概要
アンコウやリュウグウノツカイといった深海魚を始め、主に深海に生息する海洋生物の事を指す。しかし、常時海の深い所にいるという訳でもなく、時に生きたまま、時に遺骸の姿で地上近くの浅い箇所に現れる事もある。
深海という過酷な環境下で生活する為に適応した結果、視力がなかったり(もしくは逆に発達していたり)発光機能を持っていたりといった様々な特徴がある他、一見するとおぞましく醜悪とも取れる姿をした者も少なくない。しかし、その衝撃的な外見も含めて彼らに魅了される深海ファンがいるのも確かであり、得体の知れない魅力を持っているのも事実である。
なお深海生物の中には、海水から引き上げられた際の急減圧や皮膚の剥離等、本当に悲惨な状態に陥っている姿が有名になってしまったものもあり(例→ニュウドウカジカ)、一般的に想像されるおぞましい外見が本来の姿とは限らない場合もあるので注意が必要である。
本来なら人が立ち入る事ができない世界に生息する種でもある為、その生態がよく分かっていない種類が多い。また、中には食用などに利用される種類もおり、決して人間社会における生活とは無縁な存在ではない。