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概要編集

ゴーレムとは、もともとはユダヤ教の伝承に登場する自立式の泥人形である。

ただし、pixivの主流は有名作品のイラストやオリジナルpixivファンタジアなどである。


曖昧さ回避編集

  • 上記に基づいたフィクション・創作に於けるキャラクター。『モンスターファーム』や『ダンジョン飯』のものはここで解説するが非常に多くの作品に登場するため個別には「ゴーレムという名称のキャラクター等」を参照。

ユダヤ教・神話編集

ユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形。神話や伝説によっては、金属で作られたものも登場する。


「ゴーレム(Golem)」とは、ヘブライ語で「胎児」の意味。作った主人の命令だけを忠実に実行する召し使いかロボットのような存在。運用上の厳格な制約が数多くあり、それを守らないと狂暴化する。

額にemeth(真理)と刻まれているが、最初のeの文字を消すとmeth(死)となり崩壊する有名な対処法がある。(文字がaemaethの場合もあり、この場合は消す文字は最初のae)

ただし、これを採用するとゴーレムが簡単に即死するため、ゴーレムを脅威にしたい物語やゲームでは無視されがち。チェコ映画『巨人ゴーレム』(1936)や『轟轟戦隊ボウケンジャー』、『ナイトウィザード The ANIMATION』ではこの設定が採用された。

なお、書いてあるのは当然ながらヘブライ文字の「אמת」であり、右から左へ読むため、一番右の「א」を消すのが正解であり、一番左の「ת」を消すと大変な事になる


余談だが、幽霊やアンデッドとしてではなく魔法や何かしらの術式等で人為的に操作され運用されるタイプのスケルトンも、広義的にはゴーレムの一種と言える。勿論世界観によってまちまちなのでどちらであることが正しいわけでもない。

ゲームによってはスケルトンやゾンビと似た姿の「ボーン・ゴーレム(骨のゴーレム)」「フレッシュ・ゴーレム(肉のゴーレム)」も存在するが、あくまでゴーレムであってアンデッドではないので、対アンデッド用の呪文や魔法の武器は効かないという存在そのものが罠のような場合も有る。

泥から作られたアダムパンドラ、石膏から作られたガラテアはのちに神の手で人間になったわけだが、ある意味で彼らもゴーレムだと解釈できる。アダムをゴーレムと解釈し、それに近いゴーレムを作ろうとした魔術師が登場する作品もある。


オリジナルpixivファンタジアなどで描かれるものは、こちらを参考にされることが多い。


歩く泉


汎用的なゴーレムの設定編集

ここでは「一般的なファンタジー」でよくある設定および種類を述べる。

  • 【名前は「材質」+「ゴーレム」】材質は金属や岩石に粘土が一般的だが、死体(動物も含む)の肉を使用したものは「フレッシュ」、を使用したものは「ボーン」を材質に当てはめる。一見アンデッドに見えるが、材質が死体なだけで本質はゴーレムである。注意されたい。岩石のゴーレムが一般的な理由は材料の費用の安さと素材の現地調達が可能で修復が容易な点。また、普段動かない際に風景や石像等と同化し無意味に目立たない点が上げられる。故に風景にあった素材をその場でゴーレムとして変換し運用する事が多い。
    • また、近年のゴーレムの素材は何も固体だけとは限らない。水銀溶岩などの液体系でもゴーレムは理論上作成可能だからである。流石に火や電気といったものを素材にする事はないが。尚、ゴーレムのコアとして人間を使う事も十分にありうる。
    • また、岩石の類として素材に宝石・水晶率の高いゴーレムも誕生しうるが、コストの関係であまり登場する事はなく、使用率は高くないが宝石・水晶がコアとして使われるケースもある。
    • なお、マグマや雪の塊が自然発生で意思を持ったものは人型である場合には、魔術的に物体でボディを構築する自律稼働型人形なゴーレムよりも、エレメンタルと呼ばれることが多い
  • 【属性並びに相性】素材によって属性が決まり、粘土を素材とする土属性の場合、樹のモンスター『トレント』に触手で体内に種を植えつけられ、寄生される形で破壊されるケースも少なくない。
  • 【意思や感情の有無】作品によって差が大きいが、自由意志のない奴隷であるパターンが多い。また、意思があっても命令に忠実で無口、朴念仁、希薄な感情であることが多い。(もちろん作品によっては、人間以上に繊細な心を持つものもある)
  • 【強さ】元ネタが高位のカバラ秘術、文字通り岩のように硬い体と並の人間が相手に出来る強さではないことが多い(対抗できるのはまさに“英雄”たち)。しかし、大量のゴーレムが出る作品ではやられ役に甘んじることが多い。前者の作品では圧倒的な強さで迫るボスを、後者の作品ではコメディリリーフをこなすことが出来る。しかし、全く無力である作品は少ない。大きいほうが強く、材質によっても強さは異なる。概ねパワーと耐久力がずば抜けて高く、反面知性が低い(または意識その物が無い)ため魔法攻撃などはあまり行わない。大型の物が多く重鈍であるため機動力もあまり高く無い傾向がある。平たく言ってしまえば重戦車または脳筋。
  • 【作成難易度】千差万別だが、概ね二極化されている。それは「失われし超古代の技術であり、製法は伝わっていない」か「既知の技術だが、高度な技術(もしくは希少な材料が必要)であり一般化してはいない」のどちらかである。(もちろん、これらの中間やもっと入手が楽な世界設定もある)
  • 【出番】遺跡の守護者など、何かの防衛を行っていることが多い。また、何らかの使命や命令を実行している場合もある。ひたすら巨大な相手ならば『ワンダと巨像』のようなイメージを、小さなものは人形あたりをイメージすると分かりやすい。SFで例えるなら、ロボットがゴーレムと近い。
  • また、ゴーレムの形状は人型だけとは限らない。犬やドラゴン、鳥の姿をしていても、製法がゴーレムのそれであれば「ゴーレム」と呼ばれる(バトルスピリッツの系統:「造兵」を持つ青属性のスピリットがそれ)。
  • 強いていうならば、ロボットは歯車や基盤などの機械的なギミックで、ゴーレムは魔術などの超常的な力で動く存在という違いがあるものの、今日のフィクションでは両方を兼ね備えた折衷も少なくない。



フィクション・創作編集

多くの作品において、上述の設定に準じた設定を与えられていることが多い。

また、ロボットの原型とも言える存在である為か、作品によってはゴーレムというよりほとんどロボットといったほうが正しいデザインの…だがしかしあくまでもゴーレムが登場することがある。(例:ワイルドアームズシリーズ)。

ファンタジー作品で世界観を守る為に、ロボットの代わりとして重宝されている節がある。

また、ファンタジー世界にロボットやそれに類する機械類を持ち込んだ場合には、原住民からは「ゴーレム」と誤認されるという展開もしばしば見られる。


ゴーレムという名称のキャラクター等編集



ゴーレムをモチーフにしたキャラクター等編集


もしかして編集

ゴレムサモンナイトシリーズ) ゴレーム(オーバーマン キングゲイナー)



モンスターファームのゴーレムの設定編集

初代から登場し続けている由緒正しき岩の巨人である。

マーブルガイ(×ナーガ)など、一部例外を除き基本的には心優しくまじめな性格である。

このシリーズにおけるゴーレムといえばなんといってもでこぴんである。ゴーレムにでこぴんさせようと言う発想は古今東西他に類を見ないであろう。

能力的な特徴としてはやはりというべきかちからが最高で丈夫さも高く、かしこさも意外にのびるが、命中と回避が絶望的に低い。

技性能も命中率に壊滅的なマイナス補正がかかるのと代償にすさまじいまでの基本威力を誇り、最低クラスのガッツ回復速度を逆手に取った補正のかかり具合により、じっと耐えてガッツが溜まった頃合になって反撃をかませばほとんどの相手は一撃で轟沈するであろう。

特にゴーレムの醍醐味といえば、「竜巻アタック」。これはゴーレムが身体のパーツを分離させて竜巻となって襲い掛かり相手をグシャグシャにかき混ぜるというド迫力の技。

生半可な耐久はおろか、All999同士の対戦ですらガッツ満タンからのこの技が直撃しようものなら相手モンスターは肉片すら残らないであろう。

でこぴんとおなじくゴーレムにこんな動作をさせようと考えるなんざ当初としては前代未聞だっただろう。


こいつに限った話ではないがガッツ回復が遅い以上ガッツダウン技には注意すること。

ちなみに3以降はどういうわけか一部の技が「コレは本当にゴーレムの技なのか?」と疑いたくなるくらい命中率が急上昇している。もちろんこれで強くないわけがなく、事実mf3の甲子園の優勝者はゴーレム種(エレバス、ブリリア派生)である。


漫画版

第3話で登場。ゴーレム族の墓だという古い遺跡で、ロストした一族の円盤石をたった一人で守っていた。

争いごとが大嫌いな穏やかで優しい性格で、ムーの配下として再利用すべくロストした円盤石を狙って遺跡へやってくるピクシーへ怒りを募らせ暴走、そのまま遺跡は倒壊する。

ゲンキ達の誘いでムー退治の旅へ同行する。


ダンジョン飯のゴーレム編集

魔法生物の一種。

魔術を仕込んだ特殊な人形を核として動き人間に使役される。土のボディを持つものが一般的。

ダンジョンの地下第3階層を3体のゴーレムが徘徊している。これは3階を拠点とするセンシが起動させたものであり、外敵を攻撃する防衛機能と土が乾かないよう水を補給し適度に保湿する性質から、体内に野菜を植えて「動く畑」としていた。ちなみに太郎、次郎、三郎という名前がある。

第6階層の地下水路では急激な寒冷化で生じた大量の氷が3階から落ちてきた人形を核としてアイスゴーレムが誕生した。

単行本のおまけ漫画では人形の術式にエルフ文字とノーム文字が使われていることが判明。二種類の文字を手で書き込むため、同じ形で全く違う意味の文字を人形が誤認して予期せぬ暴走が頻発した。また、推奨外の使用方法で事故(肥溜めの人糞をボディにする→メタンガスに引火して爆発。中古の戦闘用アイアンゴーレムを家畜の世話に使用→飲み水に鉄粉が混ざり金属中毒ect…)が起こる事も多かったという。


バトルスピリッツシリーズでは編集

TCG『バトルスピリッツ』ではシリーズを通して『〇〇・ゴレム』という名称で共通して系統「造兵」を持つスピリット、ブレイヴ、アルティメット(ユニットのモンスター)が多数登場していて、巨人モチーフの闘神と並んで青属性の看板となっている(ネーミングに関しては〇〇・アームズだったり法則に則らない場合もある)。

一応はれっきとした生き物という設定であるためなのか、人造生命体No.44のようなフレッシュゴーレムタイプもいる。

岩石や鉱物(ミスリルやオリハルコンなど架空の金属、宝石など)など王道の素材をベースにしたゴーレムもいる一方で、その外見や素材、武装などがあまりにも型破りなものが多く、どう見てもロボにしか見えないやつもいるが、公式がゴーレムと言うのだからゴーレムである。なので空を飛べたり、海で活動できたり、SF兵器を使うやつもザラにいる(バトスピはファンタジーやメカが共存している世界だからこそ、このように多種多様なゴーレムが生み出されたのだろう)。


余談だが、バトスピではロボット怪獣エヴァは造兵のカテゴリーに入る様子。


姿編集

×は非人型、◯は人型、△はその中間を指すアイコンです。

モチーフ該当スピリット備考
偉人・英雄コジロンド・ゴレム、ナタ・ゴレム、鉄の覇王サイゴード・ゴレム、ヘラクレス・ゴレムなど
ツンドック・ゴレム×
神変形アックス・アームズ◯(武器に可変)
カーネル・サンダースカーネル・ゴレム
機関車ロコモ・ゴレム
ケンタウロスケンタウロス・ゴレム、近衛獅団ドラグーン・ゴレム
魚の骨神海造兵フィッシュボーン・ゴレム
ステゴサウルスステゴレムサウルス×
スフィンクススフィンクス・ゴレム
潜水士サブマリナー・ゴレム
手榴弾グレネード・ゴレム
ショベルカーショベル・ゴレム×
聖堂シャルトル・ゴレム、ジョット・ゴレム、ストラスブール・ゴレムなど
戦車雷神砲カノン・アームズ×
チャリオットクンツァイト・ゴレム、チャリオット・アームズ
天秤天秤造神リブラ・ゴレム
土偶古将ドグウ・ゴレム
トライデントフェスキーナ・アームズ×
ドラゴンドラ・ゴレム×
神凰兵フェニックス・ゴレム、ジェットカルラ×
ハンマー神変形ハンマー・アームズ◯(武器に可変)
名所ピサ・ゴレム、エッフェル・ゴレム、ツィットグロッゲ・ゴレムなど
仏像護法ゴレム
クロフネ・ゴレム、ガレオン・ゴレム、古代戦艦アルゴ・ゴレム、キャラベル・ゴレム、ロクテン・ゴレムなど
ヤモリゲッコ・ゴレム×
神変形ランス・アームズ◯(武器に可変)
ランマーランマー・ゴレム
リボルバーリボル・アームズ×
ルルイエルルイエ・ゴレム
ロードローラーローラー・ゴレム
ロブスターロブス・アームズ×(戦車との複合モチーフ)

素材編集

珊瑚礁神海造兵コーラル・ゴレム
アイランド・ゴレム
大樹フォレスト・ゴレム
ヒノキヒノキ・ゴレム
無数のシェル・ゴレム
溶岩ボルカノ・ゴレム

ゴーレムの武器編集

ビームライフルアルティメット・オリハルコンゴレム、エッフェル・ゴレムなど
キャノンツンドック・ゴレム
ドリルノーチラス・ゴレム
神造巨兵オリハルコン・ゴレム
日本刀コジロンド・ゴレム
パイルバンカーロック・ゴレム・カスタム
バルカン砲バルカン・アームズ
ビームアローヘラクレス・ゴレム
ビームソード時冠機帝カイザー・クロノ・ゴレム
ビームバズーカ伝説塔神バベル・ゴレム
ひのきのぼうヒノキ・ゴレム
ロケットパンチ鉄の覇王サイゴード・ゴレム
魔法スマラクト・ゴレム


関連イラスト編集

LORD OF KNIGHTS「魔導巨兵マグナス」DNF 사령술사

スクエニチャンピオンまつり黒曜石のアンティークゴーレム


関連タグ編集

ユダヤ教 モンスター ファンタジー オリジナル <企画>pixivファンタジア

ロボット…無機物だが(大抵は)科学的。

ホムンクルス…秘術的だが(大抵は)有機物。

アンドロイド…ラテン語に於ける同義語

エレメンタル…精霊的な天然産物

岩石王ゴーレム(仮面ライダーセイバー)

タロス:同じくロボットの原型とされる怪物。

土属性 岩属性 魔法生物

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