地球規模の人口増加
人類が狩猟採集生活を送っていたころの世界人口は最大でも100万人程度だったとされるが、紀元前1万年ごろに農耕が始まると人口増加が始まる。紀元0年頃の人口は2億~3億人に達し、17世紀半ばには約5億人であった。それでも19世紀までの年平均人口増加率は0.4~0.5%程度であったが,20世紀に入り急激に上昇、ピークの1960年代には2%台を記録した。その結果、2011年に世界人口は70億人を突破、2023年には80億人を突破した。
世界の多くの社会では、経済発展が進むと女性が子供を産まなくなる傾向がある(少子化)。よって先進国より発展途上国、その中でも貧しい最貧国の人口増加率が高くなる。21世紀に入ってからは発展途上国でも新興国を中心に出生率が下がってはいるものの、今世紀中に世界人口が100億人を突破することは確実視されている。今後、世界の人口増加の中心となるのはアフリカ地域で、21世紀末には3人に1人がアフリカ人になるとされている。
2011年現在生きている人間は、これまで歴史上存在した全人類の6.5%に相当するという推計があるが、古い時代の人口推計は(本記事に掲載の数字も含めて)不確かなことが多く、同14%という推計もある。