概要
ある面積の中にどれぐらい人が住んでいるかを表した数値。通常、1平方キロメートルあたりの平均人口で示され、都市化や人口集中の度合いを示す指標となる。
メイン画像の軍艦島の面積は0.063平方キロしかないので、1平方キロメートル当たりの平均人口を示すことができないが、最盛期には5000人以上が住んでいたので、1平方キロ当たりに無理やり換算すると8万人を超えていた。
解説
範囲が狭くなるほど極端な値を示しやすい。東京都の人口密度は約6400人だが、細かく見ていくと東京23区の1万5600人から奥多摩村の21人まで極端な差がある。ただし、奥多摩村の面積の大半は居住に適さない山地である。
人間が居住困難(人口密度がゼロ人になることが多い)山地、川や湖などの水域、砂漠を除いた平地の面積を可住地として換算した可住地面積当たり人口密度が参照されることも多い。香港の人口密度は7060人と東京23区よりは低い...ように思えるが、香港の面積の大半は山地なため、可住地面積当たり人口密度は5万人を超える超過密都市である。
日本の人口密度は340人。ある程度の大きさのある国の中では、バングラデシュ(954人)や韓国(472人)、オランダ(388人)に次ぐ値である。しかも日本は山地が多いため、可住地人口密度は1344人と(国土が平坦な)バングラデシュやオランダを大きく上回る、世界に冠たる過密国家である。
東海道・山陽新幹線は1000km以上にわたりほとんど市街地が途切れない太平洋ベルト(関ヶ原付近などで一瞬人家のない地域を通過するが)を貫通するため、日本を訪れた外国人に強い印象を与えるようだ。