曖昧さ回避
スポンジ・ボブの登場人物。
→シェルトン・ジェームス・プランクトン
概要
ブランクトンとは、自力では動けないか、遊泳力が弱く、水流に乗って移動したり、水流で流されてきた食物を摂取したりして生活する水生生物の総称である。生態学的な分類であり、藻類、甲殻類、魚の幼生など様々な分類群に属する生物を含む。
遊泳生物(ネクトン)、底生生物(ベントス)と並ぶ概念。ミジンコやケイソウなどが代表的なプランクトンとして知られる。
プランクトンといえば微生物のイメージがあるが、クラゲや浮遊性のウミウシのような大型生物もいる。貝・エビ・カニなどの幼生も浮遊生活をするため、成長してからの生息状況に関わらず、幼少期にはこれらの生物もプランクトンに分類される。なお、プランクトンの中でも魚の幼生のように若干の遊泳力を持つものは「マイクロネクトン」ともいい、また水底付近を漂うものをベントスとの中間的形態として「プランクトンベントス」ともいう。
プランクトンとほかの水生生物との違い
- 遊泳生物(ネクトン)との違い
魚やイカなどは自力で泳ぐことができるが、プランクトンはだいたい水に流されており、ネクトンほど自由に泳ぐことができない。
- 付着生物(sessile benthos)との違い
- 移動性ベントス(mobile benthos)との違い
主なプランクトン
動物性プランクトン
- ミジンコ
- カイアシ類
- 甲殻類の幼生(ノープリウス、ゾエア、メガロパ、フィロソーマ、キプリスなど)
- 環形動物・軟体動物の幼生(トロコフォア、ベリジャー)
- 棘皮動物の幼生(プルテウス、ドリオラリア、アウリキュラリア)
- ヤムシ
- クラゲ(遊泳力を持ち能動的に動くものもいる)
- クシクラゲ
- クリオネ
- ゾウリムシ
- ミドリムシ(ユーグレナ、植物性プランクトンにも分類される)
- アメーバ
植物性プランクトン