概要
首都 | ソフィア |
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面積 | 11万993平方キロメートル |
人口 | 652万314人(2021年9月) |
建国 | 681年7月(平和条約による) |
通貨 | レフ |
公用語 | ブルガリア語 |
国家元首(職) | 大統領 |
政体 | 議院内閣制 共和国 |
ブルガリア共和国(ブルガリアきょうわこく、ブルガリア語:Република България、英語:Republic of Bulgaria、漢字表記:勃牙利、通称:ブルガリア)は、東ヨーロッパのバルカン半島南西部に位置する共和国。北にルーマニア・西にセルビア・マケドニア共和国・南にギリシャ・トルコと隣接し、東は黒海に面している。681年8月にコンスタンティノープルで開催された第6回エキュメニカル評議会の会合で、ブルガリアという名前が初めて言及された事実がある。
社会
人口
2021年9月時点で652万314人であった。
文化
- 日本でブルガリア文化が有名になった契機は、1970年3月の大阪万博でブルガリアのヨーグルトが展示された事である。それ以降「明治ブルガリアヨーグルト」など、ブルガリアといえばヨーグルトのイメージが定着した(後述)。また新体操全盛期の悲劇のヒロインであるビアンカ・パノバや、ヨーロッパ力士の琴欧州も有名である。
- ブルガリアの料理は周辺のバルカン半島諸国と類似するものが多く、挽き肉料理・煮込み料理・シレネと呼ばれるヤギの乳から製造されるチーズ・ヨーグルトなどが代表的である。
- ヨーグルトに相当する醗酵乳食品は他の国にも存在するが、ブルガリアのヨーグルトが日本のみならず世界的に有名になっている。
- これはロシアの微生物学者イリヤ・メチニコフが、ヨーグルトは長寿に効果があるとしてヨーロッパ中に広めたからである。
- ブルガリアはバルカン山脈、ロドピ山脈から供給される綺麗な水があり、また地中海性気候から亜寒帯・高山気候まで気候変化に富んでおり、各地で様々な農作物が生産されている。
- ブルガリアには紀元前の時代からトラキア人が住んでいるが、その後東ローマ帝国、ブルガリア帝国、オスマン帝国などの支配を通じて多種多様な民族が流入し、ブルガリアの料理に大きな影響を与えている。
- 今日ではブルガリアの料理は周辺諸国の料理で、すなわちトルコ料理・ギリシア料理・ルーマニア料理・アルバニアや旧ユーゴスラヴィア諸国の料理と類似するものが多いが、互いに少しずつ異なっている。
- ブルガリア料理の特徴はケバプチェやキュフテといったひき肉料理が豊富である。
- また、ヨーグルトなどの乳製品を多用するのも大きな特徴である。
- つぼに入れて加熱するつぼ焼き料理も多く、カヴァルマはブルガリアの代表的な料理である。
- 豊かな自然環境を背景とした多種多様なハーブティーがあり、ブルガリアでは愛飲されている。
ヨーグルト
- ヨーグルトはブルガリアではキセロ・ムリャコ(Кисело мляко)と呼ばれる。
- 中央アジアのステップ地域からこの地方に侵入した遊牧民のブルガール人が、ヤギの皮で作った袋にミルクを入れて保存し、発酵したものがヨーグルトの起源であるともいわれている。
- 日本でも商標になっており、日本のみならず世界的にはブルガリアはヨーグルトの国、というイメージが非常に強いが、ブルガール人によるブルガリア帝国の影響下にあった他のバルカン諸国でも多用される食材である。
- ヨーグルトという言葉もトルコ語に由来する。
- 「ブルガリア=ヨーグルト」のイメージを世界的に広めたのは、ロシアの医学者イリヤ・メチニコフであり、彼がブルガリアを訪問した際に現地で見つけた伝統食であるヨーグルトを、長寿の秘訣であるとして、ヨーロッパ中に広めたのである。
- 後述する冷製スープ・タラトールや、液状にした飲み物アイリャンにしたりする
ブルガリアの音楽
- ブルガリアは主要民族であるスラヴ系のブルガリア人の他にも、トルコ人・ロマ・ポマク・ブラフ人などの民族が住んでいる。
- ブルガリア帝国・東ローマ帝国・オスマン帝国などにより、多くの文化圏と接触を持ち、それらの影響下でブルガリアの音楽も発展してきた。
- ブルガリアの伝統音楽はドブルジャ、ソフィア、ロドピ、ピリン・マケドニア、トラキア、ドナウ川といった地方ごとに特色のあるものである。
- 祝祭日・結婚式・パーティーなどではブルガリアの伝統音楽をよく耳にする事が出来る。
- もっとも代表的な伝統音楽のオーケストラは、フィリップ・クーテフ(Филип Кутев)の率いるソフィアの国立合唱団であろう。
- クーテフは今日のブルガリア国立放送合唱団を創設した。
- 同合唱団による作品は「Le Mystère des Voix Bulgares」と名づけられ、国際的に知られている。クーテフは多くの合唱団を創設し、うちTrio Bulgarkaなどは、「Le Mystère des Voix Bulgares」に含まれている。
- ブルガリアの女声合唱団の特徴的な点として、その独特のリズムやハーモニー・ポリフォニー・長二度などの音程の多用・そして特にソフィアやピリン地方の楽曲によく見られるハチの音のような不協和音がある。
- ブルガリア共産党政権の支配下では、幾らかのミュージシャンが国による支援の枠外で活動していた。
- 結婚式などで頻繁に演奏されるジプシー・ブラスも支援の対象外となっていた。
- 1986年まで完全に地下潜伏状態であったが、スタンボロヴォで音楽フェスティバルが2年に1度開かれるようになって以来、トラキア地方はこのジャンルの音楽の重要な拠点となった。
- Sever、Trakiîski Solisti、Shoumen、Juzhni Vetarや、クラリネット奏者のイヴォ・パパゾフらが大変有名になった
世界遺産
国内にはユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が7件・自然遺産が2件存在する。
人名
モンゴル・アイスランドなどと同様に、姓には「(父親)の子」を意味する「父親の名前+ノフ」が義務付けられている為、ロシアよりも「○○ノフ」という苗字の人が多い。
ヘタリア
国擬人化漫画の『AxisPowersヘタリア』のブルガリアについては勃くんを参照して欲しい。
関連イラスト
関連タグ
国 ヨーロッパ 東欧 バルカン半島
薔薇 ハーブ ヨーグルト
琴欧州
関連キャラクター
ストーンカ 胃ぶらりん(世界妖怪図鑑)
ウプイリ
シプカ(ドールズフロントライン)
イリヤ・イリューヒン→イリーナ・イリューヒナ(恋愛フロップス)