概要
環形動物の一種で、ヤマトカワゴカイなどを指す総称。
芋虫とミミズを足して割ったかのような外見を持ち、体に走る一本の赤い血管が特徴。
主に干潟や岩礁に生息し、泥や砂の中にある有機物を食べて生活する。繁殖は卵生の他、分裂などの無性生殖で行う。ミミズとは異なり、オスとメスの区別がある他、体節は成長するごとに増えていく。怒ると口から黒い牙を出すので取り扱いには注意。
ゴカイを漢字で書くと「沙蚕」(砂に住む蚕)となり、決して「誤解」とは表記されないので、そこは誤解なきよう。
天敵は魚や干潟にやってくる水鳥。
釣り餌として利用され、釣具店で初めて遭遇したという人も多いのではないだろうか。使用方法としては釣り針の先に千切ったゴカイを引っ掛けて、釣り糸を垂らすという方法がメジャー。
イソメとの違い
両者ともに環形動物の多毛類に属する生き物だが、ゴカイはゴカイ亜目ゴカイ科、イソメはイソメ目イソメ科に属する生物という違いがある。
参考文献
「小学館の図鑑NEO水の生物」(八巻孝夫/小学館 2005年)