概要
ケイコンテンツが動画投稿サイトYouTubeにてオリジナル漫画を朗読動画で投稿している漫画系チャンネル。
2019年12月14日よりチャンネルを開設。同年3月に開設した『ヒューマンバグ大学』の姉妹チャンネルで、同じく世界中で起きた実話を題材としたストーリー漫画を展開している。
開始当時のタイトルは『漆黒のジェイル〜Jet Black Prison〜』だった。
2021年7月に『漆黒アカデミア〜Jet Black Academia〜』、更に2023年2月に『バグアカデミア-漆黒の漫画-』と改名し、現在に至る。
当初は5~10分程の動画を毎日投稿していたが、後に週3日投稿の期間を経て、現在は兄貴チャンネルの穴埋めとして木・日曜日の週2日投稿というスタイルを取っている。
2022年後半にケイコンテンツから切り離されたバベル裁判所やエモル図書館も姉妹チャンネルだった。
作風
公式曰く「世の中のイカれた拷問と処刑、事件や事故を配信して学んでいく」という内容で、親元のバグ大と同じく古今東西の凄惨な事件や事故などの闇の深い実話を題材とした漫画動画を投稿しており、当初は語り部たる主人公自身がそうした事柄の発端となる行動を起こした張本人である等、その常識から逸脱した異常者の思考をモノローグに載せて物語が綴られる短編動画をメインに展開していた。
中期には、バグ大と同じく各テーマに沿った主人公キャラが続々登場し、扱うテーマの重さは変わらずとも本家同様に一般的な思考を持った主人公視点による物語も展開されるようになった。逆に、本家であるバグ大は極道や殺し屋などの裏社会関係組織による長編バトル物へと転向しつつあり、当初の路線を継承するサブチャンネル的なポジションへと落ち着いていった。
(実際、チャンネルの主要人物の中には、伊集院茂夫と同じく古今東西の「拷問」を扱う拷問蛸、佐竹博文のような不幸体質から「奇病」や「死病」に関連する物語が展開する佐伯・ゼッターランド・博子、鬼頭丈二とはまた異なる視点で「世界の食の在り方」を探究する豊後誠一郎、初期の小峠華太のように「極道社会の現実」を紹介する結城達郎…など、属性の近いテーマをメインに解説するキャラクターが多い。)
2023年2月8日には上記の改名と共に、これまでバグ大にてシリーズを展開していた佐竹や鬼頭がこちらのチャンネルで新シリーズを展開するようになった。動画内では根岸千恵や元雲嵐などの両シリーズのレギュラーキャラは勿論、新たにバグアカ内での登場人物たちとの交流も描かれている。また、バグ大・バグアカ双方のチャンネル動画内でもそれぞれの人物に関連する話題に触れられたりしているが、7月には鬼頭がバグ大の瓜生シリーズに、8月には佐竹と千恵が同じくバグ大の三門シリーズに客演、9月以降は京極組の近藤新平太とルーク黒羽根、獅子王組の鮫洲誠司と阿蒜寛太、元羅威刃の藤崎がバグアカの佐竹シリーズに出演したり、回想で鬼頭の従兄弟の不来方ひな太が紅林と激戦した桜庭恵吾との対戦経験があったことが語られるなどチャンネル名と合わせ関連付けが強調されるようになった。
シリーズ一覧
バグアカ改名時に存在しているシリーズ
2024年5月現在、拷問蛸シリーズは2023年8月半ば、黒瀬シリーズは2023年3月上旬を最後に事実上の休止状態、ゼッターランドシリーズは2023年4月に完結と漆黒以来のシリーズは事実上全滅状態である。
元殺し屋の拷問愛好家・拷問蛸による、彼が趣味で行っている絶望者への拷問の様子と共に詳細を解説するシリーズ。
このシリーズのみ漆黒アカデミアの頃から唯一健在しており、2~3週間に1回は登場していた。
また、このシリーズのみいつもの漆黒の森林ではなく専用のエンドカードが用意されている。比較的コンスタントに更新されていたが2023年8月13日の動画を最後に突如更新されなくなり現在に至る。蛸は長い間音沙汰がなかったが、(特別編とはいえ)2024年5月2日の動画で久しぶりに登場した。
フリーの女子アナウンサー・佐伯・ゼッターランド・博子が体験することになった奇病・死病・事故による闘病の様子を描いたシリーズ。
後述の佐竹シリーズと非常によく似た特質であり佐竹と入れ替わる形で2023年4月に完結。その後、ゼッターは鬼頭や佐竹シリーズの登場人物となっている。
喧嘩最強の不良を目指す男子高校生・黒瀬維新による、恋愛あり喧嘩ありの学園シリーズ。
2023年3月11付の動画を最後に登場していない。
ヒューマンバグ大学から移行したシリーズ
同じくバグ大にて『ドリームハンター・鬼頭丈二』を展開していた自称「奇食ハンター」鬼頭丈二による、世界各国の奇食・秘境をレポートする旅行記シリーズ。
現在のバグアカデミアにおけるメインシリーズであり、週3回更新時代は佐竹や蛸を差し置いて1週間に2回以上も登場していた。現在でも基本的には週に1回登場する。
同じくバグ大にて『佐竹博文の数奇な人生』を展開していた通称「アンデッドマン」佐竹博文が奇妙な職業や不幸を体感するシリーズ。
1~2週間に1回は登場している。基本的に1話完結だが2回に跨がることもしばしある。
バグ大にて『飛田新治の世界ピンク体験記』を展開していた自称「世界風俗マイスター」飛田新治による、世界各国の性風俗をレポートする旅行記シリーズ。一時期は全く更新されていなかったが2023年の鬼頭と佐竹の移籍後、少ないながらも更新されている。また飛田自身も佐竹と同じく鬼頭旅団の一員であるため鬼頭シリーズにも登場する。
正確にはシリーズというより総集編の再生リスト。これまで投稿された動画の中から、特定のテーマやシリーズに関係する動画のイッキ見動画を纏めている。佐竹や鬼頭のヒューマンバグ大学時代の動画のまとめもあり、その性質上、あちらの登場人物が出演していることもある。
更新休止中のシリーズ
江戸時代の吉原遊郭で働く遊女・おまつの生き様を通じて、遊郭の厳しい掟とお仕置き(拷問)を解説するシリーズ。
実在の元火葬場職員・下駄華緒氏による、火葬場を訪れる故人とその遺族の人間模様をはじめ、職員時代の実体験や伝聞などをベースに漫画化したシリーズ。
フリーター・西国原浩二を通じて「特殊なアルバイト」の実態を解説するシリーズ。
「スラムハンター」を自称する料理人・豊後誠一郎が、日本をはじめ発展国の飽食暖衣の裏にある、世界各国のスラムと貧困の実態を調査する旅行記シリーズ。
「加護組」の若手構成員・結城達郎を通して現在の任侠社会を解説する極道シリーズ。
海外で傭兵として活動する高部正樹の視点で、戦地の状況や傭兵としての生き様などを解説するシリーズ。
青年僧侶・九十九総司が、葬式が形骸化しつつある現代日本における弔いの意味を求めて、「死の在り方」を学ぶべく世界中の葬儀を見聞する旅行記シリーズ。
- その他シリーズ化されているキャラクター(現在マイリスト無し)
18世紀の中世のドイツに生きる女性。彼女の半生を通して当時の身分格差や拷問などを解説している。
江戸時代に生きる漆絵職人。妻・菊の度重なる浮気などを通して「不義密通は死刑または私刑をもって償う」事が道理とされているこの時代での私刑方法を解説している。
- 卍山下一太(まんざんか いった)
職ナシ・彼女ナシ・借金アリのプータロー男性。年齢は31歳で本家で言うと小峠華太と香月紫苑・青山琉己の間の年齢。正義感は強い反面、かなり短慮。学生時代から度々やらかしており、安定した収入を求めて求職活動に挑むも、職場で義憤に駆られては暴力沙汰を起こしてクビになり、挙句に過剰防衛や条例違反などで逮捕されては賠償金まで請求されて前科と借金だけが増えていく負のスパイラルに陥っている。なお、一太は「スカッとLINE」の2代目ひろしなどを演じているkame氏が声を当てているバグアカとバグ大通じて唯一の主人公キャラである。2023年04月01日の動画を最後に登場していない。
余談
ヒューマンバグ大学との類似性
各キャラクターの項目も参照して欲しいが、上述の通り本チャンネルで展開されるストーリーには、ヒューマンバグ大学と同様のテーマを扱ったものが多く、各シリーズの主人公をはじめとするキャラクターたちの設定にも類似点、相違点が多く盛り込まれ、題材が同じでありつつも、それらと向き合う人物の視点を変えることでまた異なる展開を描き、視聴者を飽きさせないこだわりが随所で見て取れる。
- 「佐伯・ゼッターランド・博子」「佐竹博文(中期以降)」シリーズ
共に「奇病」や「死病」、「事故」などあらゆる災難を経験するストーリーを展開。
何気に主人公とそれぞれの恋人たちの名前に同じ漢字が盛り込まれている。
単純に主人公の性別が男女に分かれている点もそうだが、佐竹は元々のデザインがコミック調の容貌で、また被る災難の中には自業自得とも呼ぶべき悪癖も多かったりと、(一部例外を除き)コメディ調の内容が展開されているのに対し、ゼッターは(多少の注意力の失念はあれど)特筆して悪癖と呼べるような行動はとっておらず、大概は業務での番組制作陣の無茶な要求が原因となっている。また容貌・スタイル共に整った美女である分、その災難に見舞われる不憫さ(特に容貌が崩れる症状を孕んだ奇病では顕著)、同じ病気を患った友人知人の大半が死に至る、もしくは重篤な後遺症に苦しむ等、全体的に悲劇性が強調されている。
共に「古今東西の拷問」を取り扱う愛好家が主人公で、各回に「実話の事件」を題材とした被害者の前日譚が挿入されている。また、一話完結のストーリーの各所で、謎多き主人公の過去に纏わる話が徐々に掘り下げられる二重構成、某バスケ漫画のキャラクターから取ったと思しき双方の助手の名前などの小ネタが散りばめられる共通点がある。
拷問蛸が(表向きは)自分が満足するための「娯楽」として、伊集院が事件の被害者の「依頼」の上で拷問を執り行っており、またターゲットについても前者は「絶望者(事件の被害者)」、後者は「外道(事件の加害者)」を対象に選ぶという好対照を描きつつ、最終的に被害者を救い外道を葬るという(多少の差異はあれど)共通の結末で収まっている。
因みに拷問蛸は(伊集院を指しているかは不明だが)「拷問ソムリエ」という生業が存在することを認識している言葉を序盤の頃に漏らしている。
共に「食の探究」を目的とした海外旅の模様が綴られており、豊後は料理人、鬼頭は(元)食品輸入会社代表という、形は違えど「食のプロ」という立場でもある。また、中期から人為的トラブルに巻き込まれ、同行者の保護も含めた各種対策や護身用の戦術を行使する場面も増えている。
鬼頭は日本人視点でゲテモノと呼ばれるような食材を用いた郷土料理(奇食)を食すること、豊後は飽食暖衣の発展国の生活からかけ離れたスラム街や紛争地域等の貧困層の食事情の調査をテーマとし、ときには現地の人々のために料理を振る舞っている。一見すると全く異なる行動をとっているが、根本は双方いずれも「生きるための食」を理解しようという強い信念を持っており、基本コミカルな食レポを展開する鬼頭も、ときには各国の食文化の溝、現在も深い爪痕を残す紛争の悲惨な現実に触れ、視聴者に問いかけるようなシリアスなモノローグで物語を締めくくることも。
親元は異なるが、共に極道組織の中堅構成員で、各コンテンツや口伝で伝わる華やかな任侠とはかけ離れた、暴対法の締め上げに悩む世知辛い「極道社会の現実」を紹介している。
バグ大でシリーズ展開される天羽組・[[[京極組]]・獅子王組・天王寺組などと同じく、結城も「加護組」という極道組織に在籍し、物語では他の極道組織や半グレなどを相手にしたバトル描写、抜群の戦闘力を誇る仲間たちとのドラマが盛り込まれているが、アチラの四組織のようなストーリーは今のところ展開されていない。
共に主人公が「強い正義感を持つフリーター」で、各回で新たに就いた職場の「悪質商法」を目の当たりにし、義憤からその首謀者を制裁しようと暴力を振るい、結果自らも警察に逮捕されるという一連の流れが共通している。
紅林の方は、助けた人々から感謝を受けたり、警察も(やり過ぎと釘を刺しつつ)行動の真意を理解され同情されたり、後に凄まじい拳の威力を買われて「愛天雄」などの同じ正義感を持つチームに誘われたり、のち壱世学園高等学校の教師になるなど、親族や周囲の理解者に恵まれている。一方、卍山下は思慮の無さが災いして紅林と対照的に警察からは行動を理解される以前に札付き扱いされており前科ばかりが増える一方で、行動によって借金が重なり、紅林以上に悲惨な経済状況に見舞われているなど結果的に『バベル裁判所』の白石勇人を思わせる悲惨な状況に陥っている。
紅林については過去ではあるが、共に喧嘩で「伝説」を作る不良高校生が主人公で、いずれも極度の「負けず嫌い」、また行う喧嘩の多くも知人を傷つけられた「義憤」が切っ掛けとなっている。
なお、紅林の当時の知り合いは現在もライバル関係の久我虎徹の他、当時からつるんでいた友人・片倉、喧嘩は弱いが度胸と人の良さを認めていた他校出身の西条秀郎など男だらけなのに対し、黒瀬はクラスメイトで恩人の暴走族総長の妹でもある・雛霧夜空と早速フラグを立てることになり、負けず嫌いや義憤以外に、彼女を守る、いいところを見せるという理由で行動を起こすこともしばしば。
バグアカとバグ大の世界観について
元雲嵐はEL戦争とエルペタス戦争に関与し、EL戦争の時は毛利グループに加担した元に協力する形で鬼頭が関わった。また拷問蛸の発言と(紅林の母校と思われる)志正高校の存在、移籍前の佐竹・鬼頭とゼッター、鬼頭と瓜生龍臣、佐竹と三門一郎太のコラボ、バグ大には天京戦争・京羅戦争・京炎戦争に絡んでいるマッド・カルテル(及び裏神の母体となった日本支部)が、バグアカには鬼頭シリーズにメキシコの麻薬カルテルが登場していることなどから両チャンネルのキャラクターの世界観は同一であると思われる。
佐竹と鬼頭の扱いについて
2023年に入り、佐竹と鬼頭は年頭挨拶を除いてバグ大での登場がなくなっていたため、視聴者の間ではバグアカへの移籍が噂されるようになり移籍についてはコメント欄やTwitterにて賛否が広がっていた。鬼頭がバグアカに初登場した2023年2月17日に公開されたの鬼頭主役の動画はまだ特別企画扱いとなっており、その出張コラボ回の後に公開された天羽組の速水泰輝と飯豊朔太郎による状況整理回では佐竹のデフォルメアイコンが表示された。
結局、二人とも4月に正式にバグアカ移籍した一方で移籍が懸念された理由として海外での活動がメインの鬼頭は未だしも、佐竹は現在無職である(一応鬼頭の付き人ではある物の、鬼頭からのお呼びが掛からなければ意味が無いので)事も重なり国内が舞台になりがちなため、もし移籍した場合、例え佐竹であっても(いくら国外のケースを含めた実話をベースとした内容にしても)流石に彼と千恵や綾瀬美桜などその周囲の人物のみで紅林や久我らが関わらないと成り立たなくなるストーリーも続出、2024年5月2日の佐竹シリーズで蛸と九十九が共演するまでは上述の通り漆黒以来の生え抜きキャラクターたちは誰も互いに共演を果たしておらず(元バグ大の鬼頭・佐竹・飛田は言わずもがな、ゼッターとはチャンネル同士のコラボ扱いのため除外)、初期のヒューマンバグ大学のスタイルを継続しておりキャラクター物以外の動画投稿も続けている関係上こちらで佐竹が主役では無い動画として採用すると再度動画にする際は(元)姉妹チャンネルで行う形となってしまうため、そうなるとたちまちネタ切れになってしまう可能性もある…処か、最悪彼が主役の動画が上がるかすらも不透明な状態になってしまう。そして、それは元がこちらのチャンネルにも本格的に関わるようになった事で更に顕著になりつつあった。そのせいかは不明だが9月3日以降の佐竹回を皮切りに京極組・羅威刃・獅子王組の面々が本家から出張出演してきた。しかし、飛田・近藤・ルーク・藤崎・鮫洲・蛸・九十九が佐竹または鬼頭との共演を果たし、ひな太とバグ大時代の佐竹シリーズのレギュラーだった美桜がいまだにバグアカ未登場であることに不満の声がある。
現在の運営体制
改名したての運営体制は事前に動画の内容を語っていたことがあったが、現在の運営体制はYoutubeの審査の関係で動画が上がらないことが多くあるが、何故か動画に関する内容は一切語らず、少しの謝罪で済まし場合によっては一切の黙秘、そして必ず2日後に上がることがある。それどころか、配信日が被った動画は審査が通らなかった動画を優先し、予定日の動画については声明がなく、延期も時間差公開もしないで没にすることが多く見られている。
決して運営側に過失は無くYoutubeのAIに問題があるのだが、このあおりを受けて(近藤とルークに続いて佐竹シリーズへの客演が予定されていた)二階堂将平の出演がお蔵入りになってしまったこともある。
(兄貴チャンネルでは審査に関する問題があれば予定の動画についてや今後の動画についての内容を語ってはおり、紅林シリーズや三門シリーズのように長期間延期したこともあった)、こういった不適切な対応を取っているためごく一部の視聴者からは反感を得ている。
その為もあってか、現在ではしっかりと詳細な内容と公開の代替日をコミュニティに掲載している。