乳製品のひとつ。牛乳などの動物の乳を、乳酸菌の作用で発酵させたもの。「酥(そ)」ともいう。
念のために付け添えると、白い半固形がすべてヨーグルトというわけではない。謎の白い液体ならばなおのことである。
概要
見た目は柔らかい塊またはどろりとした半固形。原料となった乳と同じ白色をしている。
食べ方
日本
日本では、砂糖、ジャム、果物などを加えてデザートのようにして食べることが多い。また既製品にも、果物やフルーツソースを加えたものが各社から発売されている。
「ヨーグルト味」のキャンディやアイスクリームといった菓子も多数販売されているため、日本では「ヨーグルトには甘味を加えて食べるもので、ヨーグルトはお菓子の仲間である」という先入観がついてしまっている。
わずかではあるが、肉の臭みを取るのに利用する(タンドリーチキン)など、外国風の使い方もされる。
日本国外
海外ではデザートやお菓子としての利用法は少なく、食事用の食材として利用されることが多い。
- 中国では飲むヨーグルトの一種である「酸奶」(スァンナイ)が親しまれている。
- インドのダヒはカレーのお供として欠かせない。辛味を和らげたりコクを出したりする調味料としても使われる。牛乳とヨーグルトを混ぜた飲み物のラッシーも有名である。
- イラン、中央アジア、アラブ諸国、トルコ、バルカン半島では、日常的な食材かつ調味料である。塩やほかの食材を混ぜてディップやソースにしたり、水で延ばしハーブを加えてスープにしたりする。要するに、日本人にとっての味噌と同様の存在なのである(塩が含まれていない点は異なるが)。
- ロシアやポーランドなど東ヨーロッパでは、ヨーグルトよりもサワークリーム(スメタナ)のほうが馴染まれている。この地域の出身者で日本に住んでいる人の中には、「日本には美味しいサワークリームがない」と言って、プレーンヨーグルトの水切りをして代用品にしている人が少なからずいるという。
トリビア
奈良時代頃に「酥」というと上記のようにヨーグルトを指したが、現代の中国語で「酥」といえば「粉に油を混ぜて焼いたり揚げたりした菓子」の意味である。パイやペストリーに近い。
ヨーグルト好きで有名なのは琴欧州関である。実家にいた頃は毎日2kgのヨーグルトを食べ、現役時代には出身国も相まって明治乳業から化粧まわしを贈られていた。
逆に白米を主食とするのが苦手で(あちらではヨーグルトに入れて食べるお菓子扱いのため)、牛乳やチーズをかけて流し込んでいた。
その他の用法
メガドライブで発売されたSRPG『シャイニング・フォース』に登場する、イカスの文字が書かれた背景に、兜をかぶったげっ歯類のような謎のキャラクター。
隠しキャラとして仲間になるが、攻撃力はほとんどなく全く役に立たない。
しかし、このキャラクターで敵のとどめを刺すと「ヨーグルトリング」というレアアイテムが手に入り、装備した仲間のグラフィックがヨーグルトと同じになってしまう。
もともとは開発中に玉木美孝氏によって描かれた仮グラフィックだったが、面白かったので実装されたものであるという。
関連タグ
醍醐:一説にヨーグルトのことと言われるが、実際には純度の高い乳脂肪分。澄ましバターが近い。