🌋概要
マグマが地下から噴出したことに伴い形成された山などの地形のこと。
日本列島のようなプレート沈み込み帯では、海水を含んだプレートの影響でマントルが部分的に融解して上昇し、地殻内にマグマ溜まりが形成され、そこからマグマが噴出して噴火に至る。
ハワイ諸島のようなホットスポットではマントルの湧昇流からマグマが形成される。
上昇してきたマグマは噴火に至ることなく地中に留まったまま長い時間をかけて冷却・固化することも多く、地殻に上昇してきたマグマの大半はそのようにして新たな地殻となり(地学用語で貫入という)活動を終える。火山噴火はそのような大規模な活動のごく一部が『氷山の一角』として地表に現れたものである。
アイスランドのようなプレート発散境界は海洋プレートが外側に広がってゆく場所なので、それを埋めるために地下深部から高温のマントルが上昇してくる。
火山活動で放出される火山ガスは地球型惑星において重要な大気の供給源である。現在の地球の大気は、原始的な地球大気が失われた後に火山ガスの蓄積で二次的に形成されたものだと考えられている。地球を覆う海洋も元をたどれば火山ガスとして放出された水蒸気に起源がある。
温泉や地熱発電、濾過された綺麗な地下水、軽石、硫黄など工業や農業用の原材料などの恵みをもたらす一方、噴石・溶岩流・火山灰・火砕流などによる大規模な被害をもたらす(火山災害)。
海底で噴火したものは海底火山とされ、それが海上まで盛り上がり島として形成されたのが火山島である。
著名な火山(日本以外)
※なお地球以外でも火星や、木星の衛星であるイオなどの天体で火山や火山活動が観測されている。
日本の火山
特に九州と北海道(千島列島を含む)に活発な火山が多く、現在の研究では兵庫県の神鍋火山群も含まれている。
かつては活火山、休火山、死火山に分類されていたが、「死火山」と考えられていた御嶽山が1979年に水蒸気爆発を起こしたことなどがきっかけで見直される。
現在は「活火山」と「それ以外の火山」に区分され、活火山も「過去およそ2000年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」(後に「1万年以内に噴火」)と大幅に定義が拡大された。
特に頻度の高い近年の噴火実績がある山は常時観測対象とされている。
日本の主な火山
北海道地方
東北地方
関東地方
中部地方
中国地方
九州地方
島嶼部の火山島
関連キャラクター
関連イラスト
※想像