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クマムシ

くまむし

緩歩動物門に分類される動物のこと。頑強な生命力を持つ八本足の微生物である。
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曖昧さ回避編集

  1. 微生物「緩歩動物」のこと。本項で記述
  2. 日本お笑い芸人コンビ。→ クマムシ(芸人)を参照。

概要編集

クマムシ(熊虫)とは、緩歩動物(かんぽどうぶつ)門に分類される動物のこと。

英語は「water bear」("水熊")、中国語は「水熊蟲」と呼ぶ。


動物でありながら微生物で、大きさはたったの50マイクロメートルから1.7ミリメートル程度しかない。各言語での通称の通り、クマの形をしためいた姿をしている。鉤爪のある脚で水かきをするように動く様子も、どことなくクマを彷彿とさせる。


8本の短いの脚(葉足)の内、前の6本が両脇に、最終の2本がお尻の末端に付いている(尻尾はない)。この脚でノコノコ歩く様子から、「緩慢な歩行者」を意味する学名「Tardigrada」や「緩歩動物」などの名称が付いた。

クマムシコケの森を行くクマムシ

ネット上では皺が目立ち、前が見えねェにされたような顔の画像が有名だが、実際は全身が無色透明でぷよぷよしてて、種類により1対の小さな黒いもあり、わりとゆるキャラのような見た目をしている。


一般によく知られるクマムシの姿は「真クマムシ類」のものである。もう1つのグループ「異クマムシ類」の場合は頭に髭のような毛があり、背中のアーマーや棘が発達したもの、爪先がカエルの指みたいなものもいる。


現在生きている動物の中では節足動物と有爪動物(カギムシ)が近い。これらの動物と同じく葉足動物に分類される古生物のグループから進化したと考えられる。


生態など編集

に住む微生物であり、熱帯から極地、陸上のの隙間から海底まで分布して、身近にいるらしい。周りの有機物や他の微生物の体液を餌とし、口の奥にある1対の針のような器官(歯針)で餌を採る。


体を乾燥(乾眠)させて、如何なる環境にでも耐える最強の防御力を得る生物として有名。


なお「乾眠状態で120年生きる」と伝わるが、通常は最高で9年が限度。

1940年代にイタリアの生物学者が「『120年前の苔の標本』を観察していたところ『生死不明の干からびたクマムシ』があったので、それへをかけたら脚がひくひくした」とされる不確実な情報がマス・コミュニケーションの間にこうなったらしい。ある意味すごいぞクマムシ。


その防御力の凄さ編集

  • 極度の乾燥地帯では、体の約85%ある水分を0.05%まで減らし耐え切るのが可能。
  • 最高151℃から最低-273.15℃まで耐えるのが可能。
  • 真空から75000気圧まで耐え切るのが可能。
  • X線に至っては570000レントゲンまでなら耐え切れる(人の致死量は500レントゲン)。
  • 放射線に耐えられる秘密がDNAに電磁シールドを張るから。
  • にも耐えられる。

でも編集

防御形態に変形(乾眠)しなければその防御力は発揮されず、乾眠状態に移るにはそれなりの準備時間が必要なので、準備なしで過酷な環境に放り込むとあっさり死ぬ。


クマムシの防御力は基本的に「突発的な厳しい環境に耐える」よりは「生息地の環境が徐々に悪化し、生存不能になった場合に環境が回復するまで耐える」ためのものなので、素早く乾眠状態に移る能力は低い。


そして、質量そのものがとても小さいため、単純な質量差で圧死する


フィクション・創作関連編集


関連タグ編集

生物 動物 微生物  鉄壁

クマムシ「私のHPは57万レントゲンだ」

葉足動物 節足動物 カギムシ


トリビアの泉ゴールデン移行後1発目のトリビアがこれだった(No.130「何をしても死なない虫がいる」77へぇ)。

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