『AxisPowersヘタリア』のブルガリアについては勃くんを参照。
概要
ブルガリア共和国(ブルガリアきょうわこく、ブルガリア語:Република България、英語:Republic of Bulgaria、漢字表記:勃牙利、通称:ブルガリア)は、東ヨーロッパのバルカン半島南西部に位置する共和国。北にルーマニア・西にセルビア・北マケドニア・南にギリシャ・トルコと隣接し、東は黒海に面している。
新体操全盛期の悲劇のヒロインであるビアンカ・パノバや、ヨーロッパ人力士の琴欧州も有名。
ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が7件・自然遺産が2件存在する。
モンゴル・アイスランドなどと同様に、姓には「(父親)の子」を意味する「父親の名前+ノフ」が義務付けられている為、ロシアよりも「○○ノフ」という苗字の人が多い。
歴史
紀元前の時代からトラキア人が住んでいたが、681年8月にコンスタンティノープルで開催された第6回エキュメニカル評議会の会合で東ローマ帝国に承認されたという記録がある。
その後東ローマ帝国、オスマン帝国などの支配を通じて多種多様な民族が流入し、ブルガリアが形成されていった。
環境
バルカン山脈、ロドピ山脈から供給される綺麗な水があり、また地中海性気候から亜寒帯・高山気候まで気候変化に富んでおり、豊かな自然環境を背景とした多種多様なハーブティーが生産され、ブルガリアでは愛飲されている。
ヨーグルト
ブルガリアではキセロ・ムリャコ(Кисело мляко)と呼ばれる。冷製スープ・タラトールや、液状にした飲み物アイリャンにしたりする。
世界的にブルガリアはヨーグルトの国、というイメージが非常に強いが、ブルガール人によるブルガリア帝国の影響下にあった他のバルカン諸国でも多用される食材である。
中央アジアのステップ地域からこの地方に侵入した遊牧民のブルガール人が、ヤギの皮で作った袋にミルクを入れて保存し、発酵したものがヨーグルトの起源であるともいわれている。
ヨーグルトという言葉もトルコ語に由来する。
「ブルガリア=ヨーグルト」のイメージを世界的に広めたのは、ロシアの医学者イリヤ・メチニコフであり、彼がブルガリアを訪問した際に現地で見つけた伝統食であるヨーグルトを、長寿の秘訣であるとして、ヨーロッパ中に広めたのである。
日本でブルガリアが有名になった契機は、1970年3月の大阪万博でブルガリアのヨーグルトが展示された事である。それ以降「明治ブルガリアヨーグルト」など、ブルガリアといえばヨーグルトのイメージが定着した。
料理
ブルガリアの料理は周辺のバルカン半島諸国と類似するものが多いが、互いに少しずつ異なりケバプチェやキュフテといったひき肉料理が豊富。
シレネと呼ばれるヤギの乳から製造されるチーズ・ヨーグルトなど乳製品を多用するのも大きな特徴。つぼに入れて加熱するつぼ焼き料理も多く、カヴァルマはブルガリアの代表的な料理である。
ブルガリアの音楽
ブルガリアは主要民族であるスラヴ系のブルガリア人の他にも、トルコ人・ロマ・ポマク・ブラフ人などの民族が住んでいる。
ブルガリア帝国・東ローマ帝国・オスマン帝国などにより、多くの文化圏と接触を持ち、それらの影響下でブルガリアの音楽も発展してきた。
ブルガリアの伝統音楽はドブルジャ、ソフィア、ロドピ、ピリン・マケドニア、トラキア、ドナウ川といった地方ごとに特色のあるものである。
祝祭日・結婚式・パーティーなどではブルガリアの伝統音楽をよく耳にする事が出来る。
もっとも代表的な伝統音楽のオーケストラは、フィリップ・クーテフ(Филип Кутев)の率いるソフィアの国立合唱団であろう。
クーテフは今日のブルガリア国立放送合唱団を創設した。
同合唱団による作品は「Le Mystère des Voix Bulgares」と名づけられ、国際的に知られている。クーテフは多くの合唱団を創設し、うちTrio Bulgarkaなどは、「Le Mystère des Voix Bulgares」に含まれている。
ブルガリアの女声合唱団の特徴的な点として、その独特のリズムやハーモニー・ポリフォニー・長二度などの音程の多用・そして特にソフィアやピリン地方の楽曲によく見られるハチの音のような不協和音がある。
ブルガリア共産党政権の支配下では、幾らかのミュージシャンが国による支援の枠外で活動していた。
結婚式などで頻繁に演奏されるジプシー・ブラスも支援の対象外となっていた。
1986年まで完全に地下潜伏状態であったが、スタンボロヴォで音楽フェスティバルが2年に1度開かれるようになって以来、トラキア地方はこのジャンルの音楽の重要な拠点となった。
Sever、Trakiîski Solisti、Shoumen、Juzhni Vetarや、クラリネット奏者のイヴォ・パパゾフらが大変有名になった。
渡航
査証免除取決めにより90日以内の短期滞在なら査証は不要。ただしシェンゲン協定により期間は最大90日。
日本の外務省は危険情報は発令してないが現金目当てのスリや置き引きに注意してほしいとのこと。