曖昧さ回避
概要
フランスの焼き菓子。小麦粉の生地を型に流し込み、焼き上げて作る。型は貝殻の形をしたものが多く使われる。
溶かしたバターの香りとしっとりした食感が特徴。バニラと柑橘で香り付けされることが多いが、今は様々なフレーバーがあり、形も多様になっている。
由来
18世紀ごろ、ポーランド宮廷で働いていたマドレーヌという女性メイドが、貝殻で菓子を焼いたのが始まりとされる。これが当時のフランス王妃、マリー・レチンスカに贈られたことでフランスに伝わったという。
余談
- プルーストの小説『失われた時を求めて』では、記憶を呼び起こす、重要な小道具としてマドレーヌが登場する。プルースト効果
- 日本では、かつてギザギザの紙の型で作ることが多かった。これは「パン・ド・ジェンヌ」という、マドレーヌとは材料も異なる別の菓子が混同して伝わったため。現在では、本来のマドレーヌが主流になっている。