な性格で夫思いでもあり、それなりに幸せな日々を送っていたが、夫がりきの知らない所で博打にハマり、しかも賭け金を工面するために盗人に手を染めるがやがて御用となり、再犯を繰り返していたために斬首刑となり、連座(連帯責任の罪)として、妻を人身売買にかける「奴(やっこ)」の刑罰で遊廓に売られる。そして年季明け(任期満了)で解放されるおまつとは違い、奴は解放期限が無く一生奴隷として生きなければならず、かといって脱走を企てても捕縛されてはその度に拷問を受ける事から、唯一自由になる手段として花魁になるべく修羅になる事を決意するに至る。
作中で執行されたお仕置き
- くすぐり責め / 手足を拘束して数時間にわたってくすぐる。
- 燻責め / 唐辛子とニラを燃やした煙を長時間嗅がせる。
- やぶ蚊責め / 半裸にして身体中に酒を塗って一晩中放置し、匂いに寄ってきたやぶ蚊に全身を刺される。
- 桶伏せ / 逆さにした桶に閉じ込め、僅かばかりの飯を与えて飢餓状態にするばかりか、垂れ流した糞尿による悪臭責めをする。
- 水責め / 桶に組んだ水をかけたり、逆さ吊りにして顔を水の中にいれるというもの。作中では真冬の風が吹く中で執行された。
- お仕置き三段構え / 吉原の大通りに丸一日全裸のまま柱に縛られた後(晒し刑)、縛られて吊り上げられた状態で竹で打ち据えられ(吊るし責め)、さらに手足を一点に縛られ打ち据えられる(駿河問い)。
- 海老責め / 海老のように丸くなった姿で拘束された上に、一枚50kgの石を背負わせたり三角木台の上に寝かせたりする。
- 水飲ませ / 手足を拘束して口に漏斗を差し込み、水を約20ℓ飲ませるもの、水を飲まないと呼吸ができないため飲まざるをえず、胃腸の容量を超えた水が内蔵を圧迫する上に、体内に大量に水が吸収されると血液濃度が下がって貧血になる。そして場合によっては失禁する。
ちなみに
本来遊郭の遊女は幼少の頃より禿として奉公し、10年ほどの下積みを経てはじめて遊女として接客をするものであり、身売り早々に遊女として働かされるのは異例であり、現代のTVゲームに例えると、初見早々にハードモードでプレイするようなものである。