概要
カンブリア紀の海に生息した環形動物(ミミズやゴカイ、オニイソメの仲間)。
学名はShaihuludia shurikeniと綴り、SF小説「デューン/砂の惑星」に登場する巨大なサンドワームの「シャイ・フルード」と、背中の刃から連想された手裏剣に由来する。命名した研究者が大のSFオタクで、当時同小説にハマっていたとのこと。
アメリカ・カンザス州のスペンス頁岩(Spence shale)から化石が発見されており、この地層からはアノマロカリス、ハルキゲニア、ヨホイア、カナダスピスなど、バージェス動物群の有名なメンツが続々と出ている。
特徴
全長は7〜8cmほど。背中には無数の刃のような剛毛(哺乳類のような毛ではなく、多毛類のもつようなキチン質の毛)をもつ。この刃は当初持ち主が分からず、鉱物の結晶ともされたが、X線や走査顕微鏡を使って分析した結果、ワーム状の生物の背中についていたものだと分かった。