テヅルモヅル
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てづるもづる
テヅルモヅルとは、深海に棲むクモヒトデの一種である。※メイン画像は擬人化
初めて見た人は海草か植物の一種に見えるかもしれないが、これでもれっきとした動物である。5本ある腕が無数に枝分かれしてこのような外見になったようだ。
もちろん動物なので、枝分かれした触手の1本1本がうねうねと動くため、人によってはかなり気持ち悪い。
その独特な外見から学名に〈ゴルゴン〉の名前が与えられたほど。
触手は普段くるくると丸めているが、獲物(主にプランクトンなど)が寄ってくると無数の触手で絡め取って、盤(=中心にある本体)にある口へと運ぶ。
なのでこのような姿になったのは、餌が少ない深海でも生き抜くために進化してきたと考えられている(時には共食いをしたり、自分の腕を食べるケースもあるそうだが……)
水族館では本種を飼育している所はわりと多い。
気になる人は一度本物の姿を見てみては如何だろうか?
ちなみにヒトデとクモヒトデは違うんやで。
その無数に枝分かれした触肢は投網などに絡まると、最悪テヅルモヅルが絡まった箇所を切り取る必要がある=商売道具をダメにされるため、漁師からは当然のように嫌われている。
特徴的な姿形から、少数の漁師には「アデランス」 と呼ばれている(参考書籍=廣済堂 ペーパーバックス出版 『ミョ~な深海生物大百科』)
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