概要
カメルーンのフルベ族に伝わる民話に登場する、体がバターで出来た美少女。民話そのものには幾つかのバリエーションがあり、バター娘も複数存在するが主な導入としては以下の通り。
子宝に恵まれないことを嘆く女性が、ある人から「子供が欲しければバターを木鉢いっぱいに集めて置いておくといい」と教えられ、その言葉に従う。そして数日経つと、なんとバターが美しい人間の少女の姿となって動き出したという。
民話や童話でも比較的メジャーな「子供のいない夫婦が超常的存在を子供として授かる」という文脈であり、非生物から生まれた魔術的な人造人間という点では近年のファンタジー作品におけるゴーレムとホムンクルスのハイブリッドに近い。
「人外の美少女」という属性から人間の男との異類婚姻譚に発展することもある。また、バターであるため熱と火に弱く、「火にかけた鍋に近づこうとしたら熱と火で溶かされて消えてしまった」という結末の話も存在し、異類婚姻譚としては悲恋譚の側面を持つ場合もある。
日本では、国立民族学博物館の名誉教授・言語学者・民族学者の故・江口一久先生の著書にて紹介されている。
創作での扱い
あにめたまえ!天声の巫女
※メイン画像
CV:長野佑紀(ラーグジャル)/薮内満里奈(ドゥゴセーレ)/伊万里春佳(チャタッロ)
伝承に登場する個体と同名である、ラーグジャル(画像右)、ドゥゴセーレ(画像左)、チャタッロ(画像中央)の三人が登場。
アフリカ出身の世界妖怪ということで、世界クラスの巨尻ボディを持ち、トライバルな衣装を纏った常にオイル塗れのアフリカ系褐色美少女として描かれている他、体が半固形物であるバターで出来ていることに焦点を当てて、バターの性質を持ったスライム娘にアレンジされている。
ちなみに本作のバター娘たちは低身長(149~147cm)爆乳(120cm+)爆尻(150cm+)というトランジスタグラマー体型で統一されている。
外伝作品『雷神委員長はらら妖怪風紀取締!』にて本編に先んじて登場。他のアフリカ妖怪たちと一緒に日本のコミケを満喫していた。その後、『第十七話』にて満を持して本編に登場。八十姫学園に国際交流科が設立された報せを受け、留学の準備を進めている。
関連リンク
関連タグ
バター ヒューマノイド 人造人間 人外娘 ゴーレム ホムンクルス