トビカガチ
とびかがち
飛ぶが如く 暗きに紛れた
野風に乱れる 栲衾
血をばよこせと 紫電まといて
飛んで面輪を覆うなり
(Riseの紹介ムービー)
『モンスターハンター:ワールド』(MHWorld)で新たに追加された牙竜種の一体。
全長13m、体高も2mを超える程度。体格的にも華奢で、一見するとドスジャグラスより小柄。
種類 | 牙竜種 |
---|---|
通称 | 飛雷竜 |
属性 | 雷属性 |
古代樹の森各地を移動しながら各所に身体を擦り付けて静電気を蓄積させる習性を持ち、獲物と対峙した際や興奮状態時に身体を震わせて帯電状態に変化する。
ストーリーで対峙する時期は序盤の序盤ではあるが、「電光石火」と言わしめる程、非常に動きが俊敏且つ攻撃力も高く、帯電状態での攻撃を受けると静電気がハンターの体に纏わりつき、攻撃されたときに気絶しやすくなる『雷属性やられ』に陥るなど、一つの壁となる厄介なモンスター。
ムササビのように短時間ながら滞空することも可能で、高さを生かした飛びかかり攻撃やフェイントも行う。
最も警戒すべきなのが帯電させた尻尾を一回転しながら叩きつける攻撃。
一撃で力尽きることも茶飯事で、上位や歴戦個体であれば上位防具で防御力を300台まで固めても直撃すれば致命傷は必至。雷に耐性を持つ防具は少なく、揃えにくい事も相まって終盤に対峙しても油断は出来ない相手である。
幸いにもどっかの古龍みたいに周囲に放電するような攻撃は行わない。
とにかく速いため、ソロ狩りの時に動きの遅い武器やインファイトが苦手なボウガンなどで挑むと、トビカガチの好むフィールドが軒並み狭いこともあって苦戦は必須となる。
NintendoSwitchをプラットフォームとした2021年発売の『モンスターハンターライズ』にも登場。
本作では古代樹の森がフィールドとして登場しないため、代わりに大社跡と水没林に姿を現す。今作で設定された危険度は★5でありリオレイアやバサルモス等と同格だが、彼等と比べるとはるかに俊敏で攻撃能力も高いため、舐めてかかると苦戦は必須であろう。またMHW時代から更にモーションが多く追加されているため、MHW経験者でも苦戦したという声も多い。
なお、村下位クエストの場合、トビカガチのクエストは過去作のキークエストに相当するセレクトクエストに割り当てられているが、必ずしもクリアする必要はないので、どうしても厳しいと感じた場合は後回しにして先にストーリーを進め、強力な装備を整えて後から挑むという選択肢もある。
普段はフィールド上を徘徊し、各地で体を擦り付け静電気を貯めている。稀に睡眠を取ることも。
任務クエストでは強制的に敵対してしまうが、他のクエストや探索で遭遇した場合は非常に温厚であり、攻撃しないかぎり敵対しない。
MHWorldでは鉢合わせしても敵対しない大型モンスターは比較的多いが、縄張りに侵入したり至近距離まで近づくと敵対するのが大半である。
一方トビカガチは寝床に侵入しているところを見られたり至近距離でいくら長時間纏わりついても敵対どころか威嚇すらしない。攻撃判定がなければ触れても敵対しない。目の前を走っていても「なんだろう」という顔でこっちを見ているだけ。カワイイ。
ただ、敵対していない状態で睡眠から目覚めた時に目の前に立っていると、驚いたのか咆哮を上げる(もちろん敵対しない)ようなモーションを行う。カワイイ。
こうやって一緒に寝ることだってできる。
こちらがこうして無防備な姿を見せてもトビカガチは一切攻撃を加えたりはしない。優しい。
また、たいていのモンスターを怒らせる行為であるスリンガー弾攻撃も、目の前や至近距離でやらない限りはたとえ当てたのが誰かわかっても警戒状態に移行せず、目の前で威嚇をしただけで許し、またトコトコ歩くという、初登場時の獰猛さがウソのような温厚というか器の広い性格を見せる。
そのため、「トビカガチを飼いたい」と叫んでしまうプレイヤーも多かったりする。
『モンスターハンターストーリーズ2』でオトモンに出来るので遂に実現しそうである。
そんな優しい可愛い強いの三拍子がそろったトビカガチだが、アンジャナフとは縄張り争いが発生する。俊敏さ、属性相性としてはカガチに分があるにもかかわらずそれを全て力でねじ伏せる蛮顎竜の恐ろしさを垣間見れる。かわいそう。
ちなみにMHWorldでは捕食行為を一切とらなかったため、その時点では食性がわからないという希有なモンスターでもあった(一応亜種の方はポポを襲う様子が見られるので通常種の方も肉食であるとする説が有力視されていた)。MHRiseでは特定のエリアにある草食動物の死骸を食べてスタミナを回復するようになったため、大方の予想通り肉食であることが判明した。
ただし、トビカガチ自身がアプトノスなどの草食動物を襲うところはシリーズを通して未だに描かれてはいない。
これはトビカガチ自身が持ち合わせる警戒心の高さと少ない食料で代謝を維持できる身体構造が理由とされている。ハンターを見かけても襲ってこないのは偏に必要以上の闘争は避ける性質の現れの可能性がある。
また温厚だったMHWorld時代と異なり、MHRiseでは他のモンスターと同様に発覚された時点で敵対状態へと移行する。もしかすると新大陸と違い現大陸のトビカガチは気性が荒いのかもしれない。
- カガチ装備
青白く光る艶やかな鱗とフサフサな毛を用いており、男性はトビカガチを模したイカすヘルメット、女性装備には丸形の帽子が付く。ポニテが魅力の「マイペースな5期団」の胴装備はこのカガチ装備であり、作って無くともそこで目にするので、なんとなくなじみ深いだろう。
オトモ装備は何とも可愛らしい寒冷地仕様のフード付き。滑空はできない。
武器では雷属性へと派生する。上位装備は「カガチノ~」という名を冠し、ギエナ派生の前段階になる他、そのまま最終段階まで強化する事が出来る。
雷属性は本作の大抵のモンスターに対して有効であるため、一つくらいは作っておいて損はない。
防具に関しては雷属性への耐性と、トビカガチの運動性を反映し、回避性能や体術といった立ち回りに重点を置いたスキルが備わっている。
重い武器への保険は勿論、双剣などの機動力がある武器とも相性が良い。雷属性の相性と回避に振ったスキル構成から、一撃で全てが終わる破壊力を持つ歴戦キリンと闘う際は一択レベルの相性の良さを誇る。
逆に水属性への耐性は低下するため、ジュラトドスなどと対峙する際には防御力の強化は必須であるが、MHWorldでの水属性使いがジュラトドスくらいしかいないので、さほど相手を選ぶような装備でもない。一方、MHRiseではヨツミワドウ、ロアルドロス等水属性の使い手が増えているため、これらのモンスターが出てくるクエストに着ていく際には注意が必要。
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