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概要

シボグリヌム科に分類される海洋生物のうち、チューブ状の棲管に潜む種類のこと。和名はハオリムシ(羽織虫)。

深海熱水噴出孔周辺に生息する珍妙な生物。何らかのオブジェクトにも見えるがれっきとした動物である。名前の通り柔らかいワーム状の本体がチューブの棲管に隠れ、開口部から赤い羽織のようなのみ出している。

発見当初はその異様な形からどの分類が決まっておらず、後に独立の門(有鬚動物)として孤立されたが、現在はミミズや多毛類(ゴカイ)などと同じ環形動物であり、系統的には多毛類のうちケヤリムシに近いグループが極めて特化したものであると判明した。

体の仕組み

肛門をも含めて消化器官が退化している。そのため自ら物を食うことはできないが、体内にバクテリア(流黄酸化細菌)を住ませ、鰓からメタンや硫化水素等を吸収しては体内のバクテリアがそれを分解して有機物に変えて、チューブワームはその余った養分をもらうという互利共生関係が成り立っている。チューブワームの体重の半分くらいを、このバクテリアで占める程依存している。

フィクション・創作関連

関連タグ

ハオリムシ:和名。ただし別の意味にも使われている。

環形動物 ゴカイ ケヤリムシ

ワーム 海洋生物 深海 深海生物 熱水噴出孔

シロウリガイ:チューブワームと同様な仕組みを持つ深海生物。

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    「カクヨム」様や「小説家になろう」様で作品を公開していた際、合間に掲載していたコラムです。前作、前々作に引き続き、知っているようで知らない雑学を語っています。色、ホタル、深海生物etcetc……と節操のないラインナップですが、どうかご容赦下さい。  もし気に入りましたなら、ぜひ本編のほうにも目を通してやって下さい。今回は恒星の一生や、深海の蘊蓄(うんちく)を語っています。 『亡霊葬稿マスタード 卒塔婆と読経と謎の骨/Ⅱ型超新星爆発とチョウチンアンコウとトロッコ問題/最悪の正しさと最善の間違いと口ばっかりのマスタード』 「カクヨム」様アドレス:https://kakuyomu.jp/works/1177354054882713822 「小説家になろう」様アドレス:http://ncode.syosetu.com/n0996dw/ ※お詫び  作中の雑学、知識は諸々の資料を使い、最低限の裏付けは取ってあります。ただし友人ゼロ、学力ゼロの作者が独自に調べたものであるため、正しいと言う保証はありません。民明書房の延長と言った感じでお読み頂ければ幸いです。

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チューブワーム
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