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狩れ!この生ける大地と共に


概要編集

2017年のE3…つまり、国内だけでなく世界に向けて発信された全く新しいモンスターハンター

略称は「MHWorld」「MHW」「モンハンワールド」など。


対応機種はPlayStation 4、PC(Steam)およびXbox Oneであるが、日本ではなぜか2024年5月までXbox One向けに販売されていなかった

シリーズ初の全世界同時発売作品、そしてSteam初進出作品でもある。

モンスターハンター3G』以降の海外展開の下積みを経て、全世界同時発売が実現した本作は、発売当初3日で500万本、Steam版発売後にカプコン史上初の1000万本、更に2021年10月には2000万本、2024年3月に2500万本と、発売6年を超えてなおも記録を伸ばしており、勢いは衰えを見せない。

本作を通じて、「モンハン」が世界で通用する作品になったことを裏付けた。


また、モンスターハンターシリーズ初の完全なハイビジョンテレビ(HDモニター)に対応した作品でもある。(HDverの移植であるMHP3、MH3G、MHXXを除く)。

ナンバリングされた作品ではないが、「MH5」にすると難しそうな印象を与えるため、作品コンセプト及びワールドワイドでの展開を意識してこのような作品名となったようだ。

そのため、実質ナンバリング(本編)作品として捉えてもいいだろう。


ネルギガンテ

本作のメインモンスターは滅尽龍ネルギガンテ

MHXXバルファルクに続き、古龍種がメインとなる。


今作から登場人物達の台詞がフルボイス化された。

音声は『モンスターハンターストーリーズ』で確立させた「モンスターハンターの言語」に加え日本語にする事も出来る。


PlayStation 4/XboxOneでは2019年9月6日、Steamでは2020年1月10日に超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターワールド:アイスボーン』が発売。アイスボーンのアップデートはそちら参照。


なお、正確には「モンスターハンター:ワールド」の「:」は全角コロンなのだが、pixivではタグに全角コロンが使えない(百科事典内でこの項目へリンクする場合に赤リンクになる場合もある)ため、本記事は半角コロンで解説する。


ゲーム情報編集

対応ハードPlayStation 4(Pro対応)、PC(Steam)、Xbox One
発売日PS4版:2018年1月26日(金)/PC版:2018年8月10日(金)
プレイ人数1人(オンライン:1~4人)
ジャンルハンティングアクション
CEROC(15歳以上対象)


ストーリー編集

およそ数百年に1度起こるとされる、古龍達が大陸から大陸へと集団移動する「古龍渡り」。

それが現在では10年に一度の頻度で発生していた。

その現象を解明するべく設立された「新大陸古龍調査団」は、40年前から4回にわたり新大陸に調査団を遣わしていた。

そしてその5期生となる調査団一行は大陸移動中の超巨大古龍を追うため大型船に乗り込むが……


本作の主人公であるハンターは調査拠点アステラに赴く第5期調査団推薦組の一人。

第5期調査団は必ずハンター+編纂者(調査結果を書物にまとめ統括する役)の二人一組のルールとなっており、この主人公の相棒が所謂受付嬢となっている。


仕様編集

海外展開を見据えた結果、過去作に比べると変更点がかなり多い。以下、特に大きく変更した点を抜粋。


エリア間ロード編集

エリアとエリアを跨ぐ際の読み込みが無くなり、狩猟がシームレスに行えるようになった。

拠点(村)と狩猟地でロードが入るところは変わっていないので、完全なオープンワールドという訳ではない。


フィールド移動時のロード画面にはモンハンの簡単な知識が表示される。


導蟲(しるべむし)編集

ハンターが腰のケースに入れている、様々なサポートをしてくれる猟犬のような虫。

見た目は光り輝くの群体といったところ。


本作ではマップの広さが従来の2.5倍と大幅に広くなった上に地形も入り組んでいるため、慣れない内はとにかく道に迷いやすい。

この導蟲は採取ポイントやギミック、モンスターの痕跡などに群がってガイドしてくれる。

痕跡を集めて導蟲が特徴を覚えれば、そのモンスターの居場所に誘導する機能もあるが、モンスターとの戦闘中はケースに戻ってしまうため機能しない。


本作ではこのシステムがあるためペイントボールは存在しない。


受付嬢やクエスト編集

前述した通り、本作の受付嬢は相棒。

ハンターと共に狩猟フィールドまで同行し、現地でのナビゲートや食事、クエスト受注などを行っている。

直接受付嬢に受注するほか、拠点の各所に設置されたクエストボードから受注する。


受注せずに狩猟フィールドに移動した場合は「探索」となり、時間無制限で何度力尽きても失敗扱いにならず思う存分探索をすることができる。


キャンプ地でクエストの途中受注も可能。


スリンガー編集

調査団のほぼ全てのハンターが、武器種問わず左腕に装備する小型のクロスボウ

拾った木の実や小石、投げナイフなどを装填して発射することで簡易的な遠距離攻撃ができる。

高いところにある木の実を撃ち落としたり、特定の仕掛けを発動するのに使う他、閃光弾や音爆弾なども飛ばせる。


またワイヤーを放って枝の先に居る楔虫(くさびむし)を目掛けて放てばターザン移動、小型翼竜にワイヤーをくくり付ければ特定地点まで飛行させられる。


アイテムの収集や使用編集

回復アイテムは従来よりも摂取に時間が掛かるが、移動したまま摂取でき、隙でしかなかったお決まりのガッツポーズもオミットされた。

また、アイテム使用中に前転回避などで回復途中に途中キャンセルが可能に。(回復はキャンセルした時の量で止まる)


また採掘や虫捕りに使うピッケルや虫あみ、斬れ味を回復させる砥石、そして肉焼きセットが、無限に使える「固定アイテム」となり、絶対にロストしないようになった。

またフィールドにはモンスター以外にも様々な環境生物が棲息しており、常備品「捕獲用ネット」をスリンガーから発射して捕まえ、マイハウスで放し飼いにできる。


ダメージや類するエフェクト編集

モンスターにダメージを与えた時、そのダメージ量が数値で表示されるようになった。


後述の縄張り争いや弱点部位に攻撃した時はダメージがオレンジ色で表示されるため、どの部位への攻撃が有効か一目瞭然。こちらはオプションで消すこともできる。

他にも、攻撃した際の出血エフェクトが殆ど無くなった代わりに鱗が散ったり甲殻に傷が入るような描写がされている。


部位破壊の概念もあり、局所的に攻撃を加えて翼や鱗を破壊すれば、モンスターの動きを一部制限したり、ダメージが通るようにもなる。

破壊した際に鱗などの素材、スリンガーの弾をその場に落とすことも。


地形利用編集

本作では地形の利用が今まで以上に大きく狩猟に展開を与える。

例を挙げると…

    • 宙吊りになった岩石を落として直下のモンスターにダメージを与える
    • 天然のダムを強い衝撃で決壊させて軌道上のものを押し流す
    • 茂みや植物の胞子の中に隠れて見失わせる
    • 有毒ガスを持つカエルを刺激し、ガスを放出させてモンスターを足止め

といったところ。


地形以外にも、回復する蜜を放出する植物や虫で即座に復帰したり、毒を出す植物や閃光虫をトラップにして有利に戦うことも可能。あるキャラクターの言葉を借りるなら「あるものはすべて使え!」が本作における狩りを象徴する言葉である。


縄張り争い編集

以前は複数のモンスターが同フィールドにいても互いが結託するようにハンターに集中攻撃をしていたが、今作はモンスターのAIが強化されたことで、互いが争う場面が追加された。

モンスターからモンスターへの一撃のダメージはかなりのもので、種類によっては4桁に達するエグい数値を叩き出す。


この習性を利用して、何らかの手段でモンスターを引き寄せ意図的に縄張り争いを引き起こし、その隙にスリンガー等で攻撃したり遠くから静観して弱るまで待つなど漁夫の利を得ることもできる。


その土地の生態系が垣間見える現象だが、場合によっては生態系から大きく外れた古龍同士が争う貴重な場面も発生し、一撃の威力は通常の大型モンスターを遥かに凌駕する。


ベースキャンプ編集

同じ狩猟地にベースキャンプが複数ある。

探索して予定地を発見し、素材を納品するなどして数が増え、使用可能なキャンプにファストトラベルもできる。

食事の他、キャンプの中ではハンターやオトモアイルーの装備、所持アイテムをアイテムボックス等から入れ替える等、クエスト中でも自由に変更できる。


モンスターとの戦いで不利だと感じたらベースキャンプに戻って戦況を立て直すことが出来、幾分か余裕が生まれる。

ただし、ファストトラベルは導蟲の機能と同様、モンスターとの戦闘中(ミニマップに赤い縁が出ている状態)は使用できないため、緊急時はモドリ玉を使う。


また、マルチプレイでは自分が開拓していても他のハンターが解放していないキャンプ地は使用出来ない。


オンライン編集

本作は村クエストが存在せず、調査拠点で受けるクエストがそのままマルチに直結している。


オンラインでは従来のようにクエスト受注・参加をする他にも、スリンガーから射出された救援信号を合図に、今居る部屋や別のオンライン部屋に居る他のハンターに助けを求めたり、逆に救難を受けて助けに行くことも可能。


※フィールドに複数のプレイヤーが来た場合はモンスターの強さがクエスト終了まで一人用からマルチプレイ用に変わる(体力が約2.6倍になる)ため、不用意に入ってから離脱することや寄生プレイは避けるべし。


PlayStationプラットフォームの場合、オンラインプレイでPlayStation Networkを利用するため、別途PlayStation Plusの利用権が必要である。


武器・防具など編集

武器編集

本作登場する武器種はMHXX以前から続投の14種類。

狩猟地のシームレス化に伴ってどの武器種も大きくテコ入れされている。

例を挙げると─

  1. 殆どの武器は抜刀・納刀速度が速くなっている
  2. ランス・ガンランスは前ステップができる
  3. ガンランスは通常射撃での味方吹き飛ばし廃止
  4. ガンナー武器は移動撃ちができる…など。

武器一覧


防具編集

剣士用とガンナー用の区別がなくなった。

これは前述のキャンプでの装備変更の手間を減らすためと思われる。

とはいえ、同じ防具でも近接武器なら物理耐性、遠距離武器なら属性耐性に補正が利くようになっている。


また、スキルシステムが刷新された。

本作では予め防具にスキルが1~2個備わっており、同じスキルを持った防具、装飾品、護石を同時に装着してレベルをアップできるスキルレベル制が採られている。

このため、従来のような発動スキル無しになるような状況でも少ないながらもスキルの効果を享受したり、装飾品や護石1個で即利用出来るようになったりしている。

また、特定のモンスターの素材から製造した防具を複数装着することで特殊な専用スキル(シリーズスキル)が得られる。


特殊装具編集

クエスト中に一つだけ持てるサブ装備(キャンプで変更可能)

ストーリークリア後は2つ持てるようになる。


装衣編集

本作初登場の装備。

防具の上から羽織る形で使用し、一時的に特殊効果を行使できる。


身を隠すものからダメージと仰け反りを軽減するもの、換金アイテムをモンスターから落とさせるものなど、複数存在する。

種類ごとに使用時間とクールタイムが設定されており、使い切って脱ぐか装備解除すると暫く使えなくなり、回復が始まる。


煙筒編集

設置するとプラス効果付きの煙をその場に一定時間放出する装備。こちらも時間経過で再使用出来る。

体力回復と状態異常解除、会心率アップのものが確認されている。


護石編集

続投されたが、採掘することはできず、加工屋で予め決められたスキルが付与されたものを素材を元に生産・強化する仕様になっている。


登場モンスター編集

太字は本作で新登場のモンスター

※1 (PS4版)アップデート第一弾で追加

※2 (PS4版)アップデート第二弾で追加

※3 (PS4版)アップデート第三弾で追加

※4 (PS4版)アップデート第四弾で追加。FF14とのコラボ

※5 (PS4版)アップデート第五弾で追加。ウィッチャー3 ワイルドハントとのコラボ


関連動画編集

プロモーションビデオ編集

第1弾


第2弾


第3弾


第4弾


第5弾


第6弾


余談編集

後発のモンスターハンターライズよりも全体的に画質が良い。これは、Nintendo Switchに対応していないからと言われている(NintendoSwitchの描画能力はPCにはもちろん、PlayStationよりも低めとなっているため)。

PC版においてはキーボードとマウスで操作が可能……なのだが、PC版がPlayStation 4・Xbox版よりも後発なこともあって、大抵の(というよりほぼ全ての)攻略サイトや攻略動画がコントローラー操作前提で話が進む。また、一部の武器においては人間的に同時入力の難しいキーに動作が設定されていることもあるのでPC版であってもコントローラーによるプレイがおすすめであると言わざるを得ない。


関連項目編集

モンハン モンスターハンターシリーズ一覧 プレイステーション4


略称編集

モンハンワールド MHW MHWorld


表記揺れ編集

モンスターハンター:ワールド:本来のタイトルでコロンが全角。2024年現在pixiv内では全角記号や全角英数字が使えない(自動で半角に置き換わる)ため、このタグは使用できない

モンスターハンターワールド:コロン抜き。タグ使用率はこちらが高い。


外部リンク編集

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