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概要編集

 モンスターハンター:ワールドに登場する古龍の一種。「熔山龍」と呼ばれる。

発売前PVやCMでは燃え盛る大地を背に黒々とした巨体を見せており、「ワールド」というタイトルに恥じないスケールの大きさを見せつけた。チュートリアルの段階で主人公ら五期団の前に姿を現し、共に新大陸に上がった、本作におけるキーモンスターである。

メインモンスターの座はネルギガンテらに譲っているが、日本版パッケージではネルギガンテやハンターの足場としてマグダラオスが描かれている。


 ラオシャンロンの様な体型の巨龍であるが、彼は背中が山の様に盛り上がっており、遠目で見ると「動く山」そのもの。背中の盛り上がりはまさしく山。その山の如き外殻は、四足歩行をしている時はヘルメットのようになり、立ち上がり二足歩行になる時にも山部分が干渉しないようスキマができている。「熔山龍」という名称の通り、冷え固まったマグマで出来た様な黒々とした外殻は、堅牢どころか背中に何かが乗って動いても一切影響がないほどに強固。そして身体の節々から膨大な熱を放出しており、背中に至ってはそのエネルギーが溶岩として噴出している

この溶岩は厳密には「食べた爆破性の鉱物を分解する過程で生じた代謝産物」であるらしく、食べた鉱物のエネルギーに応じて温度を増し、より強力になっていく。

その姿は歩く活火山。怪獣映画好きなら「バーニングゴジラ」と言えば大体のイメージが付くだろう。また、ネタバレなので下記を参照していただきたいが、とある個体の内包する危険性もバーニングゴジラに似ている。


しかし性質は大人しく、進路妨害やしつこく攻撃をしなければ他者を攻撃することはないモンスターである。

しかし、その巨体故、歩くだけで周囲の環境を激変させ、自らが発生させるエネルギーによって周囲を焼き尽くしてしまう。

実際に劇中ではゾラ・マグダラオスによって故郷に甚大な被害が出たと言う人物が登場する。


 天候・波浪全てが悪く、移動する事に相応のリスクがかかる新大陸に、古龍が自ずと向かっていく現象「古龍渡り」を行う古龍の一体であり、本編はゾラ・マグダラオスを追い古龍渡りの謎を解明する事を目的として進んでいく。

本編のキャラクター達には任務(要は村クエ)の説明以外では基本的に「マグダラオス」「彼」と呼ばれている。(性別自体は不明)

本編のキーモンスターであり、物語が進んでいくと調査団も彼への関心がどんどんと高まっていき、最終的には五期団の一員と例えられるほどの愛着をもたれるようになる果報者。


 これまでとは類を見ないほどの大きさを誇る古龍であり、本編開始時点から多くのハンターを乗せる大きな船を背に乗っけてもまだ面が余るレベルで大きい。全長などでは400メートル超えの古龍等が従来には登場しているが、面積と全高でマグダラオスを超えられる個体はいないだろう。あまりの大きさゆえに彼自身がフィールドになると言えばその大きさがある程度想像できる。超大型古龍で乗ることのできるモンスターと言えばラオシャンロンジエン・モーラン等がいたが、乗れる範囲もかなり限られ、言う程の大きさを感じる事はなかったかもしれない。だが彼の場合、乗れる範囲がだだっ広い上に階層があり、もはや一つのフィールドといっても差し支えの無い大きさを誇る。熔龍という名称に偽り無し。

普段は動かず休眠しているため、本当に1つの山として認識されていた個体もいるかも知れない。


超大型モンスター大きさ比べ

ちなみに超大型モンスターにしては珍しくゲーム内で明確なサイズ表記がされるモンスターであり、その全長は25764.59cm、つまり約257mとなる。ラオシャンロンの約4倍、ジエン・モーランの約2.5倍という圧倒的すぎるスケールである。

流石にダラ・アマデュラには全長で遠く及ばないが、それでも四肢を持ち歩行するモンスターとしてはブッチギリで最大のものである。

なお、MHW作中で登場する個体はこれまで観測されたゾラ・マグダラオスの中でも類を見ない大きさであるらしく、学者らの発言によれば、「途方もない年月を生きた老齢の個体」とされている。


ちなみに幼体の存在が確認されている珍しい古龍であり、生まれたばかりの幼体はほとんど動かずに周囲の鉱物を摂取しながら成長する。

ある程度成長するとその巨体を維持できるエネルギーを生み出す鉱物を求め移動を開始するという。



更には、大型追加コンテンツ「モンスターハンターワールド:アイスボーン」におけるエンドコンテンツ・フィールド『導きの地』の瘴気の谷エリアには、今回古龍渡りを行なった最大級のゾラ・マグダラオスを遥かに超える大きさのマグダラオスの頭骨が鎮座している。(おそらくマグダラオスの亡骸から、この地が育まれた可能性がある。)

新大陸の方の瘴気の谷のダラ・アマデュラの巨大な頭骨のように、我々ハンターが相対するマグダラオスの数倍を超える大きさであり、発見された際多くのハンターはこのサプライズにド肝を抜かれたという。

この頭骨のすぐ側には採掘ポイントがあり、G級マグダラオス装備の素材が手に入る。


次回作となるMHRiseに登場するフィールド「寒冷群島」には、マグダラオスと思しき巨大骨がフィールドの東部を縦断している。

現地で入手できる手記から察するにかつて撃龍船に乗った王国の兵団と激しく戦った末に果てた個体であり、彼の死骸の養分を求めた生物達によって今の寒冷群島の生態系ができあがっているようだ。

頭骨部には決め手となったであろう撃龍槍が突き刺さっているほか朽ち果てた社が建てられており、討伐されてからかなりの歳月が経過していると思われる。



強さ編集

「敵」として立ちはだかる強さというものはほぼない。

彼の強さはそういうものではなく、動くだけでハンター達や戦艦が蹂躙されるほどの圧倒的な大きさと熱量によって、ただ存在するだけで災害となる、単純に持っている膨大過ぎるエネルギーがそのまま強さとして反映されているというもの。そのため、ラオシャンロン同様ただ動くだけで数十年ギルドが突破できなかった壁に穴を開けたり、ただ息をするように飛び散ったマグマが当たるだけで大抵のハンターの体力が溶け落ちる。

作中のキャラクターの言葉を引用すれば「一つの現象、自然の災害そのもの」。攻撃性は皆無だが、防御力は規格外の一言に尽きる。

彼に乗った所でやみくもな攻撃は一切通用せず、ダメージを与えるには排熱器官と呼ばれる身体の随所に存在する角のようなモノを探し出し、攻撃するしかない。山肌のような甲殻を貫くにも、自然が形成した巨大なものを用いるしかなく、大砲やバリスタ程度では顔などの比較的柔らかい部分を狙わないと毛ほどのダメージも与えられない。もはや活火山そのものとなっているほどの膨大なエネルギーを持つためか身体に鉱脈を形成しており、鉱脈に近づく事でマグダラオスの素材やドラグライド鉱石などのレア鉱石を剥ぎ獲る(掘る?)事ができる。


 また、ラオシャンロン同様四足歩行の動きを急に変えて二足歩行に移行する事もあり、その際はフィールドの地形がガラリと変わる。床だったものが壁になるため登りきった場所から最下層にブチ落とされたりする。ただ、壁だったせいで掘れなかった鉱脈が掘れたりと悪いことばかりではない。


 クエストにおいては乗って戦う事が前提となっているが、乗った段階で武器をブンブン振り回しても何のダメージも与えられない。そのため、乗りパートでは廃熱器官を探し、破壊する事になるのだが、廃熱器官周辺はいるだけで体力が削られる。また、前述のマグマ攻撃は単純に火力が高い上に喰らうとほぼ確定レベルで火属性やられになるため回復薬を持ち込まずに挑むとなにもできてないのに殺される。また、彼以外にも脅威となるのがマグダラオスのエネルギーに惹かれてやってくるバルノス達であり、大砲やバリスタによる迎撃をする際はこの集団による襲撃が厄介となる。


 破壊可能部位は頭と胸、排熱器官。胸と排熱器官は全タイプの攻撃が効く。頭は二足歩行時のみハンターの攻撃が届く。乗り込み時に破壊できなかった場合、大砲やバリスタを用いるしかなくなる。なお、地底回廊であれば最終防衛ライン移行後もマグダラオスに乗り込むチャンスがある。やり残しがある場合は障壁への頭突き時に乗り込もう。


装備編集

铸岛熔岩α

ゾラマグナ装備が作成可能。おそらく多くのハンターが最初に作れるようになる上位装備。中世ヨーロッパの重装歩兵のようなガッチガチな甲冑、女性も女性で王族貴族の衣裳を思われる肌の露出を究極的に控えたカッチカチなデザインをしている。

高い火属性耐性に加え「ボマー」「砲術」等の爆弾や大砲系のアイテムの火力を上昇させる事ができる。また、耳栓・風圧・耐震というバインド攻撃三重苦に対応するスキルも持つが、最大まで上がらないため装飾品などによるカバーが必要。キリンを除けば実質的に最初に作れる古龍装備だけあって性能自体は控えめ。ただし、「γ」や「EX」となると怖ろしいほどの防御力に強力なスキルを携えるようになるため、火属性モンスター戦における狩りの安定感が非常に増す。



関連タグ編集

モンスターハンター:ワールド MHW 古龍種 火山


ネルギガンテ 本作のパッケージモンスター。マグダラオスと何やら関係があるようだが……?



























古龍渡りの真相(ネタバレ注意)編集

実はこのマグダラオス、超おじいさん。モンスターハンターのシリーズでも描写される事の無かった「完全に成熟した老齢個体の古龍」である。257メートルという圧倒的すぎるサイズはまさしく古龍としての永い年月を生き続けた末の大きさなのだ。

そんなゾラ・マグダラオスを含め、古龍が新大陸へと渡る「古龍渡り」が発生する理由は、「己の死に場所へと向かうため」

自身の死期を悟った古龍達は新大陸へと移動し、瘴気の谷で永い生涯を終え、その生体エネルギーが谷の上方となる陸珊瑚の台地の生態の糧となるサイクルが確立されている。

しかし、マグダラオスは痕跡だけ谷に残してなぜか進路を地脈回廊へと変更。

マグダラオスの余命からして地脈回廊を切り抜けるのは不可能であり、もし彼が地脈回廊で命を落とした場合、彼の体内から放たれる膨大なエネルギーが地脈中に駆け巡って新大陸中に噴出し、新大陸が火の海に包まれるだろうと云われる。現実でいうならば石油や天然ガスが流れてる空間に核兵器級の爆弾がいるようなもんである。

それを危険視した調査団一行は、相棒こと編纂者の提案を基に、マグダラオスを外海へと逃がしエネルギーの衝撃を和らげる「ゾラ・マグダラオス誘導作戦」を敢行。

ギルドから調達したバリスタや大砲・撃龍船を用いてマグダラオスを地脈回廊から追い払うことに成功。地脈回廊を去り外海で果てたマグダラオスは海中で新たな生態系の礎となるだろうと推測される。


そのストーリーの都合上、マグダラオスは彼一匹のみであり、倒すことができない(してはいけない)モンスターである。時折出てくるフリークエやイベクエのマグダラオスは誘導作戦の追想とされる。


後に大団長の独自調査によって地脈回廊を抜けた先には「龍結晶の地」と呼ばれるフィールドがあることが判明。

古龍の生体エネルギーが収束して豊富な栄養分が満ちているこの地を、マグダラオスは求め向かっていたのではないかとされている。しかしこれ以上長生きすることもなければ、性懲りも無く生きようとしてその地に赴いたとは考えにくく、相棒は「最期に大きな輝きを見たかったのではないか」という、とても人間的な理由でその地に向かったのではと考察している。








「不滅のアルペングリューエン」編集

MHWにて追加されたより強力な個体「歴戦の個体」をも超える究極のモンスター「歴戦王」。これまで「キリン」「ヴァルハザク」「テオ・テスカトル」と古龍が続々と歴戦王と化す中、このマグラダオスに歴戦王戦が追加

とは言っても設定上はフリークエスト版同様追想。戦いから日が経って美化された思い出みたいなものだろう。ちなみに依頼主は「名も無き五期団」というこれまで本編で関わったことも無い謎の人物。彼は一度マグラダオスの被害に故郷が遭っているらしく、今回の五期団入りのきっかけがこのマグダラオスの古龍渡りだったのだという。


クエスト内のマグダラオスは、実際に被害に遭った彼の思い出補正がそうさせるのか、これまでの歴戦王の名に恥じない驚異的な強さを持っている。



まず「上がれない」。マグマの発熱が強すぎるのか、上れなくなっている壁が多くなっており、割と進まないと外殻上方に向かえない。そして上まで登り切ろうとするのを「ねずみ返し」が邪魔をする。特に前方の山はそのまま登り切れば頂上までいけたのに、歴戦王では脳死で昇っていてはねずみ返しに阻まれてたどり着けない。これによってハンターは「廃熱器官を破壊する」か「鍾乳石を落とす」かの取捨選択を強いられる事になる。


そして「硬い」。本体は言わずもがな、廃熱器官の耐久力がおかしいほどに上がっている。4人がかりで高火力武器を携えても一つ破壊するのにかなり時間がかかる。フリークエストでは一瞬で破壊できるため、分散しての破壊が楽だったが、歴戦王のはそうとはいわず、分散しての戦闘を行うと後述のネルギガンテの存在もあってかなりもたついてしまう。最悪、一つも破壊できないまま最終防衛ラインに向かうハメになることもある


次に「短い」。フリークエストや任務では50分あったが、此方ではたったの25分しかない。そのため、後述するネルギガンテに時間を食うと時間切れ失敗が普通にあり得るため、自分が思っている以上に余裕は無い事は分っておいた方が良い。採取してる暇はとりあえず無いと思っておこう。


更に難易度を上げるのが「ネルギガンテ」。フリークエストではマグラダオスのマグマですぐに退散していくネタ要因だが、歴戦王ゾラのネルギガンテは「撃退する」必要がある。マグラダオスに任せっきりではいけない。これを知っているかいないかで最終防衛ラインに割ける時間が目に見えて変わるため、注意が必要。幸い、出てくるネルギガンテは歴戦の個体でもなんでもないただのネルギガンテなので、相手自体は特別苦じゃ無いだろう。しかし追い払おうとするマグラダオスのマグマは無差別かつ歴戦王の火力なので、うっかり喰らって全滅しないように。


最後に当然のことながら「強い」。乗り戦では廃熱器官のマグマ放出スパンが目に見えて短く、感覚を掴めてない段階でガードできない武器を使っていると一瞬で手痛い反撃を喰らって体力が消し飛ぶ。「転身の装衣」や「不動の装衣」があればいいが、それが無い場合、効果が切れた場合の廃熱器官の破壊はかなり苦労すること間違いなし。

そして最終防衛ラインでの戦闘では、如何に効率的に大砲を撃ち続けられるかというハンターとNPCの連携と、撃ちきった後を任せるand任されて行くという意思疎通、そしてマグダラオスによるマグマブレス攻撃を「単発式拘束弾」で止める事。最後が特にネックであり、全ての大砲を使って止まること無く撃ち続ける必要がある以上、このマグマブレスによる大砲の破壊及び障壁への大ダメージは避けなくてはならない。その時に必要なものが「単発式拘束弾」である。一応調査団リーダーがヒントはくれるが、それもいくつか破壊されてからで時既に遅しな場合があるため、分ってる人はとりあえず持っていつでも来られても大丈夫なように備えなくてはならない。

障壁の破壊によるクエスト失敗が普通にあり得る上、それが無くもネルギガンテ等で時間を食った場合は時間切れもあり得るという、かなり余裕が無く忙しい戦いになってしまったが、逆を言えば手を抜いても勝てる単純作業だったフリークエスト版よりも「全員で戦う楽しさ」を味わえると言い換えることも出来るだろう。撃竜槍でトドメを刺せた時は気持ちよさに体が痺れること間違いなし


ちなみに、これまでのマグダラオスのフリークエスト名にある「アーベントロート」「モルゲンロート」とはドイツ語。それぞれ「夕焼け」「朝焼け」という意味である。燃え盛る火の山が沈み、そのエネルギーが生命の新たなる一日を始めさせるという意味ではとてもセンスに満ちたクエスト名である。

また、歴戦王クエスト名にある「アルペングリューエン」もドイツ語であり、夜明け前または日没後に、山頂付近のみに陽の光が当たり輝く様子を表す。

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