概要
国名 | イタリア共和国 |
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面積 | 約30万1336平方キロメートル |
公用語 | イタリア語 |
首都 | ローマ |
人口 | 約6046万2000人 |
政体 | 議院内閣制 共和国 |
イタリア共和国(イタリアきょうわこく、イタリア語:Repubblica Italiana、読み:レプブリカ・イタリアーナ、通称:イタリア)は、南ヨーロッパに位置する共和国。
同国は国際連合加盟国・G7及びG20参加国・北大西洋条約機構加盟国・パリクラブ参加国・ヨーロッパ連合加盟国などであり、文化的・経済的・政治的に大きな影響を及ぼす列強の一角に数えられる。地図上では「長靴みたいな形の国」として覚えられやすい。
地中海の海の幸も豊富で、食文化が栄えている他に美術や音楽など芸術が盛んな国としても知られる。スポーツも盛んで、ヨーロッパのサッカー強豪国に数えられる。
歴史
古代には半島の北部にケルト人が居住し、南部にはギリシア系の植民が相次いだ。伝承では紀元前8世紀にローマが建国され、前3世紀にかけて半島全土を統一し、やがてローマ帝国へと発展していく。その後4世紀末の東西分裂と5世紀から始まる民族大移動の影響を受けて全土は荒廃し、ローマは教皇座があるだけの小都市となり果てていた。しかし地中海交易に出やすい位置と、元々ヨーロッパの中では豊かな農地を受けて徐々に回復し、さらに神聖ローマ皇帝の支配も衰えて多数の自治都市が成立した。
やがて12世紀までには北部平原やトスカーナに割拠する自治都市群、中部を占める教皇領、南部を統一するナポリ・シチリア王国(両シチリア王国)に分れた。さらにその富をもとに16世紀にかけて様々な産業・文化・学芸が開花した。この時代をルネサンス期と呼び、今日のイタリア主要都市の外貌が整った(ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ローマ、ジェノヴァ、ナポリなど)。この時期はトスカーナ語が標準イタリア語と定められ、「イタリア人」としての意識が生まれ始めた時代でもある。だが小国群故に諸国からの介入には弱く、18世紀までに北部の多くの地域がオーストリア・ハプスブルク家の支配下に入り、南部のナポリ王国はスペインの王室が国王に入る形となる(アラゴン連合王国)。
18世紀末にナポレオン・ボナパルト(コルシカ島出身のイタリア系)の勢力はこの半島にも及び、ナポレオンを元首とするフランスの衛星国としてイタリア共和国からイタリア王国が北部に建てられる。ウィーン会議によって、オーストリア帝国の影響の下で旧体制が復活したがナショナリズムが高揚し、北部のサヴォイア王国が中心となる形で、19世紀中盤にはついにイタリア半島のほぼ全域が統合されるが、この過程でナポレオン3世との密約が結ばれサヴォイアやニースがフランスに割譲された。
統一後に北部は工業・商業が発展するものの、南部は農村地帯が大半のままで近代化に取り残された。第一次世界大戦後はムッソリーニ率いるファシスト政権が台頭し、第二次世界大戦勃発後はファシスト・イタリアは枢軸国側として参戦したが準備不足がたたり、ナチス・ドイツの軍事的支援に頼るようになる。1943年7月のベニート・ムッソリーニの失脚に伴って一転して連合国側に転じ、ドイツと交戦する。
第二次世界大戦終結後に王室は追放され、現代のイタリア共和国が成立した。戦後は後に「奇跡的復興」と呼ばれる高度経済成長が実現したが、政治家の汚職・マフィアの台頭による政情不安が続いてテロ事件も多発した。
地理
同国の隣接国はフランス、スイス、オーストリア、スロベニアであり、バチカンとサンマリノを取り囲んでいる。地中海に突き出した半島は北部の山沿いを除き温暖でほどよく乾燥しているため、オレンジやオリーブ、ブドウ、レモンなど果樹の栽培が盛んである。北部には米食文化もあり、稲作も盛んに行われる。
同国の首都はローマであり、かつてのローマ帝国の中心都市でもあった。そのためローマ市内をはじめとするイタリア国内には数多くの古代遺跡がある。ルネサンスの中心地でもあり、フィレンツェ・ローマ・ヴェネツィアなどに豊富な世界文化遺産を有する。
経済
同国の産業の主力は機械産業で、その中でもやはり自動車産業が強い。自動車ではフィアット一強で、かつては「フランスはルノーを持っているが、フィアットはイタリアを持っている」とまで評された。他の主力産業はアパレル、医薬品、化学、鉄鋼、観光などがある。農林水産業や食品加工業も強いが、麻薬や売春のような闇経済も巨大である。先進国の中では日本と並び中小企業の比率が高い国で、工芸や食品、アパレルのような産業はもちろん、機械や金属などの分野でも中小企業が実質的にイタリアの輸出や花形産業を支えている。
観光業は全土にある著名な名所名跡、景勝地、リゾート地に世界中から観光客が押し寄せるほど恵まれており、イタリアの基幹産業の一つである。一方で「呼び込まずともどんどん来る」ほど盛んなため、ホテルの設備など各種ハード面では低い評価を受けている。
同国は世界第8位の経済力を有する国とされるものの、近年は勢いが失速している。経済力はイギリスとフランスにも水を開けられており、国民1人当たりの水準でもEU圏の平均を下回る。さらに南北格差も激しく、南部は失業率が高い。政府は慢性的な財源不足に陥っており、2010年以降は財政赤字の削減をEUから迫られてきた。これが国民のEU不信へと繋がり、中国の一帯一路に参加を表明することになった。
少子高齢化も進んでいる上、2019年11月以降の新型コロナウイルスの猛威はイタリア経済に大打撃を与えている。
社会
イタリア人は家族を大切にする。成人男性でも親と暮らす家庭が多く、親子でキスをする光景も珍しくない。家庭の時間を何より大切にし、家事にかける平均時間は男女共に日本人より長い。週末は家族親戚が集まって食事を共同で準備し、長い時間をかけて世間話に花を咲かせて楽しむ習慣は現在も根強く残っている。
このため、親戚の子供の面倒を見ることも一般的であり、家族主義が強固なイタリアは無宗教化が進行しながらも離婚率はヨーロッパ圏では非常に低い水準にある。
また、しばしばイタリア社会は「都市国家の集合体」「イタリア人と意識するのはスポーツの国際試合だけ」と言われるほど、地域主義の傾向が強い。方言と名字の地方性と社会階層の鈍い流動性は現在でも色濃く受け継がれ、地元のスポーツチームは軍、国内リーグは一種の戦争の代替ツールとして機能している。
特に南部と北部の対立感情の激しさは良くも悪くも名高い。SSCナポリに所属していたアルゼンチン人サッカー選手のディエゴ・マラドーナ(自身もナポリ移民の子孫)はワールドカップでイタリアとナポリにて対戦することになった際、「普段ナポリ人をアフリカ人と罵る北部の連中が、明日だけはイタリアを応援しろとはずいぶん虫の良い話だな」と心理戦を展開したこともある。
イタリアの有名人
- ダ・ヴィンチ
- ミケランジェロ
- ラファエロ
- サリエリ
- フェデリコ・フェリーニ
- ニューシネマパラダイス
- イタリアンスパイダーマン
- カリメロ
- ミオ&マオ
- トッポ・ジージョ WinxClub
- ザッケローニ
- パンツェッタ・ジローラモ
- ロザリア・ロンバルド
- ムッソリーニ
イタリアが舞台となる作品
- アサシンクリード2…15世紀イタリア
- GUNSLINGER GIRL…架空の現代イタリア
- BITTERSWEETFOOLS…現代のフィレンツェ
- 紅の豚…架空要素を含むが世界大恐慌時のイタリア・アドリア海
- ジョジョの奇妙な冒険 第5部・・・西暦2001年のイタリア
- 走れメロス 古代のシチリア島
- リストランテ・パラディーゾ/GENTE
- 劇場版ポケットモンスター水の都の護神 ラティアスとラティオス
- 劇場版ラブライブ!サンシャイン!!
- 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話・・・18世紀イタリア
- ルパン三世PART4
イタリア関連のキャラクター
ドールズフロントライン
Px4ストーム | スペクトラM4 | カルカノM1891 |
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カルカノm91/38 | FP-6 | S.A.T.8 |
Px4ストーム | ||
随時募集中
注意
pixivでは、「Axis Powers ヘタリア」関係のイラストに付けられる場合もあるが、擬人化キャラクターと通常国家作品(ex風景画など)とを区別する為推奨されない。詳しくは関連タグのヘタリアの人名・愛称タグ一覧を参照。
その他曖昧さ回避
リットリオ/リットリオ(艦隊これくしょん)....第二次世界大戦期のイタリア海軍戦艦リットリオは、ムッソリーニ政権崩壊後に「イタリア」と改称している。
関連項目
別名・表記ゆれ
都市・遺産
風景 世界遺産 ピサの斜塔
サンマルコ広場 ミラノ大聖堂
アマルフィ トスカーナ トリノ ナポリ ピサ
フィレンツェ モンツァ ローマ ソレント ミラノ)
ヴェネツィア シチリア
歴史・ミリタリー
イタリア戦争 イタリア王国
イタリア社会共和国/RSI
ルネサンス イタリア・ルネサンス チェーザレ
赤シャツ隊 カラビニエリ マフィア
イタリア軍 イタリア海軍 イタリア空軍 砂漠パスタ
スポーツ
セリエA ACミラン ユベントス ジロ・デ・イタリア
イタリアンベースボールリーグ
文化
イタリアングレーハウンド
イタリア料理
ピザ パスタ リゾット トマトソース
モッツァレラチーズエスプレッソ
イタ車 フェラーリ ベスパ PIAGGIO
ランボルギーニ ジレラ ユーロビート
フレッチャロッサ
イタリア映画
マカロニウエスタン/マカロニ・ウエスタン チネチッタ