概要
人口が減少していく事。死亡者が出生者の数を上回る(自然減)ことや、転出者が転入者の数を上回る(社会減)ことなどでおこる。
日本では2008年の1億2808万人をピークに人口の自然減の状態が続いており、2050年までには1億人を割り込む。日本と同程度かそれ以上の人口減少が進んでいる国はイタリア、ドイツ、ポルトガル、ギリシャ、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナなど東欧・南欧の国が多い。
ブルガリアに至っては1989年に900万人であった人口が現在は700万人を切り、2050年までに500万人を割り込むとの予測もされている。
人口減少は労働力不足や市場の縮小などデメリットが強調され、社会問題として認識されやすいが、環境負荷の低減やエネルギー自給率の向上などメリットもある。
人口減少のペースに合わせて、過剰なインフラをうまく縮小させ、無人化した市街地を農地や太陽光発電の場にしたり、自然災害のリスクが高い地域などを山野に戻していくことができれば豊かさを実感できるだろう。