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鬼頭丈二

きとうじょうじ

鬼頭丈二とは、漫画系YouTubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』『バグアカデミア』の動画に登場するキャラクターである。
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俺の名前は鬼頭丈二。ロマンを求めて世界を駆ける秘境ハンターだ


CV:ヤシロこーいち(YouTube版)、高橋広樹(アニメ版)

概要編集

2020年5月3日に漫画系Youtubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』の動画にて初登場。

「世界を股にかける奇食ハンター」もしくは「秘境の探求者」「奇祭ハンター」を自称する日本人男性。世界各地を巡り、独自の文化から発祥したゲテモノ料理(奇食)を実食したり、曰く付きの危険地帯へと足を運んだり奇抜な祭事に参加したりなどし、そのレポートを行っている。


後に明かされるが、その正体は作中世界の大手食品メーカー「オーガヘッドフーズ」の創業者で、自社を売却して手にした莫大な資産を元手に、奇食や秘境を探究する旅を行っている。また、現在でも自社の運用にアドバイザーとして携わっており、一部の奇食も新商品のプランとして持ち込んでいるとのこと。このことは情報屋界隈でも認知されているらしく、当人が自称する通り「奇食ハンター」として名が知られている模様。


2023年からは、同じくバグ大初期の主人公キャラで、鬼頭のストーリーでは旅の相棒を務める佐竹博文と共に、系列のチャンネルである『バグアカデミア(旧・漆黒のジェイル漆黒アカデミア)』にてそれぞれシリーズが展開されるようになった。


人物編集

容姿編集

動画によって作画担当者は異なるものの、年の頃は30代ぐらいと思われる細身の風貌で、やや額が広めの中分けの黒髪とサングラス、白い背広に濃紫色のシャツと、中々に癖の強い出で立ちで共通している。(ただ、彼以降に登場し、現在メインのバトルもの担当のキャラクターたちに比べるとまだ控えめに見えるから不思議である。)


また、旅行地の気候や回想シーンなどでは上着を脱いでシャツの袖をまくっていたり、逆に防寒着をまとっていたり、ラフな柄シャツ姿であったりと微妙な差異も存在する。それでも、カラーは紫や白を主としており、本人なりのこだわりがあるのかもしれない。


髪型は2本のアホ毛が特徴で、作画によっては昆虫の触覚にも見える。普段はセミロングの真ん中分けだが、2021年10月26日の動画では珍しくオールバックにしている。顔立ちについては作画によってだいぶ印象が異なるが、凡そシュッとした雰囲気のそこそこの美形。一方、担当者の作風によっては細目の三白眼だったり額が異様に広くテカっていたりと何処か胡散臭さが強調されたりもする。とはいえ、当初メインだった奇食旅では、毎度のように様々(且ついずれも強烈)なリアクション顔を披露していることもあり、リスナーからはこの容貌の差異について言及されることは殆どない。寧ろ、作画担当者それぞれのタッチで描かれるコミカルな表情レパートリーを楽しめる分、色んな意味でおいしいキャラクターとも言えるかもしれない。


因みに幼少期の姿は、初登場時の回想シーンでは丸刈り頭で太めの体型をした如何にも「田舎のわんぱく少年」といった風袋だったが、後に明かされたより詳細な過去(食べるのに不十分な極貧生活時代)の描写では、顔立ちは現在の鬼頭そのままに年相応に低身長、且つ極貧家庭らしく痩せこけた風貌と、初登場時の回想シーンとは全く異なる姿になっていた。


性格編集

一人称は基本的に「俺」。時折「私」。

「奇食」「秘境」「奇祭」に対する好奇心・探究心が凄まじく、それらの情報を知るや日本を飛び出し現地へと足を運ぶほどの行動力の化身。それらと向かい合ってきた長年の実績からなのか、自信に満ちた言動を用いており、どこか高潔さも感じさせる。海外を旅するだけあってか知性的な部分も随所で見られ、現地民とも通訳を介さず普通にコミュニケーションをとれるほどの語学力や、奇食の感想を他の一般的な食材に例えた食レポ、またモノローグ内で時折挿入される詩的な表現など、文章力の高さが窺い見れる。


一方で、自身の趣向のためなら手段を選ばない部分もあり、佐竹からも「強引」「豪胆」といった言い表し方がされることも。特に「奇食」については世界的に違法とされる希少動物を捕食するために裏取引を行使したことも何度かあり、中には鬼頭の夢の実現の為に犠牲になった同道の友や現地ガイドも存在するが、以後もその探究を諦める様子はない。一応、いざというとき自身や仲間の生存確率を上げるために万全の準備を心がけるようにはなったが。


ただ同時に、こうした対象の品々や土地、文化に向き合う姿勢も非常に真摯であり、長い年月をかけて現代まで継承された人々の文化や自然に対する強い敬意を抱いていることが随所で見受けられる。彼にとっての「奇食」は、「先人たちが未来へ種を繋ぐために生み出した知恵の結晶」という認識があり、味や臭いの良し悪しに素直な評価を下すことはあっても決してお残しはしないことを何よりのモットーとし、食前には「いただきます」と食材に対する感謝の一礼を払っている。…なお、毎度のようにこの一礼のセリフは演者のヤシロ氏のアドリブか、毎回その食材に絡めたダジャレで読み上げられている(例}ネズミ=「いただきマウス」、猿=「いたモンキーます」…など)。最近は吹き出しで既にダジャレが盛り込まれており、同行者(特にゼッター)もそれに続いてダジャレを絡めた台詞を放つ場面も多くなった。


これまで食した奇食の中には、体が反射的に拒絶反応を起こすほどの強烈な味や臭気を放つ劇物や、食材となった生物への普段の個人による抵抗などから食べる事に躊躇する料理が出されることもあったが、その際は「気合一閃!」と覚悟を決めたり、途中で箸が止まる可能性も考慮して一気に口に流し込んででも平らげたりなどで乗り切り、なんとか完食を遂げ続けている。この際に発せられる普段より更に1~2オクターブは高い猿叫とも怪鳥音とも言えるような甲高い奇声もご愛嬌。


「秘境」については、長い年月によって生み出された大自然の風景、古代の賢人の歩んだ足跡などロマン溢れる景勝地は当然ながら、ときには人間の愚行によって誕生してしまった負の遺産についても触れることがあり、それぞれ己の目で認識した上で様々な想いを巡らせている。特に後者については、現在もまざまざと残る当時の爪痕を前に、自身を含む今を生きる現代人がここから何を学ぶべきかといったメッセージ性を帯びた一文で動画が締めくくられることもあった。いずれも鬼頭にとっては「神聖な土地」という認識で共通しており、そのため聖地を安易に荒らしたり、それらをダシに訪れる観光客を狙った強盗を働く輩には強い憤りをみせ、(飽くまで逃走経路確保が主目的だが)怒りを込めた反撃をお見舞いすることもしばしば。この際も、上述の奇食のときと同様に甲高い奇声を発することも。


その他、事業に成功し莫大な資産を有していることもあり、こうした旅のための渡航や現地ガイドの手配(危険地に赴く際にはチップも弾んでいるらしい)、非合法ルートで奇食を堪能する上で1000万円もの出費を出す、その他にも絵に描いたような大金持ちの暮らしっぷりをみせたり(いかにも高級な家具が置かれた見晴らしのよい高層タワーマンションの自室、ガウン姿でワインを飲んだり、両脇に美女を並べたりなど)と、羽振りの良さを常々みせる一方で、1~2皿の料理で3万円超える出費に驚いたりと一般的な金銭感覚も持ち合わせている様子。

ちなみに所有しているクレジットカードは「バンクオブドバイ・ファースト・ロイヤル」である。



能力編集

元々が貿易関係の業種だったこともあってか言語能力に明るく、作中では通訳に頼ることなく各国旅先で知り合った現地の人々と普通に日常会話をしてみせている(一部ガイドからカタコトの日本語で話しかけられる場面もあり、この際は日本語で会話しているものとおもわれる)。ただし、パプアニューギニアのジャングルで出逢った未開部族・マッドマンの言葉だけは理解できず、この時は同行していた現地の女性ガイドに通訳してもらっていた。


観察眼にも優れ、一代で事業を成功させた実績も避ることながら、秘境旅ではトラブル発生前に嫌な予兆を早期に察知したり、その危機から安全圏に脱するための手立てを状況から見出したりと、たびたびそうした側面を顕にしている。対象の人物の性質や本質を見抜く場面でもそうした鋭さを見せており、佐竹との何度かの付き合いで彼の持つ不幸と生命力という両極の特性を見出した他、伊集院茂夫との遭遇時は彼から感じる血の匂いに強い警戒心を向ける元に対し、鬼頭は伊集院が自身らへの敵意を持っていないことを察知し、弁明する彼の言葉を受け入れ元を制止している。


こうした人物を識別する能力、そして財力もあってか、交渉にも長けている。

旅先では時偶に「残されては困る」という理由で奇食の提供を拒否されたり、「あんな不気味なところに行きたくない」とガイドから案内を拒絶される場面もあるが、料金を倍額出してでも目的のものを提供させている。最近は多少の金額では動きそうにない相手も多く、各国通貨の札束を握らせるという強行に出ることも増えた(曰く8000万円まで出せるらしい)。当時失業により金銭的な不安を抱えていた佐竹についても、旅のお守り役にするため「給与付きのアシスタントの仕事」を持ちかけ、途中で手放すまいと「仕事は永年契約」「違約金は高い」と言いつけている。お互いの趣向を知る仲の飛田新治には、彼の癖なら食いつきそうな淫靡な単語をチラつかせ、まんまと奇食旅に参加させている。


また、第六感とも呼ぶべき感性の鋭さも各所でみせており、曰く付きの土地で霊や死神、佐竹に張り付いたオーラを幻視したり、ときには食材となった動物の心の声まで聞こえたりと、いわゆる霊感が強い体質である模様(彼の影響を受けてなのか、最近は同じく奇食に挑戦する面々もこうした動物たちの意志を感じ取っているが、鬼頭は「幻聴だ!」と遮っている)。


その他、よく佐竹やゼッターの常人離れした生命力を指して、それぞれ「アンデッドマン(不死身人間)佐竹」「フェニックス(不死鳥)佐伯」といった表現で讃えている鬼頭だが、本人も二人と出会う以前より奇食を原因とする様々な食中毒に罹りながらも次の回には何事もなかったかのように復活しており、彼も二人に負けず劣らずの生命力の持ち主でもある。更に言うなら、そうした罹患の元となった動物を(医師の診察もしくは自身の調査で)把握しておきながら、以後も躊躇いなく食しているあたり、神経の図太さでは彼ら以上とも言える。


戦闘面編集

一部奇食にまつわる話題で裏社会とのつながりを見せる鬼頭だが、彼自身はあくまでも一般人であり、チャンネル内の他シリーズ主人公である武闘派極道組織の方々拷問ソムリエ(元)殺し屋のメロンパン職人など、殺しも含めた戦闘を日常的に繰り広げている面々のような戦闘術は持ち合わせていない。


しかし、旅を繰り返す内に狂人や獣と遭遇する場面も増え、その際に同行していたガイドが犠牲になる(中にはガイドになりすました強盗から命を狙われる)ことも多かったためか、中期からスーツの懐などに様々な護身用グッズを携行し、自らも一通りの護身術を体得するなどするようになった。2023年11月9日付の動画では、殴った勢いで拳を傷めたとはいえ、素手で本物のヤクザをぶっ飛ばしたことさえある。


また、紅林や伊集院など数々の修羅場をくぐって来た一部の戦闘者の視点では、鬼頭も食に対する話をする際に並々ならぬオーラを纏っているとのことで、実際、これまで奇食に参加した戦闘者たちも、奇食を前に鬼頭からの「お残し厳禁」の言葉には有無を言わさず従わされている。裏社会の最強狩人である伊集院からも、直接実力を確かめた元にも劣らないオーラを鬼頭から感じ取られ、「猛者」と言わしめたほどである。


因みに、携行している護身グッズは毎回様々で、現代技術が搭載された軍事用の武装品から日本古来の暗器、中には「金弐拾万円の純金製メリケンサック」など無駄に高価なものまで存在する。その内、暗器に関しては『バグアカデミア』での展開にて、後の同行者となる赤城永吉の実家が営む老舗の骨董店にて購入していたことが明かされた。一部の外道からはそうした暗器を扱う姿を指して「ニンジャだ!」と恐れられたこともある。

なお、こうした物騒な品々をどうやって各国に持ち込んでいるか(検問を通過しているか)は不明。おそらくはここでも、彼の言う裏とのつながりを行使しているとおもわれる。


使用した道具・武器編集

  • 鉄板入りバトルシューズ

京極組吉岡戒炎遊馬大介らが使用した仕込みブーツとは異なるが、その名の通り鉄板の入った靴で相手を蹴り抜く。

  • 手の内

無刀捕りに用いる秘武器。

  • 閃光玉・煙玉

相手の視界を無くすために使用。

  • 癇癪玉

点火して相手側に投げ、大きな破裂音と火薬のにおい・煙で敵を混乱させる。

特に野生動物相手に効果が高い。

  • 万力鎖

分銅を結わえ付けた鎖で、鎖分銅ともいう。公式Twitterはどこぞの狂人と似たような異名で彼を「鎖分銅の鬼頭」と呼んでいた。

  • 三又分銅

分銅を三又に付けている。微塵ともいう。

  • 粘着弾

ホプキンソン効果を利用した砲弾。関連会社と思われるオーガヘッド財閥が開発し、最強粘度に開発されている。

  • スタンガン仕込みシューズ

足の裏にスタンガンを仕込んだシューズ。ヤクザキックを食らわせた相手に高圧電流をお見舞いする。

  • ナイフ

「殺傷用途」ではなく「秘境探検におけるさまざまな危機脱出」の為に携行しているものと思われる。秘境探索に同道した女性ガイドが巨大落石に脚を挟まれ身動きがとれなくなったまま48時間経過し、彼女の体力の限界や死の危険も見え始めていた為、これでやむなく彼女の脚を切断。直後にゴムチューブで即座に止血し、大急ぎで街へ帰還し病院にかつぎこんだ。

一度引鉄を引くと、銃口から銃弾ではなく幾本もの通電ワイヤーつきの針を発射し、針を撃ち込んだ相手を感電させて無力化する拳銃型スタンガン。アメリカの警察で採用されているものと同タイプ。天羽組野田一も使用したことがある。

  • スタンロッド

新体操の棍棒のような形をしたスタンガン。佐竹&紅林を連れて西アフリカのシエラレオネを訪れた回で、異常進化したチンパンジー「マーチン」率いる凶悪チンパンジー軍団の撃退に使用。野生動物同士の争いではまず喰らわない「電撃」という特性もあってか、本気モードの紅林の全力パンチ直撃でもKOされず持ちこたえたマーチンもこのダメージには驚愕し即座に逃げ出した(なお、同じく猿にまとわりつかれていた佐竹にも貸したが持ち手を間違え盛大に自爆していた)。

  • 捕火方(とりびほう)

20㎝ほどの長さ・握り拳ほどの太さをした筒で、所定の場所に点火すると筒先から炎と煙をまき散らす(射程はそれほど長くはないが攻撃の特性上、多勢を相手にした乱戦に強い)。戦国時代~江戸時代に日本で使われていた携帯用火炎放射器とも呼ぶべき忍具(その出自を考えると、入手元は結構使われる「手の内」や鎖分銅と同じく永吉の実家の骨董屋か)。佐竹とともにベネズエラの首都・カラカスに赴いた回で、世界最大の45階建てスラムビル「ダビドの塔」で強盗たちから襲撃を受けた際、鬼頭が囮として差し出した現金に目がくらんだ強盗へぶちまけ、強盗達を怯ませ退散させた(なお、ここでも佐竹は扱いを誤り自爆)。

前述した鎖分銅の柄に取り付けた強化武器で、鬼頭自身による手作り。鎌は相手を殺さないよう、あえて錆びたものを使用している。




過去編集

世界中の食品を日本に持ち込む それが我が社の使命!

かつては稼ぎが少なく足が死ぬほどクサイ父親の下で幼少期を過ごしており、基本1日3食もまともに食べられず、梅干しが晩御飯という日もある程の極貧生活を送っていた。そんな中(どういった経緯かは不明だが)イナゴの佃煮を初めて食する機会があり、その美味しさに感激したことを切っ掛けに奇食に目覚め、以降は古今東西の奇食文化の研究、および昆虫の飼育(無論、食べるため)に没頭していくことになる。


中学時代は生物部に所属。先輩部員に「この虫は食えるのか」という頓痴気な質問や自ら調べた実食例をぶつけて困惑されたり、他の生徒たちからも虫を食べている噂(事実)が広まり気持ち悪がられ距離を置かれたりもしたが、同じ部員でクラスメイトである柳川萌子という理解者にも恵まれ青春を謳歌した。また齢の離れた従兄弟の不来方ひな太によると、当時の鬼頭は「虫取りで取った虫をほぼ食べてた」らしい。


こうした食に困る生活の経験から必死の努力を重ね、成人後に一念発起し世界中の食を輸入する貿易系の食品会社「オーガヘッドフーズ」を創立。社名は自身の名字の英単語変換となっている(オーガ(orga)=鬼、ヘッド(Head)=頭)。また、この頃には地元の郷土料理(おそらくイナゴと同じ昆虫食)を食べ回っていたとのこと。

(商社マンである飛田新治ともこの頃に取引相手として知り合い、それぞれ方向性は違うが「趣味にかける情熱」で意気投合し、よく呑みに出かける仲になった。)


30歳になる頃には総資産10億円規模の大企業に至るまで成長。そのまま早々に会社を売却して数十億とも言われる莫大な資産を手にし、本格的に奇食の探究に没頭。世界中を巡り、本編初登場の時点で既にワニ、サル、ヘビ、コウモリなど(回想エピソードではゴリラも)、日本ではまず食用として出回ることのない動物を食材とする料理を食べてきたことを明かしている。また奇食を求めてときには僻地へと足を運ぶことも多くなり、その経緯から太古の遺跡や大自然の織り成す秘境、現在まで残され続ける奇抜な文化に対する興味が目覚めたという。

(この頃に後述される木仏蓮元雲嵐とも秘境巡りの中で知り合った模様。)


本編での活躍編集

当初は「奇食ハンター」を名乗り、食レポをメインとした海外旅行記をメインに、以後「実は秘境ハンターでもある」「奇祭ハンターでもある」といった形で、食以外の分野での旅が展開されるようになっていったが。中期からは秘境旅をメインとし、目的地へ向かう道中の腹ごしらえとして奇食が挿入されるという形で定着する。


趣味を通し世界各地で同趣の人々とも接点が生まれ、作中では現地ガイドの他、顔なじみらしい友人らも数多く登場しており、本人の弁によれば「世界中にコネクションを持っている」とのこと。それぞれの分野で食について日夜研究する歴史研究者や生物学者もいれば、中には(法外な金額を要求しつつ)非合法な動物を食するための場を設けてくれる見るからに怪しい者までおり、本人も闇市にも足を運んでいることから裏社会と通じている可能性がある。


「お残し厳禁」を己に課しているのは上述通りだが、臭い…特にホンオフェやハウカットルなどのアンモニア性の激臭に人一倍敏感で苦手だと後に知る事となり、これからの奇食との闘いに備えて克服しようと努めているが、今現在までそれが叶った様子はない。

特に世界最凶の激臭チーズとして悪名高いリンバーガーに挑んだ回は過去一番の苦戦を強いられた。事前情報でそのチーズが足踏み製法で作られるを知り、難敵を予想してか食前に覚悟を決めるため奇食ではなく普通の美食を楽しみ(この際珍しくモノローグで視聴者に謝罪している)、いざチーズの実食では一口目を運ぼうと顔に近づけただけで体が拒絶反応を起こし、同時に父のクサイ足のトラウマを思い起こすこととなり命の危機すら覚えていた


奇食と秘境を経験するため様々な国を旅してきたが、治安の悪い国では犯罪に巻き込まれることも多く、本人は「腐るほど経験している」と語っているものの、当初は明確な対処の手段を持たず、そのときの旅費を全額奪われてり、問答無用とばかりにズタボロになるまで叩きのめされたりすることもあった。また相手が人間ならまだしも、秘境での自然の脅威や野生獣による被害でその時同行していたガイドや友人を失うという経験をすることも多くなり、こうしたとき、相手に抵抗しうる武力が必要だと痛感。


以後は秘境の環境に合わせ、酸素ボンベやガスマスクなど自ら万全の装備を揃えるようになった他、2022年からは上述された護身用の各種道具を懐に忍ばせたり、また自らも護身術を一通り修め、強盗や猛獣に遭遇した際も相応の対処ができるようになり、同行者に死者が出ることも少なくなった。


盟友・佐竹博文との出会い編集

2021年元日の動画にて、同じくチャンネル内シリーズ主人公を務めていた佐竹博文と運命的な出会いを果たす。


当時、商社マンとしてコンゴ共和国の支社に出張していた佐竹と共通の知人(支社長)を介して邂逅。そのまま3人で現地のレストランで奇食を堪能したが、ウイルスに感染し、それぞれ帰路で黄熱病を発症。搬送された日本の病院で再会した二人はそのまま連日重篤状態で生死の狭間を彷徨ったが無事に回復。この経験から鬼頭は佐竹を「同じ病を戦い抜いた友」と認め連絡先を交換。以後は(コンゴでの発病とこれまでの病欠が原因で解雇され)求職中だった佐竹を食事に誘ったり、彼が殺人事件の容疑者として冤罪をかけられた際には(日頃の経験もあり)取り調べの対策方法を教えていた他、無実を晴らすべく弁護士と共に方々に手を尽くしていた事が語られている。その他、全くの偶然から再会することも多かったが、いずれもその都度二人揃って不幸な目にあったりしていた(もっとも鬼頭も元々衛生状態の悪い食べ物や環境が原因で彼に負けず劣らず様々な病気を経験し克服してきたのだが。)


こうした腐れ縁ともいうべき付き合いの中、鬼頭はますます佐竹に愛着を持ち、同時に彼の「あらゆる災難を引き寄せてしまう不幸体質」と「どんなに追い詰められても最後は復活する生命力」という二極の特性を認識。そして再就職が(やはり不幸が原因で)うまくいかずにいた佐竹を旅のアシスタントとして誘い、以後は二人で秘境旅に出かけることが多くなった。また、その佐竹の同棲中の恋人根岸千恵や、彼の命を救って以来交友が続いていた紅林二郎など、佐竹を介して新たな知遇を得ることにもなった。


一時期は、以前から同趣の友人で中国拳法の達人でもある元雲嵐の加入により佐竹が秘境旅に参加する機会が減っていた。この頃の佐竹や紅林は、彼らの生活圏で起こった京羅戦争の発端である城ヶ崎賢志とそれぞれ因縁が生じており、脚本の事情で下手に舞台を離れさせることが出来なかったのかもしれない。


バグアカデミアでの展開編集

今度は元のほうが瓜生龍臣視点のEL戦争に加勢するためか旅に参加しなくなり、『バグアカデミア』での登場以降は再び佐竹と、もしくは当初のように一人旅を展開するようになった。


その『バグアカ』での初投稿回では、アチラでシリーズ主人公を務めている佐伯・ゼッターランド・博子と遭遇。視聴者から「女性版佐竹」とも通称されるほど、彼に負けず劣らずの不幸体質+生命力持ちの彼女だが、最終的に佐竹と揃ってとんでもない怪現象を巻き起こし、鬼頭も、奇跡とも呼ぶべき一部始終の出来事や、それでもやはり当然のように生きている二人の生命力と、いつもの2倍増しで驚かされた様子であった。


このゼッターの登場を皮切りに、同じく主人公キャラで先にバグアカに移籍していた飛田新治、完全新キャラクターの赤城永吉アリス(有馬文太)(共に23年登場)、不来方ひな太(24年登場)と、奇しくも新展開になって新たな同行者が続々と登場することになった他、復讐を終えた元も、再び鬼頭の旅に乗り出すことになった。また、こうした交流が増えたこともあり、最近は奇食や秘境に留まらない新たな展開が描かれることも多くなり、現地警察による誤認逮捕・服役体験、武装集団による拉致といった絶体絶命のピンチがあったり、中には2回に渡って同じ旅行地を巡る回が描かれることも。


更には、2023年7月26日には鬼頭が少し早い里帰り的感覚で、バグ大の『元裏社会の最強殺し屋・瓜生龍臣』シリーズにゲスト出演。瓜生龍臣と共に国内で奇食を堪能(?)して交流を果たすなど、チャンネルの垣根を越えて異様なフットワークの軽さを見せている。


関連キャラクター編集

鬼頭と同じく海外探訪をテーマにした主人公キャラで、「Dangerous is life」をモットーとする自称「危険愛好家」。


鬼頭とは、危険度の高い秘境で何度も遭遇している腐れ縁的な関係。ただ、秘境を神聖な土地として敬意を抱いている鬼頭にとっては、個人のスリルのために秘境(ときに奇食)を楽しむ彼の姿勢は決して受け入れられないようで、鬼頭は「正真正銘の狂人」と評している。リンバーガーの食レポ回では、先に食して嘔吐、そのまま半死半生といった様子で退場した木仏のその後について「知らないし興味もない」とひどくドライな回答をしている。その後、木仏はシリーズごとバグ大や漆黒の姉妹チャンネルである「エモル図書館」に移籍した。しかし、エモルが2022年にケイコンテンツから離れたことで姉妹関係が解消されたこともありバグ大やバグアカに再登場することは(権利の関係もあり)まず無いと思われる。


チャンネル最初期のシリーズ主人公で、数々の災難に遭遇してはその度にぎりぎりのところで生き残る最も不運な不死身の男。鬼頭はモノローグや他者への紹介の際によく「アンデッドマン佐竹」と紹介しているが、いつの間にか裏社会でもその呼び名で定着してしまった模様。


鬼頭とはコンゴでの邂逅以来交流を深め、後に秘境旅のアシスタントを務めるようになる。はじめは「(本人に悪気がないにしろ)一緒にいると不幸が2倍になる気がする」として内心距離を置きたがっていたが、失業中のサポートやプライベートでのトラブル、その他悩み事を抱えた際に一役買ってもらっており、なんやかんやで持ちつ持たれつの関係に。また、秘境旅では奇食、目的地までの過酷な道程、狂人猛獣との遭遇、その他の事故と、毎度のように散々な目に合わされている(加えて、もし辞めようとすれば「違約金を請求する」と半ば脅しのようなことも言われている)ものの、そうした苦労の末に到達した秘境では、鬼頭と同じく様々な想いを巡らせ、彼がこうした土地にロマンを抱くことにも一定の理解を示すようになった。また、鬼頭に千恵や紅林を紹介した佐竹だが、彼も鬼頭を介して元という新たな知遇を得ており、旅以外での交流も描かれている。


2023年のバグアカデミアでの展開では、鬼頭の会社の仕事を紹介してもらい、臨時ではあるものの、久々にサラリーマンらしい仕事ができて喜んでいた…そして、いつも通り事故に巻き込まれていた。その他にも佐視点の物語の節々で鬼頭が絡むことも多くなった(これまで通りの秘境旅に加え、上述のような仕事の紹介、中には奇病の副作用による妄想…など)。最近は鬼頭の方も、節々でみせる佐竹の優しさに感じ入ったり、一緒に年甲斐もない小遊びに興じたりなど、他の同行者の前ではみせない軽いノリをみせることも多く、損得勘定ではなく人間性として佐竹を気に入っている様子も散見される。


本編とは展開が異なるTVアニメ版でも、出会い方は異なるが苦楽を共にし親交を深めていた。


佐竹の同棲中の恋人。

いつも自身を支えてくれる彼女を労いたいという佐竹の願いを聞き入れ、ずっと行きたがっていたという二人のブラジル旅行の案内役を買って出た際に知り合った。…当然、鬼頭のブラジル入りに目的は奇食であり、ヤシの木の下から掘り出した幼虫を食べる姿にはドン引きしていた。奇食を除けば旅行は大成功…となるはずだったが、佐竹の釣った巨大ピラルクを食べたことで佐竹と鬼頭が倒れて結局お釈迦に。佐竹も「今回ばかりは自分が鬼頭を巻き込んでしまった」と反省していた。


TVアニメ版では「オーガヘッドフーズの秘書」という設定で、佐竹抜きに以前より面識があったことになっている。


バグ大の「紅鬼伝説_元ヤン紅林二郎」の主人公。類稀な戦いの才能を持つカタギ最強の男。

佐竹にとってフリーター時代の紅林は何度も命を救って貰った恩人でもあり、求職に難航している彼を見かねたのと、その高い戦闘能力を買われ、佐竹の紹介で秘境&奇食探訪に同行する事になった。結果的に一時期、それぞれシリーズ持ちのチャンネル内主人公が3名も同時に登場するという構図が描かれる運びとなった。


数々の狂人を相手取りまたある時は交流を結んできた紅林をして、鬼頭は「過去指折りの狂人」であるらしい。当然ながら、佐竹同様に「腹ごしらえ」と称して食べさせられる奇食には毎度のようにゲンナリしているが、超が付く程の負けず嫌いを発揮し、まるで喧嘩でもしてるかのような啖呵を切りながらなんとか完食している。とはいえ流石の紅林と雖も、毎回SAN値をゴリゴリ削られている模様。


こちらも時期的に自身も関わった京羅戦争が激化したこともあってか途中から旅の参加を中断(佐竹には違約金で脅してでも繋ぎ止めたが、紅林とはまだそこまで交流がなく、戦闘面でも元がいるので執着がなかったせいもあるかもしれない)。その後も自警団「愛天雄」としての活動であったり桜庭恵吾率いる愚連隊「桜花会」と抗争を繰り広げたりと、鬼頭もそうだが佐竹との接点がますます薄くなってしまった。もっとも交流自体は変わらずの様子で、2023年のお正月特別動画では、佐竹も加えた3人で「チームカタギ」として登場。「カタギ」という割に皆それぞれギリギリの死線をくぐっていることをネタにしていた。


23年には紅林が長年目指していたという教師の夢が実り壱世学園高等学校に教員として務めるように。定職に落ち着いたことで鬼頭との旅に給与目当てで同行する理由もなくなってしまったが、12月21日投稿の動画にて、旅の日程が面接日とカブってしまった佐竹の代役として久々に紅林に白羽の矢が立つ形で再登場。回想シーンやイッキ見を除いてバグアカでの初登場に加え、また何気に初の鬼頭とサシでの交流の様子が描かれ、鬼頭も教員として忙しそうにしつつ、喧嘩の腕前もちょっと(?)ヌケた部分も相変わらずな紅林に嬉しそうな様子をみせていた。


鬼頭の古くからの友人で、訪れた秘境で何度か邂逅している内に同志と認め合うようになった。

佐竹を連れた旅の途中で入ったレストランで再会。奇食や秘境への好奇心旺盛な所と驚異的な戦闘力に目を付けた鬼頭からの誘いを快く受け入れ、以後は頻繁に旅に同行。「一緒にいると新たな発見があり退屈しない」らしく、鬼頭や佐竹を訪ね日本にもよく足を運んでおり、実質ボディガードのような役目を担うようになった。


鬼頭からは「秘境をこよなく愛している中国人の富豪」と認識されているが、後にその正体は「裏中国拳法ニ大巨頭」の一角として知られる名うての殺し屋であることが後述の瓜生龍臣視点の物語の中で判明した。(当時、瓜生その他の殺し屋と何の接点もなかった鬼頭は知る由もない)。肩書通りその実力も凄まじく、鬼頭チーム加入後は銃やナイフで武装した犯罪者集団を相手取っても無双の働きを見せている。

…一方、あまりに凄まじい悪臭を放つ奇食を理由をつけて遠慮しようとしたり、鬼頭からは却下され仕方なく食べることになった際には「私には漢方薬がある~」などの悲鳴にも近い掛け声で実食におよんだりと、戦闘時とは打って変わり情けない一面を見せることも。


事情をどこまで把握しているかは不明だが、宿敵翠蘭打倒のためEL戦争に参戦する元に、鬼頭は自社の未使用施設を活動拠点として提供した。その後、『バグアカデミア』の鬼頭視点のストーリーの中で、元はその復讐の決着後、故郷の村で療養に入ったことが触れられた。


2023年7月2日にはバグアカにて元の秘境旅での活躍をまとめたイッキ見動画が投稿され、その最後のシーンにて鬼頭シリーズでの再登場が告知され、同月4日に鬼頭が元の快気祝いの為に中国を訪れとうとう再会を果たした。大分シリアス路線が続いていた元だが、鬼頭との旅では相変わらず征く先々の国の文化や奇食に様々なリアクションを見せている。また同年8月29日の動画で鬼頭は、元の故郷の集落に学校を建てるため寄付するらしき発言をしている。


尚、元は鬼頭の盟友として主に護衛として同行していたものの、本家のエルペタス戦争に参戦したため2023年11月を最後に出番はない。高次元の戦闘者である宿命か、元が負傷で動けない時は後に登場した暗殺一族の末裔である赤城永吉が旅に同行する機会が増えており、裏を返せば、元が健全な時は永吉の出番は少ない。


バグ大の「拷問ソムリエ_伊集院茂夫」の主人公。凄惨な事件の被害者や遺族に寄り添い、法が取り逃した外道を葬ることを生業とする「拷問ソムリエ」。

国外にターゲットが逃亡するなどの事情がない限りは基本的に国内(作中世界の架空の街々)でしか行動しないため、海外を練り歩いている鬼頭とは接点ができることはまずない


……と思われていたが、偶然にも自社を来訪することになった鬼頭を狙った強盗集団「蛇咬」が、伊集院の今回のターゲットとなったことでまさかの邂逅を果たす。このとき鬼頭に同行していた元は、伊集院の背負う業の匂い(これまで多くの外道を拷問をもって惨殺してきた)を警戒し、彼への攻撃を開始。伊集院も誤解を解こうとしつつも、元の凄まじい戦闘力に無意識に殺気を滲ませ、一触即発の事態へと発展してしまう。しかし鬼頭は、自身の長年の観察眼から「伊集院は敵ではない」と判断し未だ訝しむ元を説得してその場を収め、伊集院たちの目的である襲撃犯のである村雨たちの身柄を譲渡した。


ターゲットを捕縛して立ち去ろうとする伊集院を呼び止め、元に匹敵するであろうその実力に途轍も無い魅力を感じて奇食・秘境巡りの旅に同行しないかと持ち掛けた。伊集院は、元の見抜いた自身の業の深さもあり丁重に断りつつ、鬼頭もまた元に劣らぬオーラを纏っていることを感じ取り、一夜で二人もの強者に出会えたことにやや嬉しそうな様子で去っていった。


…因みに余談だが、伊集院は蛇咬を調査する上での副産物として鬼頭の現在の奇食旅の情報も掴んでいたが、この際のカットで鬼頭がカース・マルツゥ(ウジ虫入りチーズ)に丸ごと齧り付こうとする姿で描写されていた(本編ではナイフから掬った一口程度しか食べていない)。奇食ハンターの噂話に尾ビレ背ビレが付いたのか、それとも再チャレンジして本当に敢行したのかは不明。


『バグアカデミア』の前身『漆黒アカデミア』で展開されていた「佐伯ゼッターランドの人生」の主人公だったキャラで、様々なイロモノ系企画に挑戦させられているフリーの女子アナウンサー。本人の意志ではないが、何気に鬼頭や佐竹と同じく奇食や秘境、そして奇病や事故と縁がある。


その二人が初登場したチリでの秘境旅にて、奇しくも同じ地を取材に訪れていたことで遭遇、そのまま共に社会問題になっている不法投棄された廃車の山を見物しに行くことに。この際、丁度まさに車両を乗り捨てしようとする犯罪者二人組を発見し、気付かれたことを警戒した彼らに襲われるも、佐竹・佐伯がほぼ同時に嘔吐・下痢の4口砲台と化し、更には謎の地盤沈下で犯罪者を撃退。この一連の出来事を目撃した鬼頭も、彼女に佐竹と同じ特性を感じずにはいられなかった様子。


その後、東アフリカでの奇食旅でまたしてもロケと重なり再会。それぞれ鬼頭は一人旅、ゼッターは同行したディレクターと別行動中で二人のみでの遭遇となった。そのまま鬼頭の奇食に付き合わされる形で、ネズミの素焼き、アフリカマイマイの煮物を共に食べることになるが、女性でありながらこれまでの同行者に負けずとも劣らぬガッツで見事完食、何気に節々で鬼頭のダジャレにも順応するなどノリの良さもみせた。なお、現地の少女からカップル扱いされたり、大雨により帰れず同じ屋根の下で一晩を過ごすことになる、その晩に大量発生したマイマイのヌルヌル地獄を経験する…など、何かとフラグが立ちそうなシチュエーションもあったが、鬼頭は終始全くブレることはなかった。


なお、この再会で以後は鬼頭と友人関係を築いたようで、最近はTV関係の仕事をやっている知り合いを紹介してほしいと鬼頭に頼みに現れたり、紛争地のジャーナリストやミステリーハンターなどの新たな路線を思い立って鬼頭に協力を求めたりと頻繁に自宅を訪れ、そのまま今回の奇食・秘境旅のパートナーとなる展開が定着した。2023年4月にゼッターシリーズが完結してからは脇役として鬼頭シリーズや佐竹シリーズに登場している。


鬼頭のシリーズでは珍しい新キャラクター。鬼頭が旅先で用いる護身用暗器を密かに取り扱う老舗骨董屋の跡取り息子。実は実家は室町時代より長年国に仕えた暗殺者の一族で、現在は既にその役目は下りているものの、その伝統を今日まで守り続ける由緒ある家系でもある。


佐竹や元がそれぞれの事情で同行できなくなった際、新たな護身グッズを求めて日頃贔屓にしている彼の店に久々に来訪。顔馴染みの永吉から猫手の実践を見せてもらうも、暗器とは無関係のその凄まじい握力に目が止まり、是非とも旅に同行してほしいと懇願。実家の掟で国外へ出ることを固く禁じられている手前、永吉本人も興味はあるものの丁重に断っていたが、鬼頭は決して折れず、彼の実家と三悶着ほどしてようやく許しを受け、タイへの旅に連れ出した。


早速の奇食による洗礼にはこれまでの同行者たち同様に辟易としていたものの、初めて訪れた海外やその土地の文化には心を揺さぶられ、鬼頭もこの際に改めて永吉の家の歴史を知り、彼がこれまで見たり体験することの出来なかった様々な世界を見せてやると約束した。またその実力も、鬼頭の見識では「元に負けずとも劣らぬ」と評する通りで、偶然立ち寄ったお祭りの中で起こった火災に乗じ火事場泥棒を働く外道を、暗器と不思議な武術で撃退してみせる活躍をみせた。


鬼頭の古い盟友である元が旅に同行できない時は高い確率で登場しており、(飛田にも言えるが)元が健全な時は同行する機会が相対的に減る。故にリスナーからも「元と永吉のコラボが見てみたい」と言う旨のコメントが散見されるのも珍しくなく、鵺の一族雷一族と同じ暗殺一族の末裔だけに本家チャンネルの出演も望まれているほどである。


永吉と同じくバグアカでの新展開にて登場した新キャラクター。バーを経営するトランス女性で、店での話題作りのために始めた海外旅行の末に奇習・奇祭に魅了された自称「奇習LOVER」(奇食ハンターを名乗った鬼頭との交流で自ら命名)。


旅先のバヌアツ共和国のレストランで偶然知り合い、奇食・奇習を共に堪能。後に連絡先のメモを頼りに鬼頭が日本にある彼女の店を訪れたことで再会し、以後はアリス主導で鬼頭の方がお供役として同行(参加料が発生する場合は2人分を出資)するという形で、頻繁に旅に出かけるようになった。


普段は凡そ即断即決で豪胆な鬼頭が、同行中のモノローグで「彼」か「彼女」か、「アリス(源氏名)」か「文太(本名)」かで未だ呼び方を迷う珍しい姿をみせているが、他者を気遣う心根の優しさやなんでも話せてしまう懐の広さ、また飛田と同じく趣味への情熱などは非常に気に入っている様子で、登場間もないにかかわらず、旅のパートナーとして同行する頻度が非常に高い。


元々は鬼頭・佐竹・木仏と同じくバグ大初期からの主人公。海外旅行をテーマにした主人公キャラで、世界各地の性風俗を愛好する自称「世界風俗マイスター」。


早々に共演した木仏と違い、2022年に漆黒アカデミアに移籍しその後、長らく封印状態にあったため鬼頭とは接点が全く無かった。鬼頭と共演したのは鬼頭と佐竹がバグアカに移籍した後の2023年4月18日の動画とかなり遅い。この時に鬼頭とは食品会社時代からの取引相手 兼 飲み友であったことが判明。ペルーにて奇しくも再会を果たし、そのまま食事に誘う形で奇食に連行。元々互いの趣向を認識し合っていたこともあるのか、料理のビジュアルや調理法に動揺や驚愕はしつつも、鬼頭にシンクロするように雄々しく実食におよんでいた。そして、鬼頭がペルー奥地のアマゾネスに伝わる「バージンの涎で作る酒」の話を持ちかけ、それぞれ奇食とエロスへの探究心から森林奥地の集落へと赴くことに。実際に作られる瞬間を前に、30過ぎの男二人で少年のように期待に目を輝かせて待ち構えたが…。


経営者時代からの付き合いということもあり、お互いの人格をよく理解し合う間柄であるものの、鬼頭は飽く迄、飛田の「自分の主義に真っ直ぐな姿勢」に好感を持っているだけで、ピンク店巡りについては(夜の店で働く女性達に対する職業差別はしないものの)「共感できん」と断じている。性経験についても恋仲とならない限り受け入れないとして、ときに嬢からアフターの誘いがあるがいずれも断っている。また平時でも何かと(シモの方向で)意味深な言動をみせたり、一般人女性に対しても臆面なく色目を向けることもあるため、現在は「常に一緒にいたくはないが偶に会いたくなる男」という評価で落ち着いている模様。

…ただ、鬼頭も鬼頭で過去には「エロマンガ島」という名前に一喜一憂したり、「精力増進」を謳うフィリピンの奇食を前にフィリピンギャルへの思いを馳せたりもしていたこともある。


最近は奇しくも飛田の旅の日取りと目的地がカブり空港で再会し、(ピンク店が開く夜まで時間があるので)そのまま鬼頭の奇食に付き合うという展開も増え、また鬼頭を介して佐竹とも知り合い、交友を育むこととなった。


バグ大の「元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣」の主人公。現在は株式会社モーリーの一員。かつて裏社会最強と称される程の凄腕の暗殺者だったが、現在はその稼業から足を洗い貴凛町にて移動式メロンパン屋を経営。元とはEL戦争やエルペタス戦争にて共闘している。


鬼頭がバグアカに移ってからの2023年7月26日の動画でまさかのコラボ。この回では、貴凛町で催される夏祭りに瓜生の経営する「うりゅうのメロンパン」も出店することになるのだが、何故か鬼頭もこの祭りに店主の鬼頭と共に奇食に(有料で)挑戦するという謎コンセプトな屋台を出店していた。その経緯については後の8月27日の佐竹回にて説明され、鬼頭は最近になって「奇食屋台ビジネス」なるものを始め、全国各所の祭りに自ら屋台を出店しており、この回の中で(またしても再々登場した)カース・マルツゥを調達する様子が描かれた。


瓜生は自身の店の客足が落ち着いた頃に祭りの散策に出かけ、その奇食屋台を偶然発見する形で鬼頭と邂逅することになる。客がまるで寄り付かない異様さに瓜生も足早に横切ろうとするも、鬼頭から呼び止められ、妙に後ろ髪を引かれる言葉と矢継早な話術に丸め込まれてしまい、結局奇食に挑戦することに。ロッキー・マウンテン・オイスターは「特に男としてタマは嫌だ…」という理由で真っ先に拒絶、三聴を選ぼうとするも生きた子ネズミを食べることに対して幻聴が聞こえるほどの罪悪感を抱いて拒否したため、消去法でカース・マルツゥを食べる羽目になる。その異臭と食感、そして挑戦料3800円という地味にイタい出費に耐えて挑戦をクリアした瓜生は、何故か鬼頭が戦友に見えて握手を求める手にも応じてしまっていた(しかし、真っ先に拒絶したロッキー・マウンテン・オイスターが3つの中で一番マシな選択肢だったのは皮肉な話である)。


そのまま続け様に「共に世界を回ろう!」という鬼頭の誘いは丁重にお断りした…のだが、今回の騒動(逆恨みで他店の食品に針を混入した外道の始末)を終えた頃、瓜生を探して鬼頭が再登場。遠目でもわかる凄まじい覇気を放っており、そんな彼にまたもや押し切られて連絡先を教える羽目に…つまりは今後、今度は瓜生が彼のシリーズに出張するという可能性が生まれてしまった。


  • 田中

バグアカでの新シリーズ中期より登場するようになった、鬼頭宅に務める執事。

何かと騒がしい鬼頭とは真逆の冷静沈着な男性。主に鬼頭が日本にいる際の描写で登場している他、海外旅中の鬼頭のスマホに国際電話をかけている。


ここ最近は、日本での鬼頭の日常シーンでの登場が多く、なんやかんや佐竹ともよく顔合わせする間柄。一度、佐竹が鬼頭宅に来訪しているタイミングで二人が前回の旅行地での虫刺されで感染した熱帯熱マラリアで嘔吐・昏睡する場面に出くわし、直ぐ様病院を手配して救っている。


…なお余談だが、彼の登場前後よりバグアカ・バグ大両面で「田中」姓のキャラクター(いずれも一話切りの単発キャラ)の登場頻度が異様に高くなっている。よくいる名字であるのは確かなので、単なる偶然なのか…?


24年に新たに登場した完全新キャラクター。

鬼頭と齢の離れた従兄弟で、その頃の癖から鬼頭のことは「ジョニー(丈二兄ちゃんが極端に簡略化されたもの)」と呼んでいる。


夏場になるとよく鬼頭宅に訪れては二人で山なり川なりに出かける間柄だったが、ある時を境にパッタリと交流が途絶えていたという。2024年6月6日投稿の動画にて、ひな太の方から鬼頭の消息を辿り20数年振りの再会を果たす。実はひな太は起業家を目指しており、オーガヘッド・フーズで成功した鬼頭に弟子入りを懇願するため鬼頭を探していたらしい。鬼頭も若者の熱意を無下には出来ないとして、経営者として重要な即断即決の精神を学ばせるため、自身の奇食旅に付き合わせることに。その日の内に今回の目的地であるスペインに飛び、贔屓の食品研究所にて開発された赤ちゃんのうんち(の善玉菌)で作られたソーセージを堪能した。その後は「行く宛がない」といって(執事の田中も味方につけて)再度鬼頭に泣きつき、そのまま鬼頭の邸宅に居候することになった模様。


少年時代の鬼頭と野生児のような遊びに興じていたが、幼少期のひな太は臆病かつ虫が大の苦手で、現在も何かと情けない泣きっ面を顕にしている。しかし、鬼頭と別れてからの高校時代は札付きのワルでもあったらしく、後日の6月16日投稿動画での回想シーンにて、あの桜庭恵吾と五分で渡り合ったこともある実力者であることが判明。ただ、一度スイッチが入ると止まらなくなる悪癖があるようで、スコットランドで遭遇したチェーンソー狂人をパンチ一発で鎮めるまでは良かったが、そのまま相手の得物を奪って切りつけてやろうと狂気を曝け出し、鬼頭が機転を利かせて幼少期のなだめ方を行使することになった。


これまで食べた奇食編集

  • 三聴(サンチョウ)/中国(広東省)…産まれたてのネズミと香草の踊り食い。
  • カース・マルツゥ/イタリア(サルデーニャ自治州)…ウジで発酵させたチーズ。腸内で生存したウジ虫に腸を食い破られるリスクがあることから「世界一危険なチーズ」とも呼ばれる。チーズ自体の味は悪くないのだが、チーズにくっついているウジ虫の方は不味いらしく、プチプチした触感が気持ち悪いとのこと。瓜生シリーズにも登場し、瓜生龍臣はこれを食べて初めて味覚を取り戻したことを後悔した。ちなみに(まさかの再登場を果たした)サルデーニャ島の店主のおじさんによると、煎ったカナブンにカース・マルツゥを塗って食べるというアレンジも存在するとのこと。
  • 猿脳(エンノウ)/中国…生きた猿の脳みそ。のちにエボラ出血熱に感染した。
  • キビヤック/アラスカ…アザラシの体内で発酵させた海鳥の漬け物。数ある発酵食品の中でも相当な悪臭を放つことで知られる。この他にアラスカ独自の奇食としてアクタック(クジラ・アザラシの脂身とベリーと雪の和え物)も紹介された。
  • ロッキー・マウンテン・オイスター/アメリカ(コロラド州)…牛の睾丸(キン●マ)の唐揚げ。グロテスクな見た目に反して味は非常にうまいらしい。動画では他にもサボテンの唐揚げとガラガラヘビの唐揚げが紹介され、どれも鬼頭が食べた奇食の中では美味の部類とされるが、ボリューミーだったらしく、食後に胃がもたれてしまっていた。後にセントラリアに行くときは佐竹とともにこれを食し、佐竹も美味いと舌鼓をうっていたが材料を知ると一気に気力が萎えていた。元が鬼頭シリーズに登場した際にも食されており、元も「なかなかにコクがある」と舌鼓を打った。瓜生シリーズにも登場したが、瓜生龍臣は男としてこの料理は真っ先に拒絶した。当シリーズに登場した寄食の中でも登場回数が多い。
  • バロット/フィリピン…孵化直前のアヒルのゆで卵。一見すると普通のゆで卵のようだが、その中に入っているアヒルの胎児は非常にグロテスクで、見た目の気味の悪さは数ある奇食の中でもトップクラスである。
  • ホンオフェ/韓国…発酵させたガンギエイの刺し身。後述のシュールストレミングに次いで世界で2番目に臭い食材と言われ、汚い公衆便所の便器にも例えられる猛烈なアンモニア臭を発生させることで有名。
  • 牛の頭のスープ、ブタのトマト煮、シンナー缶で煮込んだ牛のクズ肉と脳みそ/ケニア…ダンドラ・ゴミ集積所の住人たちの日常食品。外部の人間が食べるとまず間違いなく体調不良を起こす代物で、鬼頭もその例外ではなかった。
  • ゴキブリミルク/南アフリカ(ケープタウン)…食糧難に備えて研究されているゴキブリの食材。胎内で出産し母乳で育てるパシフィック・ビートル・コックローチの母乳を用いた食料。
  • オオコウモリ/バヌアツ…オオコウモリの赤ワイン煮。
  • コオロギの素揚げ、生のジムシ(コガネムシ)の幼虫、猿の燻製肉と脳みそ/コンゴ共和国…2021年の正月企画として佐竹博文と初共演。この時に食べた猿の燻製肉と脳みそにウイルスが含まれていた様子で、後に2人そろって黄熱病に感染した。
  • エタグ/フィリピン(マニラ)…豚肉の燻製を蛆虫が湧くまで熟成させたハム。他にもタミロック(生のフナクイムシ)とスープNO.5(牛の生殖器と睾丸のスープ)も紹介された。また注文でのセリフに書かれていたものの言及・実食されなかった料理に『トゥスロブブワ』というものがあり、これはプソ(フィリピン版おにぎり)を豚の脳みそをベースにしたソースにディップして食べる寄食である。
  • 胎盤の肉団子/中国…人間の胎盤を材料にした料理。実際に産後の滋養として胎盤食が存在する。
  • ゴリラの肉/コンゴ共和国…回想回、今から10年前の話。その後、出血熱を発症した模様。ちなみに鬼頭が食したマウンテンゴリラはワシントン条約で国際保護動物に指定されており、本来なら食す事は禁じられているが、秘境を探していた途中で遭遇し、襲いかかったため止む無く地元ガイドが射殺、ガイドの故郷の村が近くにあったのと、その村がゴリラを食す習慣があったため、供養も兼ねて村人に振舞われる事となった。その肉は獣臭がひどい上にひたすら固く、日本人の鬼頭には噛み切ることのできない代物であった。
  • カエルジュース/ペルー…生きたカエルをそのまま、または屠殺してマカや蜂蜜と共にミキサーにかけジュースにしたもの。カエルは世界各国で食べられる主要なタンパク源の一つであり、カエルジュースは「ペルーのバイアグラ」とも呼ばれる。
  • ヤンビー/中国(貴州省玉屏県)…貴州省の少数民族・トン族に伝わるスープで、トン族の言葉ではベーレイと言う。山羊の胃袋の内容物を使ったスープで、様々な草を食べているのもあり薬効性があるため味こそ不味いものの、翌日はめっちゃくちゃ快便だったらしい。他にも蜂子酒(蜂の幼虫を漬けた酒)やオケラの炒め物、社飯(旬の野菜などを食材にした炒飯)も紹介され、ヤンビー以外は美味であった。
  • パニキ/インドネシア(バニュワンギ)…食用の大コウモリを丸ごと一匹チリソースで煮込んだ食べ物。食用に養殖されたコウモリを使うため感染率は極めて低いが、鬼頭は運悪く何らかの病気に感染した模様(ヒューマンバグ大学公式からのコメントによるとヒストプラズマ症とのこと)。
  • ライオンとカバの肉/ケニア…ケニアの知人から野生動物(ライオン)の肉を入手したという報を聞いた鬼頭が食したいとケニアを訪れた際、偶然にも車に轢かれて死んだカバに遭遇し、カバは本来国際保護動物で食す事が禁じられているが、事故死なら多少持って行っても罪に問われにくいとの事で、人が群がる中で腹回りの肉を入手し、ライオンはソテーに、カバは厚切りステーキとして食された。最初に食べたライオンの肉があまりにも獣臭く固かったためか、次に食べたカバの肉は特に可もなく不可もない牛肉のような味に感じられたという。後にカバを解体した際に付着した血液経由なのか、リフトバレー熱に感染した。なお、ライオン肉は後述のホキティカ・ワイルドフーズ・フェスティバルの回の冒頭でも食しており、この時は「ベリーグッドだ」と舌鼓を打っており、調理次第では美味いのかもしれない
  • ラクダの丸焼き/サハラ砂漠(エジプト)...サハラ砂漠の遊牧民族・ベドウィンが結婚式などの祝い事の際に作る特別な料理。重量はなんと600kg、世界最大の料理としてギネス認定されている。地元のガイドによると、これで80人は腹を満たせるとか。作り方は、ゆで卵を魚の腹に詰め、それを鶏の腹に詰め、さらにそれを羊の腹に詰めて、最後にそれをラクダの腹に詰めて、巨大な鍋で24時間かけてじっくり煮込むというもの。ぶっちゃけ料理版マトリョーシカといったところか。料理には年を取って働けなくなったラクダが使われるため肉は固いものの、このシリーズの奇食としては珍しく味は決して悪くない。鬼頭もこの料理には大満足していたが、お供のピラフと合わせて一皿の量が数kgと大量なため、残さず腹に詰め込むのがひと苦労で、もう少しで吐きそうになるところだった。なお、鬼頭がこの動画で訪れた国の名前については何の説明もなかったが、後に制作された下記のウドンゴの動画の最後部にて、エジプトであることが語られた。
  • 台湾の夜市/台湾…夜市とは中華圏や東南アジア各地に点在する、夜中に営業する屋台や露店の集合市場であり、鬼頭はこの回ではこれといった料理を定めておらず、逸品を求めて訪れており、この夜市で臭豆腐(納豆菌で発酵させた豆腐)と毒蛇肉湯(毒蛇の薬膳スープ)と蜂の丸揚げとドブネズミの照り焼きと鶏の睾丸の煮込みを食した。
  • クング・ケーキ/マラウイ(マラウイ湖周辺)…アフリカ南東部のマラウイ湖に大量発生するフサカ(蚊の一種)による「蚊柱(推定50万匹の集団)」の中で水に濡らした鍋をふるって蚊を捕まえ、集め固めて焼いた、いわゆる「蚊100%ハンバーグ」。普通のハンバーグの7倍ものタンパク質を含むと言われている。ちなみに鬼頭はマラウイ湖の水に触れた際に運悪くビルハイツ住血吸虫症に感染した。
  • ピュラチレンシス/チリ…「鋼鉄のホヤ」「生きた岩」とも呼ばれるホヤの一種。見た目は岩のようで、中身は真っ赤な肉と血のような体液で満たされており、海水の1000万倍ものパナジウムを含んでいて強烈な金属臭を放つという。鬼頭はこれを食べた後、いつものように体調不良を起こし、血のように真っ赤な便が大量に排出された。この他にはピコロコと呼ばれる巨大なフジツボも紹介され、カニに似た味がするらしいが、その中身は指先でつまめるほど小さかった。
  • ハウカットル/アイスランド…頭と尾・ヒレ・内臓を取り除いたニシオンデンザメの肉を土中に数ヶ月埋めて常温発酵させた後に4ヶ月干した非常食で、ハカールとも呼ばれる世界屈指の激臭料理。他にもルーグブロイズ(ライ麦を原料にした蒸しパン)やスーリル・クルットスプンガル(羊の睾丸を羊の乳清に漬けて発酵させた料理)も紹介された。
  • ブランカス/マレーシア…日本では天然記念物の扱いを受けているカブトガニの丸焼き。カブトガニの血液は医療効果があるため医療目的で漁獲され、血液を抜かれた後に病院から料理店へ払い下げられるため、一般の市場には出回らない。味はカニに似た感じで悪くはないものの、卵にはフグの毒と同じテトロドトキシンが微量に含まれている。鬼頭は食後に体調不良を起こし、中毒の可能性を疑ったが、幸いなことに帰国後の検査では陰性と判明した。他にもカエルの炒め物とサゴムシ(ヤシオオオサゾウムシの幼虫)のフライも紹介された。
  • サワートゥカクテル/カナダ(ドーソンシティ)…ドーソンシティにあるバー「サワートゥカクテル・クラブ」のみで提供されている、人間の足の親指のミイラの入ったカクテル。禁酒法の下にあった1920年代、兄・ルイと弟・オットーのライケン兄弟が吹雪の中を酒を密輸していた際に事故に遭い、ルイの足の親指が凍傷になったため止むを得ず切断、記念にと親指を酒瓶に漬けて長年放置していたのを、のちに発見されて度胸試しに提供したのがはじまりであり、飲む際に親指にキスをすると記念に証明書が貰える。間違えて親指を飲み込んだ場合は25万円の罰金が課せられる。余談ではあるが、万が一に備えて予備の親指がストックされており、現在でも切断した親指を募集しているとのこと。
  • 童子蛋(ドウジタン)/中国(浙江省東陽市)…鶏の卵を10歳未満の男児の小便「童便」に漬け込んで茹でたゆで卵の一種。歴史は古く、昔の中国では童便は薬効があるものとして扱われていたため保存食として考案された。近年ではその製法と臭いから地元でも食べられない人が増えており、劇中では鬼頭は人一倍アンモニア臭に敏感なため、汚い公衆便所の便器にも例えられるその激臭に卵を味わう余裕などなく、これをかまずに丸飲みするしかできなかった。
  • 水煮活猫(シュイヂュウフオマオ)/中国(広東省)…広東省の「猫食文化」のひとつで、生きている猫を撲殺した後に解体し、香辛料や野菜と一緒に鍋で煮込んだ料理。猫は肉食動物である上に、熟成させずにすぐ調理するため、肉は筋張っている上に獣臭もあり、あまり美味いとは言えない。鬼頭が訪れた店では、目の前で生きている猫の頭を鈍器で撲殺する様子まで公開していた。
  • 欲望の炎の中の龍/中国(北京)…中国の首都・北京にある、陰茎の料理を専門とする高級レストラン「鍋里荘(カリソウ)」の名物料理。中国語での正式な料理名は不明。ウシ科の動物・ヤクの長大な陰茎を丸ごと調理したものにニンジンで作った龍の頭と尾を飾り付けてある。その味は例のごとく非常に生臭く、並み外れた性欲増進の効果があるという。この他には牛・馬・犬・鹿など6種類の陰茎と4種類の睾丸を野菜と一緒に鍋で煮込んだ料理(正式な料理名は不明)が登場し、2品合計の値段は日本円にして2万円相当であった。
  • ウドンゴ/タンザニア…色々な種類の土をペレット状に固めた食品。現地ではミネラル豊富で健康に良いと言われるが、実際に食べると口の中の水分がすぐに奪われてカラカラになってしまい、飲み込むにはかなりの量の水を必要とする。ちなみに鬼頭は治安が悪いことで有名なダルエスサラームの市場でこれを購入した直後、二人組の強盗に襲われてボコボコにされ財布を奪われたが、これだけは何とか死守して持ち帰ることができた。さらに後日、彼はアメーバ赤痢に感染して下痢と嘔吐が止まらず、病院で長期間苦しみ続ける結果となった。
  • 犬の肉の照り焼き、ゴカイしゃぶしゃぶコブラの料理のフルコース/ベトナム…ベトナムで滋養強壮に効くと言われる料理。この中には、生きて動いている状態のコブラの心臓を入れたカクテルもある。ちなみに鬼頭の感想では、犬の肉の照り焼きは味は悪くないものの、食べるには精神的に抵抗感があり、ゴカイのしゃぶしゃぶは予想通り非常にまずく、コブラの料理が最も美味だった模様。これらの料理の値段は日本円にして合計3万6000円相当で、コブラの料理が最も高価らしい。
  • キリンの肉/南アフリカ(ヨハネスブルグ)…本来キリンは絶滅危惧種に指定され、野生のキリンの狩猟は禁じられているが、国立自然公園内のキリンを、生態系のバランスを維持するために一定の数だけを射殺して、供養も兼ねて提携しているレストランに卸している。キリンは草食動物であり、基本的に草食動物の肉は美味いはずだが、レストランで出されたリブソテーは肉汁が無くてパサついており、獣臭も目立って美味いとは言えなかった。もしかすると年老いた個体の肉だったせいかもしれない。他にも前菜としてモパネワーム(ガの一種の幼虫)が生きたまま出された。なお、ヨハネスブルグは世界的にも非常に治安の悪い都市として有名であり、鬼頭も目的の店に向かう途中で二人組の強盗に襲われ財布とスマホを奪われている。
  • ゴキブリの素揚げ/マダガスカル…マダガスカル固有のゴキブリ・マダガスカルゴキブリを素揚げして塩を振りかけた料理。日本のゴキブリと違って森に生息し、落ち葉や果物を主食としているため病原菌は保菌しておらず、タンパク質も豚肉の2倍以上含んでおり、現地の人々は好んで食べるが、サイズは日本のゴキブリより2倍も大きく、昆虫食に慣れているはずの鬼頭でも躊躇するほど不気味な外見で、味の方も今にも吐きそうになるほど壮絶にまずい代物であった。ちなみにこれの前菜として、キャッサバの葉をすりつぶして香辛料と混ぜ豚肉と和えたペーストを白米のご飯にかけて食べる料理・ラヴィトゥトゥが出され(マダガスカルの人々はもともと東南アジアからの移民の子孫であるため米が主食である)、こちらは日本人の口にも合う美味しさで、鬼頭も感激して2度おかわりするほどであった。
  • 牛癟火鍋(ぎゅうひつひなべ)/中国(貴州)…貴州に伝わる高級料理で、牛の胆汁や牛癟(胃の内容物)を香辛料と共に煮込んだスープ。牧草が程よく消化されかかっているため身体に良いが、糞になる一歩手前なため臭いが牛糞そのもので、薬膳味もあってはっきり言って不味い。家畜の胃の内容物を使ったスープという点では、前述のヤンビーと同じ系統の料理と言えるだろうか。この回では偶然にも会社の仕事で白酒の取引に来ていた佐竹博文に出会い、佐竹と白酒の蔵元と一緒に会食した(佐竹は明らかに嫌がっていたが蔵元の機嫌を悪くしたくなかったため仕方なく付き合った)が、運悪くレストランで鳥インフルエンザに感染し、鬼頭と佐竹は後に回復したが蔵元は亡くなった。
  • ムベク(ドブネズミ)の串焼きとクンビクンビ(シロアリ)の刺身/マラウイ… 世界でも最貧国の一つと言われるマラウイでは、どちらも貴重な動物性タンパク源である。鬼頭が現地のレストランで食べたムベクの串焼きは、ろくに火を通していない生焼けだったため食感は最悪で味はドブ臭く非常に不味い。一方、クンビクンビは日本のシロアリよりも大型で、グロテスクな見た目に反して意外なほど美味であり、ジューシーな食感でカシューナッツのような後味がするという。なお、鬼頭は生焼けのムベクが原因で食後ハンタウイルスに感染し、しばらく死の淵を彷徨った。ちなみにシロアリはアリの仲間と思われがちだが、分類上は昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科でゴキブリに近い種類である。
  • イグアナのスープ/メキシコ…イグアナを皮ごと全身ブツ切りにして丸ごと煮込んだスープ。肉自体は鶏肉に似た味でスープも美味いのだが、皮の部分が異常なほどに臭く、糞便よりも臭いがさらに強烈で、料理の味と臭いが全く釣り合っていない。この悪臭には鬼頭も食欲を減退させられ、「シェフは臭い抜きに失敗したのか!?」と疑っていた(真相は不明)。他にはウイトラコチェ(黒穂病に感染したトウモロコシ。人体には無害)のケサディージャと、芋虫(マゲイワーム)のソテーのトルティーヤ添えとエスカモーレ(ツヤハダアリの卵)が紹介され、鬼頭はいずれも美味いと評していた。
  • ホキティカ・ワイルドフーズ・フェスティバルの料理/ニュージーランド(ホキティカ)…ニュージーランドの奇食の祭り(後述の奇祭欄の「ホキティカ・ワイルドフーズ・フェスティバル」を参照)で食した奇食で、ワームスシロール(揚げたミミズをネタにした巻き寿司)、カンガルー肉とトド肉のバーベキュー、馬の精液のジュースを食した。鬼頭いわく、カンガルー肉は美味であったが、ワームスシロールは泥臭く、トド肉は口の中に例えようのない獣臭さが充満し、口直しに飲んだ馬の精液のジュースはりんごフレーバーで味付けしてありトド肉の悪臭は消えたが、その代わりに精液の青臭さでトド肉の1000倍の不快感を体感したという。余談だが、トド肉は日本でも北海道の特産品として調理済の缶詰が販売されている。
  • パンダの肉/中国(上海)…ジャイアントパンダは絶滅危惧種の動物で国際的に厳しく保護されており、中国でも密猟者には重罪(場合によっては死刑)が課せられるが、それにもかかわらずパンダの肉を食べてみたいと熱望する金持ちが後を絶たないため、そこに目を付けた裏組織が秘密裏にパンダの肉を使った料理を闇市のレストランで提供している。組織の方もパンダ保護区での密猟や動物園からのパンダの窃盗(死体も含む)は命がけのため、刺身一皿が日本円で1000万円という法外な値段で、鬼頭も現地で知人から話を聞くまで何も知らされておらず、それでも食べたいという誘惑に負けて1000万円を支払ってパンダ肉の刺身を食べた。パンダはの仲間だが、笹と竹しか食べないためか脂身は少なく爽やかな味で、マグロの赤身にも似たような食感らしい。しかし、鬼頭は大金と引き換えにパンダの肉を食べたことで、間接的ではあるがパンダの密猟に加担したことになり、食した後は多少の後ろめたさはあった模様。ちなみに、大昔のパンダの化石に人間の道具で傷付けられたと見られる痕跡が見付かっていることから、原始時代の人類もパンダを捕らえて肉を食べていたとする説がある(言うまでもなく原始時代には野生動物保護の法律は存在しなかった)。
  • アトランティックターポンの刺身とアルマジロの丸焼き/コスタリカ…中米コスタリカの知人から、コスタリカの巨大淡水魚・アトランティックターポンが美味いと聞いて、知人の同行のもとジャングルを訪れ、一本釣りで2メートル級の大物を釣り上げることに成功。知人の叔父に調理してもらおうと移動する途中で野生のアルマジロを発見し、知人が目ざとく捕獲した。アトランティックターポンは地元の住民にとっては美味らしいが、日本人の鬼頭からすれば、自己消化作用の強い魚で腐敗臭が強く、さらに魚を〆ていない上に血抜きもしないまま刺身にしたため血の味も濃く、「クサイ×マズイ」との事。一方アルマジロの丸焼きは、背面の甲羅が銃弾を弾くほどに硬いため、身の柔らかい腹部から食さなければならないが、豚トロに似たような風味で非常に美味との事。なお、アルマジロは現在、生息数が減少傾向で、市場での販売価格は日本円で40〜50万円と言われる貴重品である。
  • フンコロガシの香辛料スープ/タイ…昆虫食が盛んなタイに観光に来た際、偶然にも昆虫食を提供するレストランを見付け、レシピにフンコロガシ(オオタマオシコガネの幼虫と成虫)の香辛料スープがあったので注文した。フンコロガシは味自体は悪くないものの、動物の糞を常食にしているため、香草や香辛料で濃い味付けをしても糞の臭いは消えず、鬼頭は味わわずに一気食いして乗り越えた。他にもセミとコオロギの炒め物を注文し、クセのある食材を美味く調理しているとシェフの腕を高く評価した。
  • ナマケモノの肉/ペルー…ナマケモノの肉の情報を聞いた鬼頭は、まずイキトスの市場がナマケモノの肉を扱っていると聞いて訪れたものの出回っておらず、そこで出会った現地のガイドから獲りに行った方が早いと言われ、ガイドの所有するクルーザーに乗ってアマゾン川を所要時間約20時間を有して生息地域まで移動。ナマケモノはほとんど動かない上に警戒心も全くないため、あっけないほど簡単に捕獲することができた。ガイドの故郷が近くにあるとの事で村まで移動して調理してもらった。警戒心のないナマケモノは解体されるまで暴れる事もなく、またあまり動いていないため筋肉が発達していないせいか肉はブランド牛並みに柔らかく非常に美味であり、鬼頭は「奇食史上最高の味かもしれん」と絶賛した。ちなみにアマゾンのジャングルでは、素早く動く動物は敵に見付かりやすく、逆にほとんど動かないナマケモノは目立たないため捕食される危険がむしろ少なく繁栄しているという。余談だが、前述のアルマジロの肉もイキトスの市場では甲羅を剥いだ状態で安く売られているという。また猿肉も売られていたが、これまで何回か猿肉を食べては伝染病に感染した経験からかなり臆していた。
  • エロのソースとパン/カメルーン…鬼頭が後述のニオス湖(秘境)を訪れる道中で食した料理。アフリカの各地方で薬草として扱われているエロの葉をソースにしたもので、深緑色の毒々しい色に反して癖になる苦味があり、モチモチのパンに塗って食べると美味。
  • トラの料理のフルコース/ロシア(モスクワ)…ロシアの極東地域に生息するトラの一種・アムールタイガーは、野生での生息数がわずか500頭とも言われる絶滅危惧種であるにもかかわらず、その美しい毛皮や漢方薬に用いられる骨を目当てとする密猟が絶えない(そもそも密猟が絶えないから絶滅危惧種になっているわけだが)。また、その肉は闇相場で1kg当たり日本円にして18万円の値段が付くという。鬼頭は知人の誘いで、モスクワの裏通りにある豪族御用達の高級レストランの裏メニューでアムールタイガーを使った料理のフルコースを食した。一般に肉食動物の肉は獣臭が強い上に固くて不味いと言われるが、トラは肉食動物であるにもかかわらず、メインディッシュのステーキは若干のクセがあるものの柔らかくて美味であり、骨を漬け込んで熟成させたワイン(日本円にして170万円)も肉によく合い、生殖器を煮込んだスープは生臭いものの滋養に良く、鬼頭自身もすぐに効果が現れた。しかし、もちろんアムールタイガーの肉を食べることは違法で、知人もそれを承知で鬼頭をレストランに誘ったのだが、会食が終わった直後、突如としてレストランに警察のガサ入れが入った。鬼頭は知人の手引きでレストランからの逃走に成功したものの、その直後に発砲音が響き渡り、知人の生死は不明となっている。
  • 麻薬入り冷やし中華/日本(元ネタは中国)…とある中華料理店の冷やし中華が中毒になるほど美味いと聞き食べに訪れ、味は普通だが何故か毎日食べたくなると連日通うようになり、偶然にも佐竹博文も連日訪れていた。やがて二人は体調不良になり、病院での診察の結果、麻薬成分が検出され、問題の店の冷やし中華が原因だと察したが、それでも麻薬中毒からなかなか抜け出せずその後も店を訪れていた。しかし、やがて警察のガサ入れにより店から麻薬の材料であるケシの実や粉が大量に発見され、店主は逮捕されて店も閉店した。店主がこのような犯罪行為をした動機は「コロナウイルスで失った客足を取り戻すため」であったという。なお、この動画のタイトルは「大麻入り冷やし中華」となっているが、実際に冷やし中華に混入されていたのは大麻ではなくケシであるためこれは間違い(制作者側もタイトルの間違いを認めている)。また、この動画の元ネタとなった事件は日本でなく中国の江蘇省で発生したものである。もともと中国ではこの他にも店の常連客を増やす目的で麺料理のスープに麻薬を混入する事件が少なからず発生しており、警察の摘発を受けている。
  • 闘牛の睾丸のソテー/スペイン(アンダルシア州マラガ県アロラ)…死亡した闘牛の睾丸をソテーしたもの。出された料理は盛り付けが芸術的で、白子のようにとろける肉質と上質の脂を持っているが、シェフの臭み抜きが甘かったのかアンモニア臭が漂っていた。しかし鬼頭は闘牛に挑むマタドール(闘牛士)の気分で完食した。
  • カピバラの肉/ベネズエラ(カラカス)…カピバラの肉をステーキ状にしたもの。出された料理は捌いたカピバラの頭も店側の「特別サービス」として添えられており世界最大のげっ歯類(ネズミの仲間)に恥じない大きさに鬼頭も面を食らっていた(鬼頭も噂でカピバラは食べられると聞いていたらしい、食べる時は「可愛かろうがカピバラとは巨大なネズミ、げっ歯類なら飽きるほど食べてきた」と意気込んでいた)。味は少し臭みはあるものの豚肉に近く香辛料で臭みを抑えている為、「大きい分食べ応えがあり普通に美味い」「カピバラだと言わなければ普通に日本でも出せるレベル」と評していた。ちなみに鬼頭は過去にリスとビーバーも食べたことがあるらしい。
  • ラムの脳みそ煮込み/スペイン…子羊の脳みそ丸ごとと内臓をトマトとチーズをベースにしたスープに煮込んだ料理。白子に似た食感と濃厚な味と、内臓の各部位の旨みが引き立ち美味。他にもモルシージャという豚の血を使ったソーセージも登場した(モルシージャはブラッドソーセージのスペインでの呼び名であり、ドイツでは「ブルートヴルスト」、フランスでは「ブーダンノワール」など欧州各地によっては呼び名と風味が異なる)。
  • フライドバター/アメリカ…大きなバターの塊にホットケーキの素をまぶして揚げた食べ物。鬼頭曰く「カロリーモンスター」「ジャンク料理の極み」「頭の悪い料理」「寿命を縮めるカロリー爆弾」。鬼頭は不味さを確信しながらもなお注文して食したが、衣から流れ出る灼熱のバターで口の中を火傷した上に、大量の油とバター脂と糖分の三重奏によって一気に胸焼けを起こし、しばらくは揚げ物を食べたくないほどのトラウマになった。
  • リンバーガーチーズ/ベルギー…人体の体臭の原因の一つとされるリネンス菌で発酵したチーズ。中世の修道士がチーズを作る際に牛乳とチーズの元を足で踏んで混ぜたのが起源だという。それ故に激臭が酷く、偶然同席して例のチーズを食べた木仏はチーズを吐き戻し(この時鬼頭は「現地の宝を吐くんじゃない!」と抗議していた)グロッキーになり、鬼頭ですら「過去最悪の難敵」と覚悟し、精神を安定させるために事前にカルボネートフラマンド(ベルギー産のビールで煮込んだ牛肉を使った肉料理)を食べ、例のチーズを食べている時も強烈な臭い(鬼頭の父の足のきつい匂いに似ているとの事)に苦しみながらワインで流しきる程であった。
  • スリ(ゾウムシの一種)の幼虫とピラルクの塩焼き/ブラジル…佐竹博文とその彼女・千恵がブラジル旅行をすると聞き、コーディネーターとして協力を買って出、奇食を味わってもらおうと地中を掘ってスリの幼虫を生で提供した。最近鬼頭はNO加工奇食にハマっていたため調理せずに頭を取って食べ、白子のような食感だと満足していたが、奇食に興味の無い佐竹と、特に千恵は気味悪がったものの、鬼頭の好意を無下にはできないと嫌々食べた。ちなみに現地ではパンに挟んで食べるのが流行っている。その後、佐竹は川の船釣りで体長3メートルもの巨大魚・ピラルクを釣り上げることに成功。ピラルクは現地では主に塩焼きにして食べ、脂の乗った白身が美味との事で佐竹と千恵も大満足したが、近年ブラジルの川では、環境の変化でたまに毒素の多い魚が存在し、ピラルクの肉をたらふく食べた鬼頭と佐竹は毒素の影響で横紋筋融解症にかかり、コーラみたいな尿が噴出するなど重症化して入院した。一方、千恵は食べた量が少なかったためか大事には至らなかった。
  • トナカイ肉のステーキと舌の煮込み/ロシア(カムチャツカ半島)…ロシアをはじめとする北欧やカナダでは古くからトナカイの肉を食べる文化があり、独特の獣臭はあるものの、牛肉に似た食感があって美味。舌の煮込み(略してトナタン)も独特のザラザラした食感にスープが肉に染み込んで極上の美味であった。しかし、鬼頭が訪れたレストランでは外国人観光客向けにトナカイの頭部の剥製をテーブルに置くサービスを行なっており、これが鬼頭には嫌がらせとしか思えないような不快感を及ぼす事に。鬼頭は愛らしいトナカイの剥製と目が合うたびに罪悪感に見舞われながら食する事となった。
  • グラブ・ジャムンと羊の脳みそカレー/インド…グラブ・ジャムンは濃縮乳と小麦粉を混ぜた生地を油で揚げ、シロップに漬けたもので、世界一甘い菓子とも言われる。鬼頭はまず屋台でこれを食し、歯が溶けるかと思うほどの甘さを味わった。その後、レストランで羊の脳みそカレーを注文。羊の脳が原型を留めたグロテスクな見た目とは裏腹に、香辛料と脳の濃厚な味が合わさった上品な味わいに「久々の当たり」と絶賛していた。羊の脳みそカレーは、後日チャンド・バオリの階段井戸を訪れた際に佐竹、紅林と共に食している。現実世界の日本でも『世界のごちそう博物館レトルトシリーズ 珍食材シリーズ』に選ばれており、かなり人気の高い料理である。
  • カワウソの頭丸ごと姿煮/日本…文字通りカワウソの頭を丸ごと煮込んだ料理。多少グロテスクな見た目に反して美味。かつてカワウソは日本にも生息しており、明治時代までは肉も食べられていたが、現在では日本のカワウソは絶滅したと考えられており、国際的にも商業目的の取引は禁じられている。しかし、鬼頭は失業中の佐竹を元気付けようとして、絶滅危惧種の肉を扱う違法料理店に誘い佐竹にカワウソの頭の姿煮をふるまったが、偶然にも佐竹は面接のためにシンガポールに訪れた際にカワウソの集団に襲われ、もう少しで死にそうな目に遭って帰国した所であった(もちろん面接も落ちた)、それでも自身を元気付けようとする鬼頭の善意を汲んだ佐竹は、自身を奮い立たせようとかぶりついた。
  • オリックスの焼き肉/ナミビア…アフリカ南西部の乾燥地帯に生息するウシ科の草食動物・オリックスの肉を焼いたもので、現地のナミビアでは御馳走とされていると同時に、『勇気・優美さ・誇りの象徴』として国章にも描かれている。脂肪が少なく歯ごたえがある一方、口溶けは柔らかくて美味だが、この料理店では前述のカムチャツカ半島の店と同様の趣向で観光客向けにオリックスの頭部の剥製をテーブルに置くサービスを行っており、鬼頭はこの剥製を目の当たりにして罪悪感に見舞われながら食する事となった。
  • クルージュ・ドゥ・ムートン/フランス… フォアグラ名産地のペリゴール地域発祥の、羊の睾丸をレモンやパセリと共に調理した料理。白子のような食感に反してアンモニア臭がキツく、地元フランス人も奇食扱いしている。人一倍アンモニア臭に過敏な鬼頭は苦戦しながらも何とか完食し(例の如くその後はグロッキー状態に)、そんな鬼頭を店員は「大和魂」と讃えた。
  • マッド・ハニー/ネパール…世界最大のミツバチ・ヒマラヤオオミツバチから採れる蜂蜜。ヒマヤラオオミツバチは険しい断崖絶壁に営巣するため、崖を登って巣を取る必要があるのだが、ネパール現地のクルン族は古代から縄ばしごと木の棒だけで巣を取ったとされる。鬼頭と佐竹も同様の方法で巣を取ると巣ごとかぶりついた。蜜は周辺に生えている薬草から採ったもので、濃厚な甘味に加えて薬草のような味と香りが感じられるという。ただし、「マッド・ハニー」の呼び名の通り食べ過ぎると幻覚症状が現れてしまうため(ツツジ科植物に含まれるグラヤノトキシンによる中毒症状)食べ過ぎは厳禁とされるのだが、鬼頭と佐竹は満腹になるまで大量に食べたため、二人とも立っていられないほどの激しい目まいと蜂の羽音のような幻聴に苦しめられる結果となった。ちなみに、2018年に最後のハニーハンターとされる人物が亡くなったため、これ以上の入手が絶望的となり、値段が高騰しているらしい。
  • ウォーキングスティックの素揚げとカンガルーの焼き肉/パプアニューギニア…ウォーキングスティックとはパプアニューギニアに生息する巨大なバッタ科の昆虫。これを生きたまま油に放り込んだものを提供された。表面は油であげられてサクッとした食感だが中はドロリとしており、味も草そのものの臭く苦い味であった。ちなみにこの国では味付けの概念はなく、素材の味がそのまま料理の味になっている。また、日本人の鬼頭と佐竹にとっては壮絶にまずいこの料理も、現地の人々にとっては美味なおやつらしい。一方、ジャングルの奥で狩猟採集生活を営むマッドマンの村で振る舞われたカンガルーの焼き肉は、牛肉に似た触感で美味であり、佐竹にとっては初めて美味と感じられる奇食であったが、その夜、佐竹はこの肉にあたったのかコレラに感染する結果となった(このコレラは、ウォーキングスティックの素揚げが原因の可能性も考えられるが、どちらかは不明)。
  • 羊の脳みそカレー/インド…その名の通りカレーの具材に羊の脳みそを煮込んだ料理。この旅では佐竹に誘われた紅林も同席しており、2人とも丸ごと煮込んだ脳みそに一時は躊躇したが、白子のような濃厚な味に美味だと堪能した。因みに一度食べた事のある鬼頭は、美味と評した佐竹と紅林の二人に「美味いだろう?」と言っていた。ちなみに2000年の邦画「アナザヘヴン」にも同様のカレーが登場しているがこちらは人間の脳みそであり、視聴者の一部で当時のトラウマシーンを思い出した者も居た模様。
  • 大蜥蜴の尻尾煮込みとリスの脳みそ/マレーシア…ミズオオトカゲの尾を鱗が付いたまま煮込んだもの。臭み抜きが出来ていなかったらしく、3人とも佐竹が便臭に例えた悪臭に悶えていた。リスの脳みそはリスの頭部が付いたまま供されており、見た目はグロテスクであったが鬼頭は旨いと舌鼓をうっていた。
  • サイカブトの串焼きとシロアリの炒め物/シエラレオネ…共にアフリカ大陸ではポピュラーな食材。特にシロアリは「栄養価が高い」「完全食」などと言われる昆虫食においても屈指の栄養価を誇り、大さじ一杯半で一食に必要な栄養を全て補える。海の恵みに乏しく環境が過酷なアフリカでは、これらは貴重な栄養源であった。見た目のグロさに反してシロアリはカシューナッツみたいな甘味と香ばしさで、鬼頭は「当たり」と評した。反面、サイカブトは味も食感も最悪で、その殺人的なそれらを鬼頭は「泥に漬け置いた木の皮」と評した。
  • 2600年前のエジプトチーズ/エジプト…知己のエジプト考古学者に「是非味の感想を」と呼び出され、諸々のトラブルはあったものの、同行していた元と共に食した。しかしその味は強烈な酸味(痛んで酸化した食べ物の味)と激烈な腐敗臭の後味、ラストにサハラ砂漠の砂の食感という凶悪極まるものであり、鬼頭は「人類には早すぎた……いや、遅すぎた味」と評し、元は完全敗北を認め、二人揃って元お手製の漢方のお世話になった。本来ならば考古学的資料として保存される筈であったが、世界中の食に精通した鬼頭ならば正確に味を評価してくれるだろうと、今後の資料になる事も含めて鬼頭に依頼がきたという事である。
  • スヴィズとファーメンティドスケート/アイスランド…スヴィズは半分に切った羊の頭の煮込み。頭が原型をとどめているため見た目はグロいがクセになる臭みだと舌鼓をうっていた。ファーメンティドスケートはガンギエイを発酵させたもの。生成過程で発生するアンモニア臭が酷いため人里離れた森の中で製造されており、アルミホイルに包んで提供される。鬼頭は開封直後は臭いを感じなかったが口に入れた途端強烈なアンモニア臭に襲われた。

…ちなみに、鬼頭が特に食べにくかったと評している寄食ワースト3は以下の通り。

1位 エタグ(フィリピン/ウジ虫が沸いたハム)

2位 ハウカットル(アイスランド/ウジ虫が沸いたサメ)

3位 カース・マルツゥ(イタリア/ウジ虫が沸いたチーズ)


これまで訪れた秘境(施設)編集

  • ナトロン湖/タンザニア…触れたものを瞬時に石化させる強アルカリ性の湖。同時にフラミンゴの生息地でもある。
  • ポヴェーリア島/イタリア(ヴェネチア)…ペスト患者や精神病患者の隔離島。現在は施設は封鎖されており、地元住民も怨霊に呪われると島に近寄らない。
  • 地獄の穴/トルクメニスタン…カラクム砂漠にある天然ガスが延々と燃え続ける巨大クレーター。
  • 世界一深い掘削穴/ロシア…コラ半島の研究施設跡地にある、旧ソ連政府が地殻捜査のために掘り続けた深度約12kmの穴。
  • プラバートナンプ寺/タイ…エイズ患者の拠り所として建てられた寺院。
  • エロマンガ島/バヌアツ…なんの変哲もないが名前のせいで日本人(主に男性)に異様な知名度を持つ孤島。
  • ケイマーダ・グランデ島/ブラジル…推定一万匹の毒蛇が生息する、別名スネーク・アイランド(蛇の楽園)と呼ばれる無人島。この島は一般人の立ち入りが禁止されているが、鬼頭は研究者と偽って地元のガイドと共に島の調査に参加。数々の毒蛇の脅威に晒されながらも無事に帰りのヘリコプターが待機する場所までたどり着き、一息ついて一行の気が緩んだ瞬間、島で最強の猛毒蛇と言われるゴールデン・ランスヘッド・バイパーが突如として現れ、ガイドに襲いかかった。この蛇に腕をかまれたガイドは激痛にのたうち苦しみながらわずか十数分で絶命。この惨状を目の当たりにした鬼頭は恐怖のあまり絶句し、帰りの飛行機の中では別人のようにやつれ果てていた。
  • マチュピチュ/ペルー…標高2430mに位置するインカ帝国時代の山岳都市遺跡。文字を持たないアンデス文明時代に築かれたため、都市に関する文献などが一切無い謎に満ちた遺跡。鬼頭が最も好きな秘境であり、鬼頭は秘境への想いを馳せる原点に帰れると、年に一回訪れている。余談であるが、観光拠点であるマチュピチュ村を開拓し、初代村長になったのは日本人の野内与吉氏であり、彼の生まれ故郷である福島県安達郡大玉村とマチュピチュ村は姉妹都市提携を結んでいる。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

  • ブルーファイヤー/インドネシア(ジャワ島)…イジェン火山の登頂部に在る硫酸湖・イジェン湖の周囲にある硫黄が燃えた際に発生する青い炎で、夜中にしか炎が視認できない。同時にイジェン山は硫黄の産地であり、採石鉱夫が働いている。同時に硫黄ガスは有毒性があるため、訪れる際には防毒ガスマスクが必須(鉱夫は風の向きを読むなどしてある程度は回避している模様)。
  • ディスガスティングフード・ミュージアム/スウェーデン(マルメ)…異なる食文化に対して容易に否定すべきでなはいとの主旨で設立した、世界40カ国80種類の奇食を展示した博物館。来館時には嘔吐用の袋を渡される。館内では日本の納豆も紹介されている。試食コーナーもあり、鬼頭はネズミ酒(子ネズミを漬けた酒)とシュールストレミング(世界で最も臭い食材と言われるニシンの缶詰)を試食した。
  • ダロル湖/エチオピア…エチオピアの北端に位置するダロル火山にある強酸性の湖。首都アディスアベバから車で三日もかかる辺境の地にあり、赤道に近い上に火山による地熱で周囲の気温は摂氏55度を超えるとも言われる灼熱の環境である。鬼頭は好奇心からこの湖の水に触れた途端、強酸性の水のせいで指先を火傷してしまった。また、湖の周辺からは時として有毒な火山ガスが噴出する極めて危険な場所である。鬼頭をこの場所に案内したガイドもこの火山ガスにやられて意識を失い、湖に転落して、なす術もなく骨だけの無残な姿に変わり果ててしまった。鬼頭はその有様を目の当たりにして恐怖のあまり滝のような涙を流し、ガイドの死を心の底から悼みながら、ガイドの形見となった車を自分で運転して帰っていった。他にも道中にアサレ塩水湖と岩塩の渓谷を訪れている。鬼頭とガイドは運よく出くわさなかったものの、ダロル湖周辺は盗賊の出没エリアであり、観光客相手の追い剥ぎも頻発しているという別の意味でも危険地帯。天下のWikipediaにすら「盗賊が出るので腕に覚えのあるガイドを用意した方が賢明」と書かれているあたり、危険度はお察しという事である。
  • ニオス湖/カメルーン…カメルーンの首都ヤウンデから車で丸一日かけて北上した所にある、全長1600kmの「カメルーン火山列」の一つ、オク山の頂上に在る湖。湖底にマグマ溜まりがあり、定期的に湖底爆発する際に大量の二酸化炭素を放出する。特に1986年8月21日に発生した大規模爆発では膨大な量の二酸化炭素が発生し、半径20km圏内の村民約1800人と約3500頭の家畜が窒息死した。劇中でも運悪く湖底爆発が発生し、車での離脱も間に合わなくなり(内燃機関のエンジンも酸素(吸気混合)がないと動かないため)、鬼頭は車の中で事前に準備した酸素ボンベで落ち着いて静かに酸素の回復を待ったが、反対に冷静さを失って激しく呼吸したガイドはボンベの酸素が早めに切れてパニックになり鬼頭のボンベを奪おうとしたため、鬼頭は自身の命を尊重する故の苦渋の決断(刑法上の緊急避難)でガイドを車の外へ蹴り飛ばし、鬼頭は何とか助かったものの、ガイドは窒息死した。極限状況のためとは言え、鬼頭はガイドの死に責任を感じて涙ながらに謝罪し、せめて彼の亡骸を家族の元に返す事を誓って、亡骸を車の後部座席に乗せて、自分で車を運転して帰って行った。
  • エル・カミニート・デル・レイ/スペイン(アンダルシア州マラガ県)…マラガ県の街アロラから車で20分の所にあるガイタネス峡谷に在る危険な道。1901年にグアダルオルセ伯爵ダム建設のための資材と人員の移動を目的として開通され、1921年に当時のスペイン国王アルフォンソ13世がダム完成式典に出席する際にこの道を通行した事が由来で「王の小道」という意味でこの名が付いた。現在は老朽化に伴い新たな道が開通しているが、スリルや絶景を求めるロッククライマーの訪問が後を絶たない。帰りにガイドに推される形で旧道を通った際、慢心していたガイドがうっかり床石を崩落させたため2人揃って落下。鬼頭は運良く建設時の鉄骨に引っかかり軽傷ですんだが、ガイドは谷底まで落下して命を落とした。
  • バラフートの井戸/イエメン(マフラ県)…マフラ県の県都ガイダより車で砂漠を数時間走った所に在る巨大なシンクホール(柔い地質の地下に水脈などで空洞が発達し、表層が崩落して生じる陥没孔)。穴の直径は30m、深さ100~250mに及ぶ。底の見えない深さから、昔から地元住民から悪魔の棲家として言い伝えられており、「悪魔の穴」と呼ばれている。近年、隣国オマーンの調査隊が最深部まで降りたとの事で鬼頭も最深部を見たくて訪れ、ガイドと共にウインチを改造した昇降機で降りた。最深部は雨水や地下水が砂による濾過で透明度の高くなった水溜りに、洞窟真珠が在るなど一見神秘的な光景だが、鬼頭達が訪れた時は猛毒の蛇として有名なパフアダーの営巣地にもなっており、鬼頭達は間一髪昇降機で難を逃れたかに思えたが、噛まれたガイドが悪魔の幻覚を見たのか錯乱して穴の底に落ちて死亡。街に戻った鬼頭は事情を説明して帰国した。
  • クエバ・デ・ロス・クリスタレス/メキシコ(チワワ州)…チワワ州の廃坑「ナイカ鉱山」の地下300mに在る巨大クリスタル(セレナイト)群で、スペイン語で「クリスタルの洞窟」を意味する世界最大の晶洞。2000年4月にぺニョーレス社が採掘していた際に発見、クリスタルがあまりにも巨大(大きい物で長さ12m、重さ50t)なため除去する事が不可能であり、観光地にしようにも気温50℃、湿度100%で、長居すると肺の中に水が貯まって窒息死するため防護服が必須なため採算も取れず、現在は地質学者の調査くらいしか利用価値がなく、10年後(2031年頃)には封印する予定。鬼頭はぺニョーレス社とのコネクションを通じて許可を得て知人と共に洞窟へ潜ったが、事故が発生して知人は脱出が困難な状況に陥り、ついには肺に水が貯まりはじめたので鬼頭は助けを呼ぶべく1人で脱出、救助隊と共に再び訪れた時は知人はすでに溺死していた。
  • カタトゥンボの雷/ベネズエラ(マラカイボ)…南米ベネズエラの首都カラカスから車で数時間の所に位置するマラカイボ州カタトゥンボ川にて、ほぼ毎晩、一晩中発生する雷現象。大航海時代は船乗りがこの落雷を目印にした事から「マラカイボの灯台」とも呼んでいた。アンデス山脈に囲まれた地形なため高低差で雷雲が発生しやすく、また河口周辺で発生するメタンガスの影響もあり、このような現象になったと近年の研究で解明されている。鬼頭はガイドと共にカタトゥンボに訪れたが、鬼頭が雇ったガイドは実は観光客から金品を巻き上げている悪質なギャングであり、鬼頭も彼から脅迫を受けたが、ガイドが威嚇のつもりで拳銃を高々と上げた瞬間、自業自得と言うべきか拳銃が避雷針となって雷がガイドを直撃し、ガイドは1億Vの電圧で黒焦げになり即死した。そもそもベネズエラは世界的にも最悪レベルと言われるほど治安の悪い国であり、鬼頭はガイドと合流する前にも強盗に襲われ現金を全て奪われていた。
  • リオ・ティント/スペイン(アンダルシア州)…アンダルシア州に流れる100kmにも及ぶ川で、かつて上流にある鉱脈によりローマ帝国時代から採掘されていたが、無計画な採掘の結果、鉱山を閉鎖してもなお鉱毒が流れ続け、胃液に匹敵する強酸の赤い川が流れている事から「錆びた川」の異名を持つ。水に触れたが最後、溶けた箇所に鉱毒が流れこんで骨や肉が腐る為、「死の川」としても恐れられている。鬼頭はガイドと共に訪れたが、訪れる前に大雨が発生した影響で濁流が発生し、鬼頭は間一髪難を逃れたがガイドは濁流に飲まれ、鉱毒に汚染されて、人間としての原型を留めないほど無残な死体となって発見された。この川でも生息している微生物や、地域の環境が火星に似ている事から、多くの研究者が地球外生命体が生息する可能性を調査している。
  • ホィア・バキュー・フォレスト/ルーマニア(クルージ・ナポカ)…「地上の三角地帯(バミューダ・トライアングル)」とも言われている、一言で言うと「呪われた森」。森に入った者は怪現象に襲われ、「200頭の羊が忽然と姿を消す」「人のいない所から石が飛んでくる」「ポルターガイストを体験する」など数々の報告があり、昔から魔女伝説がある事からウィッチ・クラフト(魔女術)の仕業と信じられている。また磁場のある場所なのか機械が不調になる。鬼頭は嫌がるガイドを説得して森に訪れ、そこで知人の木仏蓮と出会った所で野犬の群れに遭遇、持参していた超音波式の動物避けも不調となり野犬達が襲いかかり、木仏が奮闘したものの野犬達はガイドに一斉に襲いかかり、その隙に脱出した鬼頭と木仏は警察隊と共に救出に戻ってきたが、その時には大量の血痕だけを残してガイドは姿を消していた(鬼頭は何も語らなかったが、ガイドは野犬達に食い尽くされたものと推測される)。動画内で語られていないが、森の一角には木が生えないミステリーサークルめいたエリアがあり、そこが最も怪現象が頻発しているという。しかもそこではUFOの目撃談が絶えないとか……
  • ホースシューベンド/アメリカ(アリゾナ州)…コロラド川の渓谷スポットの1つで、180度Uターンして流れる光景がさながらホースシューベンド(馬の蹄鉄)に見える事から付けられた。ここでは自然の保護から柵を設けておらず、たまに足を滑らせて谷底に落ちる人がいるが、この場では鬼頭たちが事故に遭うことはなかった。その後、急なスコールが鬼頭たちを襲い、雨宿りをするためにガイドが指差した木に向かうも、その木が猛毒果実として有名なマンチニールの木と気付き、鬼頭はマンチニールの木の下に行くガイドを止めようとする。しかし、ガイドは聞く耳を持たずマンチニールの木の下で雨宿りをしたばかりか果実まで食してしまい、嘔吐と痙攣を起こし、命を落とした。また、ガイドがマンチニールを食す前に、木仏蓮が登場している。この時、木仏と鬼頭もマンチニールの樹木が溶け出した水を浴び、毒素に侵されてしまい二人とも血便で入院した。
  • デスバレー(死の谷)/ロシア(カムチャッカ半島) …ゲイゼル渓谷の中に在るキクニピッチ火山の側面に位置する、有毒ガスの充満する危険地域。火山から流出している二酸化炭素と硫化水素の有毒ガスが谷底から流出し、危険地域に足を踏み込んだ人間や動物は約1分で死に、デスバレー周辺には草木一本すら生えていない。鬼頭は若く美しい女性のガイドと共にガスマスクを装着して訪れ、偶然にも木仏も訪れており、そこで有毒ガスのため虫の息だった熊の最後の足掻きで襲われる。鬼頭は条件反射でアッパーカットで熊を殴り、熊も同時に命が尽きて倒れたものの、熊の攻撃でガイドの防毒マスクが破壊され、ガイドは絶体絶命の危機に。しかし、木仏が用意周到に予備のマスクを持っていたためガイドは一命を取り留めた。帰る際、鬼頭はガイドを死の危険に晒したお詫びと感謝の意味を込めて、通常の10倍もの報酬をガイドに渡した。ちなみにアメリカのカリフォルニア州にも同名の国立公園が存在し、最も暑く乾燥した死の谷として有名。
  • ループクンド湖/インド(ウッタラーカンド州)…ヒマラヤ山脈の標高5,029mの高所に存在する湖。雪が溶けると湖底に800体もの白骨化した人の遺体が見えることから、地元では「スケルトン・レイク」と呼ばれ恐れられている(これらの遺骨が一体どのような経緯でこの場所に沈んでいるのかについては、文字による記録が何ひとつ存在せず、全ては謎である)。鬼頭は女性ガイドと共にこの湖を訪れたところ、折り悪く強風で岩肌が崩れたことによりガイドは足を岩に挟まれてしまう。街までは往復4日かかり携帯電話の電波も通じず、助けを呼びに行ったのでは助からないことが明白であることから鬼頭は岩をどかそうとしたものの何トンもある岩はびくともせず、やむなく鬼頭は潰されたガイドの足を麻酔なしでナイフで切断し、病院に運びガイドは一命を取り留めた。しかし取り返しのつかないことをしたと責任を感じた鬼頭は、片足を失ったガイドの生活を自身の資産で保証することを約束した。
  • スケルトンコースト/ナミビア…ナミビアの海岸にあるナミブ砂漠にある海岸。霧や強風がよく発生することや海に近いこともあり、何度も船がこの海岸に座礁し、船の乗組員が砂漠に迷ううちに死んでいったため、人骨が散乱している。鬼頭は野生動物と相撲を取る趣味を持つ知人「芳賀隆」を護衛兼ガイドとして雇い赴くが、帰ろうとした矢先に霧に飲まれ、夜の砂漠の寒さを味わう羽目になった上に野生のハイエナに足を噛まれるが、芳賀に肩車してもらい威嚇することで撃退に成功し、さらにハイエナの逃げた方向へ進んで無事に脱出することが出来た。また鬼頭たちはここへ向かうために南側の都市から北上するルートを取っており、道中にはミナミアフリカオットセイのコロニーがあることで知られるケープクロスが存在するのだが、ここで大量のオットセイが出した糞尿による悪臭に悶える一幕もあった。
  • カタコンブ・ド・パリ/フランス(パリ市) …フランスの首都パリの地下空間に広がる世界最大級の地下納骨堂(カタコンベ)。18世紀、飽和状態にあったパリの墓地を整理する為に、共同墓地から遺体を掘り起こし、広大な地下空間へと移転したもの。推定およそ600万体とも言われる夥しい数の人骨が壁一面に埋め込まれており、その光景はさながら「死者の帝国」である。秘境探報の一環として有名な心霊スポットを何度も訪れた結果、相応の霊感を身につけていた鬼頭は、このカタコンベに漂う妖気に早くも当てられており、早く引き上げるようガイドに頼んだ。しかし、このガイドは見かけこそ美しい女性だが、その正体はカタコンベの奥を根城とするギャングの一味であり、嵌められた鬼頭はギャング達から有金どころか命まで脅かされてしまう。だが過去に何度も強盗に襲われた経験から護身術を身につけていた鬼頭は、神聖なカタコンベを踏み躙った罰としてガイドの顔に怒りのソバットを喰らわせて卒倒させ、緊急回避用の閃光弾を放って残りのギャング達の目をくらませ、その場から逃げた。その直後、カタコンベの天井が突如として崩落し、ガイドも含めてギャング達全員を圧死させた。その時、鬼頭が見たものは……終の住処を荒らしたギャング達を許すまいと、彼らの身体を押さえ付ける骸骨達の姿だった…… 後に鬼頭がパリ市警から聞いた話によると、いかにパリの行政といえども地下空間の全てを把握しているわけではなく、その隙間を縫ってギャング達が地下に根城を築いているということだった。今回の件もあり、鬼頭は霊的なほとぼりが冷めるまでフランスには行かないことを決めた。
  • セントラリア/アメリカ(ペンシルバニア州)…ペンシルバニア州にかつて存在した炭鉱町。ホラーゲームのモデルにもなっている。19世紀から炭鉱で栄えていたが、1962年に炭鉱内で発生した火災が町の地下道まで広がった結果、地面が70~80℃の高温と有毒ガスを放つようになり、さらに地下水の蒸発による地盤沈下も相次いだことからゴーストタウンとなった。炭鉱内の火災は現在も消し止めることは出来ずに燃え続けており、現在では火災の影響を受けていない箇所でわずか15人程度が住むに留まっている。鬼頭は佐竹の生命力を見込んで彼を助手にして赴くが、佐竹の背に揺らめく何かを見た直後、佐竹の下半身がシンクホールに飲み込まれてしまう。佐竹はすぐに引っ張り出すことが出来た(下半身に火傷を負ってはいた)が、直後に起こった地盤沈下から逃げようとしたところ薄着の女性ガイドが熱に耐えきれず逃げ遅れそうになる。しかし佐竹がガイドを担ぎ、全員で生還することが出来た。
  • ラジョダダ山/ネパール…ネパールと中国の国境に位置する標高6426mの高山で、2017年に日本人の萩原鼓十郎が登頂に成功するまでは未踏峰であった。鬼頭はこの山に挑戦するにあたって萩原本人にガイドを依頼し、素人の佐竹も合わせて3人で登山を開始。途中、全員が雪崩に巻き込まれたり、鬼頭がクレバス(巨大な氷の割れ目)に落下するなどのアクシデントに見舞われながらも、何とか3人そろって登頂に成功した。ちなみに、この動画は萩原氏本人の体験談を元に制作したとのことで、実際の登山でも大学時代の後輩2人を合わせた3人チームで挑んでいた。
  • アサロ渓谷/パプアニューギニア…パプアニューギニア東部の山岳地帯にある「地球本来の姿」と呼ばれる緑豊かな渓谷。少数民族マッドマンの住む村も存在し、ガイドの説明を受ける前に彼らと遭遇した鬼頭たちは全身に泥を塗りマスクを付けた姿を見て「何かの妖怪ではないか」「我々を餌と認識しているのではないか」と警戒したが、鬼頭がスタングレネードを起動する直前に戻ってきたガイドによって誤解は解けた。村でマッドマンたちと意気投合するとガンガルー肉を振る舞われるなど歓待される。その後、村外れにテントを張り一夜を過ごそうとしたところ盗賊に遭ったが、鬼頭の武装と機転、さらにマッドマンの加勢で撃退に成功している。なお、佐竹はこの時、カンガルー肉にあたったのかコレラを発症しており、これを知った盗賊達は驚いて逃げ腰になった。
  • チェレ・クラ/セルビア…旧ユーゴスラビア・セルビアのニシュ市に存在する頭蓋骨の塔。セルビア人の街であったニシュは19世紀まで400年間オスマン帝国の支配下にあったが1809年にオスマン帝国からの独立を目指し戦いを挑むも敗北(チェガルの戦い)。オスマン帝国は見せしめとして戦死したセルビア人の頭蓋骨を壁に塗り込めた塔を作り上げる。オスマン帝国の目的は死者を冒涜しセルビア人の意気を挫くのが目的であったが当のセルビア人は自身らの不屈の象徴として捉え、現在に至るまで守り続けている。
  • ゾーン・ルージュ/フランス(マルヌ県)…ゾーン・ルージュとはフランス国内において戦争により残された兵器や不発弾、戦争の遺物から漏れ出たヒ素による汚染などで修復不可能となり立入禁止とされた土地のこと。中でもフランス北部・マルヌ県はワーテルローの戦いや普仏戦争第一次世界大戦など多くの戦火にさらされており広い範囲にゾーン・ルージュが存在する。鬼頭はフランス政府とのコネを用いて政府の役人・ルイーズ同伴の元この区域を訪れる。区域内には毒による汚染で奇形となった動物を狙う密猟者もおり、鬼頭たちも3人の密猟者に出くわしてしまう。口封じのため射殺されそうになるもたまたま佐竹が石と思って投げた手榴弾の爆発に乗じて逃げようとしたが、銃を乱射した密猟者によって佐竹とルイーズが被弾してしまう。二人を見捨てることのできない鬼頭はオーガヘッド財閥開発の粘着弾と三叉分銅で二人を無力化するが回復した一人に佐竹を人質に取られてしまう。しかしたまたま佐竹のいた場所にあった不発弾の爆発で残る一人も無力化され、佐竹が重傷を負うも無事に帰還している。
  • チャンド・バオリの階段井戸/インド(ラージャスターン州ジャイプル)…ジャイプル近郊のアブハネリ村にある深さ30mの巨大な階段井戸。干ばつの多い乾燥地帯のインドにとっては地下深く井戸を掘る必要があり、9世紀に13階もの階段で建造された。
  • ゴマントン洞窟/マレーシア(サバ州サンダカン)…ボルネオ島北西部・ゴマントン熱帯雨林保護区の中心に存在する洞窟。中には大量のコウモリが生息しており、コウモリの糞尿による悪臭が漂っている。ちなみにゴマントン洞窟は中華料理の高級食材として知られる燕の巣の産地でもある。
  • バンス島/シエラレオネ(西部地域フリータウン近郊)…かつて英国の植民地であった西アフリカのシエラレオネを流れるロケ川の河口に位置する小島。17世紀に大英帝国が貿易ハブとして要塞を築き、後に奴隷貿易の一大拠点となった「人類負の遺産」の一つ。当然ながら奴隷貿易は当時の王室公認で国家主導で行われており、佐竹が要塞跡で見つけた朽ちた大砲の砲身には、英国王室を意味するマークが彫られていた。それを知った紅林は「王様公認かよ。なんてこった……」と嫌悪感を露わにしていた。
  • ダナキル砂漠/エチオピア…エチオピア北東部、エリトリア、ジブチにかけて広がる砂漠。鬼頭が初めて元に出会った場所でもある。
  • イエローストーン国立公園/アメリカ合衆国…アメリカの複数の州にまたがる国立公園で、その広さは四国の半分程度まで及ぶ。特に目を引くのが熱水泉で、火山から溶け出た物質が極彩色を放っている。しかし100℃の高熱と強酸を持ち、落ちた者の死亡例もある。
  • ビキニ環礁/マーシャル諸島…マーシャル諸島北部に存在する島。戦後にアメリカが数多くの核実験を行い、特に1954年に行われた水爆実験・キャッスル作戦では第五福竜丸事件など甚大な被害を出した。核の汚染はまだ残っており、人が住めるようになるのは早くとも2052年頃とされる。ちなみに水着のビキニは、キャッスル作戦より前にこの地で行われた原爆実験・クロスロード作戦に由来する。
  • ブリッジウォータートライアングル/アメリカ合衆国(マサチューセッツ州)…ボストンの南にある三角地帯で「陸のバミューダトライアングル」とも呼ばれる魔境でUFOビッグフットなどのUMA、さらにはポルターガイストなどの心霊現象の目撃情報もある。
  • ファグラダルスフィヤル山の溶岩流/アイスランド…アイスランドは日本同様に火山が多く、ファグラダルスフィヤル山は2022年にも噴火した活火山である。この溶岩は粘土の高いタイプで、麓まで流れることはないとされている。

これまで参加した奇祭編集

  • メガボンバー爆弾祭り/メキシコ(サン・ファン・デ・ラ・ベガ)…町の奴隷解放記念日に開催される手製爆弾ハンマーによる爆発祭り。
  • 顔面串刺し祭り/タイ(プーケット)…頬に剣など様々なものを串刺しにして、痛みによる神おろしを目的とした祭り。
  • カミキリムシの幼虫祭/ニューカレドニア(ファリノ) …カミキリムシの幼虫を題材にした祭りであると同時に、幼虫は全て食材にする奇食の祭り。
  • ベドウィンの結婚式/サハラ砂漠の遊牧民族・ベドウィンの結婚式では、世界最大の料理として有名なラクダの丸焼きがメインディッシュとして参列者に振る舞われる。鬼頭もこの料理を食するために祝儀を支払って結婚式に参列し、地元のガイドと一緒に料理を堪能した。
  • ホキティカ・ワイルドフーズ・フェスティバル/ニュージーランド(ホキティカ)…都会の者に野生の食べ物の味を知ってもらうべく毎年3月に開催される奇食の祭典で、2021年の時点で25年の歴史を持つ。鬼頭は此処でワームスシロール(揚げたミミズをネタにした巻き寿司)、カンガルー肉とトド肉のバーベキュー、馬の精液ジュースを食した。

佐竹博文との共演編集

同チャンネルで登場する佐竹博文と共演する回があり、2021年にコンゴ共和国にて佐竹と出会い様々な奇食を食した。その後帰国した際、体調不良で検疫に引っ掛かり、隔離施設で佐竹と再会し、様々な検査を行い、共に黄熱病に感染していることが分かった。その後高熱・血便・大量出血・黄疸などの症状が2人を襲いダブルで死にかけるも2人とも快復し、その後同じ苦しみを味わった「戦友」として懇意になる。

しかし佐竹はこれが原因で前職を解雇されている。


2021年3月26日の動画では、鬼頭が佐竹に晩飯を奢っている。そこで焼肉店に行き様々な肉を食べたが、その時に食べたレバ刺しが原因で、2人とも腸管出血性大腸菌(O-157)に感染した。その後、嘔吐・高熱・血便などが襲い、佐竹は溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し重症化してしまったが、鬼頭は、重症化せずに済んだ。ちなみに2人とも快復している。しかし、食事会2回とも感染症を患ったためか、佐竹は「こりゃ会わない方が良いな。偶然とは思えん。」と述べている。


ゴリラをも跳ね返した体…牛レバーごときで死ねるか!!


2021年6月23日の動画では、佐竹が白酒の商談で訪れた際、蔵元と共に訪れたレストランで偶然再会。その後、レストランの衛生管理不足により3人とも鳥インフルエンザに感染してしまい、呼吸困難・肺の炎症・気道の腫れなどに襲われ死にかけたが、佐竹と鬼頭は快復。しかし、蔵元は快復することなく亡くなってしまった。


2021年9月26日の動画では、佐竹がとある中華料理店で冷やし中華を食べて何故かハマってしまい、後に噂を聞いた鬼頭と共に連日食べるようになったが、後に体調不良を起こしてしまい、病院での検査の結果、麻薬中毒である事が判明する。ちなみに鬼頭も同じく病院で指摘されている。店の店主は、コロナ禍で失った客足を取り戻すため、冷やし中華のタレに麻薬の材料となるケシを混ぜて、客達を中毒状態に陥れていたのであった。2人とも決してその店に行かないよう医師から忠告を受けたが、結局は冷やし中華の味が忘れられず再び連日通う羽目になり、やがて警察のガサ入れで店主は逮捕、店も潰れ、二人はようやく麻薬中毒から抜ける事ができた。しかし、2人とも今でも、あの冷やし中華が夢に出るとのこと。また、ヒューマンバグ大学3周年記念の動画で、鬼頭が過去一美味かった食べ物に、この冷やし中華がノミネートされてしまった。そのため佐竹からは「麻薬入れてたからじゃねえか!」とツッコまれている。


2021年12月6日の動画では、佐竹と千恵がブラジルに旅行に来た際、コーディネーターとして出演した。そして鬼頭が奇食であるゾウムシの幼虫「スリ」をそのまま食した他、パンに挟んで食したが、佐竹と千恵は鬼頭の異常さに呆れていた。その後カヌーでアマゾンの川で釣りをした際、佐竹がピラルクを釣り、鬼頭の知り合いにより塩焼きを食したが、食した際に、ピラルクが持つ毒素により横紋筋融解症を発症し、全身の激痛、小便が真っ黒などの症状が襲い、意識を失い、その後病院に搬送。千恵も発症したが食した量が少なかったからか、症状はなかった。鬼頭・佐竹共に重篤な状態だったが、回復した。千恵は佐竹との面会をして佐竹との時間を過ごしたが、一方で鬼頭は退院してすぐに新たな奇食を求めて旅立っていった。

「いただきワーーーム!!!」

「鬼頭コーラ爆誕…とでもいうのか…」

「さぁ、次はどんな敵が現れるのか…」


2022年1月3日の動画では佐竹を絶滅危惧種を扱う違法料理店に誘い、そこでカワウソの頭丸ごと姿煮を注文したが、佐竹は前日会社の面接にシンガポールを訪れた際にカワウソの集団に襲われ、もう少しで死にそうな目に遭った(結果として面接は落ち、無論鬼頭はその事を知らなかった)。しかし佐竹は鬼頭の好意もあり、食われる前に食ってやると意気込んで食べ、鬼頭は佐竹も奇食に目覚めたと勘違いした。


鬼頭は前々から佐竹の商社マンとしての実力と、どんな状況でも生き残れる悪運の強さを高く評価しており、ついに2022年1年25日の動画にて佐竹を奇食・秘境ハンターとしてのアシスタントとして雇用契約した。それと同時にこれまでお互い敬称つけで敬語だったが、鬼頭の提案によりお互い呼び捨てで対等な口調で会話するようになった。

最初の仕事としてアメリカ・ペンシルバニア州のセントラリアに赴いた。ここでも災難に見舞われたが、佐竹のとっさの起点で全員生還する事ができ、今後も佐竹と共に活動する事となった。


2022年2月11日の動画では婦女殺害の冤罪をかけられた佐竹を救うべく活動。日頃から警察などの対策方法を佐竹に教えていた他、専門弁護士を手配して超小型ボイスレコーダーなどを渡して不当な尋問会話を録音させたりと、有利になる証拠を集めるために方々に手を尽くした。のちに無罪が証明され、釈放後は国への訴訟にも勝てると裁判を提案し、佐竹は了承した。

ちなみに無罪になったのはある男が同じ真犯人に殺害された女性の無念を汲み行動した際に佐竹の事を知り、彼を救うべく情報屋を通じて真相を世間に暴露したためであり、のちに釈放された佐竹が元気なのを見て安堵の息を漏らしている。


余談編集

出生地や家族について編集

作中では当初、奇食に目覚めた切っ掛けとなったのが「地元のイナゴの佃煮」と語っており、おそらくは他にも昆虫を使った郷土料理の多い長野県の生まれではないかと推察される。


また、幼少期の回想では父親しか登場していない為、何らかの事情(離婚もしくは死別)で母親不在の父子家庭だったとも考えられる。充分に食べられない生活苦や、蒸れ蒸れのクサイ足を顔面に押し付けるイタズラなど、現在の鬼頭の奇食旅における障害にもなっているトラウマを植え付けた父ではあるものの、彼自身にも苦労があったことを理解してか、今でも自宅に上がらせる程度には心を許している模様。……ただ、相変わらず途轍も無い臭気を放つ素足で家に上がられた際には殺意を覚えたとのこと。


いずれにせよ、チャンネル内の主要人物たちには、同じく幼少期のトラウマ(貧困も当然ながら、親からの虐待やネグレクト、死別など)を抱える者も数多く、そうした中でも腐ることなく表の社会で成功を収めた鬼頭丈二というキャラクターは、かなり稀有な存在かもしれない。


オーガヘッドフーズについて編集

現在、鬼頭の立ち上げた会社は「オーガヘッド財閥」として分野を広げているらしく、例を上げれば最近の秘境旅で携行している護身用具の開発部門も存在するとのこと。また2021年2月には、求職中だった佐竹がアダルト玩具を製造する「(株)鬼頭玩具」に一度入社しており(案の定、事故に巻き込まれて直ぐに退職)、社名が同じことからグループ系列の企業とも考えられている。


現在も経営の一部に関与しており、主に鬼頭が旅で経験した奇食を新商品プランとして持ち込むことが多いが、顧問としても社員からの相談に乗ることもあるようで、2023年にはインドを担当できる人材欠員の話を受け、言語能力と海外出張経験で折り紙付きの佐竹を紹介。その後も中国での豚の運搬作業を任せたりと、その都度自社の仕事を紹介している。


城ヶ崎賢志・小峠華太との類似点?編集

まだ経歴が明確にされていなかった当時、京羅戦争編にて登場した半グレ組織「羅威刃」のトップ城ヶ崎賢志と似た要素が多かった(外見や声質、金回りの良さや裏社会との関与、最新式の様々な武器を用いる戦術等々)ため、一部視聴者からは「実は兄弟なのではないか?」とまことしやかに噂された時期があったが、その後に鬼頭・城ヶ崎それぞれで幼少期のエピソードが掘り下げられると全く異なる親元で育ったことが判明し、単なる他人の空似として結論付けられることとなった。


……が、そんな話が公式の耳にも届いてしまったのか、23年7月のメンバーシップ限定動画(7月生まれのリスナーに向けたメッセージ動画)にて城ヶ崎が登場した際に共演した秋元詩郎にちゃっかりイジられ、「(そんなことをいう奴は)ただの肉にする」とお怒り(?)の様子だった。…あと何気に秋元からさん付けで呼ばれてたりする。


その後の24年4月7日、今度は鬼頭シリーズのほうで城ヶ崎を意識するような小ネタが差し込まれることに。この回では旅先のペルーにて名物となっているシャーマンの儀式を体験したアリスが、秘術によって見せられた来世のビジョン(幻覚)として、鬼頭と共にOL・サラリーマンとして一般企業に務める様子を目撃することになるのだが、この際の鬼頭の姿が黒スーツ&茶の柄入ネクタイとなっており、流石に青いメッシュや上着のギラついた装飾(銀のチャックやボタン)はないものの衣装の色味があまりにそのまんまであったため、この回のコメント欄は「どう見ても城ヶ崎」という旨のツッコミの嵐となった。


また城ヶ崎ほどではないが、天羽組小峠華太との類似性を指摘されることもあり、伊集院シリーズに限れば城ヶ崎よりも小峠に近いビジュアルになっている。ちなみに鬼頭・城ヶ崎・小峠の中の人は同じである。


中の人について編集

担当声優は例の如く、本チャンネル開設当初より多くの男性キャラクターの声を担当してきたヤシロこーいち氏。看板キャラクターである佐竹博文はじめ、普段の渋みの強い低い声から一転して、やや上ずった高めの声が当てられている。因みにこの上ずった声での上述の「いただきます」だが、ヒカキンをはじめ、何人かのYouTuberに真似されている。ヤシロ氏曰く「喜んでいいのやら悪いのやら、ちょっと複雑」だそう。


TVアニメ版においては高橋広樹氏が担当。

元々過去の出演作品でシリアスな主人公からコメディリリーフまで幅広く演じてきた実績もあり、ヤシロ氏とはまた違う形でコミカルな鬼頭を演じた。なお、原作であるYoutube版と設定が一部異なる(佐竹と知り合う経緯など)が、「いただきます」の挨拶時の駄洒落はしっかり継承されている。


関連タグ編集

ヒューマンバグ大学 バグアカデミア ドリームハンター・鬼頭丈二

奇食 ゲテモノ 食レポ 閲覧注意

秘境 遺跡 危険地帯 冒険

金持ち 変人 顔芸 残念なイケメン

女尊男卑:ここ最近の動画からはかなり顕著となっている。


世界の果てまでイッテQ!:鬼頭が実在していたら出演していても違和感のないテレビ番組


今回の動画はここまでだッ!俺は、次の旅の準備をするッッ!!

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