cv:野田圭一
概要
名探偵コナン天空の難破船に登場するゲストキャラクター。
ルポライターとして活動しており、鈴木次郎吉VS怪盗キッドの取材をする。世界中を周り、病原菌が多い地域にも渡航経験がある。物語中盤でテロリストが蒔いたウイルスに感染し細菌の第1の感染者となった為、隔離として喫煙室に監禁させられてしまう。
関連タグ
- 藤岡弘、…名前と姿をモデルとした実在人物
この先、物語最大のネタバレの為注意‼︎
「小僧、よく俺の正体を見抜いたな…」
その正体は今作の一連に渡る事件の黒幕であり、多くのテロリストを率いて裏で暗躍して指揮を取っていた首謀者でもある。
実際に言えば彼らは警視庁からマークされていたテロリストの「赤いシャム猫」とは全く関係なく、藤岡自身が金で雇った元傭兵部隊で結成された窃盗グループだった。
物語序盤で発生させた研究所爆破や関西上空で発生させた細菌テロも全て警察の行動を欺く為の建前であり、真の目的はテロ騒動で警備が手薄となった京都・奈良に保管されている国宝級仏像を全て盗み出す事がメインだった。
彼等が飛行船内や上空で蒔いた細菌バクテリアは真っ赤な偽物で、実際には盗んではおらず、その威力による脅威を住民に知らしめるためのカモフラージュだったのだ。
また、作中で蘭を含む複数人の皮膚が爛れ感染症状が現れていたのも実際には漆に被れただけであり、藤岡自身がわざと感染した事でより恐怖を間近で知らしめるためのパフォーマンスだった。そして、重症感染者としてただ一人隔離室で監禁させられていた彼は、誰にも見られることもなく影でテロリストのリーダーに全て指示を送っていたのだ。
そして、表向きではレポーターとカメラマンを演じていた西谷て石本も実際には藤岡の部下であり、いざという時の為にテロリスト一員として潜伏させていたのだ。
真のターゲットを仏像に選んだのは仏像自体がプライスレスでもあり、海外の裏ルートを通じてバイヤーに高値で捌けると踏んだからである。逆に大金や純金の場合はこの情報社会が徹底されている日本では直ぐに足が付いてしまうと考え、情報範囲が曖昧な古物品なら安全だと想定していた。
だが、一連の計画をコナンに阻止された事から全ての目論みは完全に潰えてしまった事から、その報復として残された西谷と石本の手による二度目の飛行船爆破と藤岡自身は口封じとしてコナン殺害の実行に移す。
絶体絶命の大ピンチの中でコナンは最終手段として自身のどこでもボール射出ベルトを非常脱出口の取っ手に括り付ける。
そして、飛行船が明石海峡大橋の下を潜り入った瞬間にベルトを作動させ、バルーン状に膨れ上がったボールを橋桁に引っ掛けさせ、その反動で飛行船を垂直に急上昇させた。
この異常動作にコナンと人質達は垂直状態になるもののベルトやロープで繋がれていた為難を逃れた。
一方、藤岡はそのまま海に落下し、西谷と石本は落ちてきた大量の荷物や家具の下敷きとなって気絶したことで、窮地を脱する事ができた。
その後、飛行船は自動操縦で元の軌道に戻り着陸後に藤岡含む全テロリストメンバーは逮捕された。
余談
藤岡は明石海峡大橋の高さから落下したにもかかわらず、何事もなく生存しているが、明石海峡大橋の桁下は65メートルもあり、普通に落水した場合は水面がコンクリートのような固さになる為、通常なら即死確定ものである。もし即死を免れたとしても明石海峡自体が国内有数の激流スポットのため溺死は免れない。
しかし、死亡の場合は正当防衛とはいえコナンが犯人の命を奪ってしまうという結果になる為か、結果として藤岡一味にギャグ補正がつく形で何事もなく生存させたと思われる。
一応、『天空の難破船』は『コナン』の劇場版で回想を含めても死人がひとりもいない作品として有名だが、話の都合上、本来なら死人が出ていたのを回避させたと言えるだろう。