概要
イタリア・カンパニア州にある活火山。英語ではベスビアス(Vesuvius)。標高1281m。西暦79年8月24日13時頃に大噴火(火山爆発指数は5)を起こし、火砕流でポンペイやヘルクラネウム(現在のエルコラノ)などの市街地は軽石や火山灰に埋没した。火山噴火の一形式である「プリニー式噴火」の名は、この時の噴火の情景がローマの博物学者ガイウス・プリニウス(大)と甥のプリニウス(小)によって書き残されたことに由来する。その後もたびたび噴火を起こしており、とくに1631年の噴火では死者約3000人を記録した。歌曲「フニクリ・フニクラ」で知られた登山電車フニクラーレは、1944年の溶岩流で破壊された。1841年、世界で最初に火山観測所が創設された。