🧈概要
食材の一種で、牛乳などから油脂成分だけを取り出して集めたもの。コクや風味に優れる。多くは保存と風味付けの目的で塩を加えてあるが、塩を含まないものも販売されている。
またフランスの『エシレバター』など原料となるクリームを乳酸菌によって半日以上発酵させてつくられた、「発酵バター」も存在する。
パンに塗って食べたり、洋菓子の材料にしたり、魚や野菜を調理する時に油分として補うのに使われたりする。
牛乳からバターを取り出した残りの水分はバターミルクと呼ばれる。(早い話がバターミルクは字面とは逆に「脱脂乳」の事)
トリビア
- バターは元々馬の乳から作られ、実は食べ物ですらなかった。傷口をばい菌から保護するための塗り薬として用いられていたが、通気性が悪い事からあまり意味を成していなかったという。この事はトリビアの泉でも紹介された。
- 「バター犬」という名称が広く知られているものの、そもそも訓練が困難であるとされ、現実にはほぼ皆無らしい。よって秘所に塗って犬に舐めさせる意義はあまりない。
- かつてのローマ帝国ではバターを「野蛮人の食べるもの」と蔑んでいた。これは、ローマ帝国の発展していた地中海沿岸ではオリーブがふんだんに採れ、油脂といえばもっぱらオリーブ油であったためである。バターはオリーブの採れない北ヨーロッパなどで油脂として利用されていたが、北ヨーロッパのゲルマン人はローマ人にとっては野蛮人であった。
- チベットでは、仏前にともす灯明の燃料としてバター油(溶かしたバター)を用いる。またバターそのものをお供え物として用いるなど、チベット仏教には欠かせない品となっている。また紅茶にバターを入れた物もよく飲まれている。
- ヘレン・バナーマン(バンナーマン)作の童話『ちびくろサンボ』では、4頭の虎が主人公の少年サンボの周りを駆け巡ったあげく溶けてバターになってしまうシーンが描かれている。
- 西洋風の雰囲気が過剰なまでに濃厚なことを「バタ臭い」という。
- カメルーンのフルベ族の民話にはバターから生まれたバター娘が登場する。
関連タグ
バターナイフ バターケース 焦がしバター バタークリーム バター茶