カクレマンボウ
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かくれまんぼう
フグ目フグ亜目マンボウ科マンボウ属に属する海水魚の1種。
カクレマンボウとは、フグ目マンボウ科の海水魚である。主にオーストラリアやニュージーランド、タスマニア、南アフリカ、チリ南部などの南半球に分布し、米カリフォルニアやオランダのアメランドでも確認された事例もある。
舵ビレ(マンボウの仲間にある尾ビレみたいなヒレ)の真ん中が凹んでいる。
胃の内容からサルパとタグクラゲを食べている事が分かっている。
マンボウ属には、かつて33種が分類されるとされていたが、1951年にフレーザー・ブルナーが「マンボウ(Mola mola)」と「ゴウシュウマンボウ(Mola ramsayi)」の2種に整備された。
2005年、マンボウ属は4つの集団に分かれる事が分かった。
2009年に世界中のマンボウ属を遺伝子解析した結果、3種と判明した。その3種は「A種(Mola sp. A)」・「B種(Mola sp. B)」「C種(Mola sp. C)」という仮名が名付けた。A種とB種は2005年の研究でも確認されていた。
C種は、長い間、形状が分かっていなかった。
2015年にC種と同定されるマンボウが見つかり、形状が判明した。2017年、マンボウの専門家であるマリリン博士らの研究チームによって、8年の時を経てC種がやっと「Mola tecta」という学名で新種記載された。マンボウの仲間が新種として発表されたのは125年ぶりであった。
名前の「カクレ」は長い間、居ることが判明しているのにも拘らず、見た目が解っていなかった事に由来する。学名の「Tecta (テスタ)」と英名の「hoodwinker」も『カクレ』という意味である。
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